2017/07/10 のログ
セイン=ディバン > (誰かが近づいてくる足音。それには気づいていたものの、自慰を続ける手の動きは止められず。
 なんとか、身をもぞもぞと動かして隠れようとするものの、相手の歩みの方が早かったようで)

「……あらら、見つかってしまいましたか。
 何、と言われれば。見たまま、オナニーですよ……。
 もう、発情がツラくてツラくて発狂しそうなんですから……」

(声をかけられたほうを向けば、そこには最愛の妻がいた。
 少女は、ある種観念したような様子で答える。そのまま、もぞり、と動き。
 転がっていた木箱の上に腰掛けた)

「何せ、メイド共はそういう目的も込みで雇ったとはいえ、あんまり抱きたくないですし。
 かといって、愛する妻に発情しきった欲望をぶつけたくもないので。
 まぁ、こうして路地裏でイイ女かイイ男を待っていたんですけどね」

(妻の前だからか、多少しっかりとした口調のまま答える少女。
 しかし、木箱に座ったまま、自慰を行う手は止まらない)

フェゴール > 『……かわいくない……』

(ムスッと、少し頬を膨らませた。なんだか取り繕っている様子が気に入らなかったようで。)

『君の言い分だと……なんやかんやと言って私はお邪魔か
しょうがない。では引き続きそこでイイ男女を見繕っているといい。

あんまり遅くなるんじゃないよ?』

(そういってクルッと踵を返してしまった。)

セイン=ディバン > 「……そらまぁ、見た目少女でも中身は変わりませんからね?」

(可愛い、という表現が似合う自分など想像もしたくない、とばかりに肩を竦める少女。
 むしろ、頬を膨らませた妻の方が可愛らしかったり)

「……そうは言ってないですけど。フェゴちゃんとは愛のあるセックスしたいんですよ。
 あ~、あ~あ~ちょ、ちょっと待った、待って下さい。
 それはあまりにも無慈悲ってもんじゃあないですか~?」

(くるん、と反転する相手に、情けなく声をかける少女。
 なにせココで妻に居なくなられたら次に誰かが通りかかるまでどれだけ時間がかかるか判らないのだ。
 少女、必死であった)

フェゴール > 『外見じゃなくて中身が可愛くない……前はもっと可愛かった。』

(若干不機嫌そうな顔で肩越しに振り返る。そもそもが、見た目は割とどうでもいいと思っている女からしてみれば。単に態度が可愛くないと、そういいたかったようで)

『相手の欲を受け止めることこそが愛だよ。
取り繕ったものは恋というんだ。』

(くるりと振り返る。少し距離を開けて)

『私には欲望をぶつけたくない。
相手を探していた。

と、なると。私は邪魔だ……何か間違いでも?』

(首を傾げて片手を胸に当てて問う。)

セイン=ディバン > 「そうですかねぇ。まぁ、フェゴちゃんとも付き合い長いですし。
 地金を晒してきた、ってことじゃないですかね」

(不機嫌そうな様子の相手に対しては、飄々と答える少女。
 実際、根っこが根っこな少女としては、付き合い深くなった妻に本性をさらけ出すのも苦では無く)

「おぉ、深いお言葉ですね。
 ……まぁ、それでも無闇矢鱈に乱暴したくない男心もあるんですよ」

(含蓄のある妻の言葉に、少女は素直に驚いた様子で言う。
 とはいえ、夫としてのメンツとかプライドとか。そういうのもあるのだが。あるのだが……)

「……うぅ、最近フェゴちゃんドSが過ぎます。
 だから、ジャマとは言ってないじゃないですか~……。
 うぅ、うぅぅぅぅ。

 ……お願いします、情けなくも発情を解消できずに居た私とエッチしてください」

(反論できぬ言葉に、う~う~一頻り唸り。そうして、少女は素直にお願いをすることにした。
 なんというか、つい先ほど男心がどうとか言っていたのがウソのような変わり身の早さだった)

