2017/03/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にルイトさんが現れました。
■ルイト > 貧民地区の、幾つもある細い路地の一つ。
とある酒場の面倒な酔客を見送ってきた帰路のことだった。
動きやすいように肩から袖口を切り落とした鎧を身につけた少年は、その二の腕を擦りながらため息をついていた。
「……ちぇっ。もっと動きやすい服にしてくるんだった」
別にお偉方集まる酒場というわけでもない、ちっぽけな店の用心棒を少し前からやっている。
金払いも良くないし、店主の態度も良くはない。やめ時か…と早くも考えているところだった。
■ルイト > やめてしまっても、また探せばいい。今までだってそうしてきた筈だ。
見つかるかどうかは運次第だが、それもまた良しだろうか。
腰に下げている木刀を片手で撫で回しながら夜道を歩く。
「何なら別の町で行ってもいいし……」
確かに便利ではあるが、ここに留まらなくては駄目というわけでもない。
そんなことを延々と考えていると少し疲れてしまった。偶々近くにあった木箱の上に座り一息。
■ルイト > 「うーん……どうすっか……」
座ってしばらく考えても答えは出ない。
やれやれ、と頭をかきむしりながらまた歩き出す。
ひとまず酒場に戻って他の仕事をこなさねば。
そんなことを考えながら、これは暫くやめられないか…とも考えていた。
■ルイト > あーだこーだ、ブツブツ呟きながらその場を後にする。
帰りが遅くなった為、店主にどやされてむくれてしまったのはもう少し後の話。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からルイトさんが去りました。