2016/03/04 のログ
ご案内:「貧民地区 汚水の川にかかる橋」にカースドさんが現れました。
■カースド > 夜の貧民街、寒風吹きすさぶ橋の上を、人々は足早に過ぎ去っていく。
そこに居座っているのは、家に帰れない事情があるものか、そもそも家など存在しないものぐらいであろう。
コートに身を包み、小さな焚き火に両手をかざして暖を取っている少女は、後者だった。
最近覚えたばかりの魔法は、武器としては弱々しいが、焚き火を作る火種としては十分だった。
集めたゴミの山が黒い煙をあげながら燃えている。煙たいが、寒いよりはずっとマシだ。
■カースド > ここ最近で暮らし向きはずっと良くなった。暖かい服やお金を手に入れ、平民地区に出向いて買い物が出来るまでになった。
飢えることは殆ど無いし、道行く人に体を売る必要も今はない。これまでに比べたら夢のようだ。
お金が尽きてもタマモの教えてくれた領域で食べ物を探せばいい。この貧民地区以外にも行き場が出来て、随分気が楽になった。
一ヶ月前の少女を知る者なら、今は以前と比べてずっと血色もよく、穏やかな顔をするようになったことに気付くだろう。
ほんの僅かに肉がついているのもわかるかもしれない。栄養状態はまだ不十分だが、かなり改善されている。
ご案内:「貧民地区 汚水の川にかかる橋」にカレリアさんが現れました。
■カレリア > カースドに会いに来たまではよかったが橋の方角から煙が昇っているのを見つけて小走りで橋の下へと駆ける
焚き火でもしているのだろうがやはり火事やもめ事が心配になってしまうのはもう性分だろう
「……はぁ、暖を取っていただけですのね…」
焚き火にあたる少女の姿を発見し一安心
息をきちんと整え橋の下…彼女の住処へ進む
「カースド、こんばんは♪」
■カースド > 「に、ひゃく、ご、じゅう、よん…に、ひゃく、ご、じゅう、ご……。」
尖った小石で石畳を引っ掻いて、数字を書いている。0から始まったそれは、焚き火を囲むようにびっしりと螺旋状に書かれている。復習をしているようだ。
慣れ親しんだ声に、まず耳が動いてそちらを向き、続いて少女の笑顔が続いた。
立ち上がって、まだふらついてはいるがいくらかしっかりした足取りで近づく。
「カ、レ、リア。こんばんは。」
はしゃいだ声をあげて、そのまま抱きつこうとする。
「えへー、ま、また、来て、くれた、の?うれ、しい、な。」
■カレリア > 「ふふ…いつだって来ますわよ♪」
抱きついてきたカースドを受け止め抱きしめる
頭を撫でながらふと焚き火の方を見れば…何かが並んでいた
「…カースド、あれはその…なんですの?」
焚き火を取り囲む数字を見つめながら尋ねる
少し不気味なほどの数字が刻まれていて…
「何かの儀式ですの?」
妙な勘違いをした
■カースド > 「う、ん。い、つ、でも、来て、いいよ。カレリア、来ると、カースド、は、嬉しい。」
相手の胸元に顔を埋める。撫でられると、しっぽと耳が嬉しげに揺れた。
「んうー?」
あれ、と言われて振り向く。
見れば、復習のために数字を書きながら、角が丸まって書けなくなった石をその場に置いていったために出来上がった謎のオブジェ。
「えー、とね。数字、をね。練習、してた。石、でね、引っ掻く、と、数字、書ける、ん、だよ。今ね、えっと、に、ひゃく、ごじゅう、ご、まで、書いた、よ。」
なんでもないように答える。少女としてはただの努力の過程で出来たものなので、不気味とも思っていないようだ。
■カレリア > 「あなるほど…カースドは真面目ですわね♪」
勉強の復習をしていたのかと納得する
…が、小石で地面に200を超えるまで数字を書き込むとは
「凄い集中力ですわね。本当にカースドは才能に溢れてますわ」
魔術に勉学、それ以外の知識も驚くほど物覚えが良い
きちんとした生活を送っていればどこかの偉人になっていたかもしれない
■カースド > 「えへー。か、カレリア、に、褒められる、と、嬉しい。も、もっと、褒めてー。」
照れくさい時の癖なのだろう、猫が顔を洗うように、ボサボサの髪を拳で撫で付ける。
うにゃうにゃと口の中で何か意味のない声を出している。
「きょ、今日、も買って、くれる?カレリア、だから、た、タダ、でいい、よ。」
また一緒に過ごせることを期待してか、興奮して足踏みを始めている。布でつくられた靴がふかふかとかすかな音を立てる。
■カレリア > 「カ-スドが頑張っていたらいくらでも褒めますわ♪」
よしよしと頭を撫でる…本当に猫が人になった様でつい普通以上に可愛がってしまうがこれは仕方ない
「もちろん。カースドに予定がなければぜひ買わしてもらいますわ♪」
もちろん先約があれば別だがこの反応を見るにそれはないだろう
タダでもいいと言われるがもちろんそんな訳にはいかない
むしろ大目に渡しておかなければ
■カースド > 「じゃ、じゃあ、カースド、これから、も、頑張るー。」
