2016/07/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にサヤさんが現れました。
■サヤ > 「ほら、これでいいでしょ」
貧困街に存在する店の中でも比較的大きめのとある商店の裏手で、小太りの男に汚れた袋を渡せば代わりにゴルドを受け取り、手のひらの上で金額を確かめると小さくうなずき。
「確かに、ごまかしてはないみたいね。じゃあ私はこれで失礼する」
受け取った報酬を無造作に懐に入れるとそのまま店を出て、人気の少ない裏路地を歩き。
「さて、報酬も得たことだし、どうしようか。やはり武器屋で手入れをしてもらわねばならないか」
■サヤ > 「でもそうなると今日の報酬はなくなるし、なかなか厳しいか」
刀の鞘をなでるようにう日を滑らせ、表通りに出れば道行く人通りを眺めながら近くにあった木箱に腰かけ、刀を鞘から抜けば刃こぼれ具合を見るように月明りに照らして。
「まだ、大丈夫か。でも壊れると厄介だし、早めに手入れしたほうがいいか、ここの鍛冶屋で研ぎなおしできればいいんだが、そうでなければ良い砥石を買って自分で研ぐしかなくなるし」
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」にストークさんが現れました。
■ストーク > 「貧民街はなかなか面白い。これで遊ぶことには事欠かないからな。」
ゆったりとしたボロの服を纏った黒髪に黒い目をした男は紐の肩掛けのついた陶器製の酒瓶をぐびを煽って表通りを歩いていた。酔っているとはいえ、少なくとも周囲に目を光らせておける程度には理性があるらしい彼は時折ぶつかりそうになるスリなどを軽々とかわしながらもっと面白いことはないかと物色していた。すると、刀らしき刃物を持った女性を目敏く見つけていき、近づいていった。
「こんばんは。このあたりでは珍しい武器を持っていますね。…それは刀、でしょうか?」
刀の間合いから少し離れた場所より声を掛けていく。斬りかかってくるならすぐにでも逃げられるようにと。
■サヤ > 汚れを布で吹き小さめの砥石で軽く表面を研磨するなどの手入れを行っているときに声をかけられると、警戒しながらも声のしたほうに目をやり、そこに立ってい如何にもこの場所に溶け込むような服を着た相手と目が合い。
「悪いがこいつは売り物じゃない。私の武器だよ」
ぼろをまといながらも明らかに貧民街に住む人間とは思えない強い目をした相手に対し警戒しながらも笑みを口元にたたえて答え。
「故郷では一般的なものだが、こちらでは少し珍しいかもしれないな」
■ストーク > 手慣れた様子で武器の手入れをしている彼女を感心したように眺めていけば、目のあった彼女からはそれを庇うような仕草が見て取れた。
「ああ、いや。私は武器商や美術商の類ではないのですよ。ですから、それを面白いとは思っていても、買い取りたいとは思いませんので、どうかご安心下さい。」
男は物腰をなるべく柔らかくしながら彼女に少しずつ近づいていく。丸腰であることを強調するかのように手を軽く挙げながら。
「ええ、この辺りではなかなか見かけませんね。ここから随分と離れたところのものと見受けますが…そちらからいらしたのですか?」
目の色も肌の色も、よくみればそこそこ近いことが月明かりの下でも分かるかも知れない。同郷とまではいかないかもしれないが、近隣ではあると。
■サヤ > 「はい、ここからかなり離れた国の生まれです、といってももう私の国はありませんが」
手入れの終えた刀を一振り、周りに当たらないように注意しながら振ってから鞘の中に納めて再び相手の顔を見上げる。
「あなたもこの国の出身ではないのですか?少し、雰囲気が地元の生まれとは思えませんので」
■ストーク > 刃物が鞘に収まれば、彼はもう少し彼女に近づいていくことだろう。にこやかに、あくまで友好的なのだという姿勢を崩さぬまま。
「ええ、私もかなり遠いところから砂漠や山を越えてやってきました。今はここに腰を落ち着けています。そちらでは時々あなたのような刀を使う者も流れてきたものですから、つい懐かしくなってしまったのです。」
できれば、もう少し話をさせてもらえませんかと言わんばかりの笑みを彼女に向けていって。
