2015/11/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」にミリシャさんが現れました。
ミリシャ > 「へぇ、街っていうのはこうなってるんだねー……?」

少女はまるでお上りさんだった。忙しなく動く視線は、好奇心に満ちている。
王都マグメールの貧民地区。華やかさについては他の場所より劣る場所だ。
かつん、かつん。周囲の建物――その石壁に靴音が響き、音を立てる。
周囲の人気は疎らだ。時折、空腹に蹲る痩せぎすの子供や酒に溺れた老人がいる。
可哀想だなぁ、などと他人事のように思いながら、しかし何をするわけでもない。
金を上げた所で助かるのは一時的だ。食い物についても同義。楽して得れば、次も楽を望むから。

「努力しなきゃいけない、っていうのも大変だよねぇ。人間は疲れそうだよ」

そこそこ歩いて疲れたのか、近くに木箱の上にひょいと乗り上げ、腰掛ける。
ゆっくり背筋を伸ばすと、行く先に目を向けた。この通りよりも多い人集り。
あちらは確か、娼婦街だっただろうか。――暇つぶしに覗いてみるもの悪くないかもしれない。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」に魔王アスタルテさんが現れました。
魔王アスタルテ > (魔王は、直属の配下たる人に化けた四天王を引き連れて貧民地区を歩く。
 路地裏を通ったのはちょっとした近道だからだ。
 貧民地区もまた、可愛らしい女の子が多いよね!

 まあ実際の目的は、貧民地区に住む物好きな魔族の娘に会いにきてたところなんだけどね。
 ちなみにその娘はアスタルテ配下で、特殊な魔術を行使しての王都のコントロールを命じているよ)

(その帰り道。
 路地裏を通ったのは、近道だから。
 治安は正直、悪い場所。

 そんな場所だから、木箱に腰掛けるその少女が一層目立つように見えた。
 なにせ、猫耳に尻尾を生やしたミレー族が堂々とこんな所にいるのだから。
 王都などの人間の街では、ミレー族の扱いは悪い。
 問答無用に連れ去られて、奴隷にされるなんて事はよくある話だろう。
 魔王たるアスタルテでも、人間の街では翼を背に引っ込めて、人間に見えるようにしているぐらいだ)

(そんな少女だったからだろう。
 アスタルテは、木箱に座るミレー族に声をかける)
「こーいう場所でミレー族が堂々と居座っているなんて、
 君は中々に度胸がある娘だねー。
 連れ去られて、奴隷にされてもしらないよ?」
(アスタルテは、ミリシャににこりと無邪気な笑顔を向ける。
 外見的には、アスタルテより少し上の少女だろうか)

ミリシャ > 「退屈だなぁ、もう――何かいないかな?こう、キュートな女の子とか、むぎゅってして、はぐはぐってしたい!」

大きな声で欲望を唱える。そうしたら来るかなー、なんて甘い考えがよぎったのは秘密だ。
そして、返答は思った以上に早かった。かかる声に視線を向けると、可愛らしい女の子がこちらを見ている。
齢は10歳ほどだろうか。一目して、纏う雰囲気に目を丸くすると、知識に思い当たる存在がいたのか、ふと。

「――んー、もしかして、魔王様?あ、私も魔族だから、大丈夫だよー。これは母様から貰ったものだし、隠さなきゃいけないものじゃないから出しっぱなしだけどね」

ゆらゆら。黒い耳と黒い尻尾を恥じることなく魅せつける。何ならモフってもいいよ?などと首を傾げつつ。
実際、襲ってくる男達もいたが、彼らは皆、少女の触手で創りだした神経毒の餌食になって今頃ピクピクと震えていることだろう。
ともあれ、まずするべきなのは魔族としての礼を取ること。立ち上がり、目の前で頭を下げる。

「えーとね、私はミリシャ。魔物使いやってます――魔王様は、多分だけどアスタルテ様でしょ?えへへ、いやー、嬉しいなぁ。憧れてたんだよー?」

魔物使いたる少女にとって、目の前の"軍団"すら率いるアスタルテは目標であり、憧れでもある。
彼女の四天王のように高位の魔族はまだ扱えないが、移動用の大猪やスライム、触手とはお友達な今日此の頃。
それ故、どこか人懐っこくニコニコしながら、アスタルテの来訪を歓迎するのだった。

魔王アスタルテ > (この娘に声をかける前に、彼女は大きな声で自身の欲望を唱えていた。
 あははー♪
 すっごくステキな欲望だね!
 分かるよ、その気持ち!

 その少女の瞳を見れば分かる。
 まあ気配でも察する事はできるけどね。
 彼女はミレー族でありながらも、魔族でもある。
 つまりハーフだ)

(アスタルテはかなり名の知れた“大罪”の魔王。
 魔王と聞かれると、一度頷いてみせる)
「そうだよー。
 君もまた、魔族なわけだね。
 そっかぁ、母にもらった耳や尻尾を大事にしているんだね。
 モフモフしていいかな!」
(モフってもいいよ、みたいな感じで耳と尻尾を揺らし、首を傾げているから、
 モフってもいいよね!
 立ち上がって頭を下げるミリシャの耳に、手を伸ばそうとする)

「魔物使いのミリシャちゃんっていうんだねー。
 いかにも、あたしはアスタルテだよ。
 あたしの事を憧れてくれているのは、嬉しいなぁ♪」
(数多の魔族・魔物を掌握する魔王。
 高位魔族であっても、軍勢単位で統括する。

 魔物使いの魔族という事は、規模は違えどアスタルテとけっこー似た立場だよ)
「君もまた、魔物を統治する才を備えているわけだね。
 感じるよー、そのカリスマ性。
 どんな魔物を今まで従えてきたの?」
(きょとんと首を傾げてみせる)
 

ミリシャ > 「ふふ、魔王様とお近づき、仲良し仲良しだね!――あ、うん。もふもふ大丈夫だよー。母様から貰った耳と尻尾、存分に味わうといいんだよ?それにしても慣れてるね。ミレー族の相手したことある感じなのかな?」

