2016/05/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にリドさんが現れました。
■リド > 「……ありがとう、伝えてくれて。またね」
そう会話を締めて、別れる二人の女。
最近、仲の良い娼婦を一人見かけなくなったので、その事情をお仲間から聞いていたのだ。
ただの体調不良と知ってホッと胸をなでおろす。
「ま……杞憂だったわね。心配しすぎるのも良くないかしら」
小さく呟けば側の壁に寄りかかり一息。
■リド > 「……さて。さっさと帰らないとね…」
小さく呟けば身体を起こし、その場を後にしよう。
後に残るは人気の無い路地の空気ばかり。
娼婦はそう暫くも経たない内に復帰したという、後日談。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からリドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にセイン=ディバンさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からセイン=ディバンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にセイン=ディバンさんが現れました。
■セイン=ディバン > (常に暗い喧騒が絶えない、マグメールの貧民地区の一角。
そのとある店から、男が路地へと姿を見せる。
手には金貨をいっぱいに入れた袋があり、それを上機嫌にぽんぽんと投げている)
「いや、今回の冒険も実入りがよかったなぁ……」
(財宝その他もろもろを売り払った報酬を手に、男は路地を進む。
せっかくまとまった金も手に入ったし、今宵は豪勢な飯のある宿にでも行くか、と呟き。
次いで、どうせならいい女がいるところが良いな、もしくはどこかから連れ込むか、などと笑う)
「さて、どこにするかな。緑の一本足蜥蜴亭にでもするかなぁ」
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にリリアさんが現れました。
■リリア > (暗い喧騒が絶えない一角ではあるのだが、それでも懸命に生きる人々の顔はとても良いものだ。懸命に生き、藻掻き、笑う・・・そんな人々の顔のなんと愛らしいことか。それでも・・・いくら愛らしいといえど、器に魔力は満ちていない。それが枯渇する前に器に魔力を注がなければならない。さて、今日の獲物はどうしようか、と・・・本日の晩ごはんを求めてふらり、と貧民街の路地を歩く。そうすれば、対の方から上機嫌にぽんぽんと金貨が入った袋を弄ぶ冒険者の姿が見えて。)
――そんな見せびらかすように弄んで。盗まれても知りませんよ?
(そんな風に忠告するように声をかけたのは単なる気まぐれ。此処には今日生きるのも精一杯な人々も多くいる。そんな彼らをあざ笑うかのように、その袋を見せびらかせばスリなどに襲われても文句はいえまい。)
■セイン=ディバン > (黄昏の蜻蛉亭はメシのグレードが低いな。
血塗れ一角獣亭は宿のマスターの顔がくどいから嫌だ。
そんな贅沢なことをブツブツと呟きながら道を歩む。
鼻歌交じりのご機嫌っぷりは、予想以上の報酬のおかげで。食欲と肉欲を満たすための算段をしていれば声をかけられ、振り向きながら声の主を確認しようとする)
んあ? シーフの俺から盗めるヤツなんていないだろ、う……さ……。
(軽口は、後半鈍いものに変わった。声の主を振り返れば。そこにいたのは怖気を振るうような美人の女。
自分と同じ、いや、それ以上に深く美しい紅の瞳。
長く伸びた、神の与えたかと思う造型の耳。
闇を切り裂き、輝くような銀の髪。
おおよそ人間離れした美の化身。その姿を捉えた時、セインは一瞬で虜になり、すぐさま決意した。
今宵はこの女を喰らおう、と)
いやいやいやいや、心配ありがとうお嬢さん。
どうだろう、心配してくれたお礼に食事をおごらせてくれないか。
いやさ食事といわず、この区画は危険が一杯だ。
キミの身を俺に守らせてくれないか?
(早口と言うにもあまりにもせっかちな言葉の速さでそう言い。
セインは目の前の女性の肩を抱き、金貨袋を懐に仕舞う。
極力警戒されないように、笑顔を浮かべながらの提案。
相手がどんな存在かにも気づくことなどなく、そのままさぁさぁ、などと言いながら宿へと連れて行こうとする。
相手がこの男の下心に気づいているのなら、さてどんな反応をするだろうか)
■リリア > ・・・なにか?
