2016/11/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にノアさんが現れました。
■ノア > 王都マグメール、貧民地区。呼び名だけ聞いてしまえば印象は良くないけれど、そう悪いものばかりではない。
例えば此処の娼館は、同性から見たって富裕地区の高級娼婦に負けないくらい美人揃い。向こうの角を曲がった所にある店は、悪人面した店主の手料理が繊細で絶品。其の先を真っ直ぐ行った所にある酒場は、稀に年代物の銘酒を格安で飲める。
勿論治安の悪さは目立てど、気の良い人間も多く。そして何より気取らずに居れる、このガチャガチャ感が嫌いじゃない。今夜は特に行く宛もないまま、酔っ払い達の陽気なタックルをかわしつつ散策を。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にソル・グラディウスさんが現れました。
■ソル・グラディウス > 夜になり、一層治安の悪くなった貧民地区。
一般人ならまず足を踏み込まないであろう区域ではあるが、それゆえにいいこともある。
「…ふぅん」
上空を見上げ、満足そうに微笑む黒尽くめの青年。
あげていた帽子の鍔を下げ、帽子を深々と被れば懐から小さめの酒のボトルを一本取り出す。
蓋を開けてそれを一口飲めば、すっかりと寒くなったこの季節の貧民地区を行く。
ふと、目の前を見れば酔っ払い達を器用に避けながら歩く女性が目に入った。
その女性に注目し、目を細くする。
「どこかで会ったような…」
ほんのり赤くなった顔で顎に手を添えて考え込む。
■ノア > 芯まで酒に侵され足下の覚束ない者や、女と見るや形振り構わず抱き着こうとする者まで、一括りに酔っ払いと言っても様々で。そんな危なくも愉快な人の波を、ひらりひらりとかわして歩けば..
「 .........あ、久しぶりー 」
頭から爪先まで真っ黒な姿が視界に入り、片手を上げて手のひらを揺らした。細いヒールと石畳をコツコツ鳴らしながら、貴方の元へ歩み寄り。
「 元気だった ? てゆーか.. 覚えてる ? 」
顎に手を添えた顔を覗き込むと、覚えていなそうな相手に自分指差して "ほら、おんぶのー" なんてヒントも付け足して。
■ソル・グラディウス > 「ん?」
ひらりひらりと酔っ払いを躱してこちらに来たと思ったら片手を振りこちらへと声を掛けて来た。
ヒールを鳴らしながら歩み寄ってくる彼女とその言葉にやはり以前会ったことがあると考え込む。
「……あぁ、ゾス村の…ノア、だっけか?」
おんぶというヒントを聞き、数秒間をおいてそう返す。
スタイルの良い、少しおっちょこちょいな女性という事で印象には残っていたのだが目の前の女性とは合致しなかったようだ。
手に持っているボトルを一口飲んで、口を開く。
「こんな所で何やってんだよ。また買い物か?」
そんなことを言いながら彼女の胸へ手を伸ばす。
避けなければそのまま胸を一揉み程度されるだろう。
■ノア > 「 あ、今変な "間" あったー やっぱ覚えてなかったでしょ。」
数秒の間を見逃さず、むっと唇尖らせ指摘する.. が、直ぐ様普段の調子に戻り。伸ばされた手の行方を呑気に目で追って、やがて一揉みされたところで「 ちょっとー、あいつらと同類 ? 」と。後ろの酔っ払いを指差して、楽しげに笑い肩を揺らした。
「 んー、この雑な感じを味わいたかったってだけかな ? お洒落な店も素敵だけど、こういう "大の大人が馬鹿騒ぎする感じ" も嫌いじゃないの。」
「 .....で、ソルは ? 」
■ソル・グラディウス > 「バーカ、そんな訳ねぇよ。お前みたいないい女忘れるわけないだろ」
顔をほんのりと赤くしながら、唇を尖らせて指摘する彼女へそう返す。
