2018/02/20 のログ
ラエルノア > 伸べた手を相手が取ってくれたところで、今日の『お勤め』は終わったも同じ。
嬉しそうに零れる笑みに僅かのみ媚態を滲ませるのも慣れたものだ。
相手が正式に店へと上がるのを待ち、改めてそっと腕を絡める。
共に歩を踏み出した少女の華奢な背中は、店の奥、豪奢な寝室の一つへと消えて行く――

ご案内:「」からラエルノアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 迷いの路地裏」にナナカマドさんが現れました。
ナナカマド > 今日も今日とて王都探索に明け暮れるナナカマド。
最近王都の暮らしにも慣れてきたこともあり、遠くの地区に行っても大丈夫だろうと
素人判断で遠出した結果、貧民地区まで迷い出て路地裏で右往左往することになってしまった。
縦横無尽に張り巡らされた路地と小路、中には壁と壁の隙間のような道なき道まであって
王都に不案内なものではとてもここから出られることは出来ないかもしれない。

「……もしかしてナナは迷ってしまったのでしょうか……?」

心細さにぽつりとあたりを見回してそう呟くもののまだ心の中では迷っていることを認めたくはない様子。
愛用の杖をぎゅっと両手で握りしめ、来た道を行ったり来たり、見慣れぬ方向へ進んだり戻ったりを繰り返す。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 迷いの路地裏」にフォーコさんが現れました。
フォーコ > 廃屋の扉を蹴破り、私は外に出た。
頭からつま先まで埃を被っている。

「相手が悪かったな。」

私は足元で横たわっている男の頭を踏んづけてからその場を離れる。
明るい所に顔を出し、周囲を見渡しているとよく見る後姿が心細そうに歩いていた。

私は静かに背後から近づくと、軽く背中を叩いた。

「ナナではないか。 こんな所で何してるんだ?
ここはいつもの通りとは違って危ない所だぞ?」

ナナカマド > うろうろと道を行ったり来たりしては左右を落ち着き無く見回して
その背後からフォーコの気配がするのには少しも気づかない。
むしろ静かに忍び寄られて肩を叩かれれば猫のように飛び上がって悲鳴を上げる。

「き、ゃぁああああああっ!?」

慌てて振り向いて後ずさりして後ろに転ぶ。
かなり驚いたように涙目で両手を振り回し、食べないでー!と叫んでいた。
が、やがて落ち着きを取り戻すとそっと横目で相手が誰かを確かめる。

「…………って、フォーコ様?! どうしてこんな所に……?」

ぽかんと口を開けて相手を見上げる。

フォーコ > 「おいおい、驚きすぎだろ。」

飛び跳ねるナナの姿に涙を浮かべて笑う。
そこらの壁に手を付き、腹を抑える羽目になる。
こいつ、こんなに面白い奴だったのか。

「私か…。 気まぐれにこの辺りをうろついていたら私に絡んでくる連中が居てな。
あそこの廃屋の中で3人ほど締め上げてきた所だ。
こう見えて私は素手でもちょっとはやるのだぞ?」

右手で拳を作って見せる。
正直のところ、未だ興奮冷めやらぬと言った状態だ。

「ナナこそこんな所で何をしている。
人買いに拉致られても知らんぞ?」

ナナカマド > 冷静になってやっと自分の失態に気づいたのか、立ち上がると
真っ赤になって拗ねるように頬をふくらませる。
涙を浮かべるほどフォーコが笑っているのなら、なお不服の様子で。

「……別に。ナナは迷子になどなっていませんし
 危ない場所でも大丈夫ですからここに居るのです!
 フォーコ様こそ、乱暴はいけません。女性なのですから喧嘩などもってのほかです」

自分のことを棚上げして腰に手を当てフォーコに説教する。

「さ、もうこんな所に居るのはやめにしてお城に戻りましょう。
 フォーコ様にはこんな路地裏よりも王城の華やかな広間が最適ですから」

ぷい、とそっぽを向いて歩き出すが、王城の方向とはてんで違う方へと向かい始め
余計に複雑な道へと足を踏み入れようとしている。
だがそれに気づいている素振りは本人にはない。