(そのまま通り過ぎる予定であった。彼に忠告したのは気まぐれだ。顔見知りでもなんでもない。ただ、道端で出会っただけの明日には忘れてしまうだろう・・・その程度の者だ。だから、その足を止める理由もなかった。ただ・・・少し引っかかった。その言葉の尻が、消えるように掠れその視線が自分を値踏みするように注がれれば話は別だ。その足を止め、振り返り視線を貴方へ。)
・・・。
(じー、と彼の口説きを受ければ今度はこちらから値踏みするように視線を送る。夜闇を切り裂く真紅の瞳が彼の頭から、足の先。身体の奥の心までも見透かすように鋭い視線を浴びせるだろう。
顔立ち――醜悪ではなく、戦士らしい精悍な顔立ちという印象。悪くない。
身体――男らしい鍛えられた肉体が幻視出来る。むしろ良い。
魂――流石にわからない。ただ、悪くはないだろう。外観から判断する限りは我が道を行く意思の強さを感じさせる。良い。
じろじろと無遠慮に彼を観察するように眺める。これが彼から何もされずにしたのであれば流石にはしたない、と言えるが彼からも充分に観察された後である。お互い様であろう。そして、吸血鬼の判定結果は――。)
あら、ありがとうございます。では、お言葉に甘えさせて頂きますわ。
(――合格。まぁ、魔力をいただく相手としては悪くはないだろう。本当にいただくかどうかは・・・彼ともう少し話てみて判断するが、食事をする栄誉程度は与えても構わないだろう。それに・・・その精悍な意思の強い魂は好みだ。悪くない。彼の下心には気がついているようであるが・・・まぁ、いいだろう として、彼に肩を抱かれそのまま彼のエスコートの元宿へ向かうだろう。)
■セイン=ディバン > (結局のところ、男が選んだのは貧民地区の中では騒がしくなく、食事のグレードも悪くない、という宿。月食みの蝙蝠亭だった。
宿の中に入った男は静かな席を選び、テキパキと注文をし、男らしくない紳士的なエスコートを行った)
いや、しかしキミみたいなお美しいお嬢様と貧民街で出会うなんて。
今夜の冒険の一番の報酬はこの出会いかな、なんてね。
(歯の浮くような口説き台詞を言いながら、相手を更に観察する。
華奢な体つきは欲情を高ぶらせ、白い肌は嗜虐心をそそる。
こんなランクの高い女には早々出会えまい、とセインは口説き言葉に熱をこめる)
しかし、なんでこんな貧民地区を通っていたんだい?
正直、キミみたいに美しくて気品のある。高貴な女性が通るには危なすぎるぜ?
(言って、相手の手を握ろうとする。相手がそれを拒めば、多少不自然ながらも、テーブルの上のコップを取り、水を飲む振りをするだろう。
相手が拒まないのなら、下品と思われるかもしれないが、その手の柔肌の感触を味わうように手を撫でるつもりである)
■リリア > (そして、彼のエスコートに連れられてその静かな食事処の席につく。メニューを渡されれば ありがとう なんて、お礼を告げながらぱらぱらとめくって)
あら、お上手ですのね。
ではその報酬をいただくのにそれ相応の奉仕をお願い致しますね。
(ふふ、と笑いながらこちらも手慣れた様子で 楽しませてくださいね? と、彼のトーク術を期待する旨を伝えよう。奢る・奢らないは割りかしどうでもいい。それよりもこの夜が楽しいか否かの方が重要だ。楽しませてくれたのならば・・・今夜、報酬としてベッドの上で平伏せさせるのもいいだろう。お腹空いたし。
少女曰く――我が身体は至上の美。美しさには相応のこだわりを見せてきた吸血鬼である。
雪のように白い肌にはシミひとつ許さず。
胸は巨乳、という程大きくはないけれど綺麗に形が整った美しさを感じさせる。
すらりと伸びた手足は細く、長く。
くすり、と微笑む笑顔には小悪魔のような妖艶さを覗かせる。
文字通り・・・人間離れした美しさ、を感じさせるだろう。
もし、彼が思った通り・・・こんな女には早々出会えない。そう告げたのなら、胸を張り、ふふん と得意そうに笑った後こう告げるだろう。 ――当然!)
