2017/06/03 のログ
■タマモ > これだから、初々しい相手と言うものは楽しい。
こんな場所で、こんな行為をする、そんな事を想像した事も無いのだろう。
快楽に蕩けていく少年の姿を、目を細めて見詰めていた。
もちろん、手の動きは止めずに動かし続けている。
「ほほぅ…気持ち良い、もっとして欲しい、それは分かるぞ?
しかし、こんな場所で出してしまって良いものかのぅ?
ふふ…もし、誰かに見付かったら…どうなるじゃろうな?」
快楽に思考を染めては、囁きで少しだけ現実へ引き戻そうとする。
そんな囁きを交わした後、飲み下したのを確かめてから、今度は自分の口に煮込みを含み…
「こんなに、人がたくさん居るのにのぅ?」
ぽつりと、それだけを呟く。
同時に顔を寄せ、唇を奪おうと…奪えたならば、口に含んだ煮込みを口移し。
更に、そんな問いをしておきながら、一度出してしまえと言わんばかりに、強めに扱き立てた。
■シエル > 快楽に流されるままの少年は、少女を楽しませる玩具にしかなっていない。
細めた目の先で、指先が動くたびにびくりと震え、悶えるように表情が変わる。
息は荒く、今までの愛撫ですでに股間にはぐるぐると渦巻く熱が溜まっている。
「あ…。そ、それ、は…。」
思惑通り、現実に少しだけ立ち返り…周囲に視線が泳ぐ。
こんな所で出してしまう。
気持ちよくされてしまう。
しかも自分よりも小柄な少女に。
そして少女の囁きにそれを認識した瞬間、かぁっと頬が熱くなり…。
「あっ、だめ。それ…っ…ん、んんっ……ん、ぅ、っ…!!」
頭が真っ白になった瞬間、唇を奪われる。
肉と野菜の味に混じり、ぬめる感触が口内を侵し、
同時に股間に一度強い快感が走ると、ぞわりとした感覚が背筋を走り抜け…。
どく、どく、と股間のテントが脈打つ。
放精する快感と、引き起こされた背徳感で頭を真っ白にされ。
最も無防備な瞬間を晒してしまう…。
■タマモ > 弄び続けた少年が、ついに耐え切れずに精を放つ。
手の中に広がる熱を感じながら、ゆっくりと唇を離していく。
周りに向ける視線は、この瞬間は誰もこちらを見ていなかった事を確かめていた。
そう、実はまだ誰もが少年の状態に気付いていなかったのだ。
それを確認した後、手元から、わざとスプーンを床へと落とす。
気が付けば、料理は食べ終わっている。
別にもうスプーンは必要ないのだが…
「おっと…いかんいかん、拾っておかねば悪いじゃろうな?」
わざとらしい台詞を吐きながら、テーブルの下へと潜り込む少女。
そんな言葉通りに動く訳もなく、少年の足元へと身を滑り込ませ、手馴れた感じにズボンのチャックを下げ、下着ごと膝まで下げるだろう。
さて、ここはどんな風になってしまっただろうか?と。
■シエル > 「…っ…っ…は…ぁ…。」
しかし少年に周囲を気にする余裕はない。
精を放ち終え、ゆっくりと脱力していく。
ぐったりと椅子に背を預け、茫洋とした視線を前へ向けて荒く息をついている…。
そして、ちゃりん、という音にわずかに反応した。
隣の少女がテーブルの下にもぐりこんでいく様子をぼうっと眺めて…。
次の瞬間、
「…っ!?」
ずるり、とテーブルの下へとズボンを下げられてしまう。
さすがに予想外すぎるのか慌ててしまうものの…。
跳ねるようにして出てきた肉棒は、先端が精でぬらぬらと光り、若さゆえかいまだに勃起を保っている状態で。
■タマモ > テーブルの下からは見えないが、少年の慌てぶりは何となく分かる。
下から聞こえるのは、くすくすと笑う少女の声。
「ほれ、余り変な行動をすると変に思われてしまうぞ?ん?」
続く声と共に、ねろりと下腹部から舐められる感触を感じるだろう。
肉棒を避けるようにして、舌の這う感触は、その周辺を舐め上げていく。
今し方に吐き出した精、それを舐め取っているのが少年には分かるかもしれない。
