2018/03/02 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にタマモさんが現れました。
■タマモ > くぁ…貧民地区、その裏路地で少女は欠伸を一つ。
「して、そろそろ撤収でもせんか?
これだけさーびすしてやっておるのに、触れられもせんじゃろう?」
ゆらりゆらりと九本の尻尾を揺らし、前に立つ男達を見遣る。
手にした小袋を、見せ付けるように手の上で弄ぶ。
数人程倒れていたが、すぐに身を起こし立ち上がっていた。
別に大した事ではない、こんな場所でなにやら怪しい交渉っぽい事をしている連中。
袋の中身は見てないが、交渉と共に交換をしている物に、まともなものなんてないだろう。
多分、片方のそれなりの大きさの袋はゴルド、そして、この手にあるのが…それに見合ったものか。
なので、せっかくだから横から掻っ攫ってやったのだ。
もちろん、相手は怒りの表情を浮かべ、怒声と共に追い掛けて来る。
伸びる手を掴んでは、軽く捻り、軽く引っ張り、地面へと転がして逃げ回っていた。
かれこれ、どれくらい逃げているだろう…覚えてない。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にエイブラさんが現れました。
■タマモ > 「ふふ…そんなに大切な交渉ならば、もう少し腕の立つ連中を連れて来ねばな?
これでは、奪って下さいと言っておるようなものではないか?」
次に飛び掛って来た男、するりと横をすり抜けるような動きと共に、ひょいっと足を引っ掛ける。
同時に、げしんっ、と尻を蹴っ飛ばしてやった。
飛び掛って来たのと、それに加え蹴り飛ばされた勢いで、男は積んであった空箱へと激突。
中身が入ってなかったのは幸いか、派手な音を響かせ、壊れ崩れてゆく木箱の中に男は消える。
…多分、更に壁にまで突っ込んで痛い目にあったのだろう、その男が壊れた木箱の山から出てくる事はなかった。
「お…おぉ…可哀想に、こうなる時はこんなものじゃろう」
軽く肩を竦め、そんな言葉を残った連中に。
■エイブラ > 「はて、随分と派手な音が聞こえましたが…何事でしょうか」
(余り治安と衛生状態の宜しくない貧民地区。
その中でも更に危険な裏路地から聞こえる派手な物音に
興味を抱き、其方の方へと入っていく)
「おや…これはこれは、タマモさんではないですか。ご無沙汰
しております。取りあえず、この方々は…ふむ、ぞんざいに
扱ってもいいみたいですね。余計なお世話かとは思いますが
助力させて頂きます」
(壊れて崩れている木箱の中にちらりと見える気絶した男を
見やり、どうやら構図としては賊とそれに絡まれた女性という
ことらしく。
どうあがいても勝てそうにない相手にどうして挑むのかと呆れ
ながら男達に近づいていき、腕を触腕に戻して数人程を纏めて
絡め取り、首をキュっと締めて意識を刈り取っていく)
■タマモ > 「………うん?」
周囲、この騒ぎに近付いて来る気配に気付く。
そうした動きをする者が、どんな者なのか…そう考えるに難しい事もないだろう。
大体、貧民地区の住民ならば危うきに近寄らず、のはずだ。
「あー………うむ、そうじゃな、久し振りじゃのぅ?
そろそろ飽きてきた頃合じゃ、それならば、任せるのが楽じゃろうか?
…よし、任せた」
ちらりと視線を向けた先、どうやら相手さんの仲間ではなかったらしい…と言うか、見覚えがある。
そうと分かれば、言葉に答えようとするも…うん、やはり名前を思い出せない。
それは諦めつつ、助力してくれるとか言ってくれる相手に、軽く考え…丸投げした。
その言葉を、考えを、相手が理解するのは簡単だろう。
その身をささっと相手の後ろへと隠れるように移動、自然とこちらに向かう男達が相手へと向かうように。
後はこう…後ろで応援をしているだけなのだから。
■エイブラ > 「…きちんと覚えて頂けているか不安になる
反応ですね。
まぁ、それよりも彼らを片付ける方が先でしょうか。
それにしても、どうして勝てない相手に喧嘩を売るのか
理解に苦しみますね」
(ある者は触腕で首を絞めて落とし、ある者は腕を掴んで
木箱に勢いよく放り込み。命までは奪わないものの、暫く
は意識を取り戻せないレベルで男達を片付けていき、最後は
逃げようとする男達を触腕を首に絡みつかせて気絶させていく)
「まぁ、こんなところでしょうか…では、改めまして。
闘技場以来ですね、タマモさん。エイブラですよ?
人の名前を覚えるのが、相変わらず苦手…ですか?」
(腕を基の人間の腕に戻し、軽く手を払う仕草をしながら相手
の方へと近づいていき、以前に会った場所、そして自分の名前
を名乗っていく。そして自然と口にした言葉に自分で相変わら
ず…?と首を傾げてしまう)
■タマモ > 「ちゃ、ちゃんと覚えておるぞ?本当じゃぞ?
