2017/01/09 のログ
■プラセル > 当てもなく歩き回っていれば、いつの間にか辿り着いていたのは地区の境目近くにある寂れた広場。
広場、と言うには少々こじんまりとしてはいるが。
昼間であれば多くはないがぽつぽつとある人影も、真夜中では皆無だ。
据え置かれたベンチへとゆっくり腰を下ろし、人心地つけば鈍い動作で顔ごと視線を夜空へと向け。
「星…――」
見えない。小さく、呼吸に乗った呟きは音になりきらなかった。
曇っているのだろう、幾ばくか薄い夜色が酷く遠い。
■プラセル > どれ程の時間、呆と夜空を眺めていただのだろうか、不意に襲い来る肌寒さ。
小さな身震いをひとつ落としてはベンチから立ち上がって帰路に着き―――
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からプラセルさんが去りました。