2017/12/18 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にタマモさんが現れました。
タマモ > とん、とん、と屋根伝いに飛び回る、少女の姿。
一応言っておくと、別に何者かから逃げている、と言う訳ではない。
少女は気紛れだ、大通りや路地裏を歩き移動する時もあれば、こうして屋根の上を移動する時もある。

「ふむ…こうした場所にこそ、時に意外な発見があるものではあるが…
まぁ、何も無い時は何も無いものじゃろう」

ぽつりと呟きながら、すとん、と通りから少し外れた路地へと着地する。
そう、今日も新しかったり、楽しそうであるような発見や出会いを求め、こうしてやってきたのだ。

ぽんっ、と手元に唐傘を取り出し広げれば、肩に掛ける。
くるりくるりと回しながら、路地を行くか、通りを行くか、考え始めた。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 「さびぃ…」

雪はまだ…だろうか。
それでも冷たい風が吹き荒ぶ貧民地区。その中にひときわ目立つ…美しい髪の少女。
耳に尻尾…ミレー族?いや、少し違うような…。
肩をすくめつつ、スタスタと路地を行く少年は、この場には似つかわしくないであろう少女に視線を送っていた。

「(珍しいな…こんなとこで)おい、あぶねぇぞ。こんなとこでよ。
家があんならさっさと帰りやがれ」

タマモ > 思案中に届く足音に、ぴくり、と耳が揺れた。
感じる気配に視線を向ければ、そこに見えるのは…一人の少年か。
どうやら、その少年も同じく意識を向けているか、視線が合う。

「………うん?」

掛けられる声に、かくん?と首を傾げる。
自慢ではないが、今や己はこの辺りではそれなりに知られていた。
少なくとも、心配をされるような存在ではない、との感じに。
少々つっけんどんではあるが、心配しているようか…となると、己の事を知らないらしい?
その言葉に、手にした唐傘を回したまま、くすりと笑う。

「ふふ…危ない、か…
戻る場所はあるが、探し物をしておってな、まだ戻るには早すぎるのじゃ」

それだけを伝えれば、するりと流れるような動きで側まで近付く。
軽く身を屈め、少年を上目使いに見上げてみる。

ブレイド > 「んな上等な身なりでこんなとこ歩くもんじゃねぇぜ?
ったく…それに耳もだ。奴隷売りに見つかっても知らねぇぞ?」

ため息を付きつつ傘をさす少女の笑顔とは裏腹。
少し呆れたような表情を見せる。
最近になって王都にやってきた少年は、この少女のことは知らない。
知らないがゆえの余計なお世話ではあるが…

「探しものぉ?なんだよ…しゃーねーな…。
てめーみてぇなのが食い物にされちゃ寝覚めがわりぃからよ、手伝ってやるよ。
何探してんだ?」

近寄る少女の振る舞いに、言葉遣いに
高貴なものを感じる。

タマモ > 「ふむ…お主、初見である妾を心配してくれておるのか?
まぁ、心配は要らん、そんな連中にどうこうされる妾ではないからのぅ?」

呆れたような表情の少年に、笑みを浮かべたまま言葉を返す。
と、ふと軽く考える仕草。

「…しかし、その気持ちに対し礼はしておくべきか。
優しきに男子も女子も無く、悪くは無いものじゃ」

更に一歩、ずいっと顔を間近に寄せて。

「そう、探し物じゃ…新しき、そして楽しき出会い。
のぅ、お主はどんな反応を見せてくれる?」

身丈は少年の方が、僅かに高いか。
ゆらりゆらりと尻尾を揺らしながら、すぅっと目を細めた。

ブレイド > 「そりゃそーだろ。見ず知らずとかかんけーねーよ。女で、子供なんだからよ。
ま、心配ねーっつーならいいけどよ…強さってのは見かけじゃねぇのは知ってるしな」

少女の言葉に返事を返す。
心配いらないと言われれば、少し表情を柔らかくするだろう。

「礼とかいらねーよ。オレがなにしたってわけでも…
って、うぉ!ちけぇよ!?」

顔を寄せる少女に少し体を引きそうになる。
後ずさりはしなかったが、体は少しのけぞってしまう。

「出会い…?人探し、ってこと…か?
いや、違うか。
仲間とか、友達とか…」

少しだけ、どきりとする。
少女の雰囲気、視線に。

タマモ > 「おや、老若男女、見た目だけで強さを判断するものではない…と、それを知っておるか、ならば良い。
まぁ…それでも、やはり見た目は大事じゃからのぅ。
ほれ、あれじゃ、可愛いは正義…じゃったっけか?」

うんうんと頷きながら、言葉を続ける。
…それが言葉の筋を少々落としている気もするが、気にしない。

「相手を思う気持ちと言うものにも、時に、感謝すべきもの。
それにしても…お主こそ、大丈夫か?
そんな可愛らしい反応を見せてくれると、それこそ、妾の方が心配してしまいそうじゃ」

