2017/04/21 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にシチューさんが現れました。
■シチュー > お財布やーい!がま口お財布やーい?
(昼下がり。日中でも薄暗い貧民地区の一角で能天気な呼び声が響いた。屋敷のお使いで市場に抜ける途中、近道だから通った裏道。首にさげていたはずの、メイド長から預かったお財布をこのあたりで落としてしまった。田舎のおばあちゃんちに行ったらありそうな、唐草模様の入ったあのお財布だ。注意力散漫系ミレー族が無くさないようにと首から紐で下げて居たのが逆に災いして、気づいたら紐ごとなくなっていた。――呼んで出て来るようなものじゃないが、しばらく呼びかけながらあちこちを探して回り)
困ったな―……。無くしたまま帰ったらまたメイド長に怒られるー……。
(困った顔で後ろ頭に手をやって。細い道で立ち止まり)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にセイン=ディバンさんが現れました。
■セイン=ディバン > (ぽかぽかとした陽気。ただし風はやや冷たく。そんな気候の中、男がてこてこと貧民地区を歩く。
冒険者ギルドで依頼を何個か受け、さぁて昼飯だ、と貧民地区へ。
たまには貧民地区の安い食堂のメシも悪くあるまい。そんな考え)
……ん? いま何か……。
(そう貧民地区を歩いていた男。ふと、耳に何かが聞こえた気がして道を折れ曲がる。
反響を参考に、路地をスタスタと早歩きで)
……どしたい、お嬢ちゃん。こんな治安悪い場所で立ち止まって。
メイドさんで、職を探してるなら平民地区の職業紹介所のほうがオススメだぞ?
(そして、路地裏の細い道にたどり着けば、そこに一人の少女が居て、男は声をかけた。
何せ、貧民地区なのにメイド服であった。場違いにも程がある。
なにより、ミレー族というのがよくなかった。
男としては、どうしても保護、というか。助けてやりたくなる)
■シチュー > (まだ寒さの残る風が裏路地を通り過ぎたら、スカートの裾がゆらりと揺れ。それを手で抑えつつ、もう一度だけ呼びかける。ペットか何かを探すよな口調)
がま口ー!出ておいでー!――。
(無論、出て来る事もない。もう一度来た道を戻ろうと振り返ったところで、身軽そうな足音を共に現れた、赤い切れ長の瞳をたたえた軽戦士に声をかけられ。相手を見上げ。すがりつくよに彼の足元へ一歩駆けていき)
お兄さん!ねえ、このあたりでお財布見なかった?
僕は侯爵様のメイドなんだけど……お使いで預かったお財布、近道してたら落としちゃって……。
(必死に眉根下げて困り顔。こんなのこんなの、と身振り手振りでガマ口がついてる財布と、尻尾を相手の眼前でうねうね揺らして事で唐草模様まで伝えようとする。細かすぎて伝わらない。)
■セイン=ディバン > (一瞬、びゅうっ、と寒風が路地を駆け抜けた。
うぅ、寒ぃ寒ぃ、と愚痴りながら路地を小走り。反響する音は、声のようだということが分かった)
……? なんて言ってんだぁ……? ガマ、グチ……?
(聞こえた声にいぶかしみながらも、現れた少女に声をかければ、とことこと近寄られる。
なんだ? と思っていれば早口に告げられ、内容をうんうん、と聞く)
財布? 財布を捜してるのか。
ふむふむ。公爵のメイドで。お使いの財布、と。そら困ったことだな?
(相手の説明を聞き、繰り返し発言することで情報を整理する。
財布の形状と模様の特徴は……どうにも、男には理解できなかったようだが、財布の探し物ということは理解できた)
オレは見かけてないが、ちょっと待ってな。
……あぁ、オイ。久しぶりだな。実はこういうことでな……。
(男にはその財布には見覚えがなかったが、男はそこで知人を見かけ、声をかける。男の所属しているシーフギルドの仲間で、情報屋だ。
その男に財布の特徴を伝え、金貨袋を渡す)
今のは知り合いでね。情報通なヤツなんだ。
多分、すぐにキミの財布は見つかると思うぜ。
まぁ~……中身は保障できないがな。なにせ、この辺りで落としたなら、とっくに取られちまってるだろうし。
■シチュー > そうだよー、また無くしたらまたメイド長からお仕置きだよ……!この前厨房で火事おこしかけたばっかで変な失敗はもう出来ないのに……!
(たどたどしくも忙しない口調とジェスチャーで探しものをどうにか人当たりの良い彼に伝えて。こういう失敗はしょっちゅう起こしている事もそれとなく伝えての窮状を訴え)
う、うん……?
(と、細身にすらりとした筋肉質な身体を革鎧で覆った相手とどこか似ている雰囲気を醸し出す男が通りかかる。どうやら、顔見知りらしい。この裏通りでの顔の広さにどこか尊敬の念でセインの横顔を見上げている。――話がついたのなら、顔色がぱあっと輝き。両手を胸の前で合わせて喜んだ)
わああ!良かったー!
中身は……ダメだったとしても、とっても助かるよ!ありがとお兄さん!
お金使わせちゃったなら、何かお返ししないと……。
僕はシチューだよ。お兄さんは?
(それから小さく跳ねるよに、相手の手をぎゅー!と両手で包みたがり。先の情報屋に渡した袋の事を見て少し考えるような表情になってから。先に名前を伝える事にした。にこにこ、自分の名を告げ)
■セイン=ディバン > ふむ。メイドさんにもメイドさんの苦労があるんだな。
……火事て。家事で火事、てか。ハハハハハハハハ。
……いや、スマン。
(相手の身の上話にすこし同情しつつ、火事と聞けば苦笑い。
不器用な子なのかな、などと思いつつシャレを織り交ぜるが……。
あまりの寒さに、自分で謝罪する男であった。
そうして、少女に一通りの説明をすれば、感謝され。
少女の笑顔に思わず男もにこり、とらしくない笑顔を向ける)
あー、待て待て落ち着けって。
一応シーフギルドは盗品・遺失物には詳しいけど、確実に見つかるとは限らねぇんだからさ。まぁ、ほぼほぼ見つかると思うけどな?
あ~、いや、気にすんな。大した額じゃねぇし。
あぁ、オレはセインだ。……シチュー……。旨そうな名前だな。
(少女の喜ぶ様子に、男は落ち着け、と言いつつ細巻きを咥える。
が、その手をぎゅっと握られれば、悪意も打算もない善意にドギマギ。
そのまま名乗られれば、男も名乗り返し。そこでふむぅ、と思案し)
……そうさなぁ。じゃあ、お財布が見つかったとして。
中身を取られてたら、それもオレが保障してあげよう。
その代わり……。ちょっとオレにエッチなサービスしてくれない?
■シチュー > (家事で火事、のあたりに思わず半眼で彼を睨みつつ。相手の人脈の広さには歓声を上げて)
それじゃ、お兄さんはシーフギルドにいっぱい知り合いいるんだね!すごいや!
えへへ?おいしそう?
(きらきらとした瞳で相手を見上げながら、自分の名前を褒められ?れば笑って。ケモミミをふるふると震わせた)
うん、わかったよ!
それじゃあね――。
(言いつつ。裏路地での小さなトラブルと、それに伴った出会いのひとときは過ぎていく――)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からシチューさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からセイン=ディバンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にノアさんが現れました。