2016/05/27 のログ
ご案内:「貧民地区 とある宿」にカレリアさんが現れました。
ご案内:「貧民地区 とある宿」に名無しの少女さんが現れました。
ご案内:「貧民地区 とある宿」にタマモさんが現れました。
カレリア > 車椅子で子供を運ぶ…ローブを目深に被り肌もほとんど露出させず顔も見えないので性別の判断は一見つきづらい
そんな少女を宿のベッドの上へ運ぶ

「ふぅ、後は二人を待つだけですわね」

もしもの時のポーションを机の上へ置いていく
今日これから起こる事…正直どんなハプニングが起こるか予想できない
万全の準備を整えたいがいかんせん情報が少ない
自分にできる事を精一杯…できるのはそれぐらいである

名無しの少女 > いつもと同じ宿屋、だが今日は目的が違う。
治療、少女の体を覆う無数の傷跡を癒やすために呼びだされた。

緊張しているのだろう、教えられた部屋の扉をためらいがちにノックした。
扉を見上げながら、固唾を呑んで返事を待つ。

タマモ > さて、とりあえず、目的の宿屋は案内の地図がこの手にある。
…はずなのだが、1人が宿で待ち、もう1人がその宿に着いた頃、自分はというとかなり近くまで来ていたのに見付けれずにいた。

「………大丈夫じゃ、きっと道はどこかに…
いやいやいや、どこもかしこも道だらけではないか!?
宿なのじゃ、宿なのじゃから、見て分からぬものでも…」

とか言っているが、分からないから見付かっていないのだ。
きっと声を上げれば聞こえる範囲内。
むむむ…と唸りながら地図と睨めっこ。
そんな様子に何事かと周りは不思議そうにこちらを見てくる。
きっと扉を開けて小さな少女を迎え入れたりすれば、そのざわめきは聞こえてくるだろう。

カレリア > 「来ましたわね…ようこそ、カースド♪」

扉を開ければ本日の主役がそこに
しかしタマモの姿が見えず…地図は渡したのになぜ?

「まったく、こんな大事な日に……外が騒がしいですわね?」

騒動と言うほどではないが外から何やら声が聞こえる
よく耳をすませば…聞いたことのある声が

「…カースド、ちょっと待っていてくださいね。迷子を引き取ってきますので♪」

ニコリと微笑み表の通りへ
すぐそこまで来ているのに唸りながら地図と睨みあうタマモを見つけるだろう
そしてベッドの上にはローブ姿の子供が

名無しの少女 > 「うん、えっと…よ、よろしく……。」
いつもなら喜んで飛びついているところだが、今日は緊張のためかどこかよそよそしい。もじもじと両手を合わせて指を弄くっている。

言われてみれば、ピクピクと動く耳で知った声を拾った。すぐ外だろうか。
「えと、うん……ま、待ってる、ね。」
と、表へ向かったカレリアを見送る。

部屋には自分一人、いや、ベッドの上に誰か居る。
背格好は自分と同じぐらいだが……。一体誰だろう。
「だ、誰…?カレ、リアの、と、ともだち…?」
ゆっくりと近づいて、そのローブの中の顔を、覗き込んだ。

タマモ > ざわめきの中、ぴくん、と耳が揺れる。
視線を落としていた地図から、がばっと顔を上げた。
よし、聞き覚えのある声を聞き取った!…が、もう遅い。
聞こえた声の方へと顔を向ければ、迎えにきていた少女の姿が見えた。

「おぉ…居った居った、やっと見付けたのじゃ。
いやはや、なかなかに複雑な道でのぅ…本当に苦労したのじゃぞ?」

ひらりひらりと手を振って近付きながら、声をかける。
周りからの視線を気にする事なく、少女の側まで寄るだろう。
…小さな少女でさえ来れたのだが、そこは気にしないで欲しいものである。
さて、少女はどんな様子だろうか?
何はともあれ、これでやっと宿へと行ける事だろう、うん。

