2016/04/16 のログ
■リリア > (なぜ、こんな場所で・・・態々町中で獲物を探しているのか、といえば単純に今日はそういう気分であるからである。態々外で獲物を攫う気にもなれず、町中で適当に誘惑して、適当に美味しそうな子を見繕って、それなりに愉しみながらご馳走にありつければそれで良い。かといって大々的に襲ってはこの街に居づらくもなるし・・・まぁ、いい感じにごまかしやすそうな場所が特にここであった、というだけである。ちょっぴり治安が悪かったりもするし、ちょっとくらい変わったことしても大目に見てくれる、気がする。そのため、ここに陣を張り美味しそうな子がその辺にいないか、見繕っている訳である。しかし、先程から通り掛かるのは粗暴な荒くれものが多く、あまり美味しそうではない。こう・・・もっと可愛らしい子か、凛々しい子がいいのだが・・・。この際ある程度見目がよければちょっとくらい荒っぽい印象な子でも啜ってみるのもアリかもしれない。・・・もしかしたら、意外とそういう血も美味しいかもしれない。そんな事を考えながら欠伸を零し、おやつを探し続け)
■リリア > (腹の中で悪魔に相応しい、欲に塗れた夢を抱いていたとしても、黙っていれば清楚な少女そのものである。そんな少女が長時間、このあまり治安の宜しくない場所に滞在していれば、声をかけられることも当然ある。 ――今夜、いくらだ? そう、下婢た笑みを浮かべながら声をかければその冷たい真紅の瞳で相手を射抜くように見つめ)
・・・。
(品定めするように見つめた。――そして、その少女の品定めの結果としては。)
――っ!
(無言の、蹴り。その脂肪の詰まった腹へ腰の入った蹴りを入れ、彼の誘いを暴力でもって拒絶をした。かといって、それを咎めるような相手はこの場所にはおらず、少女がその論外、と断じた相手を路地裏へ廃棄して、ぱんぱん、と一仕事終えたというかのように手を叩きながら再び通りに現れたとしても、誰も何も言うことはなく。闇が隣り合わせのこの活気の元、先程と何ら変わることなく、客引きの声と、それに応じる客の声が夜の街に響続け・・・。)
■リリア > ――今日は、駄目 かなぁ。
(ぼそり、と呟いて吸血鬼の少女はその場を後にする。今宵は少女のお眼鏡に叶う者はなく、それでもお腹は空いたので適当な男娼でも買ってその甘い体液を啜ることだろう。 ――今宵、吸血鬼が現れたこの貧民街であるが・・・特に目立った活動もなく。ただの日常の1頁として、人々の記憶に残らず、消えて・・・)
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からリリアさんが去りました。