フォーコ > おお、怒ってる怒ってる。
フグのように膨らむナナの顔に再度笑いそうになるが、これ以上笑うと本当に怒られそうなのでぐっと堪える。

「そうかそうか。 
いつもの見聞で回っているのだな。
しかし、私に手を挙げるなと言われてもな。
先に襲ってきたのは向こうだぞ?
やらねばこちらがやられるではないか。」

ナナに説教をされると、一応耳を傾ける。

「はいはい。」

御冠のナナの後ろを付いて歩く。
最初からてんで見当違いの方角に歩いている事には気付いていたが、
指摘するのも可愛そうなので最初は何も言わないことにした。

だが、どんどん袋小路へ向かっているような気がする。

ナナカマド > 確かに乱暴者に先に手を出されてフォーコが怪我でもしたらそれはナナカマドにとって非常に悲しい。
が、それでもというような調子で言い聞かせる。

「フォーコ様は武術も達人なのですから、いなすことも出来ますでしょう?
 たとえならず者や狼藉者であっても乱暴は最後の手段にすべきです。
 出来得る限り争いを回避して、穏便に事を済ませるのが上策だとわたくし思うのです!」

得意げにとうとうと持論を語って聞かせながらフォーコを先導するようにして入り組んだ路地へと迷いこんでいく。
ついには壁に突き当たって立ち止まり、不可解さに首を傾げた。

「??? おかしいですねぇ、わたくしの見立ではもうお城に着いている頃なのに」

不思議そうに壁を見つめるナナカマド。そしてその後ろに居るフォーコ。
二人を取り囲むように後からぞろぞろと数名の貧民の男たちが着いてくる。
丁度袋小路に突き当たった二人を見つけると下卑た笑みを浮かべた。

『よう、長耳のお二人さん。そんなところでどうした?』
『丁度おじさんたち、暇なんだよ。ちょっと相手してくれないか』
『兄貴、この女さっきあいつらをのしていた……』
『なにィ? そいつぁご丁寧に……お礼をしてやらないとな』

リーダー格と思しき男が顎をしゃくるとナイフやナタを持った部下たちが
前に進み出てはフォーコに牽制するように短刀を閃かせた。

フォーコ > 「それは無理だな。
私は達人ではなくて腕っぷしが多少強いだけだ。
ナナの言うレベルは私では出きんよ。
それにな、私に手を出せばどういう目に合うかを教えてやるのも大事だとは思わんか?」

ナナの語る上策は私では到底出来そうもない。
そんなことが出来るのならとっくに武術師範にでも成れそうだ。

「いや、そうでもないぞナナ。
やり残した仕事が向こうから来てくれたではないか。」

すぐさまナナの服を掴み後ろに下がらせる。
丁度よい、我々の後ろは壁。 
背後にナナを立たせれば巻き込むことはない。

手に手に武器を持ったこの集団はどうやら私の顔は分かるようだが、私が誰かまでは知らないようだ。

そして、私は先手必勝とばかりに一番手前にやってきた男の股間を蹴りあげた。
痛みに悶絶し、口から泡を吹いている男の首を右手で掴み、魔力を解放する。

「お前達、私が誰だか知らないようだな。
私は第五師団のフォーコ・アッサルトだぞ。」

私の髪は赤く燃えたぎり、体中の体温が上昇する。
首を掴まれている男に至っては恐らく表面の皮膚位は火傷するだろう。

「第五師団のことまで知らないわけはないだろう?
我々がその気になればお前たちなぞ家族ごと灰にしてもかまわないのだぞ。」

私は己が凶暴なダークエルフであることを改めて実感する。
普段抑えている一面を曝け出すのはすこぶる気分が良い。

そして、都に来て日の浅いナナはともかくこの辺のゴロツキなら第五師団と揉めた者の末路位
聴いたことがあるだろう。 
果たして、どのような反応を見せるだろうか。

ナナカマド > ことの成り行きが不穏な方へ向かいつつあるのにナナカマドと来たらまだむくれたままで
何かを言いたげにフォーコに口を開きかけるが
首根っこを掴まれて後ろに下げられてしまえば大人しくそれに従ってしまう。

