2016/12/12 のログ
ご案内:「貧民地区 /住宅街」にノアさんが現れました。
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ノア > 貧民地区の住宅街、数枚の紙を手に 細く入り組んだ路地を歩く。紙には顔見知りの酒場の主人に教えて貰った "空き家の情報" が幾つか書き留められていて、上から順番に回っていたけれど..

「 何処も空いてないじゃない.. 」

ある家はしっかり施錠がされていたり、ある家は室内が生活感に溢れていたり、またある家は柄の悪い男達の溜まり場になったいたり.. 全く空き家を見つけられず、とうとう次で最後の情報となってしまった。地図の通り右へ左へ細い路地を縫うように進み、冷たい風に吹かれながら目的の家を目指す。

ノア > 曖昧な情報ではあるし、何より此処は王都一治安の悪い貧民地区。空き家がいつまでも空き家とは限らないなんて、わかりきっていた筈だけど.. 寒い中歩き疲れ、ややふて腐れた表情。

「 てゆーか、何ココぉ..... もしこの辺に家買えても、地図なきゃ帰れないじゃん.. 」

入り組んだ路地は、何処を向いても似たような家ばかり。疲れて思考までネガティブになりつつ、何とか最後の家の前に到着。薄汚れた窓から中を覗いてみると..

( 誰も居ない.. 家具や食器もなさそう、あとは鍵..... )

人の気配や生活感のない事を確認してから、恐る恐るドアノブに手を掛け

( .........っ、開いた♡ )

ぎぎ、 と音を立て扉を開く。汚れてはいるものの壊れている箇所もなく、其れほど古くはなさそうだと内装チェックを始めた。

ノア > だいぶ気に入っていて、既に気持ちは ほぼ購入を決めていた。最後に一番奥の部屋を見ようと、木製のドアを開けると..

「 ─── !? 」

一つも窓のない壁、其処から垂れる手枷、染みの出来た床、更にテーブルの上には拷問器具の数々.. そして、椅子の背凭れに掛けられた衛兵のコート。恐怖からか嫌悪からか、うるさいくらいに速まる鼓動。バタンと力任せに閉めたドアに背中預けて、深い溜め息と不満を溢した。

「 ただ住むトコ探してるだけなのに.. 」

ノア > 余計なものを見てしまったと小さく舌打ち、面倒事に巻き込まれないよう早々に家を出る。

今夜もまた、宿屋や酒場の並ぶ歓楽街へ ──

ご案内:「貧民地区 /住宅街」からノアさんが去りました。