2017/06/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にイグナスさんが現れました。
イグナス > 貧民地区の酒場はいつ戻も通りの喧騒と、いつも通りの品のなさに包まれていた。
酔っぱらって床に寝るのに、喧嘩をおっぱじめるやつ、怪しげな客引きに、我関せずのマスターだ。

「――…ッぷ、はあ……。」

ごとん!と音を立てて、カウンターに大きなジョッキをたたきつける。
飲み干した空のジョッキのサイズに見合った――いや、そんなもんではない、大男。
カウンターに座る、のっそりとした熊の如き巨漢は、楽し気に視線を喧噪へと遣った。

「おう、どうしたァー。やられッぱなしかァー!」

挙句には喧嘩に声援送る始末。巨漢やら大声やら煽りやら。
この巨躯の男は男で、絡まれる要素たっぷりなんだけど、お構いなしだ。

イグナス > で、まあ案の定というか当たり前に、絡まれた。
何を調子クレてんだなんて当たり前の挑発文句を嬉々として受けてやろう。
もちろんこの巨躯の男だって、こんな場所に来てるんだ。血の気は多い。ばっちこい。

「おゥらぁあ…ッ!」

どごーんって音がして、壁にチンピラがたたきつけられる。
立ち上がってふんぞり返る男、ほれ、かかってこいと言わんばかり。
わりかし細々とした喧嘩だったんだけど――そういうわけで大乱闘。


――からの、10分後。
嵐でも去った後のように、死屍累々(死者はいない)の酒場。巨躯の男といえば。

「ぷ、はァー………。」

呆れたというか、勘弁してくれって顔つきのマスターを他所に、酒を飲みなおしてた。