2017/09/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にアラミルさんが現れました。
■アラミル > 日が沈んだ貧民地区の大通り
まだ早い時間に、ふらり、と女性が現れる
腰まで届く銀の髪と、女性らしい肢体を夜風に晒し
「………。危ない感じは、しない…」
もっと気持ちよくなるために、と…できるだけ、危険のないところを中心に出歩くことにした彼女
ただ、どうやら貧民地区の空気は気に入っているらしく、大通りを歩きつつも、平民地区ではなくこの地区を選んでいて
周りの、小汚い男や、娼館勤めの女の視線までをも引き寄せながら、ゆったりとドレスを揺らし、歩いている…
■アラミル > そうして今日も、謎の美女が現れた、という噂が、マグメールの街に広まって
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からアラミルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にオデットさんが現れました。
■オデット > 仕事の休憩中、贔屓の道具屋へと向かい、頼んでいた物を購入した。―――まではよかった。
空が急に泣き出すや否や、それは小走りで行けばどうにかなるようなものではなく、
女は商品を入れた紙袋を庇うようにしながら建物の軒先へと駆け込んだ。
この辺りは店舗は見当たらず、どれもこれも人が住んでいるのか
怪しい朽ちかけた家屋ばかりで、中へ避難するには勇気が要る。
割れたり欠けたりしている窓ガラスの隙間から見える室内は予想通り、荒れ果てていた。
足元に跳ねてくる雨粒を気にしながら、女は大きくため息をつき。
「今日は1日晴れるって聞いたのに。
シーツを干してしまったけれど、誰か取り込んでくれたかしら…」
朝とは大違いの、まだ昼過ぎとは思えぬ暗い空だった。
しかし急変したからこそ悪天候も短時間なのではなかろうか。
女はそう希望を持ち、先を急ぐことを あきらめ佇む。
■オデット > その時間数十分。空の色が明らかに変わり、小雨になってきた。
天気に合わせたように女の貌もまた 明るくなってゆく。
「今のうち…かしら」
完全に雨が止むまで待ってもよかったのだが、休憩時間の残りが気になる。
紙袋を落とさぬようしっかり抱え、女はパシャパシャと雨水溜まった地面を駆けていった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からオデットさんが去りました。