2016/08/08 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にエドヴェルトさんが現れました。
■エドヴェルト > 貧民地区でも賑やかな場所から離れた薄暗がり
廃墟の物陰で丁寧に布に包まれた品を取り出し、暫く待つ
気配を感じさせること無く、す、と影が現れれば、その影に近づき
「ご苦労様…それじゃあ、今回はこれをお願い。
これだけか?って言われても困るんだけど…倉庫に頼む。
それじゃあ、行くけど……駄賃?あーはいはい、忘れてないから…」
影から催促されれば思い出したように懐から小さな包みを取り出し渡す
中身は王都で評判が良いらしい焼き菓子…自分が口にしていないので味の方は判らないが
それを渡せば、す、とまた影は消える。僅かに木蓮の残り香が鼻先を掠めた
「……王都ではあと、二件……二振りか。
先代の道楽にも困ったもんだ……」
僅かに木蓮の香りを身に纏ったままで歩き出す
今宵の宿を探して、貧民街の盛り場の方へと向かえば次第に人通りも多くなる
■エドヴェルト > 客引きや屋台が犇めき合う通りまでやって来れば人熱れに吐息が溢れる
不意に通行人と肩が触れ合えば律儀に頭を下げながら進みつつどこか適当な宿はないものかと宛もなく歩いた
元は奴隷だった身で、修行の際は屋敷の外に出ることは一切なく、先代から手解きという名の
シゴキを受けていたから初めて王都に戻ってきた際には、田舎者以上にビクビクしていたことだろうと思う
流石に慣れはしたが、貴族風の三人組に肩がぶつかり、申し訳なさ気に頭を下げる男を
誰が配下(と言っても一名だが)を束ねる王と思うだろうか
「…こう言っちゃ何だが、人が多すぎる…
貧しい者も、富める者も…それも、人種の坩堝だ」
着飾った貴族風の者から、ボロボロの布を纏った者に、どのような種族かは知らぬが亜人の冒険者…
ぼんやりと見回せばそれこそ、ここに居ない種族は無いのではない、と思うほどであった
■エドヴェルト > ぼうっとしていればまた人に当たりそうになる
人通りの多い場所であまりボンヤリしていないほうがいい、と足早に歩き出し
適当な酒場を兼ねた宿に入れば、部屋を借り早々に部屋には上がって休むのだった
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からエドヴェルトさんが去りました。