2017/09/17 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にラシェルさんが現れました。
ラシェル > 「絡んできてこの程度か?拍子抜けだね」

らしくもない護衛仕事を終えた戻り路。
数人のごろつきの様な男たちに絡まれたことが数分前。
いきなりに姿格好の事を煽られた事をきっかけの拳での語り合いが終わったのが今。

赤いビキニアーマーに包まれた胸が動きに合わせて弾み揺れ。
たった今ぶちのめしたごろつきたちを見下ろす。

「喧嘩を売るなら相手良くを見ることだよ」

詰まらないことに時間を使ったという瞳をごろつきたちから離し、周囲に仲間がまだ潜んでいないかと眺めて。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にシャルティアさんが現れました。
シャルティア > 貧民地区の小さなパン屋、そこへ向かう途中、ヒトの気配がした。それも複数。まあ、それだけなら横目で見てパン屋へ向かうのだが…見慣れぬ格好、ビキニアーマーにちょっと興味を持ったように、空中で羽根をとめる。 平屋の屋根ぐらいの高さから、殴り合いの喧嘩の終焉だけを眺めて

「あー、いじめっこがいるー!」

と、大きな声を上げた。でも、1対多数はいじめなのだろうか?と、自分で言っておきながら首を傾げている。栗色の髪をして、背中にはちっちゃば翼を背負った幼い容姿の少年が、空中から女を見つめる。
見つめる瞳は、好奇心に満ちた猫のようで

ラシェル > どうやらごろつきたちの仲間はいない様子、ごろつきたちも完全に気絶をしたのか起きる様子がない事に詰まらんという視線を向けその場を去ろうとする。
そんな時に子供の声でいじめっ子などと聞こえれば足を止めて。

「人聞きの悪いことを言わないで欲しいね。これはちゃんとした話し合いよ」

ただし言葉ではなく拳を使ったとは付け加えずに声のした方を抜いて。
しかしそこには人影はなくて周囲を見回し、地面の影に気が付くと視線を上げる。
そこにいる丁度屋根ぐらいの高さに浮かぶ?飛ぶ?少年の姿には驚きをわずかに見せる。

「ね、君が今言ったの?」

空中から好奇心に満ちた様子でいる少年にさっきのはキミ?と問いかけて。

シャルティア > 「お話し合い? ん?でも皆やっつけちゃったの?」

と、少年はますます好奇心に満ちた表情で、ひらりっと降りる。下りた先は女の目の前。手を伸ばさずとも触れるような近い距離。真っ直ぐな視線で見上げながら、人懐っこそうな笑顔を見せる。背中の翼がパタタっと揺れて

「ん?そだよ、でも、おねーちゃんいじめっ子じゃないの?じゃあこの人達が悪者なの?」

と、無垢な質問。どこまでも明るい、好意に満ちた声。自分よりかなり大きな女にも動じないというか、嬉しそうに見上げながら、にっこりと微笑んで見せる

ラシェル > 「そう、話し合いをしただけ。こういう話し合いもあるって事ね」

平和的ではなく暴力的な話し合いと、好奇心の色が強くなる少年を見上げていれば降りてくる。
目の前にと下り、好奇心や人懐っこそうな笑顔で見上げられるとどこかむず痒くなってしまい。

「私がいじめっ子というのは心外ね。お姉さんはお仕事以外だとそんなことは滅多にしないから。
これはこの人たちが悪かったのよ」

全く動じずに見上げる少年に全く自分に非はないという様に言い切り。
誇るように胸を張れば大きなふくらみが揺れて。

シャルティア > 「んー?? んー…そうなんだ♪」

よくわかってない様子だが、そう返事はしてる。難しいことはどうでもいいのだ、目の前の女性に、少年の興味は向いてるようで

「おー!じゃあおねーちゃんは悪者をやっつけたんだね!かっくいー!」

と素直に賞賛する。底抜けに明るい声、表情。視線は、女性の頭から、見慣れぬビキニアーマーまでをじっと見つめる。自分より大きな女性に物怖じしてる様子はない。一歩、近づくともう、身体がぶつかりそうな距離になって