甘く見てもらっては困ります。私、これでも冒険者です。腕は相応に立つつもりです。
(自己防衛くらいは出来る、と侮られたままのは少々悔しい。むっ、と不満そうに唇を尖らせ自分の優位性をアピールしよう。そして、あちらが手を握ろうとしてくれば ふ、と笑った後に仕方ないなぁ、という様子でこちらからも指を絡めるように握ってあげよう。割りとサービス精神は旺盛な方である。)
■セイン=ディバン > (相手の品位の高さを感じられる言葉に油断をしかけるが。
……そこで、セインの危機感知能力が、何かを掴む。この女、どこか只者ではない、と)
もちろん!! キミのような女性をエスコートさせていただくんだ。
最大限の尽力をさせてもらうよ。
(そうこうしている内に料理が届き、晩餐が始まる。
値段の割りには美味であり、ボリュームのある食事をしながら、セインは積極的に口説き続ける。時に安直な褒め言葉を。時に詩的な言葉を。それもこれも、今宵のメインディッシュ。目の前の女性の肉体を味わうために)
おぉ、同業だったのか。俺もまぁ、腕に自信のある冒険者でね。
セイン=ディバンだ。もし仕事を一緒にすることになったらよろしくな。
(拒絶されぬどころか。握り返された手に興奮すると同時に、これは脈ありか!! と勘違いを暴走させる。
先ほどまで警戒モードに入っていた脳の危険感知能力は一気に鈍る。これは食事と共に摂取していた酒のせいもあるが。なによりも目の前の女性の美貌。それに因るところが非常に大きかった。
人間離れした美しさ、という陳腐な言葉ではもはや語りつくせぬ程。
食事代金を先に全額払っておき、ゆったりと食事をしながら、男は握る手に力を……いや、誘うような熱を込めた)
で、だ。食事もいいけど。やっぱりこの辺は夜は危険だからさ。
このままこの上の宿で、一泊したほうがいいと思うんだよね。
(キミみたいな美人さんを危険な目に合わせるわけにはいかないから。
そんな言葉を口にしながら、自身が狼となり、相手を喰らい尽くすという算段と妄想に鼻の下が伸びる。
……相手が、自分を喰らうなどとは欠片も考えはしない。愚か者な男であった)
■リリア > あら、嬉しいですわ。期待して、しまいますからね?
(くす、と妖艶に微笑み相手の脳を蕩かすように男にとって心地よいだろう、甘い媚びるような声を相手の耳に、脳に響かせよう。
そして、料理が届けば、両手を合わせ頂きます、と祈りを捧げ育ちの良さを見せよう。――最も、吸血鬼が祈る相手なぞおらず、ただの儀式的なものとなっているのだが。
そして・・・彼の口説き文句を聞きながら会話を愉しむだろう。)
名はリリア、と申します。
私、主にこの辺りを拠点に活動しておりますから、貴方もそうであればいつかその内ご一緒する機会があるかもしれませんね。その時はどうぞ、宜しくお願い致しますね。
(彼の気持ちはよく分かる。美しいものに触れたい、見たい、暴きたい・・・という欲求は吸血鬼にも存在するものだ。・・・それでつい我慢できなくなって魅了して、誘惑することなんて幾度行ったことか。だから、自分の美に魅了され、認めてくれている内は許せる範囲であれば応えてやるのが持つ者としての余裕、というものだ。・・・手を握る、くらいは許してあげよう。くすくすと余裕綽々の笑みで彼の熱の篭った指を受け止めて。)
