2016/06/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にジブリールさんが現れました。
ジブリール > 夜の貧民地区、その片隅にある広場でのこと。
一人の少女が、困惑した表情で子供達に囲まれている。
所用で貧民地区を訪れたのが少し前、呪具の仕入れを終えた少女は、何故か子供達に見つかって、魔女だ、魔女だ、本物だ、等と囃されながら囲まれていた。

「……飴は残念ながらないのだけど?」

無邪気な声にダウナーな返しをすると、しかしそれでも無理矢理押し通るようなことも出来ずに困った様子。
全く、一体全体どうしろというのだ、と独りごちる。
随分と甘い魔女は、むぐぐ、と子供達の包囲の中、どうしたものかと悩んでいた。

ジブリール > 嘆息した少女は諦めたように虚空を撫でる。
同時に出てくるのは幾つもの飴玉。
それらを少年少女たちに分け与えると。

「では、またね?――飴のことは皆には内緒よ?」

そう告げると、とん、とステップを一つ。
闇にとぷん、と沈み込むように消えていく。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からジブリールさんが去りました。