「ボクもね、悪い魔族をやっつけるのがおしごとなの、だからおねーちゃんといっしょ、なかまー♪ ボクはシャル。おねーちゃんは?」

どうみても、戦闘向きの体つきではない少年は、事なげもなくそう言ってみせる。華奢な体、白い肌、小柄な体躯の幼い少年。少年はじっと、視線を、赤い髪と瞳に向けて

「おねーちゃんの髪の毛とおめめ、きれーだね?ルビーみたい♪」

と、無邪気に綺麗な瞳を褒める。紅の印象を持つ女を気に入ったように笑顔を見せて

ラシェル > 「そうなんだよ。この辺りは悪い人が多いんだ」

この少年のような小さな子がいればあっという間に食い物にされてしまうだろうという心配から親切心で告げて。

「結果的にはそうなった訳だね。かっこよくはない、このぐらいできないとね」

少年の視線が動けばその底抜けに明るく、純粋に感じる視線に身じろぎをして。
少年が進んで来、ぶつかりそうになれば一歩下がって見せて。

「キミが魔族を?こういうのは失礼だけど戦えるの?
シャル君って言うのね、私はラシェルよ」

少年の体つきを見ればどう見ても戦えるとは思えない、きっと冗談を言っているのだろうと思い苦笑をしてしまい。
こんな華奢で色白な少年が魔族と戦えるとは思えずで。

「そう?これでも自慢の髪なの、ありがとうね。シャル君の髪と瞳も綺麗ね」

無邪気に褒めらてば悪い気はせずに微笑み、少年のも綺麗だと笑みを浮かべて。

シャルティア > 「ひんみんちくは、こわいひともいっぱいいるけど、いいひともいっぱいだよ!しょーかんのおねーさんとか、いつも頭なでてくれる!」

貧民地区の娼館――厳密にはたちんぼだが、ペットのように可愛がられてる。だから、この地区が悪い人が多い、と言われてもピンときてないようで、笑顔でそう答えた。

「おねーちゃんはきれーでかっこいいよ?赤い戦士さんだ!」

綺麗なものは綺麗、かっこいいものはかっこいい。少年にとってはシンプルな世界である。だから、臆面もなくそう、女を褒める。

「背も高いし、髪の毛も赤くて長いし、おっぱいもおっきいし!」

と、一歩下がりながら問いかけるラシェルに、えっへん、と胸を張って見せて

「えへへ、ボクは、「悪い魔族」をやっつけるのがおしごとなの!」

誇らしげに、むふー、と鼻息を吹き出す。信じてもらえてないとは夢にも想ってなさ気な、そんな態度。苦笑にも怒ってる様子もない

「ほめられた、ありがと♪」

と、手を伸ばす。どうやら握手を求めてるらしい

ラシェル > 「それは知っているわよ。でも悪い人の方が多いのよね。しょーかん?あぁ、娼館のお姉さんね。……その年で行くの?」

少年の言葉にもしかして通っているのかと見てしまうが、きっとお客ではなく小動物として可愛がられているのだと気が付き。
少年の笑顔に悪い日に会ったことがないのね、と運の良さに関心をして。

「そう?ありがとうシャル君。そうね、赤い戦士であっているわね」

自分の姿を思い返せば赤い髪に赤い鎧という赤づくめ、その通りだと少年の言葉に笑い返し。
臆面もなく褒められる事に慣れていないのは僅かに恥ずかしそうにして笑い。

「お姉さんとしては背はもう少し低くてもよかったのよね。でもこの髪は自慢なのよ。……シャル君って意外とえっち?」

少年の言葉に悪い気はしていなかったが胸の事を言われると少しだけ揶揄う様に胸を張る少年に告げて。

「悪い魔族を倒すのが仕事なのね。私も悪い妖魔を倒すのが仕事だから同じね」

誇らしげにする少年に微笑みを向けて信じてはいないとは言えずに。
手を伸ばされるとそれが何を求めているかすぐにわかり握手と握って。

シャルティア > 「きれいなおねーさんがいっぱいいて、みんなやさしいからいつもいくよ。ごはんいっしょにたべたり、お話したり、いっしょにあそんだりする!」

人懐っこい少年にも、怖い人はいる。自分の事を嫌う人だ、だけど、悪い人、となるとあまりピンとはきてないようで、屈託のない笑顔で、嬉しそうに娼館の娼婦と仲がいいことを自慢する