さすがに、綺麗に…までとは言わないが、そこを残して舐め取り終えるまで、それは続いて。
「おやおや、一度だけでは満足出来ぬと見える。
ふふ…じゃが、今はまだ綺麗にするだけじゃ」
治まりの無い肉棒に、そんな呟きに続いて舌が触れる。
微妙な刺激を与えつつ、言葉の通りに舐め取っていき…終われば、やっとそれが止まる。
お預けを与えるようにして、ズボンと下着を戻し、少女はやっとテーブルの下から出てくるだろう。
■シエル > 「っ…!?…っ…。」
息を荒げながら、はっきりと慌てた様子。
思わず周囲を見るものの、気づいている人はいない。
しかし、不意を打つようにねろりとした感触が肌に伝わればひくっと身体を震わせる。
「…ちょ、っと。タマモ、ちゃん…。」
ぞわぞわと走る感触にひくひくと肉棒が震える。
しかし興奮を高められ、硬度は保ったまま。
視線は少女へ。そして唇から覗く赤い舌にくぎ付けだ。
しばしその体勢のまま、生殺しのような快感を味わい…。
「…はぁ…はぁ…。」
やがて少女が出て来れば、戻されたズボンをしっかりとベルトで留めて。
しかし抗議する事もなく、なんだか居心地悪そうにするだけだ。
■タマモ > 「いやはや、思ったよりも見付け難い場所にあったのぅ…ほれ、スプーンじゃ」
テーブルから出てきた少女は、皿の上にスプーンを戻す。
椅子に座ったまま、居心地の悪そうな少年を見れば、再び席に腰掛け、身を寄せる。
そして、身を少し乗り出すようにして、唇を耳元に。
「さて、食事は終わってしもうたのぅ?
別にこれからの用事はない妾は、後は帰るしかないんじゃが…
どうする?シエル?この宿の部屋、取ってあるんじゃよな?
しかし、お主の父がいつ戻ってくるか分からん。
ふふ…もし、それまでの時間があるならば…そして、シエルが妾を誘うならば…もっと色々と、教えてやれるぞ?」
少年にだけ聞こえるような、小声での誘いの言葉。
少年の返答次第で、今以上の…そんな想像が安易に浮かべられるような。
それだけを伝えれば、一旦身を引いて…テーブルに肘を付き、答えを待つように、見上げている。
■シエル > かちゃり、と皿の上に戻されるスプーン。
すぐに身を寄せてくる少女に、かぁっと顔を赤くする。
ふわりと漂うような甘い少女の匂いにまたドギマギしていく。
「あ…う、うん。その、父さんは遅くなるからって別の部屋なんだけど…。えと…。」
ぼそぼそと、少女の誘うような言葉に答える。
徐々に視線が下がっていくものの、耳元に触れる少女の吐息に、甘く誘う声に情欲を煽られて…。
「その、僕の部屋に、一緒に。…色々、教えて…?」
誘惑に負けて、少女を見つめてしまう。
顔は真っ赤で、恥ずかしそうだ。
少年の脳内には、様々な妄想が渦巻いているだろう。
先ほどの射精の快楽がちらついて、理性が溶けてしまったかのようだ。
■シエル > 【中断します。】
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からシエルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にラシュフェルさんが現れました。
■ラシュフェル > 貧民地区の大通りの一つ。娼婦や奴隷商たちが、客や孤児を求めて歩き、または立っている大通りである。
そこに、いつの間にかふわりと漆黒のローブに頭まですっぽりとかぶった存在がいた。貧民地区には不釣り合いの上等なローブ、雰囲気も柔らかく、此処の雰囲気とは余りなじまないようにみえる。
しかし、周囲はそれに気にすることなく娼婦は客を呼び止め、奴隷商は奴隷になりそうな孤児を探している。
「ふむ――人も魔族も根本は変わらないか。さて」
めぼしい「相手」はいるだろうか。見窄らしい格好であろうと、そうでなかろうと少年には関係ない。生きる魂の煌めきが強い者、何より――有能な寵姫を求めて、少年は街道を歩く
■ラシュフェル > …まぁ、そんな簡単に見つかれば苦労はないか