憧れの存在に出会えただけで満足気味。その手が、その声が、自分の為に伸びて、自分の為に響いてくれるのが心地よい。
耳はピコピコと震えており、尻尾もまたゆらゆらとゆっくり揺れている。路地裏の雰囲気が急激に甘やかになる。
少女の表情は早くも興奮に上気して、触れられるとふるふる、と体が反応してしまう。好きなものには忠実なのだ。

「ん、私は軍団、ってなるとまだまだかなぁ……今までだと、ボアちゃん――大きな猪さんとか、あとは触手さんとか。……んー、後はスライムちゃんとかかなぁ。ちなみにボアちゃんはここまで乗ってきたから、街外れの茂みでひなたぼっこしてるよ。怪我しないように人払いはかけてきたけどね♪」

大猪の魔物は冒険者達の練習台にされてしまう危険もある。流石に友達が虐められるのは見たくないからか、過保護気味に色々魔術をかけた様子が伺える。
喋りながらも、その甘い気配に酔っ払ったような雰囲気を見せると、恐る恐る、そっとアスタルテを見遣り。

「えーと、私もぎゅーってしていい、かな?憧れのアスタルテ様になら、無条件で臣下になっちゃうし、お姉様って呼んでもいいかなとか思っちゃうんだけども。あとあと、四天王の皆も見てみたいなー、とか……だめかなぁ?」

うるうる、上目遣い攻撃。なんとなく目の前の魔王様はこれに弱い気がしたのだ。必殺技である。

魔王アスタルテ > 「あははー♪
 君みたいな愛らしい女の子と仲良し仲良しできて、嬉しいよー。
 ミレー族は、可愛い娘が多いからね!
 いつも、可愛がっちゃってるよ!
 それじゃあ遠慮なく、存分にモフっちゃうねー」
(ピコピコと振るえるミリシャの両耳に両手で触れる。
 そして優しく耳を揉んでいく。
 触り心地がよくて、ほっこりするよー。
 ミレー族の耳や尻尾って、魔性だよね!

 耳に触れると身体が反応しちゃうミリシャを見ると、すっごくゾクゾクしちゃう♪)

「軍団の結成にもなると、魔王とかそれに近い魔族じゃないと難しいところはあるかもだね。
 まあ、多くの魔物を束ねていって、魔族の国の一領土を支配するまでに至った成り上がりの魔族というのは、歴史的に見てもけっこーいるものだけどね。

 わぁー♪
 ミリシャちゃんもまた、素敵なお仲間さんを引き連れているわけだねー。
 いつか、紹介してよー」
(そう言って、子供の如く無邪気に笑う。

 そんな時、ミリシャの上目遣いという必殺の攻撃!
 思わず興奮しすぎて、身悶えそうになっちゃうよ!
 心の中がね、きゅんってなっちゃうの!
 瞳をうるうるさせちゃって……もう、断れるわけがないね!
 可愛い女の子の上目遣いに物凄く弱い魔王であった)
「もちろん、いいよ!
 あたしが壊れるぐらいに、もぎゅーってしちゃっていいよ!」
(目をハートにしつつ、そう言ってみせた。
 興奮してOK出しちゃったけど、アスタルテがそのまま悶え死んじゃったりしないかな?
 あははー♪ そんな幸せな死に方、全然ありだけどね!)

「わぁ~♪ 臣下になってくれるの?
 やったぁ~♪
 ミリシャちゃんなら、大歓迎だよー!
 じゃあこれからは、あたしの事は“お姉様”って呼んでよ」
(はしゃいで喜ぶ魔王。
 まあ、忠誠の儀に移行すればもちろん、魔王の務めとして真面目でやるけどね)

「あたしの後ろに四人いるじゃない?
 彼等は、今人に化けているけど、四天王だよー」
(四天王達は一歩前に出て、挨拶をする)

『我は、四天王の一角ロータスだ』(赤髪の大男)
『私は変幻自在スライミーよ。よろしくね』(青髪の少女)
『俺こそは、ブルートだ!』(黒髪の男。以外にイケメン)
『私は、メカルトと申します』(三人と比べて丁寧な白髪の男)

『ここは人間の国だからな。
 我等四天王も、人に化けているわけだ』
(最後に、ロータスはそうミリシャに告げた)

ミリシャ > 「そかそか。それならもしかしたら、母様とアスタルテ様も何処か出会ったことあるかもねぇ♪んっ、ふふ、そこ、弱いんだよっ――ぁ、ぅんっ♪」

耳の内側のぷにぷにした部分を優しく揉まれると、体がふるふると震えて甘い声が漏れでてしまう。
暖かくて、ふわふわした毛並みが優しくアスタルテの指を押し返す。尻尾も嬉しそうにゆらゆら揺れていた。
表情はともかく尻尾の揺れはごまかせないのである。

「ん、国かぁ。大変だよねぇ――私は、こう、お友達が一杯欲しいなぁって思ってただけだから、皆軍団って言うより仲良しで付いて来てくれてるだけなんだよね。ボアちゃんなんか特にそうかも。拾った頃はギュッて抱きしめられるくらい小さなうり坊だったのに、今じゃ私を五人は乗っけられる大きさで、私を守ろうとしてくれるんだー。フッカフカで冬のお供だよー」

自分のことを慕ってくれる大猪のことを思い出しながら、上機嫌な笑みを浮かべる。
あの子とは仲睦まじく、キスまでする仲だが、その先にはお互いに踏み込めない形。――主にボアちゃんのあれが大きいのが原因。
体が小さいから、そこら辺は不便なのだとか。ともあれ上目遣いのおねだりが通れば、心底嬉しそうに抱きついた。むぎゅ、もふもふ、むぎゅぅ。
小さな体温が伝わってきて、幸せ。問題は少女も攻め気質なので、スキンシップが激し目な所。肌を擦り合わせながら、にっこりにこにこで。

「ん、それじゃ、アスタルテ姉様、よろしくね♪えへへ、姉様、姉様♪ふふ、嬉しいなっ♪――儀式はしちゃう?髪の一本から爪先まで、姉様にならいつでも差し出せるけど」

幼い頃からその武勇伝は聞いてきた。憧れて、恋い焦がれて、そして今、目の前に少女にとって絶対にも等しいアイドルが居るのだ。
差し出せるものなら差し出すし、愛を注がれるなら応えるつもり。それは崇拝や狂信にも等しい何かだった。
四天王達の挨拶が始まると、それぞれにペコリと一礼、ご挨拶。その話を聞いて、少し考えた後に。