カレリア > 「それはこっちのセリフですわ。
地図まで渡したんだから宿の名前を誰かに尋ねればいいでしょうに…」

相変わらず変なところで抜けていると思いつつ部屋へと案内する
やっと揃った…ここからが本番

「タマモも来ましたわよカースド。」

部屋に入り声をかける
ベッドの上に寝ころぶカースド…と瓜二つ
ただしこちらはどこにもけがは見られない少女を見つめるカースド
恐らく混乱するかもしれないので一応言っておこう

「カースド、それは以前に行っていたホムンクルスですわ。
貴女に似ているのはそう作ったからなので、気にしてはいけませんよ?」

名無しの少女 > 少女の耳は猫のものだけあって、人間より鋭い。だが今はベッドの上の存在に意識を集中させていた。
覗き込んだ先にあったのは、自分とそっくりだが、傷一つない顔。
驚いて顔を引いたところに、背後から声をかけられた。ぼわっ、と尻尾が膨らむ。

泣きそうな顔で振り向いて、二人に駆け寄った。
「ほ、ほむん、くるす…?こ、こ、こわい……。い、いき、てる、の?わた、し、のかわり、にするの?や、やだ、よ…。」
自分と成り代わられると思ったのだろう、二人の手を取って、いやいやと首を振った。

タマモ > なんとか合流し、宿へと向かう。
そんな中、自分には心配事が一つあった。
少女は肉人形を作ってくると言っていた。
それが、小さな少女の目に付くところにある事だった。
あの小さな少女は優し過ぎる、今回の内容を知っているならば、その肉人形がどうなるか理解してしまう。
そして、それを理解したならば…

宿、そして部屋に着いて、その心配事が見事に当たった事に気付いた。
小さな少女が泣きそうな顔で駆け寄ってきたのを見たからだ。
そして、向けられる言葉の内容。
あー…という感じに、取られてない方の手で、ぽりぽりと頬を掻く。

まぁ…きっと少女に考えがあるに違いない、そうあって欲しい。
そう思いながら、ちらりと隣の少女を見遣った。

カレリア > 「ふふ、変な心配をしていますのねカースド。
あれは只の人形と変わりませんわ、ほら…こんなに騒がしくても起きもしないでしょう?」

やはり見られたが…それでいい
後で目に映るより先にこうして刷り込んでおく必要もある

「ほら、呼吸はしていますが他はピクリとも動いていないでしょう?
あれは生きた肉、新鮮なだけですわ♪」

カースドの手を取りベッドに近づく
物言わず浅い呼吸しかしない少女の頬に手を当ててペチペチと叩き

「カースドの代わりなんて何処にもいません…カースドの身体を治すのにこれを使うだけ、だから安心して。私を信じてください?」

そっと抱きしめ頭を撫でる
大丈夫、大丈夫…そう囁きつつ
視線でタマモに治療の準備を進めるよう促す

名無しの少女 > 恐る恐る振り向いてベッドの方を見れば、確かにそのホムンクルスとやらは身動き一つしない。
ただ静かに呼吸を続けているだけだ。だがそれがむしろ不気味に見える。
タマモの手を離し、カレリアの後ろに隠れるようにしてベッドへ近づく。
カレリアが触れても、ベッドの上の少女は何の反応も返さない。

「わ、わか、った…カレ、リアの、する、こと、だ、だから、しん、じる……。」
抱き締められると、やはり怖いのだろう、強く抱き返した。
目は片時もホムンクルスから離れることはない、まるで今にも起き上がって襲ってくるのを警戒するかのように。
カレリアとタマモへの信頼でなんとか恐怖を押さえ込んでいるようだ。

タマモ > まぁ、実際には少し違うが、やはり不安になっているか。
こちらとしては、あれは見せないまま事を終えたかった。
…なぜなら、その光景は余り見せれるようなものではないから。
少女は見せたいようだが…自分は、少し考えてしまう。