街道の所々に立つ娼婦も、奴隷商が見せる奴隷も、少年は気に入らない様子。分かってはいるが、ため息の一つも出るというもの
それでも、自分の寵姫達が奔走してるのに自分が怠けるわけにも行かない。求めるは使えそうな手駒だ、最初は愛でるだけでもいいが、しっかりと働く有能な部下。そのダイヤの原石を探しに来たのだ。
■ラシュフェル > 「ふーむ、外れか。まあ、しょうがないね」
特に落胆する様子もなく、少年は踵を返す。と、次の瞬間には少年の姿はなかった。
喧騒の中、元から少年等いなかったかのように街は賑わっていて
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からラシュフェルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にゾエさんが現れました。
■ゾエ > 少女が居付いている娼館の出入り口扉は換気の為開け放たれている。
館内に入ってすぐのカウンター前に腰掛けて、少女は今遅い昼食を摂っていた。
質素なパンにスープ。少しのお肉。不味そうでもなく美味そうにでもなく、もそもそと口に運んでいた。
「…んむ。ごちそうさま、でした」
空になった食器は後で片付けよう、と皿を隅に寄せておき、
お腹がいっぱいになると眠そうに欠伸する。
娼婦は夜がお仕事なので、今は完全オフの時間。
昼寝するも良し、買い物に行くも良し、自由な時間帯だ。
賑わう歓楽街も今は静かで、どこかで鳥の囀りが聞こえる穏やかな午後。
この後どうしようかなぁ、と少女はテーブルにつっ伏して。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にルヴィエラさんが現れました。
■ルヴィエラ > (この時間だからこそ、ゆっくりと話が出来る。
娼館の中、娼婦達は余り出入りしない館主の部屋から、其の館主と共に姿を現せば
なにやら一言二言、言葉を交わして握手を交わす様子が、きっと休憩中の娼婦達には見えた事だろう
ローブ姿、フードを目深に被っているから、ぱっと見た様子では人相を読むのは難しい筈
館主が再び部屋の中へと消えて行くなら、其れを見送ってから、ふと店内を見回して。)
……やぁ、ごきげんよう。 すまないが、少し話は出来るかな?
(視界の端、今しがた食事を終えたばかりの様子の娘を見つけては、掛ける声
ゆっくりと歩み寄って行きながら、突っ伏している其の隣へと佇めば、反応を伺おうと)。
■ゾエ > まったりうとうとしていると、館主の方角から人の声が聞こえて少女は薄ら瞼を開く。
誰か客でも来ているのだろうか、と眠そうに目を擦りながら貌を上げ、
さり気なく声が聞こえる方角に目を向ければ、館主と誰か―――
目深にフードを被ったローブ姿。当然少女に見覚えはない。
館主は部屋へ戻り、ローブ姿が此方へと来る。
声をかけられた時にはとっくに躰は起こしていた。
「……?―――は、い、あの……何かわたしに御用、でしょうか?」
若干訝しげな面差しになってしまったが、館主とお知り合いっぽいので不審は抱いていない。
座った儘ではあるが躰ごと相手へと向き直って話を聞く姿勢をとった。
■ルヴィエラ > (此方を見上げる娘へと、フードの下で口元が微笑む
彼女の隣、カウンターの席へと腰掛けては、身体を傾けて彼女の方を向き。)
いや、先刻まで此処の主に色々と話を聞いていてね。
ただ、一人の話では、色々と偏るものだろう? だから、実際に働いている者の話を聞いて見たくてね。
(声を掛けた理由を、彼女へと告げたなら。
カウンターへと、飲み物を一つ注文するだろう
彼女へと、フードに隠れた視線を向けては、何か欲しいかと問い掛けつつ。)
―――……いや、大したことではないよ、ただ、この館の…そうだね
娼婦の待遇や、生活環境について、意見が欲しくてね。