「……ん、ミリシャだよー。えへへ、皆仲良くしてくれると嬉しいなぁ♪お友達ってやつ!」

少女の価値観は基本的に、お友達か、お友達じゃないか、敵かの三択。それ以外の選択肢はない。
だから、仲良くして、と素直に言うのだ。コミュニケーションはまず言葉を作ることから、というのが少女の信念だった。
皆が仲良くしてくれる、というのであれば素直に飛び跳ね喜ぶだろう。なお、仲良くなったら抱かれるのも厭わない程度に淫蕩ではあったりするのは秘密だ。

魔王アスタルテ > (母親と知り会っているかぁ)
「ミレー族ちゃんはものすっごく可愛がってるけど、さすがに君の母と知りあっているなんて偶然はー、
 もしかしたら……あるかも?」
(ちょっと思い返してみようかな。
 一瞬、真剣な表情になるアスタルテ。
 可愛がったミレー族ちゃんは、忘れたりしないからね!
 黒髪に耳、尻尾は母親譲りという事だからね。
 そしてリンシャの瞳は、紅。魔族のものなので、これは父親譲り。
 耳や尻尾だけではなく、その瞳からもなんだか妙な親近感が沸いてくるような……。
 アスタルテの瞳も赤だからねー)

「ミリシャちゃんのその耳で感じちゃってる声も……すっごく、ゾクゾクするよ……。
 ミレー族の耳って、ほんとに気持ちが良いよー!
 あははー♪
 尻尾もちゃんと、弄ってあげるね!」
(アスタルテは、左手で耳をモフモフしながら、
 右手で尻尾を優しく掴んだ。
 そして、掴んだ手を上下に動かしてみせる)

「ほんとに、国を治めるのはけっこー大変だよー。
 あははー♪」
(魔王としての手腕が高いためか、その口ぶりとは間逆であまり大変そうには見せない。
 まあ、実際ある程度大変なのは間違いないんだけどね。
 それも魔王のお仕事だからねー、頑張るよ!)
「わぁ~、そーいうのも分かるよ。
 仲の良いお友達が増えるって、とっても嬉しいよね。
 あははー♪ なんだか、とっても昔のあたしを思い出すね」
(とっても昔とは、計りしれない程の大昔だよ。
 昔だから、記憶も鮮明じゃあくてちょっと靄がかかっちゃってるかな。
 だけど、大昔の事を思い出すのも、たまには悪くない気持ちだよね)
「そっかぁ。
 ボアちゃん、すっごく頼もしい子だね。
 仲良くなった大切なものが、成長していく姿っていいものだよね。
 せっかくの仲間なんだし、大切にしてきたいね」
(アスタルテは、にこりとした笑みをミリシャに向ける。
 長生きする魔族だからこそ、大切なものの成長が身近に感じられるんだよ。
 だからこそ、別れの時は心が張り裂かれそうになるぐらい……辛いんだけどね……。

 抱擁を了承すれば、ミリシャは嬉しそうに抱きついてくる。
 そんな彼女の抱擁を魔王は身体全体で受け止めてみせた。
 アスタルテの小さな身体はもふもふされちゃうよー。
 そんなミリシャの体温を肌で感じると、心臓すらも止まりそうになるね!
 興奮で、息が荒くなってきちゃいそう!
 ミリシャは、けっこー攻め気質なのかな?)
「ミリシャちゃんの身体……とっても温かいね……」
 よろしくねー、ミリシャちゃん♪

 忠誠の儀は、大事だからねー。しちゃうよ。
 ミリシャちゃんの全部差し出してくれるなんて、あたしすっごく嬉しい!
 だけど、そういった魔術的な事はしないよ。
 忠誠の刻印を刻んだりとかは、基本しないからね。
 もちろん、希望があればそーいうのもやっちゃうけどね!」
(しいて言うなら、ミリシャを愛しちゃうよ!)
「それじゃあ、忠誠の儀はあたしのお城でやっちゃうね。
 そんなに堅いものでもないから、安心してね」

(そして、ミリシャに仲良くしてほしいと言われた四天王諸君は)
『『喜んで』』
(と、返していた。
 そしてロータスが代表して、)
『我等でよろしければ、仲良くしよう。
 むしろ、貴様はこれからアスタルテ様の臣下となる者だからな。
 我々にとっても、同志も同然!
 是非とも、仲良くしようではないか!』
(そう言って、ロータスはミリシャに挨拶しようと手を伸ばしていた)

ミリシャ > 「ん、あるかもしれないよー?なんか、姉様の雰囲気、初めてあったはずなのに知ってるもん。でもでも、まさかねぇ?」

何となくすごく懐かしくて、好きで好きでしょうがないんだよ?と抱きついたまま。
初めて会ったはずなのに、初めてな気がしない幸せな気分。こうしてぎゅっとしているだけでも心が満たされるのだ。
甘えたいなぁ、すりすりしたいなぁ、欲望が溢れて止まらないものだから、もふもふぎゅぎゅーっと身をすり寄せて。

「もう、お耳はびくっとするからちょびっとがいいなぁ……ん、にゃ――は、ぅんっ♪しっぽも、だ、めぇっ♪」

普段は攻め気質なはずなのに、体がすんなりと順応して、この人に従いなさいと命じてくる。
触れられる部分全てが気持ちよくて、暖かくて、幸せになる感覚。満たされるってこういうことなのかしら?と内心思いながら、力を抜いて身を委ねてみた。
このままズブズブと溺れていきたい、そんな暖かさだ。お昼寝にも最適な気がする。