「おねーちゃんは背が高いほうがいいよ、その方がキレイだしかっこいいよ」

と、お世辞ではなく本心、厳密に言えば背が高い方がスタイルがよく見えるからという理屈だが、本人にもそこまではわかってない。あくまで感覚的なものである

「ん?えっち?うん、ボク、エッチなことも好きだよ♪大好きな人とエッチするの大好き♪」

なんともアレな発言だがいやらしい雰囲気はない。少年にとっては、気持ちのよいスキンシップである。故に教え込まれた「大好きな人とはえっちする」というのは恥ずかしくないようで

「おー!!!仲間だ、わーい! でもねでもね、、悪い魔族さんが見つからないの、みんな、良い魔族さんなんだよ?逢った魔族さんは皆いい人だったの。」

ぴょんぴょんと、嬉しそうに飛び跳ねたり、急に難しい顔になったり、表情がコロコロと変わる少年。魔族の国に行ったときに集団に襲われた以外は、基本的にまだであってないようで。
握手をすると、嬉しそうに握る。スキンシップが大好きな少年は、手のぬくもりに、えへへ♪と嬉しそうな顔をして

ラシェル > 「一緒にご飯を食べたり話をしたりか。少し娼婦という仕事は思っていたのと違いうのか…遊ぶ?どんなことをして遊ぶの?」

食事や話と聞けば子供と話したがるのは商売のせいなのかと少し思っていたイメージが違うと悩んでしまい。
遊ぶという言葉にいったい何をするのかと気になり。

「背が高いと目立つので好きじゃないんだけど…綺麗だしかっこいいならいいかな…?」

今までそんなことを言われたことも考えたこともなかっただけに少年の言葉が新鮮で。
このまま高くてもいいかなと少し考えてしまって。

「もしかしてシャル君は経験があるの?進んでるのね……」

その答えは流石に想像していなく驚き、そして僅かに頬を赤くしてしてしまう。
少年の大好きの基準は判らないが聞くからには経験も多そうだと。

「悪い人を倒すのをお互いに頑張りましょうね。良い魔族ばかりだとシャル君は退屈?」

飛んだり跳ねたりと見た目相応に元気に動き、表情が変わる事についつい警戒心を持つことも忘れて微笑み、視線を合わせるように身をかがめて。
嬉しそうに握手をする少年に優しく微笑んで。

シャルティア > 「んー? おいかけっことか、抱っこされてびゅーんとか、ぎゃくにかかえて、空飛んだりとか! だいすきだから、えっちもしたいっていったけど、こどもだからだめっていわれたの。 なんだっけなー…おね~っさんはプロだから、おこちゃまとはしないんだって。」

無邪気に懐く少年に仕事柄卑下されてる娼婦からしたら可愛い小動物、といったところである。事実、小動物らしい仕草と表情で、ラシェルと離す少年はとても嬉しそう。

「そだよー、おねーちゃんは、今のままが良い!そっちのほうが好き!」

と、LoveではないLikeを、恥じらいもなく言ってくる。好きなものは好き、とはっきり言う性格のようで、すきー♪と言いながらなんか近寄ってくる。もし逃げぬのならばそのまま、ぎゅーと抱きつこうとするが、動きはゆっくりなので避けようと思えば避けられる

「んー?うん、きもちいーこと大好きだよ。ボクはシてもらうのがだいすきだけど、セインおねーちゃんは「男だったら女の子を喜ばせないとだめだ」って言ってた。だから、いっぱいよろこんでもらえるといーな♪」

経験のある相手の一人の名を出しながら、そう答える、続けて問いかけられると、むぅ、と少しこまったように頬をふくらませる

「あのねあのね、お仕事なの。この国にきて、魔族をいっぱいいっぱいやっつけてきなさいって、それまで帰っちゃダメだよって言われたの」

曖昧な命令である、しかも帰還不可――要は、そういうことである。愚直にそれを遂行しようとしてる少年は、目線が下がって、自分と同じぐらいになると、もっと嬉しそうな顔をする。 さっきより柔らかな微笑みが、自分を認めてくれたのだと思ったようで

ラシェル > 「普通に遊んでいるだけなのね。そういう遊びなら私から言うことはないが……大人の対応ね」

プロとしての誇りかその時の誤魔化しかは判らないがそういう遊びはしていないと言う事になぜか安堵し。
この小動物さがきっと娼婦たちの癒しになるのだろうと、嬉しそうにする少年を見て思い。

