2017/09/30 のログ
■イーヴィア > (ククク、と咽喉奥で堪える笑い声が、少々毀れただろう。
背中を押されて、片掌をひらりと振っては、一応笑いを収めようとはするけれど
暫くの間は、きっと肩が揺れて居たやも知れず。)
ハハ、判った判った。 ……つーか、そりゃあ御前、あんなトコで宿なんて聞いたら意味は一つだろうよ…。
見た目も良い、金も持ってそう、となりゃ、間違い無く嗚呼なるさ、俺でも予想出来るぞ?
(まぁ、そもそもこの女が、根っこの方では人が良い…と言うか、女に甘い、と言うのが原因なのだろうけれど。
それ自体は、必ずしも悪い事とは言えないから、あくまでこの街での忠告、に留めておく。
相手も相手で困っていた事だろうし、其れ以上虐めはしないけれども
歩みを緩め、女の隣に並んで歩くようにしては、其の横顔へと視線を向けて。)
いや、流石に放って帰るのもなァ、上手い事行って良かったよ。
……んで、実際の所商談もへったくれも無い訳だが…そっちは、結局宿のあてでも?
(助け船に関しては、気にするなよ、と軽く肩を竦めて笑い。
其れから――先刻、宿探しの途中で捕まったという相手に、本来の目的を問うては
――ひょい、と相手を招く様に掌を揺らし、裏路地へと入り込んで行き
完全に人気が失せた辺りで、ふと、其の腰裏辺りへと、片掌を、するりと触れさせようか)。
■イーリス > 確かに、笑われる状況だろうが、こちらにしてみれば兎に角疲れのたまる騒動だったわけで、
眉を寄せて、彼を睨む程度しか反論できず。
「それは………。いや、そうだな、気を付ける。これからは」
おそらく想像に難くない状況、なのだろう。
己の庭、ともいえるハイブラゼールやダイラスならば、娼館だのなんだのは勝手知ったる、だ。
ではあるが、王都となれば話は別。
幸い金は払わなかったが、勉強になった、と至極真面目な顔をして、…その中に少し納得いかないような色はあれど、
相手の言葉に頷いて、しっかりと忠告とでも受け取ったのだろう。
「見ての通りだよ。宿を聞いた、という現状から変化なし、だ。そもそもこの辺がどこなのか、さえ解っていない」
現状、迷子、である。
辺りを見渡してみたものの、その景色に覚えはないし、このまま街道へと続く通りに出れるかも怪しい。
視線をそのまま隣を歩む相手へと向け、手招きするその姿に、こっちの道が正しいのか、と納得した表情で歩みを進め。
相手の手が腰へと伸びてくると、視線を上げて、軽く笑い、
「なるほど。君はあの場所に、花を買いに来た、というわけか。
だとすれば、麗しい花たちの苑を離れて、ここまで引っ張ってきた私が詫びをすべき、かな」
何とも遠回しな、少し笑いに乗せた言葉を呟いて、その手を拒むことはせず。
相手を見上げる視線にも表情にも、見知った相手だからこそ見せる、穏やかな印象を与える柔らかな色が滲んでいる。
■イーヴィア > ―――……向こうと違って、こっちは稼ぐのに必死だからなァ。
客への食いつき方も違うだろうよ、俺も、多少経験が在るから判るがね。
(ハイブラゼールへと、其れこそ商談やらで赴いた事も多々在る。
勿論、そう言った宿へ泊まった事だって在るものだ、隠す程の事でも無い。
町や都によって、風土の違いと言うものは大きいだろう、と
普段は海の上で過ごしているだろう相手へと、今度は忠告と言うよりは
この、王都と言う場所を、改めて住民の側から説明するように。
大方の予想通り、矢張り宿の確保には至っていないと聞けば、まぁ、そうだろうなと頷き
そう言えば、己の店へと訪れる時には、この地区は通らないのかと思い至れば
相手が迷子だという訴えにも納得は出来るだろう、其の位にこの辺りは入り組んでいるのだから。)
……さて、如何だかなァ。 んでも、そう言う意味なら、思った以上にイイ花が攫えたと思うんだがな?