はたしてフォーコの先手は手前の男に命中した。痛みに呻く男を彼女の右手が掴み
触れた皮膚から肉の焦げる嫌な匂いが漂った。
フォーコの名乗りに男たちはたじろいだようにみえた。

『第五師団? そいつが本物なら荒くれ者共の集団って聞くが……』
『はん、ハッタリだ! 騎士様風情がこんなごみ溜みたいな場所に来るかよ』
『だがかなりの腕利きのようだぞ……逃げたほうが』
『ビビるな! 構うもんか、どうせおエライ様方は俺たちを鼠か蛆虫としか思ってないってのが分かったからな!』

男たちが口々に言葉をかわして短い相談をする間、後ろに下げられたナナカマドは
杖を握ってただ青ざめたまま震えるばかり。
一体どうしてこんな騒動に巻き込まれてしまったのかわかっていない様子。
ただ燃え上がるフォーコの髪と焼け焦げていく男の皮膚に慌ててフォーコを止めようと
衣服の裾を掴んで揺さぶる。

「ふぉ、フォーコ様! いけません、乱暴は……離してあげてください!」

そうこうしている内に命知らずの男たちが短刀を突き出してフォーコに突進していく。

フォーコ > 「お前達、まだ信じられんのか。」

折角の名乗りが功を成さず。
私は苛立ちを吐き出す様に首を掴んでいた男を足元へ投げ捨てる。
哀れな男は既に気を失っていたのか不自然な倒れ方をしていた。

背後にナナが居るか視線だけを動かして確認する。
ちゃんと後ろに居るようだ。

私はこのまま一気に…と殴りかかろうとしていた所で服の裾を掴む手が。
あろうことかうちのエルフの手であった。

「今はそんなことをしてるような場合では…。」

掴んでいるのは私の左の裾。

今更腕を振り上げた所で既に賊たちの凶刃は目の前、とても間に合わない。

…仕方がない、絵的に微妙になるが手段は選べん。

私は息を吸い込み、吐きだす。
すると、ドラゴンのブレスのような炎が賊達を包み込む。

サイズは小さいが火力は負けていない。
彼らは火だるまとなり、足元で転がっている。

「第五師団は火を使うのだぞ。 よく覚えておけ。」

男達が叫ぶ姿はかなり目立つ。
それでもこの辺りではそう珍しくないのか、役人すら現れない。

「やれやれ、やりすぎたな。
ナナ、怪我はないか?」

既に戦意を持つ者はいない。
私は後ろにいるナナに声をかけた。

ナナカマド > 必死にフォーコを止めようとしたことが逆に彼女の邪魔をしてしまった。
男たちの刃が二人に晒されようとしていたときにフォーコがとっさに息を吐く。
燃え上がるファイアブレスが男たちを巻き込み、火線が次に飛び出していく男たちの牽制になる。
衣服や髪に燃え移った火に巻かれながら、慌てて男たちは地面にのたうった。
燃え上がる男たちが叫び、フォーコが気遣いの声をかけてくるが
ナナカマドはますます顔を悲痛に歪めて慌てて男たちに駆け寄った。

「フォーコ様……! やり過ぎです……!
 あぁ、……”清き流れを司る小さき雨粒の使者よ……集いて姿を現したまえ”」

古エルフ語を用いた精霊召喚の祝詞を唱えるとみるみるうちに
空中に水の塊が現れ一塊もの玉となる。
燃え盛る男たちにそれをぶつけ、消化しようと試みる。
釣られて天気が崩れ始め雨雲が貧民街の空を覆った。
今にも泣き出しそうな空模様と、ナナカマドの表情がそっくりになる。