…ふと気になる事がもう一つ出来た。
それだけを確かめたく、少女にだけ聞こえるよう、念話を飛ばす。

『のぅ、カレリア?この肉人形、魂はあるんじゃろうか?
…あぁ、返す時は考えるだけで良いのじゃ』

呼吸はしている、つまり、生きている。
どうやって小さな少女そっくりのこれを作ったかは知らないが、これは別の生命として存在しているのか?と。

これが気になって、小さな少女へと言葉をかけるのを少々躊躇う。
ちなみに、治療というか…やろうとしている事に準備は不要だ。
幾つもある物語の中で物の怪が良く使う、肉体と肉体の交換。
まぁ、それを部分的にやろうとしているだけである。
…不安材料は、今、まだいくつか残っている。

カレリア > 『…錬金術師の真理の一つとなっている問題ですが、魂は今現在まで確認されていませんわ。』

念話での質問、その答えはむしろ自分も気になる
だが…無いと言われているのだし有っても関係ないと言うのが本音である
魂がある、生きている、言葉は悪いがどうでもいい

「さ、カースドの治療を始めましょう?
無事に終わったら豪華な食事でもご馳走しますわ♪」

自分を信じて恐怖に耐えるカースド
不信感は持っているだろうが協力はするタマモ
今の所全て上手くいっている
カースドを五体満足に、今はそれ以外の事は頭の隅に追いやる

「カースド、タマモの言う通りにしてくださいね。
ここからは…私にできる事はありませんので。」

名無しの少女 > 豪華な食事、と言われても、あまり嬉しくはなさそうだ。
カレリアのドレスをぎゅっと握りしめている。

「うん、わか、った…。」
タマモに従うように言われると、名残惜しそうにカレリアから腕を離し、タマモの元へ向かう。
その時も、常に視界にホムンクルスが入るようにそろりそろりと歩いてである。

「ど、どう、すれば、いい、の…?」
とにかく今は早く終わって欲しい。治らなくてもいいから。
急かすように、タマモに聞いた。

タマモ > …まぁ、魂はないという事か。
魂が無いのに生きていると言えるのか…その辺りは、考えていても仕方が無い。
とりあえず、やる事をさっさとやってしまおう。

「………そう不安がらずとも良い。
これからやる事は、よくある手術みたいに失敗するやもしれぬ、なんて事はないからのぅ?」
何度も気にした様子で肉人形を見詰める小さな少女。
…不安は、今からやる事の成功失敗よりも、あれにあるような感じだろうか?
とりあえず、やろうとする事に関しての失敗はない事だけ伝えておいた。

「うむ、ではさっそく脱ぐのじゃ、全部。
…なんなら、妾が脱がしてやろうか?」
そう余り不安気にしておるでない。そう言うかのように、急かす小さな少女へと言う。
言葉に合わせるように、こう、手をわきわきさせてみた。
…緊張感が足りないとか言わない、無駄な緊張感なんて要らないのだ。

そんな冗談交じりの言葉と仕草を見せつつ、そちらも頼むぞ?と肉人形と、少女を交互に視線を向けた。

カレリア > 「………」

失敗はないと聞いて一先ず安堵する
二人ともホムンクルスを気にしている…まぁ仕方ない事と言えばそうだろう
服を脱げと言ったタマモ…そこは良いが後が気になる

「子供じゃないんですから一人で脱げますでしょ。
ついでに貴女も剥いて差し上げましょうか?」

不安をほぐす為なのだろう…そう思いたい
けれども言ってしまう。我ながら心が狭い…と静かに落ち込む

そして同時にタマモの動きに集中する
これから起こるのは全く未知の業…今後の為にも何も見逃すことはできない

名無しの少女 > 「しゅ、じゅ、ちゅ、じゃ、ない、から、し、失敗、しない、ん、だね。ちょ、ちょっと、安心…。」
タマモとホムンクルスを交互に見る。しゅじゅつ、がなにかは知らないが、それではない、では何をするのだろうか。