貴方の意見はごもっともですね。では、私もこちらで一泊してしまいましょうか。ここ、静かですし雰囲気も割りと好みですしね。ベッドは柔らかいのかしら・・・。
(ふむ、と口元に指を寄せて宿泊の意思を告げよう。だが、あえて彼と一緒の部屋に泊まる・・・なんて様子は見せず別室で泊まるような雰囲気を晒し、相手の様子を観察してみせて。――私が欲しいならば、もっと情熱的に誘ってみせて。吸血鬼からの、無言の挑戦状である。)
■セイン=ディバン > 美人の期待に応えるのは男の務め。任せてくれって。
(あくまで軽口を忘れず、飄々とした態度は崩さない。
がっついた様子を見せはしないが、とうに相手に下心がばれているなどとは微塵も考えず)
リリアちゃん、か。可愛らしい、いい名前だね。
俺は手広く仕事をやってるから。まぁ、その内一緒に仕事ができると嬉しいねぇ。
(言いながら相手の手を撫でる。勘違いは更に進み、セイン自身、既に自分が食卓に並ぶ料理になりかかっているのだが。酒と相手の美貌に酔った頭ではそういった危惧をすること自体ができない状態で)
あぁ、ここは寝具の室も高いよ……。特に、伽をする時には、窓から入る月明かりがいい具合にベッドにかかって、ムードがあるんだよね。
(するり、と。獲物と思っていたリリア嬢が掌から零れ落ちそうになるのを察知し、なんとか相手をその気にさせようと必死になるセイン。指をつい、となぞり。相手の瞳を見る。赤と紅の視線が交錯するが、相手の考えは読めず。それでもセインは口説きを続行する)
リリアちゃんほど美人なら男なんて飽きるほど相手にしてきたんじゃあないかと思うけど。
……俺はそこらのザコな男とは違うぜ。極上の快楽。めくるめく幸せの絶頂!! 魂と魂が溶け合うような時間を提供できると思うんだけど……どうかな?
(言って、相手の反応を窺う。ここで拒まれるようなら、多少力づくにでも抱くつもりだ)
■リリア > (美人、と呼ばれるのは悪い気分ではない。磨いてきた美貌もその賛辞によって更に輝くというものだ。ふふ、と嬉しそうに吸血鬼は微笑んで。)
ふふ、世辞として謹んで受け取っておきましょう。
その内、共をする機会があれば、是非私に楽をさせてくださいましね?
(なんて、悪戯っぽく微笑みながら指の絡めから逃れるようにそっと手を離す。しかし、縋るようにその指を追われ再度指を絡められれば あら、可愛らしい と、慈しむように柔らかな笑みを見せ・・・しかし、サービス精神は旺盛な方であるけれど、届かないからこそ美しいものもある。更に逃げるように指を離していって。・・・くすくす、と微笑む様からはその攻防を楽しんでいるように見えるだろうが、さて。)
あら、詳しいですのね。月明かりが差し込むなんて・・・素敵ですわね。・・・あとは夜を共にしてくれるパートナーがいれば文句の付け所もないのですが。
(――チラッ、と誘惑するように視線を寄越す。少々あざといかもしれないが、夢魔なんて男を誘惑して精を食らう種である。あざとくないと夢魔なんてやってられない。)
まぁ、私 美人ですから!
