2017/02/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区歓楽街」にリリアさんが現れました。
リリア > (ふらり、と訪れたのは貧民地区の歓楽街。太陽の昇る頃には眠り、月が昇る頃に活気を得てくる地域である。月が昇りきり、皆が今日一日の成果を報告し合い、酒を飲み交わしてくる時間になってくるといよいよこの地域も目を覚ましてくる。
そんな酔っぱらいと荒くれ、そしてそれらを客取る妖艶な少年少女が生きるその地域を訪れたのは漆黒のローブを纏った少女。風貌を見るからには魔法を操る魔女、と言った所であろう。・・・しかし、その姿もこの地域であれば、魔女、という他に別の目で見てくる者もいる。
――客引きの娼婦、という目だ。この地域ではそういう事を仕事にしているモノも多い。おまけに酔っ払い、気が大きくなったモノも多い。そういう 変な目 でこちらを見てくるモノも多いだろうか。こんな場所に、女の身1つで訪れるモノもそう多くはないのだから。 妙に小奇麗な格好をしているのもあり、少しばかり視線を集めつつも・・・本人はそれを気にした素振りを見せずに街を練り歩いて。)

リリア > (空はもう暗く、お月さまが照らすばかり。けれど、街はまだまだ魔導器の光で照らされて未だ眠る様子もない。こんな歓楽街、なんて夜からが本番の地域であれば尚更だ。一晩どう?と声をかける娼婦や男娼 そして、それらを品定めをする冒険者。それに胸を押し付け更に誘惑する娼婦。そんな多くの欲望が渦巻くこの地域を渡り歩いて)

――心地いいわ。

(くすり、と魔女・・・吸血鬼は悪辣に微笑む。自分にぶつけられたものではないけれど、活気の溢れる腹のモノを包み隠さず犯したい、金が欲しい、抱きたい・・・そんな欲望を滲ませつつやり取りをしている人間の姿は見ていて心地いい。やはり、こういう荒くれや娼婦たちの欲望に塗れたやり取りの方が見ていて愉しい。 なんだろう、こう・・・ゾクゾクと興奮し、高ぶるモノが確かにそこにある。自身にぶつけられたものではないけれど、ここの独特の雰囲気は嫌いじゃない。
街を覆う欲望の渦。それを感じ、浴びながら少女は鼻歌混じりに楽しげに街を見て歩く。怪しげな玩具と薬を売る露天を冷やかし、時には興味深いものを手にとったり、奴隷商の売る奴隷をからかうようにちょっと触れて弄び、空からこちらを見下ろす満天の月を見上げながら・・・楽しげに、活気溢れる歓楽街を少女は、吸血鬼は渡り歩く。背中にゾクゾクと昂るものを感じながら・・・。)