2017/11/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区にある酒場」にヴェルムさんが現れました。
ヴェルム > 貧民地区にあるとある酒場、置いてあるものは当然のことながら安酒か密造酒。
そんな場所のそんな酒しか置いていない店は当然、目つきの鋭いごろつきや浮浪者のような者たちが屯し、近寄りがたい雰囲気を醸し出している。
そう…大抵の場合はそういうものだろう……しかし今夜は少し、いやだいぶ違っていた。

「ぷはぁ~!もう一杯行こうか~……あれっ…?」

酒場の中央にあるテーブルについていたヴェルムは向かいの常連客とある勝負をしていた。
互いに酒を飲み続けどちらが先に潰れるか…先に潰れた場合それまでの飲み代を支払うというルールである。
意気揚々を何杯目かわからぬグラスをテーブルに置き、いざ次の一杯へ…と思っていたところ、肝心の対戦相手はテーブルに突っ伏し大イビキをかいていたのだ。

「これは僕の勝ちでいいんだろうけど…なんで皆寝るまで飲んじゃうかね」

そう苦笑いしては周囲のテーブルに突っ伏したり、床に寝転んでいたりする今までの対戦相手たちをゆっくり眺める。
起きなかったら勘定はこっちが払うことになりそうだなぁと、この時間にも関わらず微妙に静かになってしまった酒場で、なんとも言えない表情をしているマスターと顔を合わせた。
とりあえず今からは静かに飲む時間ということにしよう。
それに、よい大人は真似してはいけない飲み方なのは確かだ。

ヴェルム > 「さてと、そいじゃあお勘定…結構高くついたなぁ」

結局呑み合った男達は起きることなく。
もしかして狸寝入りしてんじゃないかなと思ったりしながら全員の酒代を払い、店を後にした。
酒場には寝落ちた男たちとマスターだけとなり、マスターは珍しく静かな夜を過ごすのだった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区にある酒場」からヴェルムさんが去りました。