2018/03/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にフラニエータさんが現れました。
フラニエータ > 貧民地区にある小さな酒場、そのカウンター席、入り口から一番離れた場所。
足を横に向けたまま、カウンターに肩肘をつき、頬を掌で支えながら気だるそうにレーズンを摘む。
摘んだそれをひょいと口へ放り込みながら奥の座席をちらりと見れば、一組の男女が中睦まじく寄り添って座っていた。

「仲がよろしい事…粉かけてやろうかしら…」

赤ワインが女の喉を通っていく…。
客は己とあの二人だけ。バーの主人は暇そうに欠伸をしていた。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にサーリットさんが現れました。
サーリット > からん、と音を立てて赤毛の女が入ってくる。
うう、寒、と呟きつつ扉をくぐり、カウンターの席へ。
一人なので当たり前のように。
カウンターへやってきながら店内を見回せば、カップルが一組と、美人が一人…。
あまり流行ってないのかな、とも思いつつ席へとつく。
特に考えはしていなかったが、先の女性とは二つ程席を空けて。

「ホットラム。あと、何か温かいものあるかな?」

シチューとかスープとか、といいながら一息。
オニオングラタンのがあるよ、と主人が言えばじゃあそれでと注文を済ませた。
少々冷える夜、温まりにきたという感じである。
…ぱっと見、旅慣れてはいそうだが隙はありあり、という印象だろう。

フラニエータ > いらっしゃい、の店主の声。来店した女性が席に座ると嬉しそうに注文を受ける。
その店主の弾んだ声を受ける女性を見れば、赤い髪、赤い瞳、しかも自分よりも若そう。
女は不機嫌そうにレーズンをかみ締める。店主の鼻歌と女の歯軋りが織り成す素敵空間。

「ほんと男って…最低ね…鼻の下、伸びてるわよ?」

店主にそう言い放ちながら、女は彼女をちらちらと見ていた。その体つき、風貌から察する所持金を想像しながら。
そんな事を考えつつも女は、彼女と目が合えばにっこりと微笑み返すだろう。

サーリット > 先にホットラムが届けられると、ありがと、と受け取る。
店主はなんだか上機嫌になっている様子で鼻歌混じりだった。
その原因が自分とは露とも思わず、温かなラムを一口。
ほう、と息を吐きながらふと視線を感じて横を見る。
色っぽい女性がにっこりと微笑みかけてきたので、ちょっとドキッとしてしまった。
ちょっと照れた様子ではにかみ、笑顔を返す。

「こんばんは。」

と、一応挨拶も。

それからさほど間を置かず、オニオングラタンのスープが席へ。
こげ茶のスープを嬉しそうに啜れば、香ばしい玉ねぎの香りと共に身体の中から温まるようでまた一息。

そんな様子は割と庶民的な印象も与えるだろう。
しかし、その分取り入りやすそう、とも。

フラニエータ > 挨拶をしてきた彼女。その彼女は可愛らしくはにかんだ表情を向けてくる。

「こんばんは、お嬢ちゃん。」

女はそう挨拶を返すと、ゆっくりと足を組み替えながらワインを口にする。
上から下まで値踏みをするように彼女を見つめていた女の結論は、普通の子。
そこまでお金持ち、の訳ではなさそうだ。別に粉をかける必要も無い…
だが、奥の席で歯の浮く台詞を甘く囁き合う男女に触発されたのか、
女はこの彼女に粉をかけてみることにした。

そこで彼女の元にスープが運ばれてきた。美味しそうな匂いが店に広がる。

「フフ…美味しそうね…」

彼女がスープを口にすれば、そんな事を女は呟くだろう。彼女に業と聞かせる様に。

サーリット > 挨拶をしていれば、女性はゆっくりと脚を組み替える。
長い脚してるなぁ、とちょっと考えながらまたスープを一口。
じっくりと味わっていれば、ぼそりと耳をくすぐるように声が聞こえてくる。

「おいしいですよ。温まりますし。…よかったら一口?」

そう言いながら、受け皿ごとすすっと寄せて飲んでみますか?とアピール。
他意のない純粋な善意、というか何というかなのだが。

ふと奥の席から少し黄色い声が聞こえてきて視線を移せば、
あーあーお熱い事で、という雰囲気が見て取れた。
やれやれだなぁ、とスープを女性に寄せたまま背中を見せるように隙を見せて。