「えへへ、タマモ、はえ、えっち、だから、ダメ。ひとり、で、脱げる、もん。」
この部屋に来て初めて、少女が笑顔を見せる。緊張をほぐそうという意図に合わせたのか。
「ん、しょ…」
床に座り込んで、靴代わりに履いている布を足から外す。
座り込んだまま、貫頭衣の袖から手を抜いて、裾を手繰り寄せ裏返しに服を脱ぎ捨てた。
下着の類は着けていないため、少女は全裸になり、その体に残された数々の傷跡を見ることが出来るようになった。
一番目を引くのは顔の右半分から、右肩までを覆う火傷跡に、両手足の指先からそれぞれ手首足首までを覆う火傷跡。
そして下腹部以外の全身には様々な形や深さの傷跡が残されている。

タマモ > 「おぉ、それはつまり妾も混ざって楽しんで良いという事か!?
カレリアもなかなかに心が広くなったものじゃのぅ?
…そういう話ではないじゃろうな、うむ、分かっておるぞ?」
自分も剥かれるという言葉に、にまーっと笑みを浮かべてみる。
つらつらと言葉を並べ…まぁ、本当に怒らせたら怖いので、そこで冗談は止めておいた。

「………まぁ、そういう事じゃ」
きっと手術が分かってない、なんとなくそうかもと思ってたが、やっぱりそうだった。
まぁ、失敗しないと伝わったんだ、これで良い。
1人で脱ぐ、と小さな少女に言われ、残念そうな表情を浮かべてみた。
さて、その間に肉人形の方も全部脱がされただろうか?

改めて、その小さな少女の体を見詰めてみた。
何度見たって変わる訳はないのだが、つい見てしまう。
結構、大部分に渡って換えていかねばならないか。
…失敗はないが、それでも、どうしてもこの体を弄らないといけないのが辛い。

「うむ、やはりこちらの方が…なんか良さそうじゃな?」
治す部分を確認してから、その視線を胸やら内股やらに向けて。
もう片方の肉人形の方も確認するように見てから、ぽつりと呟いた。
何が良いのか答えろとか言われたら、怖い。

まぁ、そんな事を続けながら準備が整えば…2人をベッドで横にするように指示をする。

カレリア > 「…まぁ、尻尾を枕代わりにするのは悪くないかもですわね。」

フォローを入れられたが乗ってみる
正直、カースドのおかげで今はタマモに悪印象などほぼない
むしろ良い印象の方が多いぐらいでもある

「…淫狐と呼ばれたいようですわね?」

全体を見ているおかげかタマモの言葉の意味がよくわかる
見直した途端これである…やはりタマモはエッチと言うカースドの評価は間違いなかった

裸になりベッドに並ぶ二人、ここからどうなるのか…?

名無しの少女 > 「そう、いうの、は、あ、あと、でね。」
楽しむ、というのは少女も好むところではないが、今はそういう時ではないのはなんとなくわかる。
だから、すること自体は拒否しないでおいた。

ホムンクルスの隣に寝るように言われて、一瞬眉をひそめる。
しかし嫌がっていても進まないだろう、恐る恐るベッドへと乗る。
少女の体重でベッドが傾き、ホムンクルスがこちらを向いたように見える。
「……あぅ…。」
何の意志も感じられない、ガラス球のような目が怖い。
出来る限りホムンクルスから離れて、ベッドの端ギリギリの位置に横になる。
「うぅぅ………。」
ホムンクルスの体温らしきものが感じられて、すぐ側に居るのを否応にも意識してしまう。
シーツを握りしめて、固く目を閉じている。

タマモ > 「………なんか、呼び方としては格好良さそうじゃが、呼ばれたくない呼ばれ方じゃのぅ?」
それっぽい事をばかり言っているのだから、当然といえば当然な気はしないでもない。
それでも、こう、言っておいた。

「おぉ…カースドは了承してくれたのじゃ。
これは終わった後が楽しみじゃのぅ?」
後で、というのを自分の都合の良い方向へと変換したか、ぽんっと手を打って喜んでみた。
まぁ、いい加減に止めないといけないのは分かってはいるが、止められない止まらない。