……当てが無いなら、取り合えずうちに来れば良い、部屋なら空いてるしな。
明日の用事は? 急いでないんなら、適当にのんびりして行けば良い。
(腰裏へと回した掌を、相手が拒む様子は無い。
もし、この場を誰かに見られれば、或いは少々違う方面に勘違いされるやも知れないが
少なくとも今は、他の誰の眼にも触れる事はないだろう。
己へと向けられる、海上で人に向けるのとは異なるのだろう柔らかな眼差しに
ふ、と、先刻までのからかうのとは違う、穏やかな笑みを向けては。
――ふと、歩みを止めて立ち止まり、相手を、そっと引き止めては。)
――――………イーリス。
(一言、呼んだ、其の名と共に。
其の体躯を、緩やかに抱き寄せて――口付けを、重ねようとする、か)。
■イーリス > 「はは、そうか。さすがに色男は違うな」
納得したように頷いた後で、少しばかりからかうような口振りで相手を見上げ、小さく笑う。
王都についても、王都の生活についてもさほど知識があるわけでもないから、
相手の言葉に興味は惹いたし、特段隠す風でもない相手の言葉に理解も示しつつ。
裏路地へと足を踏み入れたものの、相変わらず通りとさほど変わらぬ景色が広がっている。
おかげで、迷子の汚名を今しばらく受けねばならないだろう。
「確かに、君の所に厄介になればいい。
………が、正直言うと、ここから君の店までどうやっていくか、に関しては自信がないな。
明日の昼には船に戻るが…まぁ、早馬にでも乗れば間に合うさ」
何しろ今は大金を持っている状況である。
古物商との取引の跡だから、あまり不用心なことはできないが、
目の前の相手は腕も立つし、見知った相手でもある。
となれば、彼の店に厄介になるほうが何かと都合がいい。
そう考えれば、彼にエスコートを頼むつもりもあって、名を呼んだ相手に応えるように顔を上げ、
応える代わりに瞼を閉じて、とん、と軽く凭れるように相手に身体を預ける。
己が身体を預けたとしても、相手がちゃんと受け止めてくれるのは承知の上なのか、
何の躊躇もなく身体を預けて、そのまま大人しく口付けを受け入れて。
少しだけ、戯れのように、小さくリップノイズを響かせ、その唇を啄むと、
「………こんなところで、こういうことをしていると、
ヴァルケス武具店の主は、こっちの花も手折るのかと噂されかねんぞ」
なんていう戯れめいた言葉を零し、もう一度柔らかく唇を食む。
もちろん、一目がないことは知った上、での戯れではあるが。
■イーヴィア > クク、どうだか、御前さんにゃ適わないさ。
っても、最近は生憎ソッチの奴らとはご無沙汰だけどなァ、店が愉しくて仕方ないんでね。
(色男、と言われれば、先刻相手が浴びていた称号だろうと笑いながら突っ返し
それから、相変わらず自らの仕事が、順調に進んでいる事を伝える事だろう
相手から時折受ける依頼も、確りとこなして、そして其の腕も時を重ねるに連れて上がっている自信が在る。
王都に慣れない者にとっては、矢張り歩き辛いだろう裏路地の途中で、示したのは一方の方向か
指の先、少し空の辺りを示してみれば、其処だけぽっかりと、星の見えない箇所が在り。)
「もし王都で…まぁ、アンマリ端の方に行っちまうと流石に判らないが…。
もし迷ったら、アレを探すと良い。 ……うちの店の煙突だ、この辺りじゃ一番頑丈で、高いからな。
全く当てが無いよりは良いだろうし…御前の眼なら、夜でも探し出せるだろうよ。」
(――王都は、広い。
其の全てを案内するのは流石に無理が在るし、少しでも歩き慣れるのが手っ取り早いが。
ひとつ、目印になる物が在れば変わるだろうと。 そして、其れが他ならぬ己が店なら。
