2017/04/06 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にシャルレさんが現れました。
■シャルレ > もう足もよくなって、屋根の上の夜散歩。
昼間は暖かいけど、夜は少し冷えてる、こんな時間に賑やかなのは酒場とか夜のお店の明かり。
平民地区の明かりから歩いてきて、貧民地区は明かりが少ないとこで目立つのは酒場の声と明かり。
ふと…立ち止まると、お酒の匂いと知ってる匂い、それから窓から中では騒ぎになってて…
その中でみつけた後ろ姿。
この中に入っていける気もしないから、酒場の出口の正面の屋根で座って、尻尾の先を軽く揺らして待ってみる。
■スヴェン > 酒瓶の中身は落ちた時に少し溢れたようでそれ程中身は残っていなかった
飲み干してしまえば少し物足りないような気分もしたが、落ち着いて飲んでいられる状況というわけでもなく、
僅かばかりか代金を置いた酒瓶の脇においておく
騒ぎは未だ続いており、ちらり、とどうしたものか、とカウンター越しに店内を見渡せば、
店中ひっくり返したような有様で、強面の男達が殴り合ったり、そこらで倒れ込んでいたり、
無法者たちの遊園地のような有様であった
「戦場と遜色ないな…」
この騒ぎを聞きつけた憲兵辺りがボチボチ押取り刀で駆けつけてきそうな気配も有る
無法者たちと一緒になってなのか、或いは止めようとしてなのか喧騒の輪の中にいる店の主人をちら、と
見ればこれは挨拶はまた別の日にしようと、こっそりと姿勢を低くしたまま裏口から店を出た
……――間一髪、自分がこっそり店を出れば、通りの向こうに駆けてくる憲兵達が見えた
安堵の息を零しながら不意に屋根の上へ視線を向ければ白い猫が優雅に尻尾を振っており…
「…危ないからこんな所にまで散歩に来るんじゃないよ…
帰るぞ、おいで…」
屋根の上へそう声を掛ければ腕を伸ばして見せた
■シャルレ > 中の様子は、めちゃくちゃで思わず(うわぁ)と引くほど猫でも人でも、この中には入れない。
騒がしい、騒々しい、喧嘩の声は耳を伏せて聞きたくないとしながら、窓から見えてた姿が動いていく
「ニャー」(出るのかな)
扉を潜り、視線があうと手を伸ばされて、金色の瞳をむけて気づいてくれた、と嬉しそうに立ち上がれば伸ばされた腕めがけて軽く飛びつくように。
腕に着地できれば頭を伸ばし、彼の頬に頭を押し付けるようにグリグリしてみた。
■スヴェン > ひょい、と屋根の上から飛んでくる白い塊は身軽であった
人間になった時もこれ程身軽なのか、どうなのか…自分には判らないが、人間状態の彼女が
屋根からひょい、と腕の中に飛んできたら捕まえるのに苦労しそうな気がする
背中に突っ込んでくる時の比ではない衝撃であろう
しかしまあ、彼女は今は猫なのでどうということ無く捕まえて、早速、甘えてくる猫の背中を撫でてやる
「…シャル、こんな所まで散歩に来るのか…危ねえなあ…」
なんて言いながら、憲兵がやって来るのとは逆の方向へと歩き出す
騒ぎは未だ続いており、聞くに堪えない怒声や罵詈雑言が店の中から聞こえてくるが、
店の外に出てしまえばもう皿もテーブルも椅子も飛んでは来ない…などと思っていると、
目の前を木製のテーブルが窓を突き破って飛んでいった
すっ、と店から少し離れるようにして腕の中の白い塊をちゃんと抱くようにして店から離れて
■シャルレ > 猫の体は柔らかく、体重も軽い。
飛び込んで簡単にキャッチしてもらえたら腕の中で背中を丸めて頭を胸元にもすりつける。
「にゃーん」(屋根の上歩くし平気だもん)
と声は猫のまま得意げに鳴いてみる。
腕の中はあたたかくて、落ち着こうとしたときに窓が割れる音と、
テーブルが飛んできたことに驚いて、腕の中でビクッと背中の毛が一瞬で逆立つよう身体を震わせてた。
店から離れていくことに、先ほどの喧嘩の声も遠のいていくのに安心し、顔をあげて彼を見つめてた。
■スヴェン > 腕の中で自由に振る舞う彼女
それに応えるように、すーっ、と背中に限らず撫でてやる
「…にゃーん、じゃない…なんで一寸、得意げなんだよ」
何を言おうとしているのかは判らないが、雰囲気は伝わる
目の前をテーブルが飛んでいけば、わかりやすく腕の中でびく、と身体を震わせ強張らせるので、
そんな様子にクツクツと笑い声を零して、見上げる彼女をちらっと見て
「そらみろ、怖い思いしたろうが…
大概、自分は大丈夫って思ってるやつが痛い目見るんだからな…」
そんな事を口にしつつ、手は安心させてやろうと彼女を優しく撫でていく
そのうち、店から離れれば彼女も安心したようであったから手を止める