(――先刻、館主と話していたことと、同じ事でもある。
けれど、所有者は、自らの運営する館の事を余程でない限り悪くは言わないだろう
だから、実際に聞いてみようとするのだ、当人達に)。
■ゾエ > 「―――?…はぁ」
何かの勧誘、というわけではないらしい。
女を一晩買いに来た客と謂うわけでもなく、よく分からなさそうに相槌を打つ。
まるで公共機関の相談員みたい、なんてとりとめのない事を思いながら。
「…ん、と。ご飯食べたばかりなので、特に欲しいものはないので大丈夫です…けど」
相手の目も髪もフードに隠れてよく見えない。
何だか返事に困る事を聞いてくるなと小首を傾げ。
「―――いけん。何か、不満とかないかって事ですか?」
少女には学がないので小難しいことはよく分からないが、
その解釈で合っているのなら特にないですと即答するだろう。
正確には、比較する対象が少女の中でないというだけの話だが。
■ルヴィエラ > (――特に無いと返って来れば、こくりと頷いて。
其れから――少しだけ、考える様に顎先へと掌を押し当てては
改めて彼女の方へと視線を向けて。)
……そう、大体あってる。 特に無いと言うのなら、其れは其れで大丈夫。
素直な意見が聞ければ、其れで良いからね。
(――実際、特に無い、と言う返事が響くのなら、そうかと納得して頷くだろう
カウンターから受け取った飲み物…恐らくは何かのジュース辺りだろうけれど
其れを一口飲んでから、僅か、ふぅん、と小さく紡いでは。
フードの袖口から、硬貨を出して支払いを済ませ。)
なら、質問は終わりだ、有難う。
……ところで、其れとは別に一つ聞きたいんだが…、……今の時間、キミを連れ出す事と言うのは、出来たりするかな?
(――どうしても、遠回しな言い方が癖になって居るが故に
一度口にしてから、改めて「一日彼女を買う心算だ」と告げようか
この娼館ではなく、別の場所へと連れて行く、と言うことが
果たして、この館の制度として許されているのかは知らないけれど)
■ゾエ > 「他のお姉さま方なら、もっと色んないけんが聞けると思いますよ?」
ちら、と辺りを見回す。
館内は当然だけれど少女だけというわけではない。
此方を興味深そうに見ている娼婦もいるし、我関せずとソファにくつろいで爪を磨いたりしている娼婦もいる。
彼女たちの方がよっぽど不満も意見もたくさんあるんじゃないだろうか、と。
「……うん、と。まだ、お仕事の時間じゃないから、お誘い有り難いですけど、夜にまた声を掛けてください」
お皿を持ってよいしょ、と椅子から降りる。
相手に会釈すると、少女はカウンター奥の厨房へと姿を消した―――。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からゾエさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からルヴィエラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にゾエさんが現れました。
■ゾエ > 酒場は何処も彼処も毎日活気立っていると思う。
貧民地区の酒場は特に声も音も雑多に満ちていて市場より賑わしく、
ごろつきなどの男たちが多い中、カウンターの端っこで少女はちびちびと夕飯にありついていた。
―――つい先程まで、そこら辺の路地裏でひと稼ぎしてきた。
今宵は運良く口淫だけで済んだので、精液臭かった口の中は今、食べ物やソースの味に薄れてしまっている。
その少女がほんのり頬を赤くしているのは―――
「マスター、葡萄酒おかわり、ください」
空になったコップをカウンター前に出し、おかわりを要求。
少女は今ほろ酔い中であった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にピングさんが現れました。