フェゴール > 『見栄を張られて私が、「セインクンカッコイー」ってなるとでも?
非合理。だから最近みんなからゴミムシ呼ばわりされるんだよ?』

(言っているのは実の所自分だけだけど。まるでみんなにそう陰口を言われているような言いぐさだった。)


『だから私が意地悪なんじゃなくて……君のせいだって
君の態度が私にこうさせてる。そもそも近頃起きて行動してるのもキミの為だって言うのに……勝手にため込んでフラフラ出歩いて。

女漁りも、発情に流されるんじゃなくてしっかりと自分の意思でやりたまえ。
私の旦那としての自覚が足りないのだよ。』

(ツカツカと歩み寄り、見下ろす視線。)

『自分で両足開いて、全部見せて?』

(とっても冷たい視線でそういうのでした。)

セイン=ディバン > 「……うぐぅ。それは、そうかもしれないですけど。
 ……合理的か否か、だけで人間は生きていないのです、うん」

(ぐうの音も出ないほどの反論に、少女も思わずたじろぐが。
 それでもなんとか、適当なことを口にする少女。
 そもそも、生真面目になりにくい性格だし、妻相手だとどうしても口論になりえない。論破されるのがオチだからだ)

「そうですかねぇ。フェゴっちこそ、昔に比べて怖くなったと思いますけど。
 だってだって、仕方ないじゃないですか。こんな身体にされて以来、なかなか相手してくれる女性もいませんし。
 だからといって、毎回毎回妻たるフェゴールに頼んでたら……。それこそ、起きてもらってるのに悪いですよ。
 こっちの勝手な都合のセックスに巻き込むとか……。

 ……うぅ。善処いたします。
 ……魔王様の旦那様としての自覚、とか。並みの人間じゃ持てない気がするんですけど」

(妻にしては珍しく。長いお説教の言葉。さすがに少女もス~ン、としょぼくれるが。
 見下ろされ、命令されれば)

「……。うぅ。う~う~う~う~!!
 恥ずかしいんですけどねぇ……!!」

(命令に従い、自慰を止め、両足を大きく広げる少女。
 露になるは、天に向かいそそり立つペニスと、蜜をだらしなく垂らし続ける女性器だ)

フェゴール > 『私はもともとこんなものなんだが……。
まぁほとんど寝ぼけてたからな。』

(歩み寄れば広げられた両方の性器。お尻のお肉を押し上げるようにして、いわゆるまんぐり返しの体勢を取らせようと)

『君の理屈は無茶苦茶だ。もしかして、私の旦那はとても頭が悪かったのかい?軽くショックだ。

それじゃあ、君とそうするために起きているのに、遠慮されている私が
馬鹿みたいじゃないか。』

(片手でセインの女性器を広げ、もう片方の指を中指と薬指を2本。ゆっくりと差し込んでいく。その表情はどこか困ったような、それでも笑み。割と、見たことがないかもしれない珍しい表情だ。)

セイン=ディバン > 「……あぁ、そうなんですね。
 ……しかし、だとすれば寝ぼけていた時のアナタはとても可愛らしかったですよ。
 あと、魔王様も寝ぼけるんだ、という事実がまた可愛らしい」

(まさかの発言に、くすり、と笑う少女。それまで地だと思っていた妻の姿。
 それがまさかの、寝ぼけていた状態だったとは夢にも思っていなかったらしい。
 そのまま、ごろり、と姿勢を変えられれば、それを受け入れ、されるがまま)

「あ~、男っていうのはそう言うむちゃくちゃな自分理論を持ってるものなのです。
 それ即ち安いプライド、っていうやつでして。
 ……ん、ふふふ。くふふふふふふふふふ。
 あぁ、えぇはい。そうですね、そこにおいて私たちはすれ違っていました。認めます。
 あぁ、やっぱりベルフェは優しくて可愛らしくて。最高にステキな妻です」

(妻からの、愛に満ちた……と少女は思っている……言葉。
 それに、少女はケタケタと笑いながら、感謝の気持ちを述べる。
 そう、何を遠慮していたのか。夫婦なのだから。もっともっと深く知り合っていいのだ、と。
 そんな単純なことに今更気づきながら。ゆっくりと二本の指で胎内を犯され)