明かりはないが、灯台代わりにはなってくれるはずだ、と、小さく口端を吊り上げて。
―――口付けを、交わす。
重みを、自ら預ける相手に――女、に。 其の体躯を支え、抱き留めては。
戯れるような触れ合いの後、紡がれた冗句に、ふ、と僅か双眸を細めては。)
「………御前にとっては、其の方が他の女が寄り付かなくて、都合が良いんじゃないのか?」
(――そんな風に、戯言を御返しの様に紡いでから。
腰を抱き寄せ、路地の壁を己が背にして、ゆっくりと女を誘っては。
片掌を、緩やかに其の下胎へと滑り落とし、其の男物の衣服の上から
其の胎奥を、揺さぶるようにして、ゆっくりと撫で付けてゆく、か)。
■イーリス > 単にカモられそうになっていただけの先刻の騒動。
苦笑いを浮かべて首を竦めて応えたのち、相手の仕事の順調さが知れれば、その表情は笑みへと変わり。
「君は相変わらず仕事熱心だな。まぁ、それが君のいいところでもある。
おかげで、私の命がつながっているともいえるが」
言いながら、伸ばした手が、相手の腕に触れる。
その腕の逞しさを確かめるように指先を這わせて、屈強なその腕が生み出す武具が、己の身を護っていることに言及し。
頼もしい限りだ、と正直な称賛を口にして。
「えんとつ?………あぁ、そうか、なるほど」
目印になるモノを教えてもらうと、一瞬考えるように首を傾げ。
すぐに、納得したように相槌を打てば、今では店を訪れる際の道は、
ある程度見知ったものにはなっていたが、思えばアレを目印に平民地区を訪れたものだ。
そして、相手の示す方へと視線を向ければ、確かに、あれを目印にすればいいだろう。
「はは、まったく言ってくれる。…確かに、余計な花が寄りつかないというのは妙案だな。
じゃあ、その噂の一つでも流しておくか」
軽く肩を揺らして笑ってしまうと、更に戯れめいた言葉を続けて。
さほど明るいとは言えない夜の裏路地で、細身の男…と思われるような恰好をしている己が、
屈強なこの武具店の店主に身を寄せていれば、十中八九、誤解を生みかねない状況に見えるだろう。
誰かの目に留まればそうだろうが、よほど酔狂な趣味がない限り、こんな場所を覗く物好きはいない。
だから、大人しく身を預け、その胸に頬を預けて、緊張を解くように息を吐いて。
その呼吸も、相手が触れてくる手の温もりと感触に、僅かに乱れては、肌が粟立つ感覚を覚え、小さく身を震わす。
勿論、この疼きが何かを知っている身体は、本能に従って相手の手に手を重ねるのは、
厭うわけではなく、単に強請るような、促すようなそんな様子を伺わせている。
■イーヴィア > 「御前さんが、俺に取っちゃ遣り甲斐の在る仕事を持って来てくれるんでね。
応えてやらなきゃっつー気にもなるし、予想を超えた奴を渡してやりたいって気にもなるのさ。
其れで命が繫がってるなら、鍛冶屋冥利に尽きるって奴だ。 勿論、御前の実力も在ってこそだと思うがね。」
(腕に触れる、女の指先。 金槌を日がな一日、延々と振るい続ける其の腕は、其の物が洗練された道具でも在る。
女の口ずさむ賞賛を、素直に受け取るだけの自負と努力を積み重ねながらも
決して今に満足をせず、更なる向上心を忘れずに居られるのは
――少なからず、女が鍛冶屋としての挑戦心を、燃え立たせてくれるからでもあるのだ、と。
昼間であれば、もくもくと煙を吐き出すだろう煙突は、そんな己の象徴でも在る
目印として、納得したような女の呟きに、一度頷いては、其の額へと口付けを触れさせ
其れから――多少なりと、騒動で気疲れしたやも知れぬ女を、労うように、腰から滑る掌が背筋を撫ぜつつ。)
「……流石に自分から流すのは勘弁してくれよ、それで店の売り上げが変に落ちたら困っちまうぜ?