少年の反応に、くすくすと楽しげに笑う。
顔を間近に寄せたまま、何も持たぬ空いた手で、ぽん、と肩を叩く。

「そうじゃのぅ…関わりを持つに、悪い関係で無ければ何でも良い。
そうして、楽しめそうな相手じゃろうか?
そうであるならば、友であれ、仲間であれ、何でもな?」

広げていた唐傘を閉じ、ぽん、と消す。
叩いていた肩で少年の身を寄せさせる、それこそ、間近に寄せていた顔、その鼻先が触れてしまいそうな程近くに。

ブレイド > 「そうじゃねぇやつは、弱く見えるヤツを食い物にしようとするもんだろ?
この辺の連中はさ。可愛いとか正義とかはよくわかんねぇけど…」

少女の言葉に首を傾げながら
続く言葉にはケラケラと笑う。

「ハハハッ、心配はありがてぇけど
金持ちでもねぇただのガキさ、オレは。今はな
アンタに比べりゃまだ安全…だとおもうぜ?
でも、その、まだちけぇと思うんだがよ?」

顔を寄せる少女に更に腰を引く。
肩に手を置かれると逃げるにも逃げれない。
近さを気にしてか、少し頬が赤くなっている。

「そか、こういう場所にそういうやつっているか?
ちかい、ちかい!あたるって!おい!?」

慌てている。その近さはかなり心臓に悪い。

タマモ > 「………そういう者達も居るな、まったく困ったものじゃ。
あー…まぁ、今のは余り気にしなくても良いじゃろう」

はふん、言葉に続き溜息を一つ。
己が主張を理解されなければ、こう、少し残念そうだ。
しかし、出来ないものは出来ないのだ、その辺りはまた後々説明しよう、そう考えた。

「ふふ…相手を襲うに、金だけがすべてではない。
時に己が欲を満たす為に、時にただの悪戯に、理由は一つと限ったものではないしのぅ?
………そうそう、ほれ、その反応が可愛らしいと言うのじゃ」

言い聞かせるように紡ぐ言葉、それを理解させてみようか?なんて感じに、寄せる顔がすっと横に。
人の耳元の位置…ではない、少年の存在が何であるか知っているかのように、ミレー族としての耳元へと唇が寄せられる。

「うむ…妾は見付けたぞ?ここに、な?」

耳元から顔を引くついでに、頬へと触れるだけの口付け。
再び顔を前へ、近く向き合うような感じに。

ブレイド > 「あー、えっと…可愛いもんに価値があるのはわかるぜ?
だからアンタみてーなのが危ないと思ったわけで…
欲に関してもそうだろ?オレなんか攫って何ができるってんだ。
それこそアンタみてーなのは体を狙うやつだって……うぉ!?」

少女の残念そうな雰囲気に、理解を示そうと言葉を紡ぐが…
耳に。ミレー族としての耳に囁かれれば、ビクリと体が跳ねる。
のけぞったまま、少女が身を乗り出せばバランスを崩しそうに。

「ここ、に…?って、なっ!?なにをっ!」

キスを受ければ目を白黒とさせ、向き合う少女に赤面したまま驚きの声を上げ
そのまま尻餅をつく。

タマモ > 「ふむ…まぁ、男子であるお主には分からぬ事もあるじゃろう。
確かに、妾とて色々とありそうではあるが…
それはな、お主にも当て嵌まる事とてあるものなのじゃ」

少年が言わんとする事も分かる、そんな事は百も承知だ。
だが、その逆を知らないのだろうか?
そんな少年の反応を愉しんでいる、それは、揺れる己の尻尾を見ると分かる…かもしれない。

「おやおや…そんなに驚く事もなかろう?
今伝えた通りじゃ、こういった事に、妾からすれば男子も女子も無い」

尻餅を付いた少年、その上からゆっくりとした動きで覆い被さろうとする。
一応、逃げようと本気で思うなら、逃げれるような緩やかな動きだ。
さて、これに少年はどんな反応を見せるだろうか?
己が表情を見るならば、悪戯っ子のような笑みを浮かべているのが見えるだろう。

ブレイド > 「そ、それは流石にわかんねぇかも…
って、重くはねぇけどこの体勢は…その、起き上がれねぇんだけど」

覆いかぶさられれば目を泳がせる。
少女の真意はわからないまま。
少女の尻尾はゆらゆらと揺れているが、こちらには余裕はない。

「だ、だからって!」

突然すぎる。心の準備などまったくできていない。
乱暴に振り払うこともできず、少女の笑みに対しては困ったような、精一杯の威圧するような表情。
だが、赤面したままで全然効果はなさそうだ。
いい香りと、少女の温もり。それ以上に自身の体温が上がっている。

タマモ > 「そう、世の中、色々と理解し得ぬ事もあるものじゃ。
それを教えるのも、また、楽しいものでのぅ?
ん…?…それはそうじゃろう、そうしておるんじゃからな?」

