2016/10/11 のログ
エドガー > 「そう、運試しさ。どうだね、興味をそそられるだろう? …やってみるかね?」

ローブの下で小さく笑いながら男は答え、女性へと尋ねてみる。
運試しという言葉に釣られた者が、どの原石を選ぶのかを眺める。
無論、男が損をすることもあり得る話ではあるが、それすらも男は愉しむつもりでいた。

「…ふぅむ。どうやらなかなか生真面目なようだね。」

迷うことなく答えた女性に、男はまた頬杖をする。
ふぅ、と溜息をするように息を吐きだした後で女性を見上げる。

「持っている、と言ったら…私はどうなるのかな?」

鋭い視線で睨みつけてくる女性を頬杖をついたままの姿勢で見上げながら聞く。

ミラ > 「賭け事にはあまり興味がありませんが」

先ほどまでの様子とは違った、何かを楽しんでいる様子の男の表情。
口元しか見えていないものの、感情を伺うには充分。男は楽しんでいる。
そして、こちらを賭けにさそうような言葉に小さく息を吐き出し。

「魔術道具の所持ならば、貴方の身元を明らかにしなければなりません」

と、規律通りの内容を伝えはしたものの、
男は、持っているとしたら、といっただけで、持っていると認めたわけではない。
それは彼女も重々承知している様子で。

「私がその運試しに勝ったら、大人しく所持品全てをチェックさせていただきます」

と、運試しに参加することを宣言して、男の向かいに腰を下ろし。

「賭け事、と言っていましたが、私は何を賭けましょうか」

臆することなく、それどころか落ち着き払った表情のまま、男に此方が何を賭ければいいかと確認をして。

エドガー > 「おや…それは残念だ。嗜む程度にはやっておいても良いと思うのだがね。」

女性の言葉に残念そうに言葉を返す男。
どうやら、相当に真面目でまともな部類の騎士のようだと男は女性に対して内心でそう印象付けていた。
もし堕落していたら別の返答が返ってきただろう。

「ふむ、そうなのかね?ローブを被っている時は、あまり顔を晒したくはないのだがね。」

顔を隠すように着込んだ黒いローブ。
それは余り顔を晒したくないという理由で身に付けているもの。
身元確認されるのは、あまり好ましくないと男は口にする。

「ほう…乗るかね。普通なら50ゴルドで一回だが…ふむ、こうしようか。
 賭けるのは君自身。この10個の原石の中で、50ゴルドよりも価値の高いものを選べたら君の勝ちだ。
 君が勝ったなら、所持品確認と共に"自己紹介"をさせてもらおう。だが、負けた場合には…君を一晩抱かせてもらう。
 …どうかね?ちなみに、確率は五分五分だ。」

普通のままでは面白くないと男は条件を変えて女性へと提案する。
台の上の10個の原石の中から、50ゴルドより価値の高いもの選べば勝ちというルール。
女性の前に一列に並べられた10個の石の中で、勝つためには右から1,2,5,6,10個目のどれかを選ぶ必要があった。

ミラ > 「…………ッ」

賭けの条件を静かに聴いていた彼女だったが、賭けの代償が自分の体であることを聞くと、僅かにピクッと肩が震えた。
普通の女性であれば、こんな賭けには乗らないであろう。
ただ、彼女は騎士として生きる覚悟をした時に女としての弱さは捨ると誓った。むしろ女であることを武器にすると。
今回は、負けても騎士団への影響は無い。それゆえに、小さく頷き。

「解りました、それでお受けします。約束は守っていただきます」

逃げるような真似をすれば、不正を行っていたものとして、その場で身動きができない程度には攻撃をするとの意味で腰の剣に軽く触れ。

「……では、これで。」

少しの間を置いて、彼女が選んだのは、「右から3番目の石」
それを手にとり、男の前に置くと、結果を物静かに呼吸ひとつ乱さず、落ち着いた様子で待ち。

エドガー > 「………ふふ、騎士殿はなかなか肝が据わっているようだ。あぁ、約束は守るさ。」

台の上に頬杖を突きながら、男は女性の反応を観察していた。
自分の身体を賭けると聞いた時に僅かに反応をしたが、それに応じるだけの度胸に口元に笑みを浮かべる。
女性の言葉に楽しげに言葉を返せば、そのまま何もせずに女性の挙動を見守る。

「……………ふむ、それかね。」

女性が選んだのは右から3番目の原石。
目の前に置かれた原石に視線を向けた後、女性から見て右から1,2,5,6,10個目の原石を指で転がした。

「それらが…50ゴルドよりも価値の高いものだ。残念だが、君の負けだよ。」

残念そうな声色で女性へとそう告げる。

ミラ > 「……ッ!」

結果、自分が選んだ石は、言ってしまえばハズレ、自分の負けということだ。
一瞬、相手が勝ち負けを誤魔化している可能性も考えたものの、鑑定のできる人間に石を見せれば済む程度の不正をするはずも無い。
今まで、表情を崩すことのなかった彼女だが、流石に頬を赤らめ、悔しさに唇を噛むと共に、これからされるであろう行為に、表情は人間らしい羞恥の色で染まり。

「そう、ですか……。此方も、約束は、守ります……」

彼女も、自ら参加を表明しただけに、大きく1度深呼吸をして、先ほどよりは明らかに取り乱した様子で、
テーブルの下で手を小さく震わせながら、約束には従うと、結果を受け入れ。

エドガー > 「…イカサマをしてると思うなら、それらを鑑定職人に鑑定してもらっても構わないよ。」

女性からすれば、男が不正を行っているのではないかと思うのはある意味で当然のこと。
なので、男はそれら5個の原石を全て鑑定してもらっても構わないと女性へ告げる。
賭けに負けた女性が、これから支払う代償に顔を赤らめて唇を噛みしめる様子を男は眺める。