さて、2人をベッドに並べたところで、偶然とはいえ目を閉じてくれた。
「カースド、そのまま目を開けるでないぞ?
途中で開けてしまうと、きっと隣の者が恐ろしい表情で…!
…まぁ、そんな事はないが、妾が良いと言うまで、本当に開けてはならんからな?
体がおかしくなったり、何も感じなくなっても閉じたままじゃ」
いちいち声を低めに落とし、おどろおどろした感じに言葉をかけ…
再度の注意は普通の語調に戻し言っておく。

「………カレリアも、あんまり見ておるのはお勧めせんぞ?
今からやるのは、人間から言えば外法の一種じゃ、良いものではない。
それに…まぁ、良いじゃろう、見るに耐えれなくなったら目を閉じれば良いのじゃ」
そう今度は少女へと伝えれば、ゆっくりと自分もベッドへと近付いた。

どこからやったものか…傷だらけの体を眺め、少し悩む。
大きなところからいこう、そう考えれば、伸びる手が火傷の跡がある顔の右側に触れる。
触れられて分かるのは、そこから熱を感じる事だろう。
その手がゆっくりと火傷の跡をなぞって下がっていく。
…しかし、目を開けてみている者には、そんな生温いものではなかった。
触れた手、なぞっている火傷跡の部分が、その動きに合わせてごそりと捲れていっているのだ。
もちろん、その捲れた部分は中がしっかりと見えてしまっている。
だが、不思議とそこから血が噴出したりはしていなかった。
…普通ではありえない光景だ。

カレリア > 「そういう言動が多いんですから、そのうち呼ばれますわね?」

妙な脅しをかけたが…カースドには効果的だろう
見ないほうが良い事なんてそれこそ無限にあるのだから

「今更外法如きに臆したりしませんわ。私の事は気にせず…始めてください。」

予想はしていた…けれどもカースドの皮膚が捲れ始めた所で目まいを覚える
血は流れずけれども中身がはっきりと伺える
これがカースドでなければ冷静に見ていられるがどうしても痛みが気になってしまう
しかし…今自分が話しかけるのはただの邪魔
唯々じっとタマモの術を見つめる

名無しの少女 > 「……!わ、わか、った。あ、開けて、よくなったら、い、言って、ね。」
想像してしまったのか、ビクリと体を震わせて、一層まぶたに力が入る。

暖かな手で顔を触られる感触の後、そこからは何も感じなくなった。
手を離したのだろうか。だが目を開いて確認するわけにも行かない。
まさか皮膚ごと捲られているとは気づきもせず。じっと待っている。

タマモ > 後はもう集中するだけだ。
火傷の跡が見える捲った皮膚が、体から離した手に残る。
…本来、これは使えなくなった自分の部分を取り除く力。
そして、その手にした皮膚を、今度は肉人形の同じ部分へと押し当てる。
見た目はただ押し当てているだけ、だが、それはじわりじわりと溶け込むように吸い付いていった。
それと同時に、小さな少女の体にも変化が起こっている。
押し付けた焼け爛れた皮膚が肉人形のものとなり、その代償に奪うその部分の皮膚が与えた皮膚の所有者へと与えられた。

深くまで達しているのは、後は両手足の先か。
それならば、と、そこは後に回して体中の細かな傷跡を今度は治そうと手を伸ばす。
それでも、火傷跡までは深く達しておらずとも、皮膚が何度も剥がされていく光景はなんとも言えないものだ。
下腹部以外…ほぼ全身だろうか?一気には出来ないが、少しずつ、確実に、その皮膚は換えられていく。

…正直に言えば、一番辛いのは自分だ。
これを間近で見せられていく、剥がされたところも、移したところも、なにもかも。
さすがに、もう軽口を叩くような余裕なんてない。

カレリア > 「……」

ハッキリ言って地獄
一番辛いのはタマモだろう
よりにもよってカースド二人を相手にそんな力を使っているのだから
自分が弱音を吐く訳にもいかず、唯々時間が過ぎていく

「…カースド、順調に進んでますからね。もう少しの辛抱ですわよ?」

カースドに声をかける
そうするだけでも少し気がまぎれる
このまま治療が終わるまで…カースドに声をかけタマモの施術を見守るか