「シャル君がそう言ってくれるならこのままでもいいわね。ありがとう」

少年の好きは友達としての好きだろうと考え、恥じらいもなく告げてくれることに笑顔で答え。
完全に警戒を解いていただけに抱き着かれるのを避けれずに抱き着かれ、その大きな胸で少年の顔を受け止めてしまい、すぐに押しは離して。

「そういうことはあまり大きな声で言わない方がいいわね。そ、それはそのセインお姉ちゃんにしてあげればきっと喜んでもらえるわね」

上がる名前にその人が好きな人なのだろうととり、それならその人にしてあげないとね、と頬を膨らませた少年に告げて。

「仕事で?それで一人で魔族を倒さないと駄目……大変ね」

そんな曖昧な命令、きっとそれを口実に追い出されたのだろうと思えばひどいものだと。
視線を合わせるように身をかがめ、嬉しそうにする少年をそっと撫でていく。

シャルティア > 「うん、皆おとなだよ、おねーちゃんたち「も」大好き♪」

でも、今は目の前のラシェルのことである。その大きな胸に飛び込むようにぎゅー、とだきつくと、顔を胸に埋めて、スリスリと猫がするように顔を擦り寄せる。その顔はとっても幸せそう

「あんっ、むー…だめ?おねーちゃんのおっきなおっぱいに顔うずめたい…」

すぐに引き剥がされると、素直に離れる。ちょっと寂しそうな顔で小首を傾げながら問いかける。スキンシップが大好きだから、触りたいのだが、嫌がる相手には流石にしない

「んー?そうなの?わかったー。 セインおねーちゃんともスるけど、大好きな人とはね、いっぱいお話していっぱいイチャイチャしたい♪」

勿論、その今の相手はラシェルである。だから、身をかがめて頭を撫でる手にうっとりと目を細める。とってもとっても幸せそう。

「えへへ~♪なでなでされるの、すきー♪
うん…ここにもいっぱい大好きなひとはいるけど、天界にもいっぱい大好きなヒトもいるし、大天使様もいるから、早く帰りたいなぁ」

それは叶わぬ夢。でも、少年はきづかないのか明るい雰囲気でそう言って。

ラシェル > 「子供で娼婦をしているのも多いのよ、でもシャル君の知り合いの人はみんな大人みたいで安心できたわね」

少年が胸に飛び込むように抱き着き、顔を埋められ擦り付けれると俗吏とした感触が走り慌ててしまい。

「だめよ。初めて会ったばかりでそう言うのは嫌われるわよ?」

引きはがした少年が離れるのに告げて、擦りつかれた時に多少ずれてしまったアーマーを直し。
寂しそうにする姿に罪悪感を覚えるが娼婦たちがきっちりと教育?をしている事に水を差すのも悪いと心を鬼にして。

「そうね、そうしてあげるといいわね。セインお姉さんが大好きな人じゃないの?大好きな人を何人も作ると大変よ?」

うっとりと目を細める少年を優しく不器用な手つきで撫でて。

「好きな人がたくさんいるのは良い事ね。その人たちにも撫でてもらうといいわ。天界……?」

明るい雰囲気で告げる少年にきっとと…言いそうになるのをこらえて、帰れるといいわね、と優しく告げて

シャルティア > 「???そうなの???じゃあ、ボクもしょーふになったら、おねーちゃんたちともっとなかよくなれる?」

それを娼婦たちは望まないであろうが、まだそういう事に疎い少年はそんな疑問を口にする。単純に、いっぱい仲良くなりたいのだ、それだけである

「えー!? きらわれるのやだー!!」

ぶんぶんと首を振る。嫌われるのがよほど効いたのか、くっつきそうな体の距離をちょっとだけ、手を伸ばせば届くぐらいの距離にして

「セインおねーちゃんも大好き!タマモおねーちゃんも大好き、ラシェルおねーちゃんも大好きだよ!」

LoveとLikeの境界がとても曖昧である。大好きな人が一杯で、むしろ嬉しかったり幸せだったりなので、大変、と効いても首を傾げるだけで。
でも、優しく撫でる手に、どうでもいいや、と頭を手に擦り寄せる。