ほれ、あんまり気にし過ぎると剥げる、気にしないが一番じゃ。
それに関しては、妾に問われてものぅ…連中に聞いてみたらどうじゃろう?」
明らかに、その瞳は泳いでいた。
と、後の言葉には軽く首を傾げ、ちょいちょいと、もう立っている者が居るかどうか分からない男達を指差して。
「………うむ、ちゃんと覚えておったぞ?エイブラ。
いやいやいや、ちゃんと名前を言ったじゃろう!?」
相手から名乗りがあれば、ぴくり、と耳が揺れる。
そして、偉そうに胸を張りながら、相手の名前を。
…なのだが、その言葉に図星を突いた部分があったのか、慌てたようにぶんぶんっと両手を振った。
言った、確かに言った、だが名乗った後であるが。
そこは本人はまったく気にしていないだろう、間違いなく。
■エイブラ > 「寧ろ、その本当じゃぞ?の部分が妖しいのですが。
剥げるって…まぁ、本来の姿の私には体毛は一切ないんですが。
ふむ、まぁどうせろくでもないことをしていたんでしょう。
官憲に突き出すのも面倒ですし、放置しましょうか」
(貧民地区で気絶したまま放置されればどんな末路を辿るかは
想像に難くなく、それ相応の報いだろうと思えば気にしないこ
とにして)
「私が名乗った後ですが…まぁ、覚えて頂いているのでしたら
あの時のお詫び…というのもなんですね。あの時のお礼に如何
ですか?これから一緒に買い物など。お代は私が全て持ちます
よ?」
(あの時、かなり遠慮なく自分がしたことを思えば多少の詫び
をと思う。ただ、それをお詫びと言うのも、と思えばお礼とい
うことにして相手を誘い)
■タマモ > 「うぐっ…エイブラよ、あんまり細かい男は好かれんぞ?
ふむ、まぁ、そんなものじゃろうな?
………では、せっかくじゃ、これも妾が貰っておいてやろう」
うんうんと相手の言葉に頷きながら、軽く周囲を見回す。
あれだ、ただ後ろから見てるだけで事が終わるのは、やはり楽で良い。
と、後の言葉に合わせ、尻尾の一本が袋を揺らしてみせた。
奪わなかった、もう片方のゴルド入りの袋である。
「ほほぅ…あれだけの事をしてくれた礼じゃ、遠慮なんぞせんが、良いんじゃな?
後から、やっぱり止めにしよう、なんぞ言葉は受け入れやせんからのぅ?」
かくん、と傾いていた首、それが相手の顔へと向けられる。
実のところ、大して気にしてはいないのだが、そんな条件が並べられたら別だ。
にまーっと笑みを浮かべれば、そう言葉を返す。
本当にそう思える事となるかどうか、それはまだ分からないが。
■エイブラ > 「確かに余り細かいことを言うのは良くないですか。
おやおや、金目のものを持ってないとなると、彼らは可哀想
なことになりそうですね。まぁ、自業自得、因果応報と言った
ところでしょうか」
(聞こえてくる音からゴルドの入った袋と気づき、金を持って
ないなら身グルミ剥がされ後は…ということになりそうな男達
に大して同情した風もなく)
「大丈夫ですよ、流石に一等地に庭付きプール付の家を買いた
いと言われたら手持ちの現金では無理ですが。
買い物が終わったら、私の取っている宿で一緒に食事など如何
ですか?
それなりに良い宿を取ってますので、食事も美味しいですよ?
まぁ、取りあえず参りましょうか?こんなところではまともな
買い物も出来ないですしね」
(言えばエスコートするように片手を差出して、笑みを浮かべ
る相手に苦笑いを浮かべつつも二言はないと頷いて)
■タマモ > 「うむ、そうじゃ、物分りが良いのは良い事じゃぞ?
どうかのぅ…手持ちも無し、その身も楽しませれそうにない、となると何があるんじゃろうか?
ついでに、身包みも全部奪ってやったらどうじゃろう?」
とか、別にそうしたところで命に危険がある訳でもなしと、酷いものである。
相手が想像していた、その通りまで考えていたらしい。
むしろ、その先があったら何か見てみたい、みたいな感じもしている。
「仕方ないのぅ…では、適当に何か面白い物を売ってそうな店を案内するが良い。
もちろん、知っているところ全部じゃ、全部、良いな?
まぁ、その後は、その宿やら食事やらも付き合ってやろう」
何が仕方ないのか分からないが、そこはやはり気にしない方向。
差し出された手を取れば、その横に位置付くように身を滑らせて。
そのまま身を寄せれば、後は男の案内に任せる事だろう。
いつもの事である、己が前に進めば迷うからだ。
■エイブラ > 【後日継続】
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からエイブラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からタマモさんが去りました。