少女の覚えの良さは、天性のものもあるだろうが、褒められることを大きなモチベーションにしているのもあるだろう。
上手くやれば褒めてもらえる。それだけのことが少女にはとても嬉しいのだ。
「よてい、はね。きゅう、せん、きゅう、ひゃく、きゅう、じゅう、きゅう、まで、れん、しゅう、するつもり、だった、けど、あ、あとで、やるから、良いよ。カースド買って。」
数字の復習はまだ半分どころか1/10も終わっていなかったようだ。
決まったとあれば、大喜びで手を引っ張って、いつもの宿へと向かおうとするだろう。
■カレリア > 「えぇ。なら私もいろんなことを教えてあげますわ♪」
物覚えが良いので教えるのも楽しい
何より何かを教えるときのワクワクとしたカースドの表情も見ていて癒される
「九千…そ、それじゃぁ行きましょうか♪」
手を引かれながらその場を後にする
あのペースで9999…完成するろには何かの呪いと
勘違いされてしまいそうだなと思いながら宿へと向かった
■カースド > 「うん、い、色々、なん、でも、教えて。お、覚える、の、好き。」
前回教えられたサバイバル知識も喜々として吸収していたところを見ると、新しい知識ならなんでも嬉しいのかもしれない。
いつものように途中でパンを買ってから、宿屋へ向かって、部屋を取ってもらう。
待ちきれないのか、壁に手をつきながら小走りで部屋の中へと向かった。
「えへ、へ。あ、あったかい、部屋は、いいねぇ。焚き火、より、好き。」
自分の分のカスタードパンを取り出して、ベッドに腰掛けている。もう慣れたものである。
■カレリア > 「そのうちカースドに教える事もなくなってしまうかもしれないですわね…」
パンを買い宿へ向かう
部屋に入れば外と違い暖かい…それに、これで完全に二人きり
「カースドもゴルドがたまれば部屋を借りるのもいいかもですわね。
今はどれぐらい貯まってますの?」
隣に腰かけチョコレートのパンを齧る
未だ橋の下に住んでいるカースドの住処を新しくできないものかと考えながら
■カースド > 「そう?そし、たら、一緒に、居る、だけで、良いよ。カレ、リアと、なら、そ、それ、でも、楽しい、から。」
隣に座った相手の肩に頬ずり。懐いた飼猫のように甘える。
もっちもっち、と少しずつカスタードパンを食べながら。
「えー、とね。い、いくら、だろ。外、でね、おかね、見せる、とあぶない、から、数えた、こと、ない。」
服の下に手を入れて、ずっしりとした革袋を取り出す。
中を開けば金貨で一杯、以前見せた時からあまり変化はないようで、一月ほど部屋を取れるぐらいの量だ。
「さ、最近、はね。ラウラ、と、カレリア、以外に、売って、ないんだ。し、知らない、人と、えっち、するの、あ、あんまり、好き、じゃ、なくなっちゃ、った。」
増えていないのはそのせいだろう。優しく甘い時間を過ごすことを覚えた少女は、今まで受けてきた扱いを、良くないものだと捉えられるようになったらしい。
■カレリア > 「もう…なら、一緒に暮らします?」
クスクスと笑いながら聞いてみる
カスタードパンを齧り自分に頬ずりするカースドは本当に子猫の様で…
耳のせいで余計に子猫に見える
「これは…軽く一月、安いところならそれ以上ですわね。
……ちゃんと使ってますの?」
以前見た時とあまり変わっていないのに一抹の不安を覚える
もしかしたら本当に食費のみに使っているだけなのかもしれない、と
「そうですの…ならこれからも沢山カースドを買いますわ♪
よく知りもしない輩にカースドは渡しません♪」
収入源がラウラと自分だけというのは…まぁ安心できる
ラウラなら信頼もできるし金銭的余裕もかなりある
貧民地区で下種に頼らなくてもいいのは素晴らし事だ
■カースド > 「それ、は……。ちょっと、まだ、ね…。」
少女には珍しい歯切れの悪い返事だ。視線もどこか落ち着きどころを探して彷徨う。
だがそれも僅かな間のことで。
「えとね、パン、買ってね、食べてるよ。」
それだけ言ってまたパンにかじりつく。つまりそれぐらいにしか使っていないのだが、少女としてはちゃんと使うの定義の範疇らしい。
「う、ん。カレリア、と、なら、えっち、するの、好き、だから、良いよ。」
ニコニコしながら言って、数秒後に手で耳を押さえてうつむいてしまう。
勢いで言ってしまってから、恥ずかしくなったようだ。
■カレリア > 「冗談ですわよ、あんまりカースドが可愛いからつい♪」
笑みをこぼしながらカースドの発言に苦笑を浮かべる
パン…一個数十ゴルドのパンを買うのみ
それにしか使っていないのならゴルドが全く減っていないのにも納得である
「カースド、食堂などでもご飯を食べないと体に悪いですわよ?
…やっぱりカースドもエッチですわね♪」
恥ずかしがるカースドに追い打ちをかける
きっと耳まで赤くなってしまっているのだろう…実に可愛い