……でも、まァ…、……もしそんな事したら、其の時は責任とって俺の店で働かせてやるから。」
(だから――覚悟しやがれ、だなんて。
笑って、そして、掌が下腹を柔く圧した其の後で、其のシャツの裾を捲り上げ、ズボンの留め金を柔く解いて
其の素肌へと触れながら、指先を、ゆっくりと其の布地の内側へと押し込めば
――其処に、雄の象徴の代わりに在る、雌の象徴たる秘裂を暴いて、指差を、ゆっくりと押し込んでやり。
膣孔の、其の浅い箇所へと指腹で触れながら、身体を、煽ってやり。)
「…………俺は…、……抱くぜ? ……女の御前も、男の御前もな。
……今、此処で…お前が欲しいって言ったら。 ……呆れるか?」
(――もし拒まなければ、此処では嫌だと厭わなければ。
指先は、緩やかに女の奥へと滑り込み、其の胎奥への道筋を、開いて行くだろう。
其の奥底に眠る、己が暴き、目覚めさせた場所を…再び奪う、為に。
其れが、海賊としての覇気を残した、「女海賊 イーリス」としての相手でも
或いは、女海賊と言う重石を脱ぎ落とした、ひとりの「イーリス」と言う存在でも
構う事無く――貪り、奪い、受け止めて。 己がモノにすると、そう、告げて)。
■イーリス > 「そう言ってくれるのは悪い気はしないが…あまり無理はするなよ?
君に何かあっては………困る」
誰がとか、どのようにとか、そんな言葉は告げず、こつん、と額をその肩口に預け、
撫でた指先に感じる相手の日々の仕事が同時にその屈強な身体を作り上げたのだと解ると、
名実ともに、その腕には感服するし、頼もしくもあった。
その腕を撫ぜた手は、緩くその腕に添えられたまま、額に唇が触れると、その瞬間、軽く目を閉じ。
「はは、売り上げが下がったら、か。君の腕なら、そんな噂など造作もあるまい。
…ふ、はは、店で働くなんて、想像できないな。それはそれで楽しそうだ」
意外な言葉に、思わず笑ってしまう。
海賊稼業の己が店に出るなど、当然やったこともないし、想像だってしたことがない。
それに、鍛冶など何をするかも知らないから、それはそれで興味がないとは言えず、
それは楽しみだ、などと果たしてどこまで冗談なのかわからぬ口調で付け加えて。
そんな戯言を交わしながら、素肌に触れる指先。
ぞくっ、と肌が粟立ち、徐々に女としての部分が疼きだす感覚が呼び起こされるのにさほど時間はかからない。
それに相手は、己が悦ぶ場所を知っているのだから、その手の動きに愉悦を覚えるのもあっという間である。
くちゅん、と蜜が滴る秘裂は、指先に吸い付くように窄まり、咥え込む。
一気に拡がる快感に膝は震え、縋るように相手にしがみ付けば、
「っ…すでに…そうしようとしている人間を前に、呆れないわけ、…ないだろ…っ。
こんなとこ、でっ………ほんとに、誰か、…来たらどうするっ」
恨めし気に相手を見上げ、恨み言の一つも口にするが、その声は甘く震えて。
指先が膣襞を撫で、侵入してくるたび、腰が浮ついて、しがみ付いたその手が、ぎゅっと握り占められていく。
だが、拒絶するような言葉を紡ぐのに、身体は指先でさえ嬉々として咥え込んでは物欲しげに襞が蠢く。
その場所が、指では満たされぬことを身体に知らしめた相手を前に、最早言葉での抵抗など無駄であった。
「…はっ、…っ、あまりっ…激しくすると、声、我慢、できなくなる、からな。
いいか、忠告した、からなっ」
だから、少しは手加減しろ、という暗に注文を付けた表情は、羞恥の所為で赤く染まっているが、
眼差しは期待するように相手をまっすぐ見つめて、蕩けたように潤んでいる。
甘い疼きが身体を震わせ、手が触れたその場所から熱い蜜の塊が溢れ出し、
指ではなく、もっと、圧倒的な存在感で己を満たす相手のモノを強請るように、
伸ばした腕が相手の項に回って、ぎゅっとしがみつくのが合図になろう。
何時誰が通るともしれぬ場所で、浅ましく相手を求めてしまえば、もっとと求める衝動に制限がない。
それでも精一杯、声を押し殺しての行為は、より興奮を高めてしまい、
こんな場所でも、いや、こんな場所だからこそ、もっと、と本能が拍車をかけて。
―――そして、空が白んで、どこか近くで人の気配がするまで、ただ身体を求め、互いの熱で溺れるような一夜を過ごしたとか………。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からイーリスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からイーヴィアさんが去りました。