2015/11/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にルモンドさんが現れました。
ルモンド > (昼間の奴隷通りを歩く。今まさに檻にぶち込まれるところで全力で抵抗するミレー族を始めとする奴隷たちの悲鳴や、奴隷に落とされてしまったのだろう高貴な人物の絶望に暮れる涙声、いっそここから出てのし上がってやろうとでも言うような気概で、檻の向こうの客に積極的に媚売る声など、様々な音色が響いている。様々な人間の様相が表われているこの場所をなれた様子でにへらとした表情一つ変えないままいつものように歩いていく軽装の男。ん、と何かに気づいたように一つの檻の前で足を引き留め立ち止まった。)
ルモンド > (薄暗い檻の奥、壁に肩を付けて膝を折り曲げて縮こまっている白肌を見つける。作り物めいた細い肩が、よく目を凝らせば上下しているとわかるくらいで動的な気配は微塵もない。檻の前へと歩んで、鉄格子に右手をかけながら目を凝らすけれども薄暗さで、奴隷の詳細な様子は見て取れない。)

――ねえ、キミ。座ってる子。聞こえるかな。…おーい。

(状況に絶望してるのだろうか、通りを行く人になど目もくれず、足元を眺めているだけの奴隷に声を投げかける。手をひらひらと振って見せ、にへらと緩い軽薄な笑みを浮かべた。)

ルモンド > (茫洋とした眼差しが遅れてこちらを振り帰る。リアクションがあったことに笑みをさらに深めると、おいでおいでというように手を振るう。薄めの体躯やなで肩やら、威圧のない顔面の作りのおかげでか、多少の警戒は残しつつもそっと鉄格子のほうへと移動してきた、半裸の奴隷。大人物の大きさの胴衣を被りワンピース風な姿となっているが、千切れて薄汚れた裾の奥に垂れ下がった小さな愛らしい陰茎が垣間見えた。改めて小汚く伸ばされた髪と、その下に隠した奴隷の少年の顔を見やり品定めをする視線。)

いらっしゃい。……ふぅん、磨けば光りそうな玉だよねえ。痛くしないから、何日かうちにおいでよ。

(どう?と首をかしげる。奴隷に判断を求めるのは通常あり得ないことかもしれない。少年も困惑した様子で、眼球が小刻みに動いていた。回りから男に向かう視線などどうでもいい様子で、男は鉄格子のさらに奥に手を伸ばす。掌を上に向けて、少年の股間に近づけた。表面をくすぐるようなつもりで指を握りこみ、指先でかすかな刺激を与える。瞬時身を離した少年をにこにこと見やりながら、店番を呼び立てる。)

…あの子をおくれ。何日かしたら戻ってくるかもしれないけれどね。

(レンタル品ではないが、出戻りもあり得ることを示唆させて。購入金額として提示された額を金貨で支払う。少年がこれから受ける待遇を暗示させる悪戯の後、少年の泣きそうに曲がった口元を見て、嬉しそうな笑みを浮かべる男であった。)

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」からルモンドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にシオンさんが現れました。
シオン > 貧民地区の住宅の屋根から人影が無いのを確認すれば、地面に降り立って大きく一度息を吐く。ここまでして仕事終了だった。仕事の条件に人に見られないことという条件はかなり面倒であったが、依頼人の意向に沿うしかない。

「今日もお仕事終了っと、少し休んでいこうかな」

あまり治安が良くない場所ではあるが、少しだけ休みたかった。近くにあった木箱の上が汚れていないことを確認して、座り込み、持っていた水筒の水を飲む。でもあまり気が休まる場所でもなかった。危険が及ばないように人の気配だけは探っておく。