2016/08/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にエレクシアさんが現れました。
■エレクシア > 人の通りのない路地裏。その一角からまるで滲みだす様に現れる小柄と言っていい人影。
軽い足音を立て降り立てば何処に出たのか確認するように周囲を眺める様に首を巡らせ。
「どうやら貧民地区のようじゃな。また変な場所に出たものじゃよ」
どうせならば平民地区に以前に暇を潰しにお邪魔したギルド付近ならばと面倒そうに肩を落とすが、どこに出るかは自分でもわからないだけに仕方ないと諦める。
こんな場所では己が求めるような者は先ず居ないであろうがもしかすればという期待を持ち路地裏を抜けだせばブーツが地面に当たる音をコツコツと響かせて目的地もないままに歩んで。
■エレクシア > 「この辺りは…澱んだ者しかおらぬな…」
時折にすれ違う人を見れば求めるとは逆の雰囲気の者しかおらず。
その事に不服そうにはするが表情を変えずに道を譲る様にして足を進める。
途中何度か絡まれはしたが思い切り手を捻り上げれば逃げていく事に記憶に残らないほどの関心も持たず、平民地区に通じる道を歩いて。
■エレクシア > 「ふむ……見えてきたのう」
しばらく進んでいればやがて先に平民地区が見えてくる。
ここまでくればもう警戒は必要ないと肩の力を抜いて一度後ろを振り返る。
そこに人影がないことを確かめれば平民地区へと進んでいく…
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からエレクシアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にイグナスさんが現れました。
■イグナス > 「ああ、やっぱりこっちのほうが落ち着く――」
男は、貧民地区の柄もよろしくない酒場で息を吐いた。
くゆる紫煙に、飛び交う喧騒、どこもかしこも殺気立っていたり、欝々としていたり。
ただのゴロツキも集うが、裏っ側の職業の連中も集まる。
それに引き寄せられて傭兵、なんでも屋、冒険者、あるいは奴隷商人だとか。
そういう酷い坩堝の中で、男はククと楽し気に笑っていた。
暫く前に訪れ富裕地区のお上品な酒場に比べればずっとずっと、心地がいい。
「…うるせェけども。」
まあ、だからといって貴族連中が集まるでもなし。こっちに絡んできたチンピラを殴り飛ばしたところでお咎めもない。
――そういうわけで、ふっ飛ばされたゴロツキが他所のテーブルを巻き込んで、始まる大乱闘。
めんどくせえと、しかし笑いながら大男は立ち上がった。
■イグナス > ――で、10分後。
「はー………やっと落ちついた。」
そんなふうに、笑いながら。ノびて床に転がるチンピラたちをしり目に、ぐびりと男は酒をあおった。
大乱闘だって、所詮はイベント。
ほどほどに、――要するにどうしようもないザコ連中が片付いた後は、みんなまた、酒盛りに戻っていた。
もちろん己も。小言を言ってくるマスターを無視して、新しい酒の注文。
「こんな質の悪い酒出してぼったくってンだから、文句言ッてんなよ。」
ククとまた笑って、ジョッキをぐびり。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にリリアさんが現れました。
■リリア > ――隣、宜しいですか?
(ジョッキをぐびり、とあおった巨人族の青年にこのあらくれものの集まる酒場には似つかわしくない透き通った声が響く。彼がその声の主に視線をやったならば・・・やはり、この酒場どころか貧民街にはあまりいないタイプの少女が、彼を見つめているだろう。どこぞのお嬢様がお忍びで、なんて言われたとしてもそのまま通じそうな要望の少女の視線が怯むことなく、彼に注がれていて。そして、彼からの了承の返事を受け取ったならば、そのままその隣にとすん、と腰掛けて。――もし、ダメって言われたらまぁまぁ、いいじゃありませんか と、軽いボディタッチも合わせながら多少強引に隣に座ろうとするだろう。)
先程のケンカ 見てましたよ。・・・随分お強いんですね。
(くすり、と微笑みを浮かべながらそんな言葉を会話の切り出しとして。店主にワインを一つ注文しながら、彼とちょっとしたコミュニケーションをとってみようとして。)
■イグナス > 「…あン?」
声に、ちらりと視線を向けた。どうせこんな場所だから、ロクでもないのが相手だ。ちょっと剣呑なくらいでいい。
――はずなのだが、この地区にはあまりなじまない類の少女。ぱちくりと、瞬きして。
つい、いいけども、って呆気にとられた様子で隣席を許した。
じって、珍しい物を、遠慮もなく眺めてれば、先に言葉を発したのは、あっちからだ。
「なンだ、見てたのか。――ありゃこいつらが弱すぎンだな。
…まあ、俺も弱くはないけどもよ。」
足元に転がって気絶したままのちんぴらをげしり、と足蹴に。
強いと言われて悪い気はしないのか、にんまりと満足げにも笑って。
ただ次には笑みを消して、じっと少女を見つめた。
「………そういうお前は?そんなナリで、こんなところにいるンだから、それなりに自信…いや、それとも誰かに守らせてンのかな。」
視線を周囲に、あいにく、そういった存在の気配はわからず。はてと首を傾げるばかり。
■リリア > ありがとうございます。
(くすり、と微笑みを浮かべ彼の隣を陣取る。くすくすと穏やかに笑みを浮かべる様子はこのような場所には似つかわないが・・・本人は全く気にした様子はなく、その堂々とした様に違和感を覚えることこそおかしいのではないか、という錯覚さえ覚えるかもしれない。)
えぇ。素敵でした。まぁ、確かに・・・所詮街のごろつき。酔っぱらい風情ではありましたが、赤子の手でもひねるかのような圧倒的な力。・・・一角の勇士とお見受けしましたが、お名前を伺っても?
(どこぞのお優しいお嬢様のように、床に転がるチンピラなどには目もくれず、埃か何かかのように視界にすら入っていない様子である。少女の目に映るのは彼らをあっさりと下した目の前の彼だけ。少女の興味は今は目の前の力強い彼だけであった。 ――強いひとは好きよ。)
ふふ、さてどうでしょう。秘密、です。
しかし・・・私も貴方の名を求めた身ですし、名前くらいはお教えしましょう。私、リリア、と申します。以後、お見知り置きを。