■サヤ > 「そうですか、私もついこの間この国に腰を落ち着けたばかりで、今は何とか仕事をこなしいる状態です」
相手の無抵抗な様子からすぐに攻撃してくることはできないだろうと判断すれば少し余裕を見せ、近づいてくる相手を咎めずに話を聞いて。
「見たところ傭兵でも冒険者でもないようにお見受けいたしますが?」
■ストーク > 彼女から攻撃の意志がないであろうことを悟れば、彼は近づく速度を速めていく。
「ふむ…確かに私は傭兵でもなければ冒険者でもありません。むしろ、腕の良い人を探す側でしょうね。」
ここで改めて無邪気に笑いかけていった。もしも彼女が良い腕であればしばらく買いたいと言っているようでもあって。
そして、彼は彼女の近くまで来れば、隣に座っても良いかと尋ねていくのだろう。
■サヤ > 「であればやはり商人でしょうか?いえ、失礼しました、人の仕事をとやかく聞くのはやめておきます」
一瞬深く聞こうかと思ったがかぶりを振って自身を制し、横に座る許可を求める相手に肩を軽くすくめてみせ、自分は少し横によって、刀が邪魔にならないようにし。
「どうぞ、気が付かず、失礼した。もし腕の良い傭兵を探しているなら、私も、刀の腕には多少なりとも自身はあるが?」
■ストーク > 「いや、気にしてはおりません。では、隣に座らせてもらいますよ。」
彼女の許可を得れば、彼はそっと腰を下ろしていった。そして、改めて彼女に向き合っていく。笑みを保ってはいるものの、その目には鋭さが宿っていって。
「ええ、興味深そうなお方だと思って声を掛けてみました。少なくとも、腕に一定以上自信がありそうでしたしね。ただ…」
そこで一度言葉を句切り、彼女の反応を伺っていった。ここから先を聞く気はあるかと覚悟を問うているようでもあって。
■サヤ > 「なんだ?心配しなくても誰にも言わないぞ。これでも暗い仕事もそれなりにこなしてきたからな」
相手が言葉を区切れば顔を相手に向けて落ち着いた目を相手に向けて先を促すように言い。
「報酬さえ払うなら、仕事を選ぶ気はない。もちろん信用がないならそれ以上言うのはやめたほうが賢明だろうがな」
■ストーク > どうやら仕事を受ける気はあるようだ。それなら、この先を話してもいいだろうと続けていく。
「報酬を渋るつもりはありませんよ。良い働きを得るためには相応の報酬が必要であることは間抜けでない商売人なら誰でも知っていることです。勿論、私もその一人です。」
彼はここで咳払いし、改めて本題に入っていった。
「ですが、商売人たるもの、自分の目で確かめねばならぬこともあります。そこであなたに依頼したいのは次の二つです。一つ目は今晩の伽、そして二つ目は明日から一定期間の間、私の店の警備をお願いしたいのです。できますか?」
二つ目は普通の話だろうが、一つ目はどう反応するか…。口元を吊り上げている様子からすれば、彼女の応対を楽しむような感もあるだろうが…。
■サヤ > 「…………なるほど」
相手の依頼内容を聞けば小さくつぶやき、相手から視線を外して道の人通りに目を向けながら、アニカ考えるように刀の鍔に指を滑らせて。
「つまり、私の腕と体を買いたいということか。と、いうより店のほうはおまけじゃないか?」
再び相手に向きなおれば口角を上げて相手を推し量るような笑みを浮かべ。
■ストーク > 彼女が不敵に笑っていけば、彼は僅かに目を光らせた。この女はまだ青い…と。目を光らせている時点で彼もまだ修行不足ではあるのだが、彼女がそれに気づけるかどうか。
「いや、身体を買いたいのも事実ですが、店の方もきちんとお願いしたいのですよ。というのも、犯罪予告状が届きましてね。明後日から3日間のうちに私の店の商品をいただく…というものです。私の方で鍛冶屋を手配させていただけるなら、その分は経費として落とさせていただいても構いませんよ。」
さあ、いかがです?と彼は彼女にまるで自らが予告状を出した犯人であるかのように眼を細めていった。
■サヤ > 「………わかった、その依頼、受けよう。ちょうど武器の修理費を稼ぐ必要があったからな」
一瞬、相手の発言にここまでの柔らかい雰囲気と違うものを感じて疑問に思うものの、同じ同郷の士であることだろうし、お金に困っていたのも事実であるため相手の依頼を受けることにして。
「だが、今からするのか?夜が明けてしまうのはまずかろうと思うのだが」
