2016/04/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 娼館」にマリアージュさんが現れました。
マリアージュ >  
逃げられないようにと、首輪をされて近くの鎖で繋がれてまして。
店に飾られるように椅子に座らされています。
元々の体力はあまりないので、舐めただけのお酒のアルコールに意識を失ったまま。
かくり、と頭を下げて静かに寝ているままなのです。
白い肌に銀糸の髪、人形が飾られておりますように。

「――んっ‥‥」

僅かにですが、長い睫毛が動きます。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 娼館」にレイカさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 娼館」からレイカさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区 娼館」にレイカさんが現れました。
レイカ > 今日も今日とて、明日使うための食材をいつもの場所にとりに行っていた。
文句もあるはずもなく、衣食住全てを賄ってもらっている私の身としては、この程度何の苦もない。
からからと、沢山食材を乗せている台車を推しながら、何の感情もなくただ貧民町を歩いていく。
このあたりは視線がとても気になる。別に、妖しいことは何もないと思うのだけれども。

「………………。」

そして、いつものルートの途中にある娼館の前を通る。
ここは嫌いだ、いつも人が死んだような目をしている。
その中にいるミレー族の少女も、あんな絶望しきった目をしていたら―――。
ふう、と私は短いため息を付いて、いつものようにそっと前を通り過ぎていこうとした。

こんなところにいても―――時間の無駄だと思った。
だけど、前を通り過ぎようと思ったら、ふと寝息が聞こえてきた。
その場所がなぜかとても気になって、振り返った。今正に、目覚めようとしていたマリアージュのところを。

マリアージュ >  
「う、ん‥‥」

椅子の上で身じろぎ。
娼館の前で売り物として置かれているのですけれど。
小さく目をあけると、ぼぉ~とした眼。
まだ頭の中がくらくらとしているのです。
ふにゃぁ、と座りながら上半身を背伸びすれば、まだ控えめな白い胸のふくらみが軽く揺れるのです。

「――?。あれ、ここ、どこかしら‥‥?」

まだ眠そうな、目が覚めていない眼差しをきょろきょろとゆっくりしますと。
目の前に、振り返った人がいまして。
ふわふわとした笑顔を少し浮かべて、胸の前で手を振ってご挨拶をするのです。

レイカ > すごく、無垢な微笑をしている。まるでここがなんであるのかを分かっていない、とでも言うような感じで。
薄く開いている瞳を見る限り、今まで寝ていたのだろうという事が推測できる。
いや……「寝させられていた」と考えるべきだろう。じゃなかったらこんなところで身売りなんかしていない。

「……………。」

コートの奥の、空色の瞳がマリアージュを捉える。
格好を見る限り、ロリコンの男のために客引きをしていると見るべきか。
だけど、あの無垢な表情と仕草を見る限り、ここでそれをしていると言う自覚もなさそうだ。
台車の取っ手を下ろし、動かないようにくいをさしてマリアージュに近寄る。

軽く、人差し指を立てると、軽く下を見るように促す。
その後、人差し指を自分の指に当てて。

マリアージュ >  
椅子に座り膝を揃えて軽く両足を横に流すような少し上品な座り方。
お膝に手を置きますと、なんか違和感。
肌に感じる空気も違和感。
下を見ようとしますと、こちらを見ていた方が何かのジェスチャー。

「――?。‥‥!」

こくりっ。真面目な顔をして頷くのです。
じーっと待とうとする姿勢を、見せるのです。
近づいて来られると、見上げるようにしながら微笑んでいまして。
上げられた指をどこかまだぽわぽわとした夢見ているような瞳で見ます。
動きに合わせて顔が素直に動いていき。

「――え?。あれ?。わたくし‥‥」

少し頬を染めまして、両手で胸をそおっと隠します。
それからゆっくりと顔をあげましてから。
人差し指を指にあてられる様子を見ますと。

「――」

片方の手を離して、片手だけで胸を隠そうと‥‥隠れてませんけど。
その人差し指と同じところを、自分の細い人差し指で同じようにあててみせようとするのです。

レイカ > 貧民街とはいえ、手荒なまねをしてしまうとマスターにも危害が及ぶ可能性がある。
このあたりの治安はとても悪い、うかつな真似をしてしまえば自分だけではすまない。
さて、静かにするようにとジェスチャーして、同じようなジェスチャーを返されてしまった。
意図を理解できているならば、それでいいのだけれども―――。
さて――――――。