「…それは殊勝な心がけだ。てっきり、台ごと賭けを無かったことにするかとも思ったからね。」

結果を受け入れると取り乱しながらも口にする女性へと男は言葉をかける。
その間にも、女性を観察するような値踏みするような視線を向けていて。

ミラ > 「そんな簡単なイカサマをするような方とは思えません」

鑑定の結果が出た瞬間、バレるようなイカサマ、顔を隠すほど用心深い者がするにはイカサマにしては幼稚過ぎる。
それに、万が一不正やイカサマがあったとしても、それを見抜けなかった自分の責任という部分もある。
自らへの戒めとして、大人しく男に従う覚悟はできていた。

「賭けとはいえ、勝負は勝負です。剣術の試合で負けた相手を、試合外で襲って亡き者にするような真似は、私はいたしません」

此方を品定めするように視線を向けてくる男に、キッパリと負けを認め、未だに赤い顔はそのままだが、多少は落ち着いたように声を整え。
男にどのようなことを求められるのか、その言葉を大人しく待ち。

エドガー > 「おや。ふふふ、褒めてもらっていると思って良いのかな?」

女性からの言葉にまた意外そうな呟きを漏らした後、小さく笑いながら言葉を返す。
言葉を返した後も、頬杖をついたままでクスクスと肩を揺らして笑う。
笑い終わった後で頬杖を止めて、まだ赤いままの女性の顔を見た後

「そうかね。いやはや、君のような騎士は…今時珍しく思えるよ。
 さて…では、約束だ。君を一晩抱かせてもらおうか。………ちなみに何か要望はあるかな?
 人に見られたいだとか、そういうのがあれば聞いておくよ?」

男は女性に賭けの代償の支払いを要求する。
そして、女性へとからかうように尋ねてみる。

ミラ > 「不本意ですけれど、そう思ってくれて構いません」

どう取り繕おうが、自分が負けたことに変りはない。
そして、この男が自分を負かした。どういう形であれ、自分の方が劣っていたという事実は認めなければ。
自ら信じるモノを貫かなければ、それこそ名ばかりで権力を振り回す騎士になってしまう。

「私は……、なッ!?ひ、人に見せるなど!そういう行為では無いでしょう……!!」

まさか自分の要望を聞かれるとは思わなかったため、少し意外そうな表情を浮かべたのも束の間、人に見られるという言葉に、今までで一番慌てた様子を見せて否定する。
とはいうものの、男がそう命じれば彼女は素直に従うだろうが。

エドガー > 「ははは、ではそう思うことにしようかな。とても光栄なことだね。」

どうやら、この女性は生真面目な分だけ律義でもあるらしい。
男は少々、興味を持ったらしく笑いながら女性をローブの中からじっと眺めていた。
尤も、その興味はからかうという行為で表面してくるのだが。

「いやいや、君が実は人に見られると興奮するという性癖の持ち主かもしれないじゃあないかね?
 まぁ、そうでないならそうでないで別に構わないが。それで、何も無いということで良いのかな?」

台の上の原石を布で包んで懐に仕舞いながら再度尋ねる。
先程の慌てた姿が面白かったと、くすくすと男は笑っていた。

ミラ > 「よ、要望など、ありませんッ……!」

真面目で固い性格の彼女は、性的なことに関してはとにかく経験が薄く、性行為自体、1回か2回か、その程度でしかなかった。
それも騎士学校に通っていた頃に経験したものくらいで。
確認するように、問いかけてくる男の言葉に、小さく頷き、自分も向いの椅子から立ち上がり、相手の目の前まで移動して。

「ただ、命に関わるような過激なものはお受けできません」

要望、というほどでもないが、それだけは約束してほしいと、最低限の要望を口にし、男がちゃんと頷いてくれるのを待ち

エドガー > 「ふむ、そうかね?ふふ、人には言えない性癖でもあるのかと少々期待もしたが…ね。」

女性の返答がやはり面白いとくすくすと小さく男が笑う。
真面目で固いほど、人には言えない欲求を溜めているとは何処かで言われたかもしれない話。
女性もそうなのかと思ったが、どうやら違ったらしい。

「あぁ、それは安心したまえ。せっかく君のような美女を抱けるのだからね。
 身体を痛めつけるような無粋なことはしないさ。」

目の前まで来た女性の言葉に、あっさりと男はそんな趣味は無いと了承する。
そして、移動する準備が整ったのであれば、先程からちらほらと此方を窺ってくる外野に見えないように
女性のスカートをめくりながら尻を鷲掴んでみようとする。

「さて、では行こうか。」

そのまま、女性を先導するように男は歩きだして。

ミラ > 「性欲は……あまり溜まらない体質なんです……」

騎士団には、「特定の波長の魔力を浴びた時に体調を崩す」と説明しているものの、実際には体調を崩すというより突発的で強制的な性的絶頂をさせられるため。
月に何度かある症状のため、彼女の性欲はその時に嫌でも発散させられてしまう。
そのため、性欲が溜まりにくいという表現で顔を曇らせ。

「それから、先に騎士団へ任務の報告をしたいのですが……。もちろん、逃げるような真似はいたしません」

このまま、一晩を過ごすことになれば、先ほどまで行っていた騎士団の任務の報告ができなくなってしまう。
なんとか、先に騎士団の本部へ寄らせてもらえないかと男に願い。

(/時間のリミットにつきこれにて失礼させていただきますー、もし次回以降に続きをお願いできるようでしたら、私書までご連絡いただければと思います。それでは失礼いたしますー

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からミラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からエドガーさんが去りました。