2017/12/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にラティさんが現れました。
ラティ > 以前此処にあった雑貨屋は既に空っぽになっていた。
様子見で足を運んでみたもののやることがなくなってしまい、立ち止まって考え込む。
あまり貧民地区をぶらついたことがないから、土地勘もいまいちだ。

「うーん……来た道を戻れば、なんとかなるだろうけど…」

下手に動き回れば、面倒に巻き込まれるかもしれない。
幸い周囲に人影もなかったので、考えを廻らせることにした。
予定もない、時間に余裕がないわけでもないのだし、少しくらいは良いだろう。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にトリアさんが現れました。
トリア > すでに空き家になったもと雑貨屋の前で考え込むように立ち止まっている女性を気に留めてすらいないのか、一人の少女が音もなく近づいてくる。その少女もどうやら雑貨店にようがあったみたいで隣の女性と合わせたかのように考え込む。

「雑貨屋、つぶれちゃったんだ…残念。」

ラティ > 空家となった店舗を見上げるように眺めていると、音もなく近づいてくる一人の少女。
呟きを耳にすると、どうやら彼女も店に用があったようで。
年齢層も幅広く想定しているようだったし、まぁこんな年の子も足を運ぶのだろう。

「そうね、無駄足になっちゃったけど……ここら辺も危ないから、早く帰った方がいいわ」

ね、と出来る限り柔らかな口調で促してみる。

トリア > 「そう、だね。貧民地区は治安が悪い。私このあたり詳しいから案内、しようか?」

柔らかな口調で話しかける女性に向き合いながらふわりと表情を緩める。唐突な声かけに対しても特に驚くでもなくまるで古い友人に話しかけるような口調で女を誘うとそのまま返事を待つことなく一歩踏み出してから再び振り向く

「トリアっていうの。あなたは?」

ラティ > 「案内?…まぁ、帰ろうかと考えてたから…途中まで、お願いしようかしら」

少女の口ぶりも、此方への警戒心をまるで感じさせない気安いもの。
いざ正面から見てみると、随分と可愛らしい女の子だ。

「トリア、ちゃんね。私はラティ」

よろしくね、とにっこり笑顔。少女について歩き出すつもりで、一歩踏み出した。

トリア > 「ラティ。それじゃあ案内、するね。せっかくだしちょっと寄り道しよ。」

こちらからの問いかけにもニッコリ笑顔で突いてくる女性にどこか蠱惑な笑みを浮かべるとそのまま少女は歩き出す。女性がどう思うかはわからないが少女の足が進む先はどちらかといえばさらに治安の悪そうな、そして人通りの少なそうな場所…

ラティ > 「………? うん」

浮かべる蠱惑的な、どこか怪しげな笑みに首を傾げつつ、少女の後をついていく。
先に進めば進むほど、人通りの少ない方へ向かっている気がして…

「…ねぇ、トリア。こっちで本当に合ってる?」

少し不安げな声が少女の背に投げかけられる。

トリア > 「うん、ちょっと寄り道してるから。ラティも寄り道、肢体でしょ?」

不安げな女の声にクスクスと怪しい笑みを浮かべるとそのまま立ち止まりくるりと少女は向かい合う。その顔は先ほどまでのはかなげな少女のものではなく血まみれの妖怪のようなもので!!

「…びっくりした?大丈夫。この先を抜ければ近道なの。」

というのは少女の手の込んだいたずらだったらしい。どこで付けたか安物めいたお面を外すと、表情の変わらないままとはいえ、好奇心旺盛な様子で女性の反応を確かめるように覗き込む

ラティ > 「寄り道……ねぇ」

不思議そうな様子は崩れなかったが、ふと立ち止まる少女。
反転して此方に向き直ったその顔が、血に塗れているのをみるとビクッと思わず身を竦ませた。

……が、ただのいたずらとわかると胸をなでおろす。

「なぁんだ……驚かさないでよ。この先が近道なのね」

覗き込んでくる少女の顔に、そっと両手を伸ばした。
悪戯のお返しと言わんばかりに、両頬を軽く引っ張って、伸ばす戯れ。

トリア > 「あううう、ごめんなさいぃ~」

両手で頬を引っ張られると気の抜けた声で誤りながらも反省はしていない様子。びくっと身をひるませた女の反応を見れて少女的には満足したのだろう。そのまま頬を伸ばされたままふにゃっと笑う

「うん、近道~。でもこのあたりって人が少ないからいろんなことができたりするんだよ・・・?だから、ラティのおっきいそれも、癒してあげたりできるけど・・・?」

ラティ > 「うん、わかればよろしい……って、その感じだと反省してなさそうね」

頰を伸ばしたままではあれ、笑顔が見れればふっと笑い返して手を離す。
しかし、次ぐ少女の言葉を聞けば驚いたように目を丸くした。

「……へぇ、よくわかったわね。…でもね、今はそこまでシたい気分じゃないから…ね」

トリア > 「わかりましたぁ…反省してる、よ?」
少女の笑顔に笑い返す女性に対しまるでからかうかのように頬を膨らませる。そして少女の思いがけない反応に驚く様子を見るとくすくすと笑いをこらえきれずに表情を緩めてしまう


「そっかぁ、残念。えへへ…じゃあ甘いものでも食べに行く~?」

女性の驚いた様子を見るとそれだけで満腹というようで食い下がらずにそのまま話題を変えるようにあどけない少女の雰囲気に戻る。

ラティ > 「本当に?……これでも、結構びっくりしたんだからね」

膨らませた頰を、指先で軽くつつく。風船を扱うかのような手つき。

「甘いものかぁ。いいわよ、案内してくれたお礼…ってことで!」

あどけない少女。その申し出に頷けば、ふと何やら思いついたのか顔を寄せた。
少女の白い頰に、軽やかで微かな音を立ててキスを落とす。

「さ、行きましょ?」

悪戯成功と言わんばかりに微笑むと、彼女と一緒になって歩き出した。
甘いものを食べに。

トリア > 「ぷわっ、驚いてるの見ると楽しくって。ごめんてば~」

頬を指で突かれるとたまっていた空気を放ちながら口を開く。そして少女の提案が受け入れられるとふにゃあっと笑顔を見せていたがそのまま少女に顔を寄せる女性に怪訝そうに首をかしげると…頬に柔らかな口づけが落ちそのまま目を丸くする。そして何事もなかったかのように歩き出す女性を連れて甘味処へ向かい歩みを進めるもその表情はしばらくどこかふわふわしている。

「ふえっ?、あ…ええ。向かいましょ。おいしい場所、知ってるから。」

そして貧民地区の中にしては比較的治安の良い場所まで抜け出した。人通りも多くなってきたためか、少女は許されるならば女性の手に指を絡めようとする

ラティ > 「人の驚いてるところを見るのが好きだなんて、やっぱり悪い子ね」

冗談めかして言ってのけたが、頰へのキスに対する少女の反応を見てくすくすと笑った。
向かうは甘味処。比較的治安の良さげな、人通りも多い道に出れば細い小さな指が、手に触れてくる。

「じゃ、案内してね。かわいいお嬢さん」

同様に指を絡めるようにして握り返せば、二人一緒に歩いていく。
甘いものを堪能した後は、お礼を言って別れたのだろう。名前を教えて、また会えることを願いつつ――

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からラティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からトリアさんが去りました。