「ん、やっぱり大変なんだー……魔王のお仕事。私はまだ当分遊んでのんびりしたいなぁ、って言うとダメかなぁ?」

なお、現在母親とは別居中――魔族の子供を連れて、街で過ごすのも大変だよね?と自分から母離れした次第。
実時間自体は本当に幼いころを強引に時空間捻じ曲げて圧縮してすっ飛ばしているものだから、少女が育つまでの20年間近い時間は、2日程度になっている。
胎内から魔力を行使し、母親を時空間の歪に引きずり込み、強引に時間を早回しにして育ち、出産させ、更にその乳を吸い、蜜を飲み、愛を食らって育った娘。
父親については、敢えて聞かなかった。娘ながら、母にも言い難いことありそうだしというお利口さんな配慮の結果だ。
きっと聞けば話してくれたのだろうけど、聞かなくたってちゃんと愛してくれたから、それで十分だと思っている。
――よく考えると、並大抵の魔王より悪逆非道な真似をしている気がするが、きっと気のせいだ。ミリシャはいい子である。
アスタルテの昔の話、と聞くと耳がぴくっと動いて、興味津々に見上げる少女の姿があった。お目目がキラキラしている

「姉様の昔かぁ、聞いてみたいなぁ。――ふふ、ボアちゃんはすっごく可愛くて、気弱な子だけど頼りになるんだー……その、ちゅーまでしかしてないんだけど、ね?」

少し恥ずかしそうに頬を赤らめる。その姿は母親似の物。もじもじ、どきどき。
まだ幼い少女は、別れを経験したことが数回しかない。――ましてや仲が良ければ守ろうとするから尚更だ。
あの大猪が狩られでもすれば、其れこそ悲しみと憎悪を抱いてしまうかもしれない。村など一吹きで燃やしてしまうほどに。

アスタルテの鼓動が加速するのを感じると、瞳に浮かぶ怪しい気配。胸元を狙って、その可愛らしい先端をこっそり頬で擦ってみる。
攻め、とまではいかない強めのスキンシップ。なんとなくこれ以上は許可が必要な気がしたので、進むのは我慢だった。

「んー、姉様の物になるから、姉様の印は欲しいなーって。ん、エッチなのでもいいけど、とにかく、姉様との繋がりがほしいんだよぅ?そうしたら、姉様がピンチな時に、ミリシャの力をいっぱいあげられるかもだし」

両親が実力者であったからか、魔力量はかなりの物。成長途上なので魔王級とまではいかないが、今でも中位魔族の天辺ほどにはいられるはず。
お城に招待してもらえるというなら素直に着いて行く次第。きっとセキュリティにも弾かれないはず。

四天王の皆が挨拶に答えてくれると、返す言葉には頷いて。
ご挨拶の手には素直に、手を差し出して握り返す。
その時、無意識の内に仲良しになりたくて、自分の魔力を注いで見ちゃうのは秘密だ。受け入れてくれるなら、ふわぁっと甘い気分が僅かに漂うはずだった。

魔王アスタルテ > (ミリシャからしばらく抱きしめられると、なんだろう……。
 いつもみたいな『可愛い女の子を可愛がりたい』といものもあるんだけど、
 それと同時に“母性”と、あとなぜか“父性”も沸いてくる。
 むしろ、そっちの方がだんだん強くなってくるぐらいだよ。
 要するに『実娘として、愛したい』と言った感じ。
 あれ……どうしちゃったのかな、アスタルテ。
 ミリシャとは、今日が初対面のはず。

 それに実際は、ミリシャから“お姉様”と呼ばれたいわけではないような気がする。
 じゃあ、どう呼ばれたいの?
 『アスタルテ』? 『アスタルテちゃん』? 『魔王様』?
 どれも違う……。
 そんな時、アスタルテの頭に過るものがあった。
 そうだよ、きっとミリシャからは『パパ』って呼ばれたいんだよ。
 見ず知らずの女の子に、パパなんて呼ばれたくなる性癖……アスタルテにあったっけ?)
「実は、あたしもだったりするよ。
 ミリシャちゃん……ううん、ミリシャの雰囲気は初めてな感じがしないんだよね」
(自然と、ミリシャの事はちゃん付けではなく、呼び捨てになっていた)

(ミリシャの事が、狂おしい程愛おしい。
 外見年齢的にはアスタルテの方が下だが、我が子を抱擁するかのように左手でミリシャに手を回す。
 そして右手で、ミリシャの頭を優しく撫でた。
 この娘から、甘えられたい……。
 そして、いっぱいいっぱい甘やかしたい。

 と思いつつも、ミリシャからもふもふぎゅぎゅーっと抱きしめられるのだった。
 ミリシャを抱擁していたアスタルテだけど、すぐに彼女の耳と尻尾弄りに戻るよ!)
「あははー♪
 ミリシャは、耳と尻尾がとっても弱いんだねー。
 もっと、そのステキな声を聞かせてよ……ミリシャ」
(さっきよりもさらに激しく、耳と尻尾を可愛がっちゃうよ!
 とっても、手触りが気持ち良いんだよね!
 ふかふかでね、まるでリーシャの耳や尻尾を愛でているみたいでね、すっごく幸せになるよー。
 そういえば、どうしてここでリーシャが出てきちゃったんだろう……?)

「ミリシャは、まだ幼いからねー。
 楽しく遊んで、それでしっかり学んでいかないとだね!
 魔族は寿命がながいから、けっこーのんびり出来ちゃったリはするんだよ。
 だけど、ミリシャからは魔王の素質も感じられるね。
 将来に期待だよー」
(そーいえば、母親とはどうなっているのかな? とちょっと思うアスタルテだった。

 アスタルテの昔話に、ミリシャは目を輝かせて耳をぴくっと動かしていた。
 興味津々かな?
 もじもじと顔を赤らめるミリシャもまた、素敵なものだよ!)
「そうだねー。
 大昔の話だから、あたしもそんなには覚えてないけどね。
 あたしもミリシャみたいに、魔族や魔物を仲間にして冒険とかしていた時期もあったんだよね。
 あははー、懐かしいなぁ。
 世界のあっちこっちを見て回ったものだね。
 胸溢れる光景に、当時は感動した事もちょっとだけ覚えているよー」
(アスタルテは生まれながらにして魔王。
 だけど、そんな魔王もけっこー可愛らしい時代があったものだよー)
「ある山では、ドラゴンと戦ったりもしたかな。
 仲間達と力を合わせて、やっつけちゃったりね」
(自分の過去も、今自身が強大な魔王として君臨していると思うと、とっても微笑ましいものに思えるよ)
「わぁ~♪
 あたしもボアちゃんに是非とも会ってみたいよー。
 ミリシャの仲間だし、撫で撫でしちゃいたいね!
 おー。チューまでしたとは、関係が進んでいるねー」
(まあ、大切なものが他者から奪われれば、そいつを完膚無きまでに苦しめてぶっ壊したくもなるよね。
 その傷つけられたのが血の繋がった者であれば、傷つけた相手に苦痛を味あわせたいとすら思えてくるかな。仇となる親族なども含めてね)