「フォーコ様、乱暴はいけないって先程わたくし申しました……!
 貴方様に怪我があってはいけませんし、他の人達も……ならず者とは言え
 これほどまでに怪我を負わせては仕置が過ぎます……!」

ぽろぽろと白い頬に涙を伝わせてローブの裾を掴みながら訴える。

フォーコ > ナナも私も傷一つ付けられずに済んだのだが、随分と困ったことになる。

気の優しいエルフは我々を傷つけようとしていた男達に駆け寄り、消化を始めるではないか。
ナナの魔法の影響か、辺り一面の天候も変わってしまう。

「あそこでああしなければ私と君が刺されていたぞ?
わざわざ刺されてやる必要もないだろう。
それに、こうなったのはナナが私の腕を引っ張ったのも原因の一つだからな。」

漸く自由になった左腕を挙げ、私も抗議する。

騎士団…とくに私の所はやり過ぎだとよく非難の声があがる。
それはいつものことだったのだが、まさかナナからも言われてしまうとは。
私はいつにもまして顔に苛立ちが現れていただろう。

「なら聴くが、ナナは逆の立場なら何か出来たのか?
私は自分が刺されるのも、ナナ達団員が傷つくのもどちらも嫌だぞ。」

消化が早かったおかげで男たちは命の危険はなさそうだ。
しかし、当分の間は暴れまわることなど出来ないだろう。
私としてはそれよりもナナの方が気がかりだ。

結果的にナナを深く傷つけてしまったようだから。

ナナカマド > 仕方のない事とは言えフォーコと言い合いの形になってしまうと
ますますナナカマドの表情は悲痛になり態度は頑なになってしまう。

「それは……そうですけれども……。
 でも、だからって……」

苛立ち言葉を荒らげるフォーコはまさに燃え上がる炎のような女性だった。
気迫に押されてナナカマドは俯き、言葉に詰まってしまう。
確かに逆の立場だったなら、ナナカマドはフォーコを守ることすらできなかっただろう。
それほどに自分は中途半端で未熟であることは痛いほど理解していた。

ぽつぽつと灰色の雲から雨粒が落ちてくる。
やがて本格的に降り出した雨がフォーコの炎も騒動の痕跡も何もかも濡らしていく。
ナナカマドの頬に濡れた水滴はもはや涙だったのか雨なのか判然としなかった。

「……うぅううううう、フォーコ様の分からず屋っ!いけずっ!」

子供のような罵りを相手に叩きつけ、ついに限界が訪れたナナカマドがわんわんとひと目もはばからず大泣きし始める。
勿論、フォーコが言っていることにも一理あるし、力が無いものはそうするしかないことは分かっているが……。
それでもナナカマドは、諦めてしまいたくなかった。
自分の言うことはまるで子供の言い分だし、こんな風に泣き出すのはズルい。
それも理解してますます自己嫌悪に陥ってしまう。

フォーコ > ううむ、なんとも気まずい。
私としてはこんな重い空気は味わいたくないのだが。
だが、私もつい口から出してしまった。

言葉に詰まるナナに何て言ってやればいいか見つからない。

口に出さずとも、ナナが荒事は苦手なことなど十分に分かっているのだ。
それを口にしてしまったのは私の失態である。

曇天からいつしか冷たい水が降ってくる。
最初は髪を濡らす程度であったが、すぐに本降りへと変わる。
喧騒の後を隠すには丁度良いのだが。

いつしか私の髪は元に戻り、焼ける様な体温も下がっていた。

「ああ、泣くなナナ。 
私の頭が固いのは昔からなんだ。
君と違って私は賢いエルフではないのだ。」

ついに泣き出してしまう。
わぁわぁと人目も気にせず泣き出す彼を前に私は動揺する。
声は震え、眉はハの字に下がっていた。

とりあえずと、彼を包み込むように抱きしめ、頭を撫でようとした。

「今はこの国も含めて争いはどこにでもある。
私は君を精一杯守るから、今の所だけでも私に着いてきておくれ。」

ナナカマド > 気まずい沈黙に満ちるその場の二人に冷たい雨が降り注ぐ。
いつの間にか暴漢どもはほうほうの体で逃げ出してしまっていた。
ぐっしょりと濡れた衣服や髪が重く冷たくのしかかってくる。

