2016/06/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区裏市場」にリリアさんが現れました。
リリア > (貧民地区・・・それの奥の奥。人目につかない路地の先にそれはあった。ここでは表立っては売り辛いものが多く売られている。それは、没落した貴族の奴隷であったり、人を狂わす薬であったり、魂を奪う魔術書であったり・・・とにかく、まともな使い方をされないであろう者が多く売られていた。そんな市場であれば騎士団に取り潰されそうなものであるが、こういう市場の特色か、貴族や王族などに繋がりを持っていてそういう流れができ始めると突然に雲隠れをし、また別の場所で彼らは商いを始める・・・そんな風に上手いこと追求を逃れながら彼らはここで商いを続けていた。――吸血鬼の少女が此処を知ったのは偶然だ。美味しそうな青年を見つけて、魅了して、宿に連れ込んだ際にその青年からちょっと聞いてしまったのだ。この市場のことを。そうなれば、ちょっと興味を持ってそこへ立ち入るのは何もおかしいことではないだろう。美味しく血を頂いた翌日、こうして此処に足を運んだ次第だ。)

・・・へぇ。

(確かに、昼間には売り辛いようなものが多く並んでいる。貧民地区では昼間でも時々売られている奴隷であるが、ここではその売り方も過激だ。裸は当たり前。場所によっては、その奴隷に対して 一発十ゴルド、みたいに投げ売りのような売り方をされている奴隷もいる。なんとも人間の欲望をさらけ出したような場所で、これはこれで見ていて面白い。ふふ、と加虐的な笑みを浮かべてその闇市場をふらり、と商品を眺め面白いもの、面白い子でもいないか探してみようか。)

リリア > (そして・・・ある程度渡り歩いた後一つの露天の前で足を止め、そこに売られている奴隷を眺める。どうにも女性の客、というのはすこしばかり珍しいのか露天を渡り歩いている最中奇異の視線を受けたが・・・吸血鬼に別に気にした様子はない。美しい白い肌を晒し、首に首輪をつけられ身体にいくつかの痣を作った少女がその露天では売られていた。背に翼を持ち、足に鳥の特徴を持った種族・・・ハーピー、と呼ばれる魔族だ。他にも、人間以外の種族が捉えられているのが幾人か見受けられる)

・・・魔族の奴隷まで売ってるのね。

(へぇ、と珍しいものを見るような視線でその鳥人族の少女を眺める。猫を可愛がるようにその顎に手を伸ばしちょいちょい、とくすぐってからかうように触れた後、他の商品に視線を移す。――男を知らない女であっても一発で発情させ、淫乱な女に変えるという噂のサキュバスの愛液を濃縮した媚薬。奴隷の烙印をつける焼鏝。淫紋を刻み、異性の味を忘れさせなくする魔術書。どうやらこの店は性愛系に傾いているようだが、とにかくまともな店では早々見られないものが多く売られていて。)

こういうの、どこで手に入れてくるの?

(つん、と売られている商品を指でつつきながら主人に尋ねてみよう。そうそうお目にかかれない商品ばかりであるから、少し気になったのだが・・・お腹が少々膨らんだ男主人は 企業秘密です、とだけ応え詳しくは教えてくれないが・・・まぁ、想定の範囲である。ふぅん、と気のない返事をしながら並べられた商品を興味深そうに観察して。)