■ストーク > 気がつけば、思ったよりも夜が更けていたことに彼は肩をすくめていった。
「ええ、当初は今夜…と思っていましたが、身体は明日でも結構です。受けてくれるのなら、とりあえずこれからでも私の店に来て下さい。しばらく逗留していただくための宿代わりでもありますから。」
ご都合はいかがですか?と尋ねていく。
■サヤ > 「気を使わせてすまない、だが仕事にはなるべく万全の体調で挑みたいからな」
相手の言葉に小さくうなずき返し、予定を聞かれてもちょうど依頼をこなしたばかりで今夜の宿も決まっていなかったため相手の提案を断る理由などなく。
「さっき仕事を終えたところだからな、特に問題はない。では、さっそくお邪魔させていただくことにしようか?」
刀に手を添えて立ち上がり相手を見下ろして聞き。
■ストーク > 「警備の仕事は明後日からなので、明日のうちに準備はなるべく済ませておきたいものです。」
彼女の都合も良いと分かれば、彼も続いて立ち上がった。
「では、ここで自己紹介でもしておきましょうか。私は富裕地区で宝石商を営んでいます、ストークと申します。貧民街には…趣味と実益を兼ねて、よく足を運んでいるのですよ。」
と、道すがら自らの身分を簡単に明かしていった。聞き耳を立てられる心配がないように広い場所で、誰からも距離を取りながら。
■サヤ > 「私はサヤ、この刀を頼りに腕を磨くため傭兵をしている。なかなか思うように稼げないのが現実だが」
相手の自己紹介を受ければ自身の名前を明かしつつ相手の横をぴったりとついていき。
「冒険者ギルドに入ろうかと思ったが、恥ずかしいことにこの国の文字はまだ勉強中でだめだったんだ。それに依頼内容も偏りがあったからな、自由に仕事を受けるほうがいいかとおもったんだが」
■ストーク > なればこそ、仕事もあまり選んでいないのだろうというのはその口ぶりからも理解出来た。彼はそれを聞きながら頷いていって。
「この国の文字は慣れるのにコツが入りますからね。なかなか難しいものです。では、いきますよ…。」
そうして彼らはこの場から立ち去っていくのだろう。
■サヤ > 「そうですね、何とか慣れようとは思っているのですが」
話すことには問題なくてもそのせいで何度か騙されたこともあるため相手の言葉にうなづき。
足早に立ち去る相手についていき貧困街から離れていった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からストークさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区2」からサヤさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にイグナスさんが現れました。
■イグナス > マグメールの貧民街、その裏路地ともなれば、まさに天下の治安の悪さといったところだ。
ゴロツキ、盗人に強盗、その囲いの娼婦だとか、果ては堕ちた神官だの悪魔憑きだの――。
あんまり危険だ、あぶない、そんなやつらが集まる、といわれすぎて、逆にそういう連中もいなくなったような路地裏に、一人の男がいた。
ほんの少し前に、街の入り口のほうからやってきた巨漢。どすんと壁に背中を当てた。そのままずるずると崩れ落ちる。
「っはー、………う。……場所が、悪ィ。くそう、せめて宿までいかないと、でもきもち、わる。」
ぐえー、ってぐるぐるする頭を抱え込んで呻く。はた目は二日酔い。
■イグナス > やっぱり場所が悪い。こんなところ、よくはない、が。
「あー、もー、しょうが、ないな…っ。」
懐から取り出す布袋。風呂敷みたいになってるそれを広げて、中から色とりどりの瓶を取り出した。
ひとつひとつは親指大で、それぞれに違った色の液体が詰まっている。カラフル。
ラベルがついてはいるけれど擦り切れて読めない、その瓶の蓋を取って。
「ぅ………。」
立ち上る匂いにちょっとのためらいを挟んだのち。
「う、……ッ。うぉ、りゃー……っ!」
情けない気合と一緒に、ぐびぐび。片っ端から飲み始めた。ひとつひとつを飲み終わるたびにげっそりとした表情ゆえに、たぶん、結構、かなり不味い。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にシェリルさんが現れました。