そんな中で困った様子のフォーコに抱きしめられ頭を撫でられれば
つい頑なだったナナカマドも相手に縋り付いて涙に濡れた顔を押し付けてしまう。
まだ泣き声は収まらずしゃくりあげるように肩をすくめてはいるものの
強くフォーコに抱きついて離そうとしない。

「ナナだって……わかっております……!
 でも、それでもだめなものはだめなのですっ……!
 フォーコ様がナナを大事に思ってくださるのは分かっているのに……」

すすり泣きに混じって押し殺したような声がそう囁く。
しばらくフォーコに縋り付き泣いていたが、雨が冷えて冷静さを取り戻したか
そっと彼女の体から顔を剥がして見上げた。

「……ごめんなさい、フォーコ様を困らせてしまいました……。
 ナナは、フォーコ様にお供します。どこまでも……。

 帰りましょう、フォーコ様……」

涙と鼻水に濡れて目を赤くしたナナカマドが恥ずかしそうにつぶやいた。

フォーコ > 日照時間が長くなってきたとはいえ、まだまだ空気は冷たい。
そんな中に外で濡れていれば風邪もひいてしまいそうだ。
私は体の中の炎を僅かにもやし、体温を上げる。

ナナが濡れた顔を胸元に押し付けてくる。
私はそれを迎え入れ、ブロンドの髪を摩る。
彼が気のすむまで泣かせてやろう。
邪魔をする者はいないのだから。

「私だって好き好んでやってるわけではない。
だが、彼らが傷つくこととナナが傷つくことを天秤にかけたらどうしてもこうなるのだ。
私が君を軽んじたことがあったか? 
いつでも大事に思っているぞ。」

ある程度納得いくまで泣いたのか。
彼が自発的に顔を離した。

「私こそ、ナナを不安にさせてすまなかったな。
これからもナナの気が代わるまで私の傍にいると良い。

そうだな、城に戻ってゆっくりしよう。
私はともかくナナは早く風呂にでも入らないと風邪をひくぞ。」

泣き顔の彼を人目に晒すのが憚られた私はジャケットを脱ぐと彼の頭に被せる。
そして、強引に彼の手を引くと城へと先導する。

ナナカマド > フォーコもまた、暴力の矛盾などから離れられず、しかしあえて戦っている者だとわかれば
ナナカマドは相手の悲哀を思わずには居られなかった。
フォーコが自分を軽んじたことなど一度もないと強く首を触れば
自分も彼女を大事に思っていることを伝えるようにまた一度ぎゅうと抱きしめる。

「ナナだけではなく、フォーコ様もご自愛ください。
 フォーコ様はナナにとってとても大事な人です……。それは変わりません」

ようやく彼女の体から離れると、それでも最後まで手を繋いでいた。
人前でみっともなく泣いてしまった負い目があるせいか、少し恥ずかしそうではあったが
フォーコと分かり合えて素直に謝れたことがナナカマドの心を幾らか晴れやかにしていた。
被せられたジャケットに目を丸くするも、急いで王城まで走って帰れば
ほどなくすんなりとたどり着くだろう。

城についた後、フォーコのジャケットを手にナナカマドは礼と洗濯をして返したいと言い張るだろう。
彼女とともに風呂に入り、それを叶えられたかは二人だけが知るのみで……。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 迷いの路地裏」からナナカマドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 迷いの路地裏」からフォーコさんが去りました。