2016/01/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にリトさんが現れました。
リト > 暗がり、人の目にもつかない路地裏の一角。
息絶えた一人の女性の遺体を投げ捨て、口元を血塗れにしながら一息つく少女の姿。

「――――…ふぅ」

ぺろ、と口周りの鮮血も舐め取り、しゃがみこんでいた姿勢からゆっくりと立ち上がる。
満腹感に心地好さを覚えながらも此処で寝るわけにはいくまい。ぺちっ、顔を軽く叩いて意識をはっきりと。

リト > 「……あーぁ。これ片付けないとな……」

面倒そうにため息をつき、遺体に掌を翳す。
一振りすれば瞬く間にそれは燃え上がり――炭になった。路地裏に一瞬明るさが灯る。

「ごちそうさま。……まぁまぁ、美味しかったね」

笑いながら踵を返し、路地を抜けようと歩き出す。

リト > 「―――――…」

むずむず、と身を震わせる。
満腹になれば次第に、心地を持て余してきたようで。
歩き出して暫し、ふと足を止めた。

「……今日は、早めに城に戻ろうかなぁ」

小さな呟きが闇夜に溶ける。

リト > やがて辺りに誰もいないことを確認すれば―――

ひらっ、と腕を振る。
途端霧の扉のようなものが現れ出でた。

「今日も……遊んでくれる人はいるかなーぁ」

そう楽しそうに呟きながら、扉を潜る。
一瞬でその姿は掻き消え、あとに残るは闇―――

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からリトさんが去りました。