(ミリシャは、アスタルテの胸の先端に頬を近づけ、そして擦ってみせる。
 すると思わず、アスタルテは甘い声を漏らしてしまった」
「ひゃぁっ……♥
 あははー♪ ミリシャは甘えん坊だね。
 そんな事する子には、おしおきが必要かなー?」
(アスタルテは、ミリシャに優しく微笑んでみせる。
 こんなに可愛い女の子からスキンシップを求められるっていいよね!)

「分かったよー、繋がりが欲しいならあげちゃうね!
 じゃあ、あたしの印を刻んであげるね!
 どこに刻んでほしいかな?
 ミリシャから助けられるのは、頼もしいねー」
(ミリシャからは、けっこーな魔力が感じるんだけど、
 それもなんだか、アスタルテと近しい性質の魔力だ。
 その量こそ、高位魔族にはとどかないけどね。
 発展途上という事だね。
 つまり、ミリシャとアスタルテの魔力の相性は最高)
「あたし達の魔力の相性は抜群みたいだからね。
 あたしも、ミリシャがピンチの時は力を分けてあげられるねー」

(四天王もまた、ミリシャと仲良くなりたがっていた。
 なんとなくだが、ミリシャと、主であるアスタルテを重ねようとしているのだ。
 四天王に魔力が注がれると、彼等はそれを受け入れてみせた。
 今、ミリシャにのみ分かるように、四天王はその真の姿を現すだろう。
 ただし他の者からは、四天王は人間にしか見えない)

ミリシャ > 「んっ――あぅ、なんか、姉様に呼び捨てにされると、ドキドキするけど、安心する、ね?」

母親に見せるのと同じような、甘い擦りつき。なんとなく、この人は自分の絶対的な味方になってくれる気がする。其れこそ、血がつながっているんじゃないかと思うほどに。
エッチなことがしたい、という訳でもない、穏やかな感情。其れは母親に感じるものと一緒の、甘えたい欲求。
初めて合うはずなのに、ずっと一緒だった気がする。そんな、アスタルテにすっかり陥落気味。
パパ、とは呼べないまでも、家族である姉様という呼び方を求めたのは、其れが原因かもしれなかった。

「えへー、私も、一緒。なんか、アスタルテ姉様とは、初めて会った筈なのに、なんだかすっごく懐かしくて、会いたかった人みたいで……」

抱擁されて、満たされて、すっかり蕩けた甘え猫のような状態。
耳も尻尾も触れられるままに、甘い声を漏らしながら、ぴく、ぴくっと腕の中で軽い絶頂を繰り返してしまう。
びくびく、ぴく、びくん。触られる手つきが徐々にピンポイントになってくる。どうして分かるの?と戸惑うほどに的確に。
それが、かつて母の受けた愛撫と同じものだとは、まだ少女は気づいていなかった。

「えへへ、魔王になれるかなぁ?そしたら、姉様のお手伝いできるのだけど――それに、母様も喜んでくれるかも。今はこの街で冒険者さんやってるらしいんだけど、魔族の子供と一緒だと大変かなーって思ったから母様とは離れてるんだ。寂しくなったらこっそり甘えに行くつもり♪」

なんとなく、母親の状況を伝えながら、アスタルテの昔話を待つ。
やがて聞かされる話は非常に魅力的だった。特に龍を討伐する話なんかは興味をそそった。
――そういえば今度、この国で戦いが起こるらしい。お隣と殴り合いなんだとか。
姉様が何かするならお手伝いしてもいいかな、なんて内心考えながら、心躍る話に耳を傾ける。

「ん、その、ボアちゃんは初めてであったお友達だったから、好きなんだ……その、四天王の皆みたいに変身できるほど力はないんだけどね?えっと、母様には内緒だけど、今度、ちゃんと頑張って、ボアちゃんとの赤ちゃん欲しいなって。母様は絶対にいい顔しないからなぁ。最後は許してくれるけど」

その表情は恋する乙女の顔だった。魔物と友情を育めるということは、恋慕も同じであるということ。
少女はすっかり、大猪の魔物に恋をしていた。其れこそ、愛の結晶たる子を孕んでもいいと思うほどに。
魔力を分け与えれば人型を取れるのだろうけど、そうしないのは姿形を気にしないから。
故に唯一の問題は、彼の巨大な肉棒を受け入れられるかの一点に尽きたりする。とはいえ其れはまた別の話。
今は、目の前の大切で大好きなアスタルテを目一杯楽しむのだ。お仕置きと言われると嬉しそうに頷いて。

「姉様相手なら、どんなお仕置きでも。――ただ、姉様にお仕置きされるなら、姉様の可愛い声も聞きたいな。今みたいなの。えへへ、姉様はそういうの、嫌い?」

お互い攻め気質だからこその問い。少女もまた、アスタルテを貪りたいのだ。可能なかぎりで。
故にボーダーラインを問いながら、印を残してもらえることに頷く。

「――胸か、子宮の上、かなぁ?ミリシャの魔力は、子宮で作られるみたいだし?えへへ、其れだといっぱいもらっちゃいそうかも」

そして四天王達と言葉を幾つか交わすと、魔力に応じて姿が変わる。
それらを見て、むしろ目を輝かせた少女は、皆にニコニコほほえみかけて、手招きしてみる。

「えへへ、皆も、私の事ぎゅってしてよ。姉様にお仕置きされるなら、皆に押さえつけられながらの方が嬉しいかなって♪」

などと、マゾヒスティックな欲求をも、素直に言葉にする。つまるところ少女はSとMの両極なのである

魔王アスタルテ > 「ドキドキするのはあたしの方だよー。
 ミリシャを見てると、あたしの方がドキドキしちゃうね。
 あたしを誘惑しちゃうなんて、ミリシャはいけない子だねー」
(もっと愛したい……。
 この子を愛したい……。
 この子の爪の一本から髪の一本、血の一滴まで全て愛したい……。
 可愛い女の子を愛でたいっていうのはあったよ。
 だけど、我が子のように愛したいという気持ちは、初めてだよ)