フラニエータ > 警戒心の無さにひとまず安堵の女。
彼女の声を聞けば、そうねぇ、と人差し指を顎にあてながら考えるフリ。女の中では味わわせて頂く事は既に決定済みだからだ。
後はどう、より扇情的にするか、だ。

「いいの?それじゃ…」

彼女が背中を見せれば女はゆっくりと立ち上がり、彼女の席、その隣へと足を運ぶ。
彼女の視線は奥の男女。丁度己に背を向けている状態だ。
女は屈み、彼女の肩に顎を乗せる様に耳元へと唇を近づけた。

「匙…貸してくれる?」

そして熱い吐息と共に、彼女の耳に声を送り込んだ。

サーリット > お熱い事で、と背中を見せたままため息一つ。
さてスープの方は、と振り返ろうとした矢先。
肩に軽い重みを感じてんん?と不思議そうにすれば、
続けて熱い吐息と甘い声音が耳元を不意に擽った。

「ひうっ…!?」

びくん、と背筋を伸ばすようにしてそれに驚けば、
な、な、なと言いながら慌てて振り返る。
ばっくんばっくんと早鐘を打つようにドキドキとしている。
それもどこか驚きよりも、興奮をくすぐられたような感じ。
それだけ女性の声は甘く、色っぽかった。
視線は思わず女性の唇へと向いてしまう。

「あ、えぇと…その、どうぞ…。」

と銀のスプーンの柄を差し出して。

フラニエータ > 己の唇に向けられた視線に気づかない女ではない。
効果があったのを確認した女は匙を受け取り、
女は自分の席にあったワインとレーズンを彼女の横の席へと動かして。

受け取った匙を口に運び、柔らかく咀嚼して、赤い舌先を唇から覗かせて見せる。

「おいし…フフ…ありがとう。」

そして匙を己の手にしたまま、逆の手をレーズンに伸ばした。己のレーズンを一つ摘み。

「お返し、あげる…。ほら、あーん…」

親指と中指で摘まれた小さなレーズンを彼女の方へと向かわせた。

サーリット > 匙を手に取った女性は、ゆっくりと見せつけるようにスープを口に運ぶ。
そしてそれを飲み下せば、赤い舌が覗く。
それを見ていると、なんだか自分の頭の中をゆっくりあの舌で舐め回されているようで……。

どこかぼーっとした表情で仕草を見つめてしまい。
聞こえてきた声に、はっ、とした頃にはレーズンが差し出されていた。

「あっ…。え。あ…あーん…。」

何の抵抗もなく口を軽く開けてそれを受け入れようとしてしまう。
少しの仕草で女性の思うままに動かされている。
どこか官能的な女性に操られるようにしてそのレーズンをぱくりと口にしてしまうだろうか。

フラニエータ > 「…いい子ね…」

彼女がレーズンを啄ばめば、女は優しく微笑んでみせる。
小さなレーズンが無くなった指はほんの少し、彼女の唾液で濡れていた。

女は彼女の横に体を向けたまま座ると、カウンターに肘を付き己の掌で頬を支え、包み込んでみせる。
明らかに情を仄めかす彼女に見せ付ける様に、彼女の啄ばんだ己の指に軽く口付け。
そして逆の手に残った匙で彼女のオニオンスープを掬うと、それを彼女の口元に近づけてやる。
新しい匙など用意させるものか、と。

「…はい…こっちも…あ~んしなさい?」

己の唾液を微量に含んだオニオンスープを、こちらの主導で相手に流し込もうと目論む。

サーリット > むぐむぐとレーズンを咀嚼する。
けれど、味など解るはずもなく、優しい微笑みに見惚れてしまう。
女性が自分の唾液に濡れた指先を色っぽく啄んでいる仕草に、徐々に徐々に情欲を煽られていく。
頭の中と、腰の奥の辺りが熱い…。自分の中の男性的な体質が刺激されていく。

次に女性が差し出してきたのは先ほどから飲んでいたスープ。
それ、私の…と思いはしたものの、女性の視線に射られてしまい、

「は、はい……。」

主導権を握られたまま、その匙に救われたスープを口に含む。
…そういえば間接キスではなかったか…そう思うと頭の中の熱が膨らむ。
表情はぼうっとしたまま、いつの間にか股間の辺りの布が盛り上がっているだろう。女性は気づくだろうか。

