2016/07/17 のログ
イグナス > 行き倒れにまでならなくてよかった、とけらけら。
彼女が見つけたときに比べればだいぶ様子は落ち着いていた。呼吸もまともだし、顔色もどんどんとよくなっている。
はー、と本人も落ち着くように息を吐き出して。

「その質問には一つの答えでいいかね。
 わかりやすいよーに”さっき”って言ったけども。実際は中毒症状が出るまで時間がかかンだよ。
 今回は丸3日……ちょぉっと飲み過ぎだったけども。まあ、今回は手ごわかったからなあ。」

しょうがねェよなあってため息一つ。
これで彼女の疑問は解消されただろうか。こんな場所で答え合わせの講釈なぞ、ちょっと変な感じで、くくと笑ってしまい。

「は。ここで散歩たぁ物好きだなー……おいおい、見世物じゃねェンだから。
 ………ま、楽しんでンならいいけどもよう。…ってつつくな、突くな。」

じ、と半眼向ける。だいぶ復活はしているようだった。実際に立ち上がっても、ふらついたりする様子もない。
ぱんぱんと汚れを叩き落とせば。

「で、お前はまだ散歩続けるのか?
 そうでなけりゃ、一緒に飯でもどうかね。”イイトコ”知ってンだ。」

へらと気の抜けたような笑みで誘う。
――もちろんこんな、魅力的な肢体の女性を放っておくつもりなんてない。
下心たっぷりに誘う。彼女が実力者だと告白してるにも関わらず、いろいろとやる気まんまん。そういうのを隠すのは下手みたいだった。

シェリル > 見てる間に回復する様は、見た目通りに体力に溢れている事だろうか。
もはや、行き倒れというには顔色がしっかしているその様子に回復の早さに感心し。

「なるほど、ね。飲み過ぎになるほどにポーションをがぶ飲みする難易度の遺跡というのは、気になるけど……
 随分と、無茶をしたものね。手持ちが無ければ、本当に行き倒れになってたわけでしょう」

納得はしたものの、せっかく遺跡から無事に帰っておきながらこんなところで行き倒れになりかけてるなんて、しょうがない人ねと呆れたように肩をすくめ。

「こんな所で、行き倒れてていたら見せ物よ。本当に行き倒れていたら、見せ物を通り越して食い物にされてたと思うわよ?」

つつくぐらい、いいじゃないと。不満そうにしながらも、向けられる半眼に素直に手を引っ込め。
立ち上がって、見上げる格好になる男の姿に。立ち上がると、思ってたより大きいかもとその背丈を見上げながら、ふらついた様子も見せない男にこれは完全に回復したかなと思い。

「そうね。まだ、家に帰るには早い時間ね。
 案内してくれるというのなら、招待にあずかりましょうか」

下心がわかりやすいお誘いねと、くすくすと笑いながら男の隣に添うように立ってその顔を見上げ。
案内してくれるのでしょう? と、その誘いに乗る事を承諾する。

イグナス > 「いやま、恥ずかしい話でな。
 ――でもまあ、なんとかなるのは、なるもんさ。」

もう完全に回復してたみたいで、からからと笑って見せる。
彼女の呆れもどこ吹く風。そもそも無茶と無謀は今更で、何度だって潜り抜けてきたし、これからもそうなのである。

「だからって突かれる理由にはなンねえだろ。……いやまあ、美人に突かれるのってあんまりないから、悪かないのか。」

はて、と思い返せばそんな言葉。冗談めいた声音で告げて、笑い。
そうして彼女からも案内を促されれば首肯して、歩き始める。
これからの想像にどっちかっていうとうきうき。さっきまでの様子はどこいったって感じで、路地裏を離れてく――

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からイグナスさんが去りました。
シェリル > 「それじゃあ、回復のご褒美と思いなさい」

悪くないなら、感謝したらどうかしらなどと、悪戯めかして言葉をかけ。
案内されるままに、路地裏を離れ。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からシェリルさんが去りました。