「あははー。それは、何かの運命だったりするのかもしれないね。
 あたしも、会いたかったよ……ミリシャ。
 よくここまで成長してくれたね」
(なんだろう。ミリシャのここまでの成長を見れなかった事が、ちょっと悲しいと思ったよ。
 実際、ミリシャは1日でここまで成長したのだから、すくすく育つ姿は元から見れなかったかもだけど。

 びくびくと身体を痙攣させ、絶頂するミリシャを見てゾクゾクしつつかわゆいと思いながらも、
 どうしてだろう、妙な背徳感すらも覚えてしまう。
 それが余計に、アスタルテを興奮させていた。
 普段は、可愛い女の子を愛でるのに、背徳感なんて一切沸いてこないはずなのにね。
 ミリシャの気持ち良い部分が、分かってしまうよー)
「ミリシャ……いいよね?」
(ミリシャの息を間近で感じられる程に顔を近づけると、
 尻尾と耳をモフモフしていた手は、ミリシャの服の中へ。
 そして、胸の先端まで両手を持っていくと、優しい手つきでそれを摘まんだ)
「ミリシャが愛らしいから……いじめちゃいたくなるんだよ……」

「ミリシャなら、きっと立派な魔王になれるよ。
 じゃあ、ミリシャには色々とお手伝いとか頼んじゃったりしようかな。
 そっかぁ。母はミレー族の冒険者なんだねー。
 母と離れて過ごしていて……辛くない?
 お母さんの方も、娘に離れられて心配しているかもだよ?」
(そう優しく問うてみる。
 母が冒険者。そして、綺麗な黒髪に、耳、尻尾。
 耳や尻尾の手触りは、初めてのものではなかったよ。
 ミリシャの母親とは一体……?)
「ミリシャのお母さんって、どんな人なの?」
(きょとんと首を傾げて、母の事をさらに聞いてみる。
 アスタルテの昔話をミリシャは興味津々に聞いてくれた。
 また、何か語ってあげようかな。
 魔王軍が出来上がるまでの事とか、四天王との出会いとかね)

「そっかぁ。好きな子は大事にしないとだね!
 初めて出会ったお友達かぁー。あはは、そーいうのって良い思い出にもなるからね。
 ボアちゃんと赤ちゃんを産むなら応援したい……と言いたいところだけど、
 まずあたしもボアちゃんとご挨拶したいね」
(恋する乙女の表情を見たら応援したくはなる。
 アスタルテは魔族なので、魔物と性交する事に関しても反対する事もないよ。
 だけどあれだよ、父親が娘をそう簡単に渡したくない感覚、あれに近いかな。
 ボアちゃんとも直接会った事がない事もあって、今のところ素直に応援できないよ。
 なんだか、複雑な気持ち)

「じゃあ……お仕置きしちゃうね」
(ミリシャをそのまま、壁際まで追い込もうとするだろう)
「あたしの可愛い声?
 あははー、嫌いってわけじゃないけどね。
 そーされると、あたしは色々と抑えられなくなっちゃうよ?」

(ミリシャは胸か子宮の上に、アスタルテの刻印を刻まれてほしいようだ。
 なら、子宮の上に刻んじゃおうかな)
「じゃあ、子宮の上あたりに刻むね」
(アスタルテは、ミリシャのお腹の上、子宮の真上あたりに手を伸ばす。
 すると、触れた場所が漆黒に煌めいた。
 やがて、魔王アスタルテの刻印が刻まれる事だろう。
 ミリシャとアスタルテが霊的にも繋がっている。
 その証となるものだよ。
 愛らしいミリシャと繋がっているなんて……ステキ……。

 四天王の真の姿を見て、ミリシャは目を輝かせ、彼等を手招きしていた。
 でも、どうしてだろう。
 今は、ミリシャと二人きりでいたい。
 親子水入らず、そんな感覚。
 四天王のみんなには悪いし、そう思う自分が勝手なのは分かるんだけど、
 今は、この空間を誰にも邪魔されたくなかった)

「ちょっと待ってよー。
 悪いんだけど、みんなは先にお城に帰っていてよ」
(その指示を聞いた四天王は、ちょっと戸惑う仕草を見せるが)
『『御意!』』
(そう返事をしてくれた)

『悪いな、ミリシャとやら。
 せっかくの所悪いが、そういう事なので今日は先に失礼させてもらう。
 魔王城にて待っているぞ』
(ロータスはそう言い残し、四天王は人知れず姿を消した)

「ごめんねー、ミリシャ。
 あたしがちゃんと、ミリシャの事を抑えてあげるからね」
(突然、アスタルテの周囲の空間が複数、闇で歪むと、
 そこから無数の黒い触手が現れ、ミリシャの四肢を拘束しようとしていた)

ミリシャ > 「……えへへ、一緒だね。姉様を誘惑しちゃダメなの?姉様こんなに素敵で可愛くて、ずぅっとずぅっと憧れてたんだもん。姉様とエッチしたくてもしょうがないよ、ね?」

淫蕩な笑顔、そこには悲壮の影は微塵もない。心からアスタルテとの交わりを望むのだ。
愛されたいし愛したい。母様も一緒ならもっと――と思ってから、ふと気付く。もしかして、もしかして?
纏う魔力の形は似ているし、母様の体を愛撫し慣れていれば、少女の性感帯を的確につかめたのも納得は行く。
もう少し、なにか切欠があれば気付けるはずの、しかしまだ気付けない状態。
ただ、一つ言えるのは、少女とアスタルテの間に最初から不思議なつながりがあるということ。