(ドヤァァァ、という効果音がつきそうな程誇るように胸を反らし、嬉しそうな笑顔を見せるだろう。この吸血鬼は割りと自分大好きな自信家な風潮がある。褒めて上げれば割りと調子乗る様子だ。)
いいでしょう。私の夜の共をする栄誉を貴方にあげましょう。その言葉に嘘偽りとならぬように――今夜は楽しませてくださいまし。
(彼からの誘惑。ふ、と吸血鬼は微笑み・・・彼の誘いに乗ろう。――吸血鬼の今宵の晩ごはんの器に、彼の名が乗った。)
■セイン=ディバン > ご安心を、お嬢様。騎士の心得はないけど、お守り致しましょう。
(と言って、相手の微笑みに合わせるように笑う。次いで、縋り、追い。逃げられる指の感触に愉快な気持ちになる。ここまで勘違いを続けてきたセインではあるが、相手が決して色事を好まないわけではないということは判った)
リリアちゃんみたいな美人さんがだよ? そこらの路傍の石みたいな男と夜を共にしちゃ、その美貌と気位を貶めるってもんだよ。うん。
(相手のドヤ顔を楽しげに見つめ、一気に距離を詰める。この男も負けず劣らずの自信家であり、むしろ、こういった駆け引き、意地の張り合いにも似たやりといは大好物であり)
その栄誉、光栄にして恐縮の至りです。では……こちらへどうぞ、お姫様。
(相手からの了承の意を得て、内心小躍りしたいほどの喜びが湧き上がるが、あくまで紳士的なフリは崩さない。いや、既に相手には内面の下品っぷりはバレバレなのだが。自身が喰われると知らぬ狼を自称する子豚は、本物の狼の手を引き、宿の中でも特にランクの高い部屋へとリリア嬢を連れて行く。無論、支払いはセイン持ちである)
■リリア > 心得がなくとも結講です。騎士の魂を、誇りを抱き我が身を守ってくれさえすれば、それで良いのです。
(相手の芝居がかった口調に乗っかってこちらも本物の姫のように優しい演技のかかった言葉を告げる。
逃げ、追いつかれ、再度縋られて。指をくすぐるようなその攻防戦に、少女はくすくすと愉しそうに微笑んでそれを楽しもう。
もとより、女の冒険者なんて色事と隣合わせの人生だろう。――キライな子なんているの?と、完全に主観な冒険者感を抱きながら彼との攻防戦を心ゆくまで愉しんで。)
わかっているではありませんか。我が肉体は至高の美。それに触れる栄誉を得た貴方はその幸運を誇ると良いですわ。
(その言葉からは自分の美に対する絶対の自信が伺えるだろう。彼からすればお世辞のつもりであったのかもしれないが・・・少女は本気である。自分の肉体は醜い者にふれさせるつもりはなく、その栄誉を与えるのは自分が認めた相手のみ。彼は、その瞳に宿る意思の強さを認めたが故に、許しを渡した。少女にしても、たとえ世辞だとしても賛辞を受けるのは満更でもない。)
――はい。では、心ゆくまで楽しませてくださいましね?
(相手の手を取り、ゆっくりと立ち上がろう。そうすれば、相手のエスコートに応じ、彼と共に部屋の奥へ消えるだろう。――さて、その二人が消えた部屋の奥からどちらの嬌声が響いてくることになるのかは・・・彼らと、薄い壁に聞き耳を立てる物好きしか知らぬこととなるだろう。)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からリリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からセイン=ディバンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にレイカさんが現れました。
■レイカ > 今日の炊き出しも無事に終わった。
いつもの場所で、ほんの少しだけ住んでいる人たちのために、今日はカレーライスを作ってもらった。
「………。」
炊き出しの器具を片付けながら、私は思う。
どうして、この国はこんなにも歪んでいるのだろうか、と。
少しだけ見た目が違うだけで、どうしてこんなにもつらい思いを強いるのだろうか、と。
「……何が違うの…。」
私は、誰にも聞こえないように呟いた。
■レイカ > おいしいものを食べればおいしいと笑う顔も。
転んで怪我をすれば痛い、痛いと泣く顔も。
どっちも、私やほかの人間となんら大差はないのに、どうしてこんな迫害を受けるんだろう。
「……………。」
考えても、考えても答えなんかでないのはわかってる。
大昔からそうだった用に、今も昔もミレーの人たちは社会的弱者。
そんな、わかりきった答えしか浮かんでこないことくらい、私でも解ってる。
だけど――――――。
■レイカ > いつか、必ずミレー族もちゃんと暮らせる日が来るはず。
それまで、この目に見えている人たちくらいは…護ってあげたい。
傲慢かもしれないけれども、私は……そう思う。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からレイカさんが去りました。