「………失礼します。少しお時間よいですか?」

店の中にいる店員と思わしき頭のはげた男性。
とても屈強な体をしていて、明らかに力は私よりある。
その人と交渉して―――あの子を、買ってしまおう。

だけど、勿論お金なんか持っていない。そもそも、お金はさっき食材を買うのに遣ってしまった。
今払えるのは―――これしかない。

「表にいる、あの女の子を飼いたく思います。ですが、私にはお金がありません。
ですので……私の体一晩と、あの子の体を交換してほしく思います。
…私はエルフのカイレ……。あのような小娘よりも、私のほうがよっぽどお金を稼げると思います。」

一晩で足りないならば二晩でも、何なら一週間でも。
ほとんど表情の動かない顔を、フードを取り晒しながら、私は交渉を始めた…。

マリアージュ >  
顔をあげて、無邪気に。柔らかい人差し指をぷにぷにとさせて、楽しそうな笑顔を浮かべます。
指先が触れただけでも、ちりりと魔力の力の流れが少しあるかもしれません。

「――?。どうしましたの?」

軽く首を傾げさせながら、鈴のような声を小さく。
それだけで長い銀糸の髪がさらりと揺れるのです。
お店の中に入っていくのを見上げて、後ろを向き。
付いていってみましょう、と立ち上がってあるこうとして‥‥。

「――きゃんっ」

小さな声、首輪の鎖が柱に繋がれていて、後ろに倒れてしまったのです。
あれ、これなに?。
鎖を両手で持ち上げて見て、中に入っていく人と鎖を見比べるのです。

そんなお店の中。お店の人は、店の主を呼んでくるでしょう。
明らかに堅気とは見えない人です。
レイカ様をなめまわすように上から下にと。
買った金額よりも、儲けをだすのにどうすれば‥‥、という顔なのです。

レイカ > 指先が触れると、少しだけど電気が走るような刺激があった。
彼女からの魔力の流れなのだろうけど、今はそんなことはどうでもいい。
今は、とにかく何とかしてこの子を『買わないと』いけない。
何も知らず、誘拐されて売られてしまった子を、こんなところで売春させてはいけない。

「…………!」

聞こえてきたマリアージュの悲鳴に、はっと私は後ろを振り返った。
だけど、何のことはない。首輪が引っかかって後ろに転んだだけのようだ。
それなら、後で怪我をしたところがないか見てあげるとしよう。

今はとりあえず、この男と交渉しなければ。
私の体を舐めるように見回してくるなら、外套を脱いで体をさらそう。
裸、と言うわけではないけれども白いワンピース姿で、体のふくらみはとてもよく解る。
控えめだけど、凹凸はあるし何より細い。

『へぇ、なかなかじゃねぇか。…おら、下の方も見せてみろよ?』

とても下品な要求…。その視線に、今すぐ弓矢を射掛けたい。
だけど、ぐっと堪えて。スカートの裾をゆっくりと持ち上げていく。
―――白のレースをあしらったショーツをあらわにする格好に。

「………処女ではありません。ですが回数は片手で数えられるほどです。
多少手非道扱ってくれても……私は、何も言いません。」

あの子を変えるならば……。この身一つくらい………。

マリアージュ >  
んしょっ。
立ち上がりますと、鎖の届く範囲で。お店の中を覗き込もうと。
そうしますと、外に向かってお尻を差し出しているような姿になっているのですが。
お顔が合いますと、無邪気な笑顔で、ひらひらと小さく手をさせます。
まだ夢見ているような瞳は、お薬を使われているように見えるかもしれません。

「――何をお話されてますのかしら‥‥?」

まだ頭がくらくらとしている子は、呑気なのです。

口笛を吹く店員さん。
無遠慮な目なのです。
それに比べますと、店主さんの眼は冷たく商売人の目なのです。
暫く口元を隠し考える仕草。
――そして悪いことを思いつくのです。

レイカ > ……少し世間常識に疎いのかもしれない。
それとも、既に何か薬でも盛られてしまったのだろうか。
とにかく、あの子はこの状況をなんら理解していないように見える。
―――ため息の一つもつきたくなるけれども、今はよそう。

「………いかがでしょうか?私はあの子を手に入れる。
あなた方は私を使って大金を手に入れる。」

これならば条件としてはなんら文句はない。
この手のものは―――どれだけ稼いでも許してくれないかもしれない。
けれども、あの子を買うならば…少し、ほんの少しだけ耐えればいい。
舐めるような無遠慮な視線も、店長のその仕草も耐えればいい。
下唇をかみながら、なおもショーツを晒し続けよう。

マリアージュ >  
「――きゃんっ!?。――??」

お尻を突き出して覗いていますと、小さなお尻を知らない方に撫でられるのです。
思わず、びくっと飛び上がってしまいますが。
検分するかのように遠慮のない男の人の手。
その手がお尻や、胸をなでまわすようにし始めれば。
今まで遠慮していた人たちの手も。

店員の一人が外の様子を見に出ていきます。
店主の方は外と目の前の女性を見比べて、少し枯れたような声。
――そうだな、外の子猫と中の猫。
今日、より儲けた方を飼おう、と。

レイカ > 「………勘違いなさらないでくれませんか。」

確かに理にかなっている。
より稼げるほうを選ぶのは当たり前のことだろう、だけどそうじゃない。
こちらが言っているのは「自分の体であの子を買う」という事だ。
此方だって、伊達に商売をして生計を立てているわけではないのだから。
それに―――触られているならばそれも逆に交渉の材料に出来る。

「あなたは、人が舐めた飴を売りに出すのですか?
今、私が買おうとしている娘を勝手に触られているのに、そのようにお金だけを求めるのですか?
私は貴方を信じて体を差し出すと言うのに…。これは案件問題です。」

さて―――、このはったりがどこまで通じるか―――。

「言いませんでしたが、あの方はさる貴族のお嬢様ですよ。
それをこのような場所で身売りさせていたと知ったら、一体ひいきにしている王国騎士団はどういうでしょうか?
…旦那様のお言付けで、食材を調達してくる傍らにお迎えに上がりましたら、なんと御労しい……。
このこと、旦那様に報告したら……」

どうなるか、お分かりですよね?
それを隠すために、私が身代わりになると言うのに。
そういうことならばと、私は後ろを振り返る。肩越しに店主を見ながら。

「明日……絞首台でお目にかかりましょう……。」

マリアージュ >  
店主さんは、軽く首を振るのです。
買ったのは自分だから、今はあれは俺のものだ。
売値は自分が決める、と。

「みゃ、みゃあ。くすぐったい、あの‥‥」

頭がくらくらしたままで、触られるとこそばゆい感じ。
くすくす、と小さく笑ってしまいながら体をよじれば、ふらりとして元の椅子に座ることに。。
店員も興にのったのか、幾らにするか。
脚をもって無理矢理ひらけさせて見せ、初めの客に高値を付けようとしています。

店主は口を隠したままで。
その言葉に、俺はお前に売るとも言っていないと。
人の商売の邪魔をするだけのつもりならば、客でもなんでもない。
と、手を振るのです。
そしおて貴族の、と聞くと。唇の端をあげた笑い顔。
――なるほど、もっと高く売れるというわけか。
店の前で仕切っている店員に声をかけるのです。
そいつは貴族の娘だそうだ、安値で売るな。
そしてレイカ様をもう一度見ると、親切なお嬢さん、ありがとさんな、と。

レイカ > 「…………。」

やはりその張ったりは聴いてはくれなかったか。
だけど、値段の吊り上げには成功したらしい。そして邪魔をしに来たわけでもないのだけれども。
高値に吊り上げられたならば―――その分、客の手出しも出来ないはず。
ならば……と。

「……では、安値の私がそれよりも稼げばいいとのことですね?
この辺りの者たちはあまりお金を持ち合わせていないはず、そんな彼らが貴方の設定したお金を払えますか?」

……絞首台送りにされるならばどちらでも構わない。
店の邪魔をしに来たわけでもないし、体を売るのも本当に構わない。
そのまま前に出れば―――店員に一言二言添えよう。

「……1回500ゴルド。私の値段は其れで構いません。」

安く、エルフの娘を抱けるならば本望だろう。
黒い外套を荷台に置き、少しだけ顔を赤くしながら―――ワンピースの肩紐を外そう。

マリアージュ >  
店主さんは、もう用事がないと、手をしっしっ、と動かすのです。
そして、こういうお店ですので、そういうお客を呼び込めるなら逆に歓迎するところなのです。
次は金を持ってくるんだな、と。

レイカ > 「…………解りました、致し方ありません。」

その台詞には、確かにそのとおりだと頷くしかなかった。
今回はお金を持ってこなかった私に、あまりにも落ち度があった。

今回は引くしかあるまい。手を出されている少女にはすまないけれども…。
出来れば助けてあげたかったけれども、これ以上は何も出来そうにない。

もう一度荷台を持ち上げて、そのままゆっくりと歩き出そう…。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 娼館」からレイカさんが去りました。
マリアージュ >  
高く売れると判ったので、正式なセリのような場を設けられることになったようです。
色々と儲けさせてもらった後に、身代金にするなり、売るなりとすればと。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区 娼館」からマリアージュさんが去りました。