彼女を抱いたまま、疎らに灯りの付いた建物の立ち並ぶ通りを歩いて行くと次第に、人通りも増えていった
■シャルレ > 「にゃぁ…」(だってー)
言葉は返せないけど伝わる。
撫でられてると心地よくて、目を細めてうけている。
テーブルに驚いて、目が合うと笑われたのに顔が赤く…猫ではわからないけど俯いて拗ねた。
それでも手の動きは撫でられるのが気持ちいい、もっと、と尻尾を垂らしたのを揺らしてると、
次第に人が多くなってきて姿を帰るタイミングを逃してしまった。
話したいこと…は帰ってからになりそうだから、明るい通りを彼と一緒に散歩をしていると思っては、
満足そうにじっと抱かれたままで。
■スヴェン > 「…ちょっと落ち込んだ…?やっぱりよく判らないな」
猫の言葉は判らない
なんとなく鳴き声のトーンで察している気になってるのだけど、正確な所は判らない
その辺り不便な気もするが、まあ人間相手でも考えてることが完全に理解できるという事ばかりもないから、
これはこれで良い、と思っておくことにした
腕に抱かれながら物言いたげな気配であったけれど、撫でてやればふわふわ、と尻尾を振るので
そんなに怒ったり落ち込んだりしているのではないだろう…そんな事を思いつつ、ジッ、としている背中を撫でてやる
隊舎に近づくに連れて賑わいをましていく街並み
店の前に立つ顔見知りの商人や娼婦に挨拶されれば、軽い調子で挨拶を返しながら歩いていれば
そのうちに隊舎が見えてくるはずで
■シャルレ > ぺろっと、背中を撫でてくれてるのから背伸びをして、彼のあご先を舐める。
ちょうどそこが一番近かったから。
「にゃぅーに、にぁ…」(落ち込んでないもん)
猫のままで人の声になればいいのにと、妙な鳴き方をしてみるけど、人の声には遠くて、結局猫の声。
彼の歩調のリズムと、体に感じる胸の鼓動の音がなんだか心地よくて周囲にみえてきた見慣れた景色。
もうすぐ隊舎だ…と、彼に挨拶する人の姿を眺めてたまま大人しくしてる。
■スヴェン > 腕の中で身体を伸ばしちろり、と顎のあたりを彼女が舐める
一瞬、人になるのか、と思ったがそれは確か、耳だったはずとそのまま歩き続ける
「判らん…文句は後で聞くわ…」
何か言いたいのだろう、という事以上に判ることはなくて、結局、彼女が何を言わんとしているのか
それを聞くのは帰ってからになりそうであった
歩いているうちに、隊舎までたどり着けば扉を開けて中に入って、彼女を腕の中から下ろす
ふう、と息を零してホールを見渡すも部下達は思い思いに過ごしているらしく姿はない
留まっても仕方ないので自室へ引っ込むべく、階段の方へ歩いて行く
……無論、背中から突っ込んで来られる事を警戒はしている
■シャルレ > 隊舎に到着して彼の腕から床に飛び降りる。
いつもは、誰かいるのに今夜は静かで誰もいない、周囲をみても人の声もしない。
ブルブルと身震いして、軽く背中の毛を舐めたら…階段を歩く後ろ姿。
もう平気な4本足で後ろから追いかけながら、
人の姿になれば…その勢いのまま彼の腰、背中あたりに抱きつくように突っ込んでいく。
「スヴェンー」
街では人目を気にして変化するタイミングを逃してたから、つい突っ込みながら彼の名を呼んで。
■スヴェン > 背後からの足音に来るか…と身構える
遠慮なしに突っ込んでくるので彼女が小さいとはいえ、不意打ち気味に来られると中々の衝撃である
であるから、そんな気配がする時は一応、用意をしておいたほうが良い
と言っても、結局、彼女は小さいの気構え程度の問題でどうにでもなるのだけど
「んー…?」
どしん、と背後から突っ込まれ名前を呼ばれれば返事を返し彼女にくっつかれたまま階段を登っていく
「あっ…そうだ、今日は寝る前にクシで髪梳いてやるか…」
自室の前までくれば思い出したようにそんな事を零した
そんな提案も結局は彼女次第なわけだが…何方にせよ、何にせよ、そのままその夜は隊舎から出ることはなく、
静かな夜を過ごしたはずであった……―――
■シャルレ > 「くしー?してくれるの、うれしい」
人の姿になれば言葉に不自由はしない、ようやく話せたという嬉しさと。体当たりで掴まるまま階段を付いて歩く。
少し変な形だけど、腰辺りに頭をグリグリしたりしながら、部屋の前まで
今夜も彼の部屋で寝る前にクシで尻尾も髪もふわふわになるのだろう。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からシャルレさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からスヴェンさんが去りました。