2018/01/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 娼館通り」にチェシャ=ベルベットさんが現れました。
■チェシャ=ベルベット > 冷たい風が吹き抜ける夜、貧民地区の娼館通りはそれなりに賑わう。
ガス灯のような設備こそないが、店の軒先に各々ランプを吊り下げて
客引きの娼婦や男たちが道行く人々に声をかける。
チェシャはといえばそんな店の間に陣取り、外套の襟をきつく締めて白い息を吐いている。
じっと通りに視線を向けながら、なにかおもしろい物事はないかと期待するように。
時々ポケットに忍ばせた飴で果実を薄く包んだ甘い菓子を頬張りながら
顔なじみの娼婦たちに軽く挨拶を返していた。
■チェシャ=ベルベット > 今日は寒さが厳しいからはずれかもなぁ……などと思いながらそっと両手に息を吐きかける。
これならば、富裕層の娼館の臨時バイトをしていたほうがまだマシだったかもしれない。
しかしチェシャは豪奢に着飾ってしゃちほこばった富裕層よりもごみごみして汚らしい貧民地区のほうが好きだったりする。
こっちのほうが皆生きている感じがして、なんとなく居心地がいいのだ。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 娼館通り」にリンさんが現れました。
■リン > 提琴のケースを提げ、サイズの大きめの外套に身を包んだ蒼い髪の少年が
小走りで通りを眺めるチェシャに近づいていく。
避けたり迎撃したりしなければ軽くぶつかるだろう。
「何食べてるの? ぼくにもちょうだい」
チェシャの手元やポケットを覗き込んで、
澄ました顔で当然のようにお菓子をねだる。
■チェシャ=ベルベット > 普段なら難なく避けられるリンの小走りの突進もぼんやりしていたチェシャでは避けられず。
ごちんと、額と額をぶつけて、その場にうずくまる。
「いっったぁ~~~~……なんだよもう」
涙目になりながら立ち上がり、ポケットの中の菓子をねだられると
口を開けるように命じて、自分の手のひらに一粒菓子を出す。
もう片方の指で狙いをつけてパチンコ玉を弾くように飛ばしてやると
すぽん、とリンの口に菓子が飛び込むだろう。
もしかしたら勢い余って喉までつまらせるかもしれない。
■リン > 「なんだどんくさいぞ。油断してたね?」
どうせ避けられるだろうと思っていたらしい。
チェシャが涙目になっている様子なんて珍しいものを見れて機嫌が良さそうにへらへら笑う。
命じられるまま素直に口を空けると見事に喉まで吸い込まれた。
「んんぅぅぅ~~~~!?」
今度涙目になったのはこっちだった。
顔を青くしながら首の後ろをとんとんと叩いて吐き出そうとしている。
■チェシャ=ベルベット > その様子をけらけらと笑って見やる。お相子だと言い添えて。
ぶつけた額を擦りながら、顔を青くするリンを無視して適当に話しかける。
「っていうかお前も大概暇だな。僕になんか絡んでもいいことないぞ。
こう寒くちゃ、人通りも少ないし懐具合も厳しいものだから」
本当に富裕地区のほうで小銭稼ぎをしていたほうがよかったかもしれないと呟きながら外套の襟を立てる。
■リン > 「んぐっ、えほっ……ぅぅ、死ぬかと思った」
吐き出せなかったので無理やり飲み込んだらしい。
顔は青いままだがそのうち戻るだろう。
「いいことがあるかないかはこっちが決めますー。
暇そうな知り合いがいたからちょっかいかけただけだし。
ウリ以外の仕事は儲かってないの? 悪いやつとかやっつけたりしないの?
年明け早々景気が悪いなぁ」
襟を立てるチェシャの周囲をウロウロ歩き回ってはいろいろな方向から眺める。
多分うっとうしい。
■チェシャ=ベルベット > 「お前、よくうっとおしいとか邪魔とかチビ虫とか言われない?
悪いやつって、僕は正義の味方でもないしそんな暇でもない。
あー……そういえばこの間遺跡に潜ったけどあれも実入りが少なかったなぁ……。
景気悪いといえば悪いかも。そういうお前はどうなんだよ」
ウロウロうろつきまわるリンの前にそっと片足を差し出して引っ掛けようとする。
気づかなければその場に転ぶだろう。
■リン > 「チビ虫はチェシャにしか言われないよ!
必殺始末人的な仕事やってなかったっけ? あれは?
ぼくも援助交際はひっかかる相手がいないし
もらえるお小遣いはすぐなくなっちゃうしなー……あいでぇ!!」
思いっきり躓いて顔から着地する。どんくさい。
「あにずんだよぉ……」
這いつくばったまま擦りむいた顔を上げて抗議する。
■チェシャ=ベルベット > 「あー……? 僕お前の前でそんなとこ見せたっけ……?
気のせいじゃない? 僕のようなか弱い美少年がそんな悪人と切った張ったなんて……。ははは。
まぁチビでちんちん小さくてなよっちいリンくんじゃあ、引っかかる相手も居無さそうだしね。
そういや恋人とはうまく行ってるの? 恋人にたかれば? ヒモじゃないの?」
ずざーと顔から転んだリンを見下ろして、少しは落ち着けと言い含める。
いい加減お前も子供じゃあないんだから、うろうろするな。と叱るような口調。
ポケットからもう一粒菓子を取り出して、自分の口に放り込む。
■リン > 「自分でか弱い美少年って言うと何もかも信用できなくなるんだな。学んだよ。
馬鹿にすんな! 小さいのがいいって相手もいるんだから! ステータスだから!」
男としての巨砲主義的プライドは一応かすかにあるのか、
言った後でなんとも複雑な表情になりながらよろよろと立ち上がる。
「当然のようにヒモ扱いするのもやめてくれる!? 間違ってないけど。
っていうか……その……ヒモどころかペット的なものにされちゃって……
……ペットとして……うまくいってるような……?」
ムキになって言い返すその後半から、
視線を泳がせたりもじもじと恥ずかしそうに俯いたりと忙しく表情を変える。
■チェシャ=ベルベット > 「一つ学んでくれたみたいでよかったよ。あーリンくん偉いでちゅね~」
よしよしとその頭を馬鹿にしたように撫でてやる。
ペット、という言葉を聞いて目を丸くするが、途端に腹を抱えて笑いだした。
「はっははははは!ヒモどころかペット……っ!
ペットかよ……!そりゃあいいご身分だね!
なーるほど、チビ虫くんにはお似合いの身分だ。
大方小さくしてもらって、虫かごにでも入れて大事に果物とか食べさせてもらっているのかな」
くくく、と喉奥で意地悪く笑いながらそんなリンの姿を想像すると
実際似合っていそうだし、物珍しさに高く売れそうだなと思えたので尚更ひどく笑った。
やがて笑い疲れたのかはぁはぁと息を切らして肩をすくめると
「うざい、何恋するオトメモードになってるんだよ」
ぺちん、と相手の頬を軽く叩いた。
■リン > 「な、なんだよぉ~……。そんなに笑うようなことかぁ!?
どうせチビ虫だよ僕は。
チビ虫らしく美少女に飼ってもらう楽しさを満喫することにしたんだよ……」
撫でられるのには半目で見てくるだけだったが、
笑われ頬を叩かれれば、うぅー、と小さく唸る。
「乙女じゃないし!
色々……すごい目にあったから……思い出しちゃったんだよ。
なんだよもう、なんか文句あるわけ……!?」
涙目で睨みつけて詰め寄り、服をひっつかんで揺さぶる。
■チェシャ=ベルベット > 「ふぅん……そ、お前がそれでいいならいいんじゃないの」
じっと相手を見下すように猫目を細ませ、胸ぐらを掴まれても動じること無く揺さぶられる。
「一つ言っておくと、僕、そうやって甘んじるようなやつは嫌いだな」
突き放すような冷たい声音で囁くと、服を掴んでいるリンの手を逆にとってひねり離すように下ろした。
一転して表情を崩し、相手の耳元に詰め寄るように顔を寄せると
「で、色々ってなぁに? どんなことされちゃったの? 教えてよリンくーん」
猫なで声でその一部始終を聞き出そうとする。
■リン > 一瞬だけ見せた辛辣な態度に、びくりと身体を震わせる。
身勝手な奴だ、と思った。
日頃から自分をさんざ罵っておいて、いざそれを認めたらこうなのだから。
「…………。いいけど別に。
まずは、胸に挟んでもらったり、でしょ。
あと、ショーツの中に入れてもらったりとか。
それから、お尻を……、」
さすがにそれ以上を告白するのはためらわれるらしく、口籠り、間近の彼から視線をそらす。
チェシャの目の前で顔を真赤にしながら、呪いで身長を縮ませていき……
頭一つ下程度になってしまう。
「……チェシャには関係ないだろ、何してたって」
■チェシャ=ベルベット > 呪いでするすると縮んでいくリンを見下ろし、しかしそれで許すわけもなく
縮んだ頭をポンポンと叩いて肩を寄せる。
「へぇ、ふーん……そういうことしてもらうと嬉しいんだぁ。
いやらしいやつ、変態、ちんちくりんのペット虫」
にやにやと下品に笑うと膝でわざと相手の股間をぐりぐりと詰り始める。
「関係? 大いにあるよ。僕と遊ぶ時どういうことされると喜ぶのか
ちゃんと知っておかないと。
僕と寝たって彼女にはもう言った? 男娼のちんちんで喘がされて
お尻掘られるの大好きなチビ虫だって白状した?
そういえばこうやって足で虐められるのも好きだったよね。
嫉妬されてもっと怒られて、激しいプレイに使ってくれたっていいんだぜ?」
そう言って、わざと緩急つけた足の動きでぐりぐりとリンの股間を、袋や玉を弄り
あえて注目をあつめるように一定の声量で喋り続ける。
■リン > 「なにそれ、サービス精神旺盛かよ……うっ、あっ」
減らず口を叩こうとして、股座への刺激にうめき声を漏らす。
「うぅ……ま、まだ言ってない……。
で、でもねチェシャ……彼女はぼくよりもひどいんだよ。
ぼくの目の前で見せつけるんだよ……、ほ、他の男に、抱かれるのを。
ぼくが男として失格だからって……」
脚に跳ね返る男性器の感触を固くさせながら、
嘆く言葉にしては妙に恍惚とした口調で言った。
「あっ、チェシャぁ、ねぇ。
僕またチェシャのこと怒らせちゃったの……?
ゆ、許してよぉ」
視線が集まるのを感じて、自分を虐める少年当人にすがりつくように体を動かす。
羞恥に呪いが進み、背丈も縮む。
はぁ、はぁと熱っぽく荒げた息が、チェシャの腹のあたりにぶつかる。
■チェシャ=ベルベット > 「ふーん……、彼氏も彼氏なら、彼女もだな。
さもありなんというか、そうやって見せつけられて実は興奮しているんだろ?
今度僕もやってみようかなぁ、小さくなったチビ虫を柱にくくりつけて
チビ虫の彼女と寝るとか、考えただけで面白そう」
意地の悪い言葉と笑みを浮かべながら、徐々に硬くなっていくリンの男性器を膝先でぐりぐりと虐める。
このままいかせてもいいが、それには少し時間が足りない。
ぎりぎりまで焦らして、肝心の刺激は与えないような緩やかな動き。
「許す? 僕が何に怒ってるって?
怒ってないよ、呆れてるんだよ。
君みたいな蛆虫と縁が繋がっちゃったことが恥ずかしくてさぁ……。
あぁ、皆、ちょうどいいところに来た」
視線とともに貧民地区のゴロツキが幾人か見物人として集ってきた。
縮んだリンとチェシャを取り囲むように円陣を成し、
そのうちの何名かにチェシャが声をかける。
「こいつ、金に困ってるみたいなんだ。
見ての通り、ちょっとおもしろい体してるし、感度もいいから皆で可愛がってくれない?」
そう言ってリンの股座を責めていた足を振りかざし、バイオリンのケースを遠くに蹴飛ばした。
下卑た笑みを浮かべた男たちが代わりに縮んだリンの体を代わる代わる抑えていく。
■リン > 「えっ……」
寄ってくるゴロツキたちとチェシャの言葉に、
身体が熱を保ったまま眼差しから光が失われた。
「そっかぁ……チェシャはほんとうにぼくのことが嫌いだったんだね……
勘違いしてたよ、ごめんね」
自分の服の胸元を何か手で探っていたが、その腕も押さえつけられる。
助けを求めることも悪し様に罵ることもしなかった。
普段見せないような穏やかな笑みを向けながら、男どもに組み敷かれていく。
抵抗するすべはないし、抵抗することもない。
「えへ、いっぱい、好きにして……」
口元を緩ませる。
チェシャがその様子を見守るかさっさと去ってしまうかはともかくとして、
リンの身体は好き勝手男たちに貪られることになるだろう。