2017/03/07 のログ
エルティ > 「危険な場所い運ぶほど報酬はいいから狙い目ね。
腕に自信があるなら受けてみるもの良いかもしれないわよ?」

少年を見返して笑い、こういう表情をするからつい忠告してしまうと母性のようなものを見せて。

「そうね、ここでやりたいのならまだ明るい方がマシね。
それならよかったけど…あの時の姿は出来れば忘れてくれた方が嬉しいのよ」

少年が楽しかったといい屈託のない笑顔を見せてくれたので悪い気がしないのだが。
恥ずかしい姿も見られたので思い出すなと釘を刺して。

「そんなお世辞を言っても何も出ないわよ。
ちゃんとしたお店なら考えておくわ」

純粋に楽しみという笑顔を見せる少年相手に断るのは酷かと見れば。
ちゃんとしたお店と条件を付けて構わないと答える。

ティエンファ > 「覚えとくよ、ものによっては、他の用事のついでに受けるのもアリだな」

そんな事を考えて頷く様子は、聞き分けの良い弟のようで。
樽の上から棒でひょいっと革袋と手拭を取り、腰に結わえる。

「忘れた方が、ねえ? にこにこしてるエルティ姉さんは可愛かったけd…アッハイ、忘れマス」

言いかけて、エルティに釘差しと共に向けられた視線に、慌ててコクコク頷くのだ。
それから、ちゃんとした店ならと言われれば、よっしゃ、と掌に拳を打ち当てて喜ぶ。

「世辞なんて言わないよ! へへ、じゃあ、ちょいと良い店を探しておくから、また今度な!」

に、と子供っぽい笑みを返してから、路地裏への道に顔を向ける。

「そろそろ良い時間だし、俺は宿に帰るけど、姐さんももう帰りがけだろ?
 途中まで送ってくよ、一緒に帰ろうぜ」

エルティ > 「鍛錬のついでに受けるのも良いかもしれないわよ?
もめ事大歓迎なんでしょ?」

実際にこんな場所に荷物を運べば確実に一度は襲われると告げてみて。
器用に棒で袋や手拭きを取るのを見て関心をする。

「そうよ。見られたくない一面もあったりするのよ」

慌てて頷き忘れるという姿によろしいという様に頷いて見せて。
拳を打ち当てて喜ぶ少年がそういう店を見つけれるのかと心配になり。

「それならいいわ。見つけれるの…?えぇ、またね」

路地裏を向き去ろうとする少年を見送ろうとするのだが。
続いた言葉に少し驚きを見せて。

「私ももちろん帰り道よ。ティエンファを見つけて声をかけただけ。
いいの?それならお願いするわ」

少年の言葉、その好意に折角なので甘えようと決めて。
少年と共に途中まで一緒に帰ることに……

ティエンファ > 「依頼こなして、ついでに荷物を渡して、しかもならず者をぶっちめて小遣いも稼げるってね」

強気な事を言いつつも、エルティに言ったように無理はしないようにするだろう。 無謀ではないのだ。
そして、見つけられるの?という問いかけにはそっと目をそらして、頑張る、とだけ。 甚だ心許無い若造だった。

「よっしゃ、一人で帰るのもつまらんしね」

頷くエルティに目を細め、暗い路地裏も明るく行く二人の姿だった。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区/路地裏広場」からティエンファさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/路地裏広場」からエルティさんが去りました。