2016/05/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にルーザリアさんが現れました。
ルーザリア > ――カッ。

「みつけた。」

と、ふいにイニフィの背後から声が掛けられる。
そちらを見やれば、立っているのはボロボロの旅行用外套に身を包んだ……。
いつぞやの女戦士だった。

「くくっ、そんなに魔力を出していたんじゃ見つけてくれと言っているようなものだね。」

以前とは違い、表情を隠すような白い仮面をつけた女戦士は、
くつくつとくぐもった声で、笑う。

「身を隠したいんだろ。付いてきなよ、いい場所がある。」

そう言って、貴女を手招きするが……。

イニフィ > 「………うっ。」

拙い、見つかったらしい。
やはりこれだけ魔力を溢れさせてしまっていれば、見つかるのは時間の問題だとは思っていた。
せめて、もう少し魔力を抑えられるようになっておけば、まだ違ったかもしれないけど。
見つかってしまっては、どうしようもない上に―――。

「ほ、ほっといてよね……って、その声。」

以前痛めつけた女戦士の声だった。
魔族を狩る目的で、自分に襲い掛かってきた相手の声にそっくりだけど――何かおかしい。
何がおかしいって、以前はあんな白い仮面なんかつけていたっけと考える。
おまけに、まるで自分の身を隠せる場所へと案内するとでも言いたげなその台詞。
―――どういう心の心境の変化か、もしかしたら襲い掛かってくるかもしれない。

だけど、身を隠すことが重要なイニフィにとって、その申し出はたとえ罠でも飛び込むしかなかった。

「…………嘘だったら、今度はもっと酷い目にあわせるからね?」

と、いえばまるで身を隠すように、黒い陰へと身を潜ませながら歩く。
何もしていないのに、赤い瞳はらんらんと輝いていた。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からルーザリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からイニフィさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にリリアさんが現れました。
リリア > ・・・おなかすいた。

(くぅ、とお腹を鳴らしつつ貧民地区をとぼとぼと歩く。辺りには料理店などなく、いかがわしいお店や娯楽施設が立ち並び辺りには娼婦が自らの優位性をアピールする為に酔っ払った金払いの良さそうな男を見つけては腕を絡みつかせ、胸を押し付け誘惑する・・・そんないかがわしい地域にはあまり似つかわしくない独り言である。
しかし・・・少女の告げる 空腹 が食ではなく、性の方であるならば話は別だ。数日前、とある淫魔に自らの抱える魔力の大部分を捧げた。別に活動する分には特に問題がないが・・・この器にぽっかりと空いた空腹感はどうにも良くない。血を吸うか、精気を奪うか。とにかく、どうしようもなくなる前に何らかの手段で魔力を確保したいのだが・・・さて、どうしたものか。きゅるるる、とお腹の音を鳴らしながら自らの乾きを満たせる者・・・それを求めてふらふらと歩いてみよう。もし、上手いこと良い子が見つかったならば、幸いそういうお店が多い地域だ。上手いこと魅了してどこかに連れ込んで血も精気も頂いてしまいたいところであるが。)

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にセラさんが現れました。