2017/04/09 のログ
シャルレ > 尻尾の先だけが時々動く
酒場は盛り上がり店から出てくる様子もない。

当然こちらに気づく様子もないし・・・。
腰をあげる、そのままくるっと向きをかえて隊舎のほうへと屋根の上から歩みを進め戻っていく。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からシャルレさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にタマモさんが現れました。
タマモ > 「ふむ…」

はむ、と手にしていた焼き魚を一口、軽く考える。
こうして散歩を目的とする時に、行く先なんてものは決めたりしない。
風の向くまま気の向くまま、といった感じだ。
ふと、行く先が行く先ならば、程よい人材をついでに探してくれと言われていた…気がする。

その辺りは、あの式神も適当にやっているのだから大丈夫ではないだろうか?
という訳で、それはそれで、都合よく見付けたらという事で、露店で買ったジュースと焼き魚に集中する事にした。

タマモ > ちなみに、焼き魚というものは、焼き上がった時に食べるのが良いのだと、以前聞いた気がする。
焼き魚に限らず、熱いものというのは大体そんな感じだろうか?
いや、何においても作り立てが一番であるのは何となく分かる。
新鮮な食物というものだってそうだ。

「そうは言うてもな…人には得手不得手があるものじゃ、のぅ?」

誰に言うでもなく、ぽつりと呟く。
今こうして手にしている何本かの焼き魚の串も、それの一つ。
まぁ、要するに何が言いたいのかというと…

熱いものなんぞ、すぐに食べれるものか。

という事である。
少女は猫舌だ、言い分は分かるが、出来たて熱々の料理をすぐに食べる事が出来ない。
手にしている焼き魚だって、少し間を置いてから食べている。
そして、自然と次の言葉が洩れる。

「………平然と食べる連中の気がしれん」

タマモ > そして、辿り着いたのはそう広くも無い公園のような場所。
そのまま中へと入り、適当なベンチを探す。
食べ歩きも悪くはないのだが、量が増えてくると持ち運ぶのも手間である。
…気が付けば、手にしていたのは焼き魚とジュースだけではなく、鶏肉やソーセージと野菜の盛り合わせ等が増えていた。

目に付いたベンチへと歩み寄れば、よいせ、と腰を落ち着けた。
食べ物を膝の上や左右に広げ、ジュースを片手に食べるのを再開する。

タマモ > そして…

「まぁ…あれじゃ、予想はしておったんじゃがな…?」

のんびりと食べている少女、揺れる数本の尻尾に子供達がじゃれ付いていた。
分かっている、分かってはいるのだ、何回も来ているのだから。
その証拠に…子供を連れて来た親達なのだろう、少し離れたところで井戸端会議よろしく、おしゃべりをしている。
それはそうだ、子供の相手をしてくれる上、危険もないので安心して任せられるのだから。

…とは言っても、こちらはこちらで、尻尾で適当に子供達の相手をしているだけではあるが。
食べ物に手を付けないところは、ちゃんと教育が行き届いている、といった感じである。

タマモ > 「ほれ、そんなに登っては危ないじゃろう?
仕方ないのぅ…こうしてやろう」

もふもふだが、抱き付いてよじ登るくらいは出来る丈夫さ。
天辺まで上ろうとする子供をたしなめながら、ひょいっと絡めて持ち上げてやる。
そうすれば、また何人かがそれをやってくれとせがみ始め、仕方なくそうしてやって…

食べ終わった頃には、子供達も色々と満足したり、時間もいい感じとなっていた。
親に呼ばれ、手を振って離れていく子供達。
よいせ、とベンチから腰を上げ、ごそごそとゴミを纏めておく。
来た時よりも美しく…まではいかないが、片付けくらいはやっておくべきである。

ぐーっと伸びを一つ、公園を後に散歩を再開するのであった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にシャルレさんが現れました。
シャルレ > 平民地区より少し静かで暗い場所。
(少し前まで、この辺りにもお店があったのに…)
と思いながら夜の散歩、夜の明かりが消えた建物。
白い猫が屋根から伝い降りてきて窓に前足をかけて中を伺うけど、人の気配はない。
中も見えないし…、平民地区で買うよりも安かったのを覚えてたから、あからさまにガッカリして近くの瓦礫の上に戻る。

建物の1階部分の屋根にまで登って、周囲を見てもお店のような明かりの灯る建物は見つけられず…。

シャルレ > 夜の自由時間になって出てきたから、今から平民地区もいきたい行きたいけど…。
行けば、あっちならお店もまだ開いてるかもしれないでも…と、
迷うのは、ここより少し物価も高いものが多いこと。

お使いで物価の値段くらいは把握してたから、お店の場所などは知っている。
白猫が屋根に座り欠伸を漏らしながら考えている、その尻尾は揺れず、動かずとまったまま。