「ん、えへへ、おっきくなったよ?母様と同じくらいなんだ♪母様よりちょびっと小さいのは、母様のほうが偉いからと、母様にぎゅってされた時に全身抱きしめられて気持ちいいからなんだよぅ♪」

早く母に会いたいから、ついうっかり魔力を目一杯使って育ってしまったのだ。
生まれた後、10年位を圧縮した時の母様のぐったり具合は、見ててちょっとだけ心配になるほどだった。
ただ、同時に、あんなに汗をかいて頬を上気させた可愛らしい母様を見てぶち犯さないわけないよね、ってくらい可愛かったし。
――えっと、2回しか出してないよ?おしりに。

「ん、姉様となら、いつでも――♪」

良いよね?もちろん、という対応。
胸元は母親のせいか、同じくらい慎ましやかなぺたんこ。小さな乳首がぷくっと熟れている。
いじめたい。その言葉に、虐めて、というように、目をつむって舌を出す。キスを強請る仕草だ。
甘い時間のなか、母について問われると、首を傾げながらも

「んー、母様は私と同じような格好だけど――あ、そうだ、自分のことはボクって言うね。それでね、ミレー族なのに不死身なの。それでね、それでね、おしりを穿られると甘くないちゃうのと……あと、恋人さん?婚約者さんが居るみたいなんだ。で、お肉が好き」

などと母親の情報を並べ立てて、そのついでに。

「私は、母様が幸せなら其れでいいかなって。だって、恋人さん?が死んじゃっても母様生きてるし、後で独り占めにしても十分お釣り来るし。――私のミリシャって名前も、母様が自分のお名前をもじってくれたんだ。母様のお名前、知りたい?」

にっこりと問う。それがどんな結果を生むかなんて知る由もない。
とはいえここは一度焦らす予定。責め気質なのだ。

「ん、アスタルテ姉様にも必ず紹介するね?その、あんまし強くない魔物さんだけど、凄く優しいから、あんまり嫌わないでほしいな」

魔族として立派な存在ではないから、少しばかり不安げ。
美少女と魔獣、である。複雑な気持ちなど気付くことなく、そのまま壁際に押し込まれ。

「ふぁ、ぅん♪ひゃふっ、し、きゅうっ――灼け、るぅっ♪」

じじ、と刻まれる紋章。鮮烈な熱さを感じ、やがてその紋章はしっかりと消えないように定着する。
漆黒の刺青は、アスタルテと少女を霊的にも魔的にも繋げる証明だった。
やがて四天王達は、主の命令に応じて帰っていく。それには少しだけ残念そうに、だけど微笑み

「うん、今度は、君達四人で私のこと虐めてね?絶対だよ?大好きだから、ね!」

と見送った。やがて空中に現れた触手が少女を絡めとると、その様子すら発情しきった表情で眺めていて

「ん、姉様の触手、これ、凄くドキドキするのに、優しいね――♪」

秘所はすっかり濡れ、蜜の塊が落ちる。そんな中で、少女は微笑み、誘っていた。

魔王アスタルテ > 「いけなくないよー。むしろ、嬉しいなぁ……ドキッてするもん。
 あたし、ミリシャに誘惑されちゃうね。
 ミリシャがね、あたしを愛らしく誘ってくるから……いけないんだよ?」
(アスタルテはえっちく、にこりと微笑んでみせる)
「あはは♪ ありがとー、ミリシャ。
 君からそう言われるのは、とっても嬉しくて、それに誇らしく思えるよ。
 そうだねー、あたしもミリシャがえっちくてかわゆいと思うから、えっちぃ事したくなるのもしょうがないね」
(この一線を越えていいのかな?
 いいよね!
 だって、ミリシャをこれ以上なく愛しちゃったんだもんね)

「ミリシャがこんなに立派に大きくなってくれて、あたしも嬉しいよー。
 お母さんと同じぐらい……?
 そうなんだぁ。お母さんは、けっこー幼めなんだね。
 あははー♪
 ミリシャは、お母さんの事が大好きなんだねー。
 身体の成長って普通は自然体なのが多いけど、ミリシャはけっこー特殊な育ち方をしたの?」
(まるで、ここまで望んで成長したという言い方に、アスタルテは違和感を覚える。
 もしかすれば、案外、この子はまだ生まれて間もないのかもしれない。

 まさか、出産直後のミリシャが母を犯したなどと、アスタルテも思うまい)

(ミリシャの慎ましい胸にアスタルテは手を伸ばす。
 そのぺたんこは、心地の良い手触りだよ。
 そして、ミリシャの乳首を優しく摘まむ。
 ミリシャは目を瞑り、キスを強請るかのように舌を出す。

 アスタルテもそれに応じようとした時、ミリシャの母についての返答が返ってくる)
「容姿がそっくりで、
 ボクっ娘で、不死身……。
 おしりが弱くて、婚約者がいる。
 それで、お肉が大好きなんだねー」
(そんな時、アスタルテの心臓がゾクッと鼓動した。
 いつもみたいに、女の子を見て興奮している時のものじゃない。
 アスタルテの頭に過る、一人の愛しいミレー族の女の子。
 艶やかな黒髪に、黒の猫耳の首輪をつけた女の子。
 さっきも、その名前が頭に浮かんでいた。
 ミリシャは、もしかしたら生まれたばかりかもしれないと、アスタルテは先程推測していた。
 え? それってまさか……?