「今は、ラシェルおねーちゃんになでなでされるの! そだ、良いこと考えた! 仲良しの印に、ちゅーしよう♪」

とさらりと言ってのける。優しい言葉をかけてくれて、頭をなでてくれるラシェルにすっかり懐いたように、少年はにぱ、と微笑んで見せて

ラシェル > 「それは娼婦の人たちが悲しむからしない方がいいわね。今みたいに通って話をしていればもっと仲良くなれるわよ」

きっとそういう事に疎いのだろう、娼婦になるという少年にそれは駄目と首を左右に振り、今までのように通う様に告げて。

「いきなりそう言うのを嫌う人もいるのよ。だからシャル君も気をつけないとね?」

勢い良く首を振り、距離を少し開ける少年に嫌われることに慣れていない素直な子だと印象を変えて。

「シャル君がみんな大好きなのね。その好きでも意味が色々とあるのよ。そういう事もしっかりと勉強しないと駄目ね」

異性としての好きと友達としての好きがきっと混じっているのだろう。
少年ぐらいの年齢ではある事だと思えば、LoveとLikeの違いを知った後が少し気になり。
それでも今はすり寄る少年を優しく撫でて。

「仕方のない子ね。でも私もそろそろ行かないと駄目なの。そ、それは駄目よ。お姉さんがちゅーは大事な人に取ってるの」

本当はもっと撫でてあげたいがそろそろと平民地区に向けて戻らないといけないとそっと手を離し。
チューをしようという少年に頬を赤くしてそれは駄目と慌ててしまう。

シャルティア > 「そうなんだー…じゃあ、そうする。今度はくっきーもっていってあげるんだー♪」

悲しむという言葉に、すぐに少年は反応する。大好きな人間を悲しませたくはないから、娼婦(男娼)になるのはやめにする。ここらは素直さが幸いしたようで。

「おねーちゃんは、ボクがおっぱいさわるの、まだ嫌なの? じゃあ、我慢する…」

むう、とちょっとだけつまんなそうなかおして、でもすぐに言うことは聞く。今日は、おっきなやわらかいおっぱいは、見るだけにすることに。――今日は、なので次はもう忘れてるかもしれないが

「うん、みんな大好き――でもねでもね…んー、これは内緒ー♪」

何か言おうとして、でも躊躇したようにないしょ、と指を口に当てる。
ちょっといたずらっぽく笑った少年が何を言おうとしたかは分からない。でも変わらず目を細めたまま撫でられ続ける。暖かくて、優しくて、ちょっとおっかなびっくりだけど、丁寧に撫でてくれるその手が大好きで

「えー、ちゅーしたいー!! おねーちゃんのこと大好きなのにー!」

ぷぅぅぅ、とほっぺたを膨らませる。そろそろ、というラシェルの言葉に、こくん、と頷いて

「じゃあ、ボクはパン屋さんとお菓子屋さんにいくー! またね!!」

と、ふわりと目の前で宙に浮く。そして、再び屋根ぐらいの高さにまいあがると、ぶんぶんと手をふって見せて

「ばいばい、またいっぱいおはなししよーね♪」

と、元気な声で挨拶。そしてそのまま元気に飛び去ってしまう

ラシェル > 「娼婦になるよりもクッキーや差し入れを持っていく方が喜んでもらえるな」

直ぐに反応した少年に本当にいい子だなと見て、同じ仕事になるよりも差し入れの方が喜ぶと告げて。

「シャル君だから何もしないけどね。そこに倒れてる人だったら殴ってるのよ?」

詰まんなさそうにする少年にお仕置きも込めてそうすると告げて、言う事を聞いたことに偉いとほめて。
見るのまでは止めれずにそこは好きにさせ、次に忘れているかもしれないとは思わずに。

「もしかしてみんなと違う大好きな人がいるの?」

口に指をあて内緒と告げる少年を意外そうに見て。
悪戯っぽく笑う姿にどうなのかなと気になってしまうが問い詰めず、ただかわいがるように撫でて。

「お姉さんはね、一番だ好きな人にちゅーは上げたいのよ。だから駄目」

ほっぺたを膨らませる少年に駄目ともう一度釘を刺して。

「えぇ、気をつけてね。また会いましょうね」

目の前で浮き上がり元気に手を振る少年。
また会いましょうと返せば飛び去って行くのを見送り、平民地区へとつながる道を歩き出す。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からシャルティアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からラシェルさんが去りました。