■シェリル > ホルターネックで背中の開いた黒いドレス姿と、場違いに思える姿の少女が裏路地へと足を踏み入れる。
人気のない裏路地の雰囲気に、こういう場所もあるのかと感心した風情で姿を見せる。
迷い込んだという頼りない足取りではなく、散歩のついでに足を伸ばしたような軽い足取り。
「こんな所で、行き倒れ?」
その裏路地で大きさゆえに目立つ人影に目を止め、酔漢が外でさらに飲んでぐだっとしているようにも見える光景に、抱いた疑問をそのまま声に出し。
■イグナス > 不味い、まずい、ほんとうにおいしくない。
喉の奥に流れてくる味に、うぇえ、ってげっそりとした表情を浮かべた。
でも必要なことだから、やる。ただそれだけのことだ。
――ようやく全ての瓶を飲み終えたならば、はあ、と息を吐いた、ところで。
「あ、ン?」
聞こえた声に、ぼんやりとしたままの視線を向ける。
雪倒れって言葉に、く、と笑ってしまった。まだ顔色は良くないが、笑みは楽し気に。
「こんなところだからこそ、だろ。……むしろこんなところに、お嬢さん?」
場違い度で言えば、この貧民街の裏路地であれば彼女のほうが場違いだ。
そう指摘するように首を傾げた。
■シェリル > 「こんなところだからこそ? 行き倒れは否定しないのね」
興味と関心を引かれて好奇心のままに、ついと歩み寄り。こんなところらしく、暴力沙汰なのか。それとも、見た目通りに酔い潰れているのか。血や酒の匂いを確かめるように匂いを嗅ぎながら、面白そうに微笑み。
男が飲んでいた瓶を興味深げな視線でひと撫で。
「こんなところで、こんな恰好でうろついて身を守れるだけの力はあるつもりよ?
それで、貴方はこんなところで何を? 救けが必要なら、手間じゃない範囲なら助けてあげるけど」
場違いであることは否定しないが、金を持っているカモだと襲われてても対処できるとの自負を笑みに乗せ。
こんなところで、行き倒れかけてるような男はこのまま無事で済むのかと、首を傾げて疑問を示し。
疑問ついでに、これも何かの縁だと助けはいるのかと訊ねかける。
■イグナス > 「いやあ、見た目はあんまり、変わらンねえだろ。はんぶん、倒れてるわけだし。」
つまりは実際のところは行き倒れとは違うのだと表現。
血やら酒やらの匂いはしない。代わりに薬品と、それなりに強い雄の匂い。薬品はさっきの薬瓶のようだ。
――その瓶の効能だったのか。それこそ行き倒れに見えていた男は、意識を平常に取り戻してるようだった。
「は。そりゃ頼もしい。
……ぜひ頼むと言いたいンだけどもな。実はもう、大丈夫だ。
薬抜きだよ、コレ。…さっきまで遺跡潜っててなァ。
耐性ポーションだの、呪符エンチャントなんぞたっぷりつけてたせいで、はんぶん、中毒。」
それを要するに、大量の薬品で中和していたとそういうことみたいだ。
さすがにやりすぎたー、なんて強く息を吐いて。
ふと改めて視線を彼女に。首を傾げて。
「それで。お強くてお人よしのお嬢さん。
散歩か何かかい。だいぶ、物騒なトコだけども。」
■シェリル > 「意識まで失っていたら、完全に行き倒れだったわね」
半分くらいの行き倒れだったわけね、と小さく楽し気に笑いを忍ばせ。血や酒の代わりに匂う、薬品の匂いに強い雄の匂い。その雄の匂いに釣られるように、顔を寄せながら男の様子を確かめ。
血の匂いがしないなら怪我はしてないだろうし、意識も大丈夫のよう。大きな問題はなさそうだと、診断し。
「行き倒れていた理由はわかったけど、この近くに遺跡なんてあったかしら?
それに、ポーションの飲み過ぎで、中毒起こして遺跡内部で倒れたら本末転倒じゃない。実は素人とか、まだ駆け出し……には見えないわね」
行き倒れの理由は理解できたが、疑問は残ると不思議そうに首を捻る。
改めて、男の姿を上から下まで観察するように眺めて、素人とも思えないが適量を誤りでもしあたのかしらと、疑問顔のまま。
「物騒ではあるけど、その分だけ刺激的とは思わない?
散歩で正解と思って構わないわよ。特に目的があって移動していたわけでもないしね。
おかげで、ちょっと面白そうなモノを見られたわけだし」
男を眺める視線が、その面白そうなモノが何かを指し示し。
近づいた少女は、回復の度合いを確かめるように男の肩をつついて反応を見ようとし。