(母についての、ミリシャの話を聞いていく)
「母の幸せを望む優しい娘ちゃんだねー。
 お母さんが幸せなのは、とっても良い事だよね。
 だけど、ミリシャの幸せも大事だとあたしは思うかなぁ。
 娘が幸せだと、きっとお母さんも笑顔になれるからね」
(母の幸せも、娘の幸せも、両方大事だと思うんだよ。
 どちらか片方でも欠けていたら、なんだか悲しいよね。
 だって、家族なんだからね。

 ミリシャという名。
 それは、母が自分の名前をもじったもの。
 ここれまた、アスタルテは心臓を大きく鼓動させる。
 何らかの名前をもじって、ミリシャになった。
 そして、さっき浮かんだ愛しきミレー族の名前。
 リーシャ……。
 彼女は今、アスタルテの子を孕んでいる……はず。
 アスタルテの眼は一瞬、真剣なものになった)
「ミリシャのお母さんの名前、聞いてみたいかな」
(アスタルテもだんだん、気付き始めてくる)

「ボアちゃんに会うのも楽しみだねー。
 だって、ミリシャのお友達だもんね。
 強くないだけで嫌ったりなんてしないよ。
 あたしは魔王だよ? 強くない魔物を受け入れる……それどころか守ってあげられるだけの器量がないと魔王は務まらないからね」
(そう言って、優しく笑ってみせる。
 数多の魔族や魔物を束ね導く者、それが魔王アスタルテだよ。
 そこには当然、力のない魔物なんかも含まれているからね。
 だけど、娘を譲る、という話はまた別問題)

(アスタルテの刻印が、ミリシャの子宮の上に刻まれた)
「ミリシャは、あたしをゾクゾクさせるように喘ぐね。
 とっても、可愛いよー」
(そして、漆黒の触手でミリシャを捕える)
「その発情しきったミリシャの笑み……たまんないよ……。
 あたしも……君のえっちぃところを見て、心臓の鼓動が激しくなってるの……。
 もぉ……ミリシャのせいだからね……」
(先程、キスを強請られたので、それに応じよう。
 アスタルテは瞳を閉じ、そしてミリシャの唇に自身の唇を近づけていく。
 そのまま抵抗がなければ、互いの唇同士が重なるだろう。

 それと同時に、ミリシャのスカートの中に手を入れ、
 ショーツ越しに、濡れた割れ目をなぞろうとする。
 あはっ♪ ミリシャも濡れちゃってるね。
 アスタルテのショーツも、もう蜜でぐちょぐちょだよ)

(触手は、ミリシャのドレスを破ろうとしていた。
 そのままミリシャは、下着姿になるだろうか。
 そこから触手は、ミリシャの小さな胸に伸びる。
 そして、さっきまでアスタルテが弄っていた乳首を刺激しようとしていた。

 別の触手は、ミリシャのおしりに迫り、下着越しになぞる。
 ゆっくりと優しく、だがいやらしく。
 うねうねとした触手が、ミリシャのおしりを刺激していた)

ミリシャ > 「えへへ――姉様、大好きっ♪いっぱいエッチ、しよ?」

ニッコリと満面の笑みで微笑み、抱きついて。
少女としては一線を越える気満々である。そこに後悔も不安も微塵すらない。
愛されて愛して、深い仲を交換しあうのである。

「ん、そだね。私と同じくらいだから、年齢だと12とか14くらいかなぁ?ん、大好きだよぅ♪えへへ、母様に会いたいから、ついつい早く生まれちゃったんだ。だから、生まれて1週間位なのかなぁ?ふふ、母様ったら赤ちゃん産んだ時トロットロで可愛かったなぁ――♪」

ふわふわ、ふにゃり、微笑みながら思い出す。慎ましやかな胸を揉まれながら、くすぐったそうに身を捩る。
小さな体がふるふると震えると、甘やかな刺激に腹の奥がじわじわと熱くなっていくのが分かった。
じわじわ、じわり。熱は徐々にこもり、より高くなっていく。
そしてようやく答える母の名前。

「えへへ、私はこの世界に生まれられただけで幸せだよ?だから、母様は母様で幸せになってほしいなぁって。ん、母様の名前だね?アスタルテ姉様には特別に教えてあげる――リーシャ母様って言うんだよー♪髪の毛サラサラのふわふわで、ぎゅってするとやわっこくて好きなの」

にっこり。大好きな母の話を満面の笑みで語る。とは言え少女は、目の前のアスタルテと母親がどんな関係かなど気にしていない。
それ故、そのまま話は続いた。

「ん、ボアちゃんは私も一生懸命守るんだ。素敵な友達だし、その、大事な子だもん。えへへ、それに、ボアちゃんも頑張れば、変身して人みたいになれるかも、だしね!」

きっとあの子は、少女がお願いすれば頑張ってくれることだろう。
それで人化の術を得られるのはどのくらい先になるかはわからないが、きっと術を会得するまで頑張ってくれることだけは明白だった。

やがて、宙に結ばれた少女の体を弄ばれる時が来る。
重なる唇。その甘さを確かめ合い、ちゅぷ、くちゅ、と舌を絡め合い、唾液を吸い合い、飲み込む。
秘所は蜜でべったり、布など意味を成さないほどだ。蕩けきった秘所は下着に透けて、無毛の具合を晒している。

「ん、えへへ、姉様、姉様ぁ♪―ーぁ、ぅんっ、ふぁ、は、ぁぅっ♪にゃ、ふぁ、ぅ、ぁ、ぁああぁっ♪」

甘い声で囀るようになく。胸を、尻を、刺激されながら。
やがて触手にもみほぐされる尻穴は、徐々に緩み始めてぽっかり開く。
布越しからも穴が緩んだことがわかると、触手に尻を擦り付けながら、責めをねだってしまって。

ご案内:「王都マグメール 貧民地区」に魔王アスタルテさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 貧民地区」に魔王アスタルテさんが現れました。
魔王アスタルテ > 「あははー。あたしも……ミリシャが大好きだよ……。
 ミリシャが誘ってくるんだから……もぉ……あたしも収まりきかないからね?」
(にこりと、ミリシャに微笑み返す。
 抱きついてくるミリシャの頭を穏やかに撫でる。
 ミリシャの存在が、とても微笑ましいよ……。
 そんな彼女の愛に、アスタルテはそれ以上の愛情をもって応じようとする)

(ミリシャの母がどんな人物かを聞いていく)
「そっかぁ。お母さんは、随分と幼い年齢で出産したんだね。
 あはは♪ 娘にそんなにも愛されるなんて、とっても優しいお母さんなんだぁ。
 というか、生まれて一週間……!?
 何らかの力が働いて、早く成長したんだね。
 それにしても、お母さんに会いたくて早く生まれてくるなんて、ミリシャはせっかