2018/02/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にエズラさんが現れました。
エズラ > 「人違いだぜ、なぁ、オイ――」

安酒場でのいざこざなどは日常茶飯事。
売り言葉に買い言葉、表に出て一対一の殴り合い――
それを制したところまではよかった。
しかし、店からぞろぞろと現れた男達に囲まれてしまった――顔面を腫らした目の前の男が、呼び寄せたのである。
挙げ句の果てに――顔を腫らしたその男がこちらを指して、「こいつの面ァ、手配書で見たぜ」と煽るものだから――取り巻き達の目の色も変わる。

「大体、オレとそいつの勝負はもうついた――お呼びじゃねぇぜ、お前らはよ」

こちらも気分が逆立っているものだから、穏便に済ませようにも口が滑る。
己を取り巻く空気が、さらに殺伐としたものに変わってしまうのだが――不思議と、口角が上がってしまう。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にレイラさんが現れました。
エズラ > 男の言葉に反応した者が一名、勢いよく飛びかかってくる。
それに対して姿勢を下げ、肩口で受けつつ一気に背筋を跳ね上げ、相手を後方へ吹っ飛ばす。
それが開戦の狼煙となった。
一斉に襲いかかってくる男達――

「ったく、しょうがねぇっ!」

鋭く突き出される拳をかわし、蹴りを腕で受け――
手近な相手の顎を目がけて、アッパーを繰り出す。
強かな手応え――相手がどうなったかを確認せぬまま、己の腰目がけてタックルをかけてくる相手に対し、腰を据えて受け止める――

「おらっ!」

そのまま、相手の頭を逆さになるように抱え込み、一気に地面へ叩き落とす。

レイラ > 買い物帰り、うっかりと貧民街に迷い込んでしまって。不安げにあたりを見回し、歩いていると遠くのほうから、人が言い争う声が聞こえそちらのほうに近づいて行ってみて。

近づいて行ってみると、喧嘩をしている様子。しかも、喧嘩をしている相手の姿を見て自分の知っている人だとわかり両手を組んで祈るような格好で行く末を見ていて。

エズラ > 「むおっ!」

多勢に無勢、時には顔面や腹部に攻撃を受けてしまうが、負けじと相手を投げ飛ばし、殴りつけ――
程なくして、戦力差を悟った男達が、傷ついた身体を引きずりながら逃げ去っていくのであった。
壁際に背をあずけると、ふー……と一息。

「ったく――ハタ迷惑な連中だぜ――ン?」

口元の血を拭っていると――視界の中に、必死になって祈りながら、こちらを見ている者の姿を見つけた。
途端に、男の表情が明るいものに一変する。

「よう、レイラちゃん――みっともねぇとこ、見せちまったな?」

レイラ > 祈りながら見ていると、喧嘩の勝敗が決まりひと段落ついたようなのでほっとしたような表情をして。

「エズラさん!だいじょうぶですか?どこか、おれたりしていませんか?」

相手が自分に気づいたので、心配げな表情を浮かべて相手に駆け寄って行って。そして、手を伸ばして相手の体のどこか折れてないだろうかと優しく触り確認をしてみて。

エズラ > 「なーに、これくらい戦場に比べりゃ軽いもんだぜ――」

こちらを心配し、深手がないか確かめる相手に対して、無事な様子を見せる。
まだ身体の節々がそれなりに痛んでいたが――

「――それに、レイラちゃんの顔見たら治っちまったよ」

――実際に、戦場から帰って久しぶりに彼女の顔を見た喜びも重なって、男の笑顔に嘘はなかった。

「今回も、この街に帰ってこれたぜ――」

戦場へ出る時はいつだって命がけ。
帰ってすぐはまだ殺気立っているから、ああした小競り合いも少なくない。
それでも今は、すっかり心が落ち着いていた。
ふわりと、彼女の髪を撫でて。