2016/12/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にシャルレさんが現れました。
シャルレ > 空家の家の中で物音がする。屋根は半分くらい落ちて月明かりの差し込むところが目印。
前に寝床を探してたときに、どこかの空家に隠したままのものを探しにきた。

猫で入り込むにはちょうどいい空家。
でも中にはいれば探し物をするにしても不便な猫の姿。
ポンと姿を人間に変え念のためフードもかぶって、
探し物の続き、埃っぽく月明りを頼りに
崩れた棚とか、重なってる入れ物の中とか覗いては触りを繰り返してる。

シャルレ > 「うーん、ここじゃないのかなぁ」

屋根の崩れた空家は、ここにはたくさんあるし、
隠した空家を間違えてるのかと、見つからないことにシュンとフードの下の耳もたれる。

室内の荒れよう、自分でも探してるうちにもっと荒らしてしまったのを見回す。
探し物も見つからなくて、
変わりにと、空家のなかに持って帰れるようなものもない。

「ほかのお家も探してみようかなぁ…」

入口の扉も外れかけてる、人のまま戸に手をかけて
隙間から外に出ようと小柄だから通りへと抜け出ることができた。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にボリスさんが現れました。
ボリス > シャルレが外へ抜け出すのと、偶然男がその前を通りかかるのは同時だった。

「おっと…」

貧民地区にはやや不似合いな小奇麗な身形の男は立ち止まって少女を見た。

「随分と変わったところからいらっしゃいましたね。
 どうか、されましたか?」

柔和な笑顔で、そう問いかける。
眼鏡の奥の瞳は少女の美しく不可思議な白い髪と耳とを品定めするように見ていたが、それは穏やかで知的なまなざしに偽装され表に出ることはない。

シャルレ > 「わ…」

人が居ると思わなかったから、隙間から抜け出てきた時に鉢合わせしてしまった。
ズレかけてたフードを被りなおして見上げて

「探し物…前に、どこかの空家に隠したんだけど…」

相手の素性もわからないけど、ごまかすこともなく、ま正直に返してしまう。

ボリス > 「ほう…こうして探しに来るほどですから、大事なものなのでしょうね」

 親身になっているかのような表情で頷いて見せる。
 その内心にあるものなどおくびにも出さず。

「でしたら…共に探しましょうか?
 幸い、今、私は体が空いておりますので。
 勿論、横取りなどしませんよ」

 冗談めかして笑い、提案をする。
 「たまたま通りかかった、場所に似合わないお人良し」という顔で。