2016/04/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/路地裏」にディン・タウロスさんが現れました。
■ディン・タウロス > 薄暗い路地裏、一人の男が剣も抜かずに立っており、彼を中心
に人相の悪い薄汚れた服を着た男達が倒れている。
全員が苦悶の表情を浮かべて痙攣しており、悲鳴を堪えているのではなく、悲鳴すら出せない状態で。
脂汗や涎、涙や鼻水を垂れ流しながらびくんびくんと身体を震わせている。
「なんだなんだ、憂さ晴らしにもならないじゃないか…弱いから数を揃えるまで待ってやったのにな。
まぁ、そのまま俺の糧になって貰おうか、散々他人を食い物にしてきたんだ、最後は俺に食い物にされても因果応報って奴だよな?
ま、それだと俺もいずれは誰かに食われて終わるってことになるんだが…今は俺が捕食する側だから気にしないでおくか」
どこか楽しそうに笑いながら男達を見おろしていて、良く見れば男達の皮膚の下で何かがうぞうぞと蠢いていて、それが蠢くたび、男達は苦悶の表情を浮かべる。
ときどき、鼻の孔や耳の孔、眼窩から白っぽいぬるぬるしたもの、触手、の端っこが覗いてはまた入りこんでいって。
■ディン・タウロス > 「それにしても、1、2、3…8人か、これだけいてもこっちに傷
一つ付けられないとはな…まぁ、ただのごろつき風情に傷つけられたら冒険者としての面目丸つぶれだけど。
…それにしても、こいつら美味そうに食ってるな…今までは流石に人間の味を知りたいとは思わなかったから、リンクさせてなかったけど…ふむ…物は試し、か」
触手達が食事をする間は感覚のリンクを切っていたものの、ちょっとした好奇心でリンクをつないで見て。
触手達が味わっているモノの味を感じた瞬間、即座にリンクを切断し、その場に蹲って軽くえづきだす。
「うぇぇぇっ…強烈だな…やるんじゃなかった…好奇心猫を殺すっていうが、舌が壊れるかと思ったぜ…。
口直しに何か、美味い物か酒でも欲しくなるな…こいつら、置いていこうか」
食事が終わればそのまま自分のところに戻ってくるか、どこかに潜むかするだろうしと考えつつ、それでもきちんと後始末をしなくてはいけないため、終わるまではいないといけないかと口の中の唾を何度も吐いて感じた嫌な味を出そうとする。
■ディン・タウロス > 暫くすれば触手達はごろつき達の肉を食べ終え血を啜り終え、
骨をかみ砕いて咀嚼し終えて。
皮だけになってしまった哀れな犠牲者に、触手達は中から抜け出し今度は皮を食み始めていく。
「…なんだ、皮も食べれるんじゃないか…これなら服は火をつけちまえばいいんだし、残ってなくても良かったな。
しかし…こいつらも良く食べるな、俺が悪食の能力を持ってるせいで何でも食べるからだろうな」
それでも流石に人間は自分では直接食べたくないなと思う、そこまで堕ちればもう完全に…今でも8割人間ではないものの…人間を辞めることになる。
それに、正直なところ人間は余り美味しくなかった。
「こりゃ、そのうち退治以来が出てもおなしくないな…」
自嘲するかのように笑い、適当なところに腰掛けて触手達が皮を食べ終え、自分の方に集まり体内に入っていくのを眺める。
■ディン・タウロス > うぞうぞと蠢いていた触手達も全て身体の中に収納し終えれ
ば、地面に落ちているごろつき達の服へと指先から触手を生やし、先端でそれに触れて火をつけて。
全ての服に火を放ち、それらが全て燃え尽きるまで眺め、時には火を足して。
「証拠隠滅も楽でいいな、死体は全部触手達の腹の中、服はこうして燃やせばいい。
小銭や装備は脚のつかない範囲で売りさばけば…治安の向上、触手の食事、小遣い稼ぎと一石三鳥だな」
服の燃える煙が出ても、貧民地区でそれを気にするものはなく。
大火事にでもならない限りは、小火くらいなら誰も気にしないだろう。
実際、煙や火を見ても誰も近づいてこないのだから…今のところは、であるが。
■ディン・タウロス > 全ての衣服が灰になり、小銭を拾い売れそうなものを拾い集めて。
ぐるっとまわりを見回して証拠の隠滅が終わったことを確認して大きく伸びをするように背を反らし。
「さて、これで痕を見られても何も分からないな…まぁ、こんなところでごろつき共が何人死んでもどうせ誰も気にはしないだろうけど」
もしかするとごろつき達のまとめ役が出てくるかも知れないが、その時は返り討ちにすればいい。
触手の餌にもなるし金も稼げるし、ごろつき達が減れば多少ではあるがこの辺りの治安も良くなるだろう。
新しいごろつきが縄張りを広げに来るかも知れないが、密度は薄くなる。
「ま、建前というか誤魔化しだけどな…さてと、帰るとするかね」
寝床にしている宿屋へと戻ろうと、のんびりとした足取りで歩きだし、先ほどまでの惨劇を行ったとは思えないくらい穏やかな表情で路地裏を出て、宿屋へと帰っていった。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区/路地裏」からディン・タウロスさんが去りました。