実際には忘れていたのだが、それを誤魔化すように相手を褒めて、なお胸を揉み揉みと触るが…
揉んでいるのに後ろの酔っ払いを指差して笑っている様子に調子を狂わされて手を即座に引っ込める。
「雑な感じ…ねぇ」
相手が胸を触って動揺しなかったことに困惑しつつ、それを相手に察されないように酒を一口飲む。
確かに、先ほど彼女に抱き着こうとした者を見れば確かに大人げないとは思う。
「…夜風に当たりにな。いつもなら月を観るんだが…昨日が新月だったから今日は何も見えねぇわ」
上空の月を指差してそう告げる。
一ヶ月の終わり、そして一ヶ月の始めは月が地球と太陽の間に入り込み、夜間では確認が出来ないのだ。
■ノア > 「 またー、調子いいコト言って誤魔化せるとでも............... 許す。」
見え透いたお世辞にジトりと目を細めるも、結局は悪い気もしないから許す単純さで。胸から離れ引っ込めた手には、相変わらずくすくすと肩を揺らしたまま。
貴方が指差す夜空を見上げ、返ってきた言葉に ぽつりと呟いて.. 続けて悪戯な問い掛けを。
「 月、ねぇ..... 最後にちゃんと見たの、いつだろ。以外にロマンチストなの ? それとも..... 狼男とか ? 」
がおー と、顔の横で両手の爪を立てるようなポーズをして見せる。
■ソル・グラディウス > 「…やけにちょろいな」
許すという言葉を聞けば、目を細めてそう返す。
心の声に留めなかったのは、どうせこの発言をしても彼女は怒らないからだろうという楽観的なもので
クスクス笑う彼女にムッとした顔をして、次は何処を触ってやろうかと彼女の体を舐めるように見つめる。
彼女の問いが投げかけられたら、一口酒を飲んで視線を彼女の顔へと向ける。
「綺麗なものに惹かれるんだ。ロマンチスト、と言っちゃあ間違いじゃないな……かわいい狼だな」
がおーっと狼の真似をしている彼女の頭を撫でる。
温かい掌の熱を彼女へと伝えて、安心するような気持ちへと彼女を誘うだろう。
■ノア > 「 だって知ってる人だし、まぁ.. 嫌な気もしないし♡ 」
貴方の思惑通り、"ちょろい" なんて言われても微塵も機嫌は損なわず。当然、先程指差した見知らぬ酔っ払いが相手なら対応も違うだろうけれど、今目の前に居る黒ずくめの貴方に対しては一切悪い印象を抱いていなかった。
そして、頭に乗せられた手を一旦は素直に受け入れつつ.. 貴方が喋り終えたタイミングで、かぷっ と噛み付くような仕草をして見せ。
「 .....っ、実は凶暴かもしれないよ ? 」
がるるるる と威嚇してみたり、楽しげにじゃれてから.. もう一度、視線を上へ。たまにはゆっくり夜空を眺めるのも良いかも、なんて思いながら。数秒後、視線を貴方へと戻し
「 綺麗なモノねー、ドレスとかアクセサリーとか 物欲なら尽きないんだけど.. 確かに、あたしよりロマンチストね。」
■ソル・グラディウス > 「…そ、そうか。」
知ってる人だから良いと、悪い印象を一切持ってない様子の彼女に困惑しつつもそう返す。
こういう時に怒ったりする反応には慣れているのだが、肯定し受け入れられるのには慣れておらず、困惑を察されないように帽子を深々と被って顔を隠す。
伸ばした手で彼女のサラサラとした髪に沿うように頭を撫でたらかぷっと噛み付かれる。
それに驚いたような表情をするも、甘噛みだったようで彼女の唾液が手にちょっと付くぐらいであった。
「ふぅん、なら…襲って欲しいもんだね」
手に着いた唾液を見て、それをペロッと舐めて味わえばそう言う。
ボトルの酒をまた一口飲めば、彼女と同じく夜空を見上げ、少しばかり物思いにふける。
「……だろ。金では手に入らない美しさだ。…今度、一緒に月でも見に行くか?」
彼女に持っているボトルを示し「飲む?」と聞きながら月見の約束でも取り付けようかと発言する。