フラニエータ > 彼女がスープを口にすれば、匙を傾け、流し込み、彼女の口からゆっくりと離して行く。

「フフ…美味しそうに飲むわね…出されたばかりのスープとこのスープ…どっちが美味しい?」

そんな事を問いかけながら、ほんの少しだけ己の顔を、彼女の顔へと近づけた。そして一度、舌なめずりを見せ付ける。
高揚し恥ずかしそうに体を小さく揺らす彼女を見れば、その脚の間の膨らみが目に入る。

――三秒の間女が固まった。

「(こんななりをしていてまさか男?でも声質は女だったし…それとも何かのプレイ中?ううんそんな感じじゃない…)」
女の頭の中を駆け巡る思考。出した結論は触って確かめる、だった。
女は匙を彼女へ返すと、その手を彼女の太ももの上に乗せ、ゆるゆると撫でてやる。

サーリット > こくん、とスープを飲み下す。
ほう、と吐いた息はすっかり熱を帯びている。

「あ……えっと……今の、スープのが……。」

ぺろりという舌なめずりを間近で見せつけられる。
ぞく、と背筋に走る感覚。
同時に頭の中をぺろりと舐められたようだ。すっかり蕩けた瞳で女性を見つめてしまう。

「……は…あ……。」

女性の思惑は知らず。
妖しい手つきで太ももに触れられれば、眉を八の字にして息を吐く。
焦らされるような快感に、ひく、ひく、と盛り上がった布地が動く。
女性の手管によって思考を溶かされたまま。
思惑通りに動かすにはすっかり頃合いという所だろう。

フラニエータ > ここまでしても反抗しない彼女。もう落としたも同然だ。
そう思った女は、更に彼女の情欲を擽り始める。己にもっと主導権を、と。

「甘い声出しちゃって…フフ…
 どうして…今のスープの方がいいの?醒めちゃってるでしょう…?教えなさい…?」

更に近づけられる顔。どちらかが顔を突き出せば鼻先同士がぶつかる距離。そんな距離で囁きを落とす女。
その手はいつのまにか、彼女のひくつく股間にそっと乗せられていた。
ゆっくりと上下に動かされる女の手。反応を伺うにどうも本物の様子で。
男娼と娼婦二人を買うよりは安いか…そんな事を考えながら、女は優しくゆっくりと、彼女を焦らし続けていた。

サーリット > は、あ、と甘い吐息が漏れてしまう。
ゆるゆると股間の辺りを刺激される。
その手つきは妖しく、確実に性感を引き出されてしまう。
しかし、それは焦らす手つき。思うままに、「もっと快感を」という思考を引き出されてしまう。

「あ……。
その…貴女とキスしてる、みたいで…。」

間近から聞こえる囁き。
ぼうっとする思考へと囁かれて、特に考える事もなく素直に答えてしまう。
止まった思考の中、快感を混ぜ込まれ、すっかりと従順な様子を女性へと見せていくだろう。

フラニエータ > 「ククク…素直な子は好きよ?…ご褒美、あげようかしら…」

ほんの少し強めに一度だけ擦りあげてやれば、女は頬を抱いていた手で、無造作に小銭をカウンターへ置く。

「二人分、ね?」

と店主へ伝えれば、女は席を立った。
そして彼女の耳元に、

「いらっしゃいな…」

と声を落とすと、一人で店を出て行く。
どんな風に自分を追ってくるのか、それを考えると愉しみでならない。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からフラニエータさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からサーリットさんが去りました。
ご案内:「貧民地区 酒場」にセイン=ディバンさんが現れました。
セイン=ディバン > 「ふいぃぃ……」

貧民地区内の、とある酒場。男が一人、カウンター席で酒を飲んでいる。
もはや何杯目かも判らぬアルコールの摂取。頭が若干ふらふらと揺れているが。

「……ますたー、おかわり」

頼りない声で更に注文する男。どうやら、今夜はとことん飲むつもりらしい。

セイン=ディバン > 別段、イヤなことがあった訳でもない。
ただ、無性に飲んで、酔いつぶれたい夜もたまにはあるのだ。
男は追加注文の酒を一気に呷る。

「げふぅぅぅ……」

くわんくわんと揺れる視界。それでも酔い足りぬ、と。
男はさらに酒を注文しようとする。
アルコールが身体を支配しているような感覚。