■ピング > 時折、猛烈に安っぽい酒と料理が食いたくなる時がある。
上等な酒や料理とはまた違った趣を求めるには、貧民街にある酒場が打ってつけだ。
雑多、と言って過言ではない店内へと足を踏み入れると空いている席を求めて店内を見渡し。
「どこもかしも盛況だなぁ、オイ。
ちったぁうちの店にも……いや野郎ばっか来てもあれだな」
がしがしと頭を引っ掻きながら、騒がしい店内の中を歩く。
席への案内なぞ望めるべくもない店では、席すらも自分で確保する必要がある。
そんな折、男ばかりがいる店内に少女が一人、カウンターの隅に座っているのが目に留まり。
「お。よぉ、お嬢ちゃん。隣の席、空いてるかい?」
どうせなら野郎共よりも、女性の隣。
気安い調子で声をかけ、隣の席の状況を問うた。
■ゾエ > 貧乏舌であるのと食べれば何でも良いという思考なので、酒場の料理は大味だが特に気にしていなかった。
食も、寝床も、職場も、今のところで不満はない。
おかわりが運ばれた葡萄酒をごくごくと飲み、ぷはっと一息ついたところで声を掛けられ。
「―――はい、どうぞ」
にこやかに笑って答えた。
今の少女はご機嫌なので、そんな風に初っ端から愛想が良いのは稀な事であった。
デザートにチェリーを頼み、軸を指で引き抜く。
そういえばこの軸を、舌を使って結ぶ事が出来たらキスが上手である、と
どこかで誰かに聞いた事を思い出し。
自分にも出来るだろうかと摘んだ軸をしげしげと見やり。
■ピング > 「っとぉ、良い飲みっぷりだ!悪ぃな邪魔しちまってよっと…それじゃあ失礼するぜぃ」
カウンターに腰をかけると、店主にジョッキのエールと焼き物を幾つか。
飲み物だけは直ぐに届けられ、ぺろっと唇を舐めるとジョッキを握り、口へと運ぶ。
髭を泡で濡らしながら、喉を鳴らして一気に半分ほどを煽り。
ぶはぁ、と酒精交じりの息を満足そうに吐き出した。
視線を隣に向けてみれば、そこにはチェリーを見て何やら考え込んでいるお姿。
「んー?どうしたぁ、嬢ちゃんよ。んなもんじぃっと見つめてよ」
頬杖をつき、不思議そうに見やりながらジョッキの残りを傾け。
げふ、と行儀悪く息を吐き出すと、味の濃いタレがぶちまけられた串焼きが運ばれてくる。
おかーりー。
と適当な調子でエールの追加を頼み、もじゅ、と健康なんて度外視してる肉の塊に嚙みついた。
■ゾエ > 「お一人ですか?わたしも、お一人です。ゾエって言います。娼婦してます」
にこやかな声掛けは酔っている証―――などとは初対面の彼には分からない事だろう。
やはり男の大人は先ずお酒を頼むんだなぁと己よりも豪勢にエールを煽る姿を見守ってから
視線はチェリーの軸へと向かい。
そこで思案している事に気付いた隣人が声を掛けてきたので、再び相手へと貌を上げ。
「はい、えっと…この軸を、舌で結ぶことって出来るかな、って」
思ってたんです、と軸を皿に置いてチェリーを口の中に放り込んだ。
種はついたままなので掌に吐き出し、ころん、と皿に置く。
濡れた指先を舌で舐めてから、もう一つ、と次のチェリーを手に取って。
■ピング > 「お、こりゃどうも。オイラぁピングってんだよ。雑貨屋やってる。
嬢ちゃんが来てくれたらサービスすんぜぇ。娼婦ってこたぁ…んん?休憩中かぃ?」
濡れた髭を指で拭い、まぐ、ともう一口肉を噛む。
お代わりのエールで流し込み、ただでさえ膨らんでいる腹が一層膨れる感触に満足げ。
ぽんぽんと良い音の鳴る自身の腹を叩く様に撫でてから、相手の言葉に、ほーん、と相槌を打ち。
「あれか。べろちゅーの練習か。練習するならオイラと実施訓練とかどうよ」
わはは、と笑いながらのセクハラ発言。
舌は長いぞ、とばかりにんべっとベロを伸ばして見せた。
ぶ厚く広い舌平を軽く蠢かし。
その後、戯れた調子で唇軽く尖らせ、ちゅー、と顔を僅かに傾けた。
■ゾエ > 「雑貨屋さん、ですか。どういう物を売っているんですか?
…ん、と、えと、そうです休憩中、です。さっき、お客様の相手をしてきました。
―――あ、でも、口だけですから、大丈夫ですよ」
何が大丈夫なのか。少女はそう言い足しまたにこやかに笑う。
もし己がまだご飯にありつけていなかったら、きっと相手につられて
たくさん頼んで食べたかもしれないその食いっぷり飲みっぷりに、ちょっとした感心すら覚えながら。
「やっぱり、結べたらキスが上手になるって話は本当だったんですね。
―――わぁ、本当だ、長ぁい」
きゃっきゃと幼子のように両手を合わせて楽しげに喜ぶ。
そこで、戯れめいて軽く尖らせた唇が少女の目に移り。
おんなじように少女も小首を傾げると、ちゅー、とノリよく同じ仕草をして本当に唇を―――重ねあわせんと。
■ピング > 「そらもう、雑貨だから色々よ。あぁでもここだけの話な、エロいのたーくさんあるのな」
内緒話、と言わんばかりに声を潜め。
笑み孕んだ声にて、興味あったら買いに来な、と平民地区の店の場所を口頭で教える。
そこから、口だけだから大丈夫だというお話に、ぶは、と笑いを零すとその手を尻へと伸ばして軽くなでなで。
「じゃあ今日はまだ新品かぁ。オイラぁ買っちゃおうかな」
そうして戯れた調子の延長で、唇寄せてみたら叶ってしまった。
ぶ厚い唇を小ぶりな唇と重ね合わせ、ぬろぉ、と伸びる舌が唇の隙間をなぞり。
酒精交じりの唾液に濡れたその舌が、空気と粘液を混ぜ合わせる様ににちゃにちゃと音を立てながら口腔へと伸びる。
■ゾエ > 「エロいのが、たぁくさん…」
と、相手の言葉を反芻する。
しかしどんなモノかは少女には想像し辛かったので、
今度行ってみます、とその店先の場所を教えてもらおうとする。
百聞は一見にしかず。
「本当ですか?嬉しいです、ありがとうございます」
尻を撫でられてもご機嫌で、今日は幸先が良いと少女は赤ら顔で喜んだ。
そんな軽さの延長めいて、ちゅぅ、と重なる唇。
唇の隙間をなぞるその舌は冷たくて酒臭くて、同じく酒臭いだろう少女の唇も薄ら開いては
相手の舌を咥内へと受け入れた。
「ん、ン―――んむ、ぅ…」
こんな場所でディープキス、なんて酔っていなければ少女には出来ない事。
己が舌と絡め合わせ、酒精とチェリーの甘さと―――奥にほんの少し白濁の匂い。
ぷちゅり、ちゅぷり、そんな艶かしい水音は、雑多な音にかき消されていた。
■ピング > 「そうそう、たぁくさん。まぁ高ぇもんじゃないから、おいでおいで」
思いの外、肉付きの良い尻の感触に目元を緩め、じっくりと指を食い込ませてその感触を楽しむ。
下着の感触が無いのもポイントが高い。
その大柄な体で、隅っこにある相手の体を他から遮る形で口づけを交わし。
じゅる、ねちょ、とムードの欠片も無い粘膜同士を絡める音が喧騒にかき消される。
元より、洒落た酒場でもないからこの程度の事は見咎められることも無く。
どろどろと互いの混ぜ合わせた唾液が口の端から零れるのも厭わず、長い舌先で、相手の舌の根をねりょりと擦る。
「ん、ぷぅ…♡うへへ、お口がちょっとくちゃいぞぉ、ゾエちゃんよ。
口直しがしてぇなぁ。この辺とか。この辺とか」
でろ、と舌を垂らしたまま口を離すと、ぼたぼたと唾液が滴り落ち。
酒と料理と、フルーツに交じる男の精の匂いと味に笑った。
お口直し、とのたまいながら、指が触れるのは胸の先端だったり、相手の股間だったり。
この場所でそこまでおっぱじめていいものかどうかはさて、疑問が残るが。