目を泳がせる少年とは逆に、しっかりとその表情を見詰めて。
戸惑うさまを愉しむようにしながら、更に身を寄せてゆく。
己が肢体の感触を、温もりを、より少年に強く感じさせるように。

「だから、何じゃ?
ふふ…女子がされるとは逆に、男子がされる事を思い描くが良い。
さて、まずはどんな事をされてしまうのじゃろうか?のぅ?」

強い抵抗の見えぬ、少年の体を押し倒す形か。
己を威圧しようとする表情に対しては、どこ吹く風と言った感じに。
もっと強く己を意識させるように、その柔らかな体を擦り付けるようにしていき。
そうしながらも、同時に言葉による問い掛けも与えて。

ブレイド > 「教える…って…
い、一応童貞じゃねぇからな!?」

話が大幅にずれた。
教えるという言葉に、少年が勘違いというか状況的にそう読み取った結果ではあるが。
暖かく、柔らかい。鼓動が否応なしに激しくなる。
まだ理性と驚きのほうが勝っていはするが。

「女に…オレが…?
なに、を…?
え、と、キス…はさっきしたよな?」

少女が求めてるものが何か…うすうすとわかってきたものの
幼く見える姿に、できる限りソフトな方面へと持っていこうとする。

タマモ > 「ふむ…じゃろうな、もちろん、妾とて経験はしておるぞ?
もっとも…お主が思っている以上であるとは思うがのぅ」

言葉遊びを楽しみながら、徐々に高まりを見せる様子にも楽しみを見出す。
これはこれで、悪くはない。
さて、どこまで楽しませてくれるのかは…さて、どうだろうか?

「………ちゃんと、言える事が出来るのならば…
お主が妾に求める事を、伝えられたならば…
…いや、その先さえも求めるならば、もしかしたら、応えてしまうやもしれんぞ?」

再び唇が耳元に寄せられ、吐息と共に囁かれる言葉。
それは、少年が誘おうとする行為よりも上に行こうと、応えてくれるような期待を抱かせるか。
自然と上体を寄せるようになり、見た目以上の胸の膨らみ、その感触が少年の胸へと押し付けられるだろう。

ブレイド > 「いや、そうじゃなくて…っ!
く、は…てめ…からかってやがんのか?」

少女はおそらくこの状況を楽しんでいる。
だが、それがわかったからと言って余裕ができるわけじゃないし、強くでれるわけでもない。
少女の吐息が、胸の膨らみが、体温が
少年の男の部分をせり上げていく。

「オレは別にっていうか…求めるって
オレはお前の手伝いをしようとだなぁ!
それにこんな街角で…こんなちいさい…」

そこまで言いかけて、どくりと胸が高鳴った。
小さな少女の姿…守るべき姿。なのに…。

タマモ > 「ふふ…お主には、どう見えるのじゃ?」

そう、少年が思っている通りに、楽しんでいる。
分かったからと言って、どうにも出来ないだろう事も、何と無く分かる。
現に、ここまでしているのに、強い抵抗は無いのだから。
問いながら、少年の体の変化に笑みを深める。

「そう、お主は妾の手伝いをしようとしておったな?
ならば、妾が何を求めておるのか…理解せねばならんじゃろう。
さて、それは何じゃろうか?」

少年の言葉を聞きながらも、浮かべる笑みは変わらない。
ふぅ、と耳に吐息を吹き掛けて、その唇は更に言葉を紡ぐ。

「こんな街角で、お主よりも小さな女子。
お主は、そんな女子がここで誰に見付かり、どんな風になってしまう事を想像しておった?
それを、その小さな女子が実は求めておったら、どうする?
さて………お主は、今、妾にどうすれば良いじゃろうか…のぅ?」

言葉に合わせ、伸びる手が、少年の手に添えられる。
それは、ゆっくりと己の胸元へと触れさせた。
着物の襟に触れさせる指先、左右に引っ張ってしまおうとすれば、肌蹴てしまいそうな…そんな感触。

ブレイド > 「う、ぐ……楽しそうに笑いやがって…」

恨みがましく見つめる。
だが、何もできない。少女を振り払えば、多少なりとも傷つけるなり痛みを伴うだろう。
それができない。相手に害意があればそれも可能だが…
目の前の少女はそうではないのだから。

「……求めて…え?
お前…その…されたい、のか…?
でもオレは、そんなそこらへんのやつみたいにっ…してぇってわけじゃ…」

手伝うと言った手前、それを求められれば…きっと応じてしまう。
それ以前に、少女の語るその状況を想像すれば、少女に硬く熱いものが当たるだろう。
胸元に触れた手を泳がせながら、つばを飲み込む。
それでも、少女が思うこと『求めていること』それを思い、胸をはだけようとする。

タマモ > 【場所を移し、次回に続く!】
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からブレイドさんが去りました。