2016/11/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にアルさんが現れました。
アル > 貧民区の一角。お世辞にも上品とは言えない場末の盛り場。
その薄暗い路地裏を足音を立てずに進む、自称捜索者の少年。今回の冒険者の仕事は、ある魔法学院からの調査依頼。
この界隈で在籍している学生を見かけられたと何とか……その事実確認が仕事内容なのだが、要するに使い走り。涙が出そうでやる気も起きない。
それでも報酬を入手するには、一応の調査したという名目が、最低限必要なので、アホ毛を元気なく垂らしながら歩を進めている現状。

「…本当だとしても、ちょっと冒険したいお年頃なだけだよな…きっと…」

狭く薄暗い路地裏を、白いシャツ、紺色のジャケットにズボン、丈の短い黒マントと魔術学生を装い歩きながら小さく呟く。
もしそうだとするなら気持ちは、凄く理解できるので大事にもしたくなかった。
そもそも学生服で、この界隈に来たら目立ちすぎる。予想だが、夜のお仕事関係者がプレイの一環として着ていたとかの落ちだとすら考えていた。
それならそれで、簡単に報酬が入手できるので問題ない。後、プレイの真っ盛りなら覗いてやろうという魂胆もないとは言わないでおこう。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にリコシェさんが現れました。
リコシェ > 「あー楽しかった」

一人の少女が酒場からひょっこり顔をのぞかせる。
その酒場はいつも静かな場所では決してないけれど何故か今日は一段と盛り上がっていた。
理由は少女が先ほどまで音頭をとったり馬鹿騒ぎをしていたからだったりするけれど
適当に場が盛り上がったあたりでちょっと満足してしまったのは内緒。
そんな気まぐれな猫のような理由でそっとその場を抜け出し何か面白いことはないかと
足の向くままにさ迷い歩いてみていた。

「あっれぇ…なんだか面白そうな子みーつけたぁ」

その視界の端にこんな場所に似つかわしくない身なりの人影をみとめる。
貧民街には似つかわしくない…あれは魔法学院の生徒の服だったっけ。
悪戯を思いついた彼女はにししと悪い笑みを浮かべるとまるで重力から解放されたかのように建物を登っていき
飛ぶように走りながらロープを建物に引っ掛けると…

「わぁ!」

なんだか少しへんにゃりしているアホ毛の少年の前に逆さまにぶら下がってみたり。

アル > やる気もなく、集中力を欠いた状態で歩いていたので、咄嗟の状況変化に対応しきれなかった。
つまり――。

「わぁ!?」

逆さで現れた少女と同じような言葉を口から出したが、意味合いが全くの正反対。
驚かせる少女と、驚く少年。吃驚し過ぎてアホゲもピーン!と伸びきってしまう。

「…これは…きっと神様が日ごろの行いへのご褒美?」

何か勝手な解釈をした後、数回深呼吸。それでも余りの驚きで大きく見開いた黒い瞳は、反対に映る少女の胸元に向かい、その胸元をじっくり観察。

「今更だけど…何者?」

本当に今更な質問。一度だけ、少女の顔に視線を向けた後、もう一度、遠慮することなく胸元に注がれ、質問するも隠すことなく二度見していた。

リコシェ > 「えー…ひっどーぃ!あんなに一緒に盛り上がって一攫千金だーって乾杯したじゃない!
一度飲んだ相手を忘れると出世できないぞ?あ、あれは3軒隣の酒屋のおじさんだっけ?まいっか」

ちなみに3件隣の酒屋のおじさんは間違っても少年ではない。
ダンディな口ひげがチャームポイントのでっぷりと太った巨漢の偉丈夫である。

「いやぁまぁそれはともかくこんなところにいいとこのお坊ちゃんが何の用だい?
気を付けないと怖ーいおじさんとか空から降る美少女とかに遭遇するよ?ここ怖いところなんだから」

にししと笑いながらゆらゆらと逆さのまま揺れている。
それと同時に豊満な胸も少し揺れてしまうけれどそこに意識が向いていることに気が付くと…

「あらぁ…?こういうのが気になるおとしごr…ふぎゃ!?」

胸元を両手で押し上げようとしてロープから手を放し真っ逆さま。
そのまま地面に倒れながら少年を見上げてニコニコとほほ笑む。