「んくぅっ!! あ、っ、んっ……フェゴールの指、きもち、いい……」

(見た目に相応しい、ソプラノの喘ぎ声を上げつつ、妻を見る少女。
 女性器は侵入してきた指を締め付け。男性器は、快感にふるる、と震えている。溢れる先走りからも、少女が感じていることは伝わってしまうだろう)

フェゴール > 『口調が治ってないな?
私を褒めるのは結構だが……薄っぺらく聞こえてしまうよ。』

(中に入れた指を上下に開いて、ゆっくりと中をかき混ぜるもう片方の指先は。軽くこするように、ひっかくように、男性器の先端を擦っていく。体勢的に、指とペニスの先走り糸を引くのが良く見えるだろう。相手が自分が弄られているのをよくみえるように、膝を使ってセインの体勢を固定する)

『ネバネバが凄いね?どれくらい我慢してた?』

(水音を立てる指先。中に入れる指に、人差し指も追加して3本。ぐりぐりと回転させながら、赤らんだ頬でセインを見下ろすのだ。)

セイン=ディバン > 「それなんですけどね。呪いが進んでるのか、男性的口調を使うと頭痛がするんですよ……。
 本当に、困ったものです……」

(相手の指摘には、あまり困っていなさそうな口調で言う少女。
 しかし、その表情はきっちりかっきり困っており。少女自身、口調が治っていないのは違和感が強いのだろう。
 そのまま、身体の中をかき回され、さらにペニスの先端を刺激されれば、すぐさま甘い息が漏れ始めた。
 その様子を自分自身見せ付けられれば、一気に少女の顔が真っ赤に染まった)

「んくぅっ!! あ、ひぃ……!! この姿勢、恥ずか、しい……!!
 だ、大体、十日くらい、ですっ!!」

(答える合間にも、指を追加され、更に胎内を激しく犯される。
 そのまま、見下ろす妻へと、まるで恋焦がれるかのような瞳を向け)

「もう、つらい、つらいですぅ……。入れ、入れたいですっ!!
 お願いします、フェゴール様ぁ……チンポぉ、チンポ、入れさせて下さいぃぃ……」

(うっすらと涙を浮かべながら懇願する少女。しかし、指でぐりぐりと中を刺激されれば、腰が跳ねてしまい。
 犯されるのも、犯すのも、どっちもしたい、という様子を見せ付けているようですらあった)

フェゴール > 『こんな所で裸になるのは恥ずかしいなぁ……
後でね?』

(三本の指を開いたり回したりで中をかき混ぜつつ。ペニスの先端は先走りをローションのように塗りたくりながら指で先端を挟んでカリの部分を擦り上げるのだ。その様子がよく見えるように)

『はい、そろそろ舌出して、お口大きくあけるんだよ?
恥ずかしいとこ、一杯みせて欲しいな♡』

(ペニスの先端はセイン自身の顔に向けられている。そのまま攻めるとどうなるのかと。両手の指の動きを速くしていき)

セイン=ディバン > 「うわぁヒデェ。
 愛する夫を恥ずかしい形で拘束しておいて」

(さらっ、と後で、と言われ。思わず少女の口調も男性的な物になってしまった。
 瞬間、ぎしり、とこめかみが痛み、思わず顔をしかめた少女だが。
 女性器と男性器を同時に攻められれば、更に嬌声を上げていってしまう。
 集中的にカリ周りを刺激されてしまえば)

「んはっ!! あ、あぁ! そ、そんな……!!
 ……っ。は、はい……。こ、こうれしゅか……」

(自身の顔にペニスを向けられ更に攻められる。すぐさま妻の意図を理解した少女だが。
 快楽に流されている上、妻の命令とあれば、素直に従い、長い舌を突き出し、口を大きく開けた。
 今すぐにでも射精してしまいそうなほど。ペニスは激しく震えていた)

フェゴール > 『小柄になったけど、こっちのサイズは変わってないから。
出来そうだな……って……』

(さらにセインのお尻を持ち上げさせ、木箱の上でぐるっと回転させれば。セインの背中が壁に付き、より一層、ペニスと口の距離が近くなることだろう。それに、鑑賞も正面からできる。)

『君はなんだかんだと雑食だからね。
オチンチンに汚されるのも、慣れてきてるでしょ?
可愛いとこ、見せてよ♡』

(指は中へと入れたまま、かき回しながら、もう片方は握ったペニスを扱きあげながらグイッと、セインに自分自身のペニスの先端を咥えさせようとする。)

セイン=ディバン > 「オマケに体重と筋力にランクダウンがかかってるせいで……。
 こんな風に簡単に拘束できる、って?」

(ごろろん、と身体を拘束される。ごつっ、と背中が壁に当たり息が吐き出される。
 いてっ、と呻いたのも僅か。目の前に自身の物とはいえペニスがあり。オスの臭いが漂えば……)

「……否定は……できません、ねぇ。
 この身体になって以来、抱かれまくりですし。
 てか、あぁ思い出したら腹が立ってきたあのピングの野郎。
 いつかボコらにゃ気が済ま……んぶぅぅぅっ!?」

(いよいよ。限界が近いのか。言葉は途切れ途切れだったものの。
 自身を犯したとある雑貨屋店主を思い出せば怒りが湧き上がり。
 そうして口を大きく開けてしまったのが最後。妻による仕上げとして、いきり立つペニスは、扱き上げられながら、少女自身の口へと入り込み)

「んぶっ、んっ、むううううううううっ!!」

(流石にコレには少女も抗議の呻きを漏らすが、次第にその声は勢いを失っていき……。
 最後には、少女自身、自分のペニスへと舌を這わせ、吸い付き始めた。
 同時に、まるで爆発するかのようにペニスが震え……)

「~~~~っっっ!!」

(自身の放った精を、自身の口内に導き、そして、音を立てながら飲み干していく。
 身体を揺らしながら達する姿は、メスでもあり、オスでもあった)

フェゴール > 『ピング殿は良い御仁じゃないかぃ?
君のより大きいし。何よりふくよかで男らしくて、好みだ♡』

(どうもこだわりのないなりに好みのタイプはあるらしい)

『全部飲んじゃった?
はしたないなぁ……もっと、出そうだけど?』

(吐き出した精を飲み干していくセインを緩めてやろうとせずにそのままの姿勢で敏感になっているであろうそこを攻め立てる。恍惚の笑み)

セイン=ディバン > 「……あっ、そっ」

(妻の、妻らしからぬ言葉に、少女は頬をぷっくうううううっ、と膨らまし。
 短くそれだけいうと、ぷいっ、とそっぽを向いた。わかりやすいヤキモチである)

「……ぶあっ……。んうううっ、ちょ、ちょっ!
 あぁんっ!!」

(なんとか一息つき、口からペニスを離した瞬間。更に搾り取ろうというかの様に刺激を加えられ、最後の精の迸りが、少女の顔を汚した。
 びちゃり、という重い粘着質の音。顔に大量に、べったりと付くその白濁の臭いに少女は表情を曇らせるが。
 久方ぶりに射精をしたからか。ほぅ、と小さく熱っぽい息を吐いた)

「……あぁもう。悪戯がすぎますよ、フェゴール。
 せっかくアナタの中に注ぎたかったのに……」

(言いつつ、口を拭う少女。まさか自身の精液を飲むことになるとは思わなかったようだ)

フェゴール > 『……すぎます。注ぎたかっ「た」?』

(にっこりとした笑み。普段表情が少ない女は、こういう顔をするときはロクでもない事を考えている。)

『ダイジョーブ、十日も溜めてたんなら君ならまだまだイケるでしょ?
もうちょっと今のまんまで、遊んでみようか?』

(いつのまにやら広げられた足の先の方が、転送術式に引っかかっている。つまり。セインの両足を空間に足を固定させていたということになるのだけれど。)

『なんか、久しぶりに可愛いとこ見れたから。
楽しくなって来ちゃった♪』

(再び先の攻めが開始されることになる。その後は、まぁ本気で泣いてお願いするくらいまでは、許してくれなかったかもしれない。)

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」からフェゴールさんが去りました。
セイン=ディバン > 「ん? ……あの、顔、怖いですよ」

(久しぶりに見る妻の笑顔。しかして、それはどこか恐怖を呼び起こすもので)

「そ……れは、まぁ。
 って、また何か企んでますね?
 わ、わぁぁあ!?」

(相手の言葉には、びくびくしながら答える。瞬間。足に変な感触があり。
 ちら、と下を見れば。そこには不自然に固定された足と、歪む空間)

「ちょちょちょ、ちょい、待ってくださいなっ!!
 こ、こんな一方的なのは、いやあああああああっ!!」

(そうして、少女は憐れ、妻のオモチャになったとか。
 ……ちなみに、この一件で妻と微妙に距離を取るようになったのは、また別の話、である)

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 路地裏」からセイン=ディバンさんが去りました。
ご案内:「王都貧民地区」にホウセンさんが現れました。
ホウセン > 祭りの期間である。
この手の催し物に昂揚するのは、老若男女分け隔てなく、そして貴賎さえも問わないと相場が決まっている。
故にというべきか、王城の大広間は勿論、こうした貧民地区でも何かしらの宴が執り行われるのである。
もっとも、豪華で広大な会場なんて望むべくもないエリアでのこと。
無理に建物の中を会場とするよりも、通りの一角を占領して露店めいたものを並べ、参加者達が適当に椅子やら机やらを設置して会場としてしまう。
何も知らない通行人には甚だ迷惑だろうが、無理に狭い室内に引き篭もるよりも効率的だろう。

「何というか…アレじゃ、そこはかとなく縁日を思い出すのぅ。」

どこかで素人奏者が吹き鳴らしているどこかの国の音楽が流れる空間に、小さなシルエットが紛れ込んでいる。
豪華で煌びやかな宴も嫌いではないが、どうしても揺り返しは起きるもので、今日の所はこの雑多な雰囲気の方が落ち着くという気分屋具合。
通りすがりの露店で手に入れた羊肉の串焼きに齧り付きながら、脚の長さが少し歪で、ガタついて収まりのよろしくない椅子に腰を掛けて。
傍らのクロスも敷かれていない木製の机には、子供子供した小さな手にはアンバランスな事この上ない大きな持ち手付きの酒盃。

ホウセン > 金銭に糸目をつけず冷却魔法でガンガンに冷やしている訳でもない麦酒は、最適と思える温度よりも温い。
暑さから目を逸らし続けるのも難しくなった昨今の気候では減点対象なのだろうが、屋外という風情を補強する要素と思えば落胆とはならない。
痘痕も笑窪という奴である。
生温かい夜風に吹かれて、スパイスたっぷりの焼きたて羊肉を咀嚼する。
癖のある肉本来の風味と、それを適度にこなれさせる為の香辛料の調和に、獣脂が加わる。
ともすれば、匂いと脂の飽和状態となってしまう口内に、黄金色をしたホップが多く含まれた苦味が強めの麦酒を流し込む。
飲む、ではなく流し込むのが正解だ。

「――! くぅ…!
 はぁっ…いやいや、全くもって粗雑な食事じゃな。」

と言う割には、そこはかとなく満足げである。
口内に纏わり付く彼是を、苦味と弾ける泡とで心地良く洗浄し、口の中をクリアにする事で次の一口がまた愉しく食せる。
よく飲食の食べ合わせやら相性やらと、細部まで心を砕いた美食というのも悦楽だが、この場では勢い重視の方が映える。
小判大の決して小さくない肉が四つも連なっていたのに、既に最後の一切れ。
次なるツマミは何にしようかと、椅子に腰掛けたまま視線をあっちに向けたりこっちに向けたり。
妖仙の胃袋を掴みそうな何かが見つかるか、それとも気を引くような何事かを見出すかは、まだ分からない所だけれども。

ホウセン > 宴は続く。
それを眺める妖仙の夜も、まだまだ終わりを見せそうになくて――

ご案内:「王都貧民地区」からホウセンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にイゾルデさんが現れました。