2016/04/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にアリッサさんが現れました。
■アリッサ > 貧民地区の路地裏。
そこに立ったままお客はいないか周りをうろうろしつつ
貧民地区となるとまずまともに金を持っている人という前提を満たしている人が少なく。
「しかも性格も最低限の常識を守ってくれる人となると…」
最低限の常識=お金を払ってくれるか、なのだがここの民度ではそれもまた難しい。
娼婦、しかも自分みたいな子供が体を売って生きていくというのは大変なんだと毎日思い知りながら今日も必死に生きようとしていた。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にタマモさんが現れました。
■タマモ > さて、困った。
困るのはいつもの事だ、そして、その内容もやはりいつものものだった。
…道に迷った。
特に目的も無く歩き、何か目に付いたら寄ってみる、そんな事をしていれば当然な気がしないでもない。
ゆらりゆらりと耳と尻尾を揺らしながら、いつもの好奇の視線を気にもせず裏路地を歩いていた。
■アリッサ > 「今日はだめかなあ…」
ため息をつく。
娼婦の仕事なんてそんな日もある、がそろそろ所持金が心もとない。
前のお客さんはたくさんお金をくれたしとても上手だったけど生活するにはお金がかかる。
半分あきらめていたら奇妙な格好の女性を見かけて。
「…もうこの際贅沢は言ってられない」
多少変な格好は目をつぶってまともそうな人?だと思い、思い切って声をかける。
「あ、あの、私を買ってくれませんか?お安くしておきますので…」
■タマモ > ここは裏路地だ、行き交う者の数なんぞたかが知れている。
特に興味なんて無いのだが、揺れる耳はその者達の呟きをそう聞き逃す事はない。
もちろん、その少女の呟きも聞き取っていた。
その言葉一つにも、さて、何が駄目なのやら、とか考えている。
そして、向けられる視線、それも普段通りのもの。
次の贅沢が如何こうというのも聞いていた、だから、その次の言葉でついぴたりと足を止めてしまうのだ。
…明らかに、こちらに向けられた声に。
首をかくん、と傾げ、ゆっくりと少女へと顔を向ける。
「最近はお主のような女子がこういう事をする事も多いのじゃろうか?
大変とは思うのじゃが…一つ良いか?
先程言っていた、贅沢は言ってられんというのは、何を指しておったのじゃろう?」
傍まで歩み寄り、にっこりと笑顔で、ぽんぽんと頭を撫でる。
さすがに、こんな少女に明らかに怒ってみせるなんて大人気ない事はしない。
小さな少女だ、うん、だから仕方ないのだ。
…そんな事を考えている自分、少し気にしているようだ。
■アリッサ > 自分の声に反応してくれた。
まず第一段階はうまくいったので安堵のため息を漏らす
だがなんか自分の言葉が気になったようだ。
そんなに大きな声で言っていない部分だと思っていたがすごい地獄耳だ
「え、ええっと、貴方が女の人だから…その手の趣味がないと相手にしてくれるかどうかわからないし、ちょっと変わった格好だけど、お金は持ってそうだから一か八かで声をかけたんですけど…だめですか?」
正直だめでもともとだが下手な嘘を言うより正直に理由を言う方が悪い印象を持たれないだろうと思い正直に話す。
■タマモ > 「ふむ…なるほどのぅ。
男子に声を掛けず、まず妾というところを見ると…男子は少々なれぬといった感じじゃろうか?
後、こんな場所では金がどうこう以前に、好き勝手に襲われてしまう事もあるじゃろう。
今度からは場所をもう少しまともなところにしてみてはどうじゃ?」
問う少女、自分に答える言葉はどうやら正直に言ったものらしい、それは何と無く分かる。
だから、こちらもそんな少女と、その言葉の内容を踏まえて思った事をそのまま言ってみる。
「ともあれ…そんな可能性があるのに置いてしまうのもあれじゃな。
…仕方ない、買う、というのは少々好かぬが相手でもして貰うかのぅ」
ふと頭に浮かぶ少女とは環境が少々違うが、そのまま置いていくのはどうしても躊躇われる。
が、それを素直に言うのも躊躇われたので、適当に理由を付けておく。
■アリッサ > 「は、はい、実は私男の人の相手もできますけど…女の人の方が好きで」
聞かれて思わず自分で性癖をばらしていく。
「それに私住んでいた娼館が燃えちゃって…一人ぼっちで他に住む場所ないし…襲われてもお金さえ払ってくれればいいですし」
相手をしてもらうと言われればうれしそうな顔をして
「あ、ありがとうございます!」
手を握ろうとするが汚れた自分の手を見て慌ててスカートでごしごしと拭いて少しだけ綺麗になった手で目の前の女性の手を握って。
「アタシ、アリッサと言います…ここでしても大丈夫ですけど、どうなさいますか?」
■タマモ > 「まったく…この付近の男子というものは、小さな女子の扱いが成っておらんのじゃろうか?
妾の見知っておる女子は、男子が苦手であったでのぅ」
いや、この少女の場合は単に男子よりも女子好きなだけだろうか?
もう少しこの辺りの男子には頑張って貰いたいものだ。
そんな事を考えながらも、そっと頭から手を離す。
「………一人か、それは大変な事じゃ」
まぁ、一人だからこうしないと生きていけないのではないだろうか。
言葉を交わすごとに、どうしても思い出してしまう。
もっと別の生き方やら、拾ってくれる相手は居らんのか。
その女子も、目の前の女子も、そういう相手が居れば良いものだが…
「いやいや、礼は不要じゃ。お主は体を代価に金銭を得る、その関係じゃろう?
それ以上の事をしてくれるならば、むしろ妾が礼をすべきじゃ…のぅ?」
くすりと小さな笑みを、手を拭いて握る様子に零してしまう。
さて、とはいえどうするか…軽く考える仕草。
「おっと、妾はタマモじゃ。
おやおや…ここでも良いとは、なかなかの度胸じゃのぅ?
妾を相手にどうなるのか、分かったものでもないと言うのに…」
名乗られたら名乗り返す。相手は小さな少女、普段の名乗りはせず普通にやった。
ここでも大丈夫と言われれば、こう、意地の悪い笑みをわざと浮かべる。
…が、それをすぐに戻すと、考えをまとめたか、手を引いて歩き出した。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からタマモさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からアリッサさんが去りました。