2017/12/29 のログ
ご案内:「闇市場」にサナさんが現れました。
サナ > 闇市場の入口にて
美味しいお茶があるよ、と差し出され、断り切れずに口に含んだ途端
急激に絡みついた眠気に意識を刈り取られ―――――闇の中。


闇市場の最奥にある、地面に突き立てた柱に布を掛けただけの簡素な造りの店構え
地面に敷かれた絨毯の上で閉じていた目を開く。
薄闇の中、薄く立てられた灯りに銀糸の髪が反射して鈍い光を帯びる。

「…………」 

ここは、と呟こうとして、咽喉を抑える。じゃらりと手首で鳴った鎖に幾つかの石が繋がれて、独特な気配がする。
直接肌に触れさせ補助具を多用しなければ効能が無いような、魔封じの枷。刺激臭に似た香の匂い。
咽喉に痛みは感じないから、一時的な物だと思えた

横たわる肢体を不意に抱き起され、後ろを向くと、恰幅のいい商人らしき男一人。
闇市を冷やかし、覗き込む客がいる度に商人が声を張り上げる。

声を掛け返す客が少なく違う手段に出るのか、襟元を肌蹴られて、小さく身じろぐ。
首筋から、薄い鎖骨が薄明かりに浮き彫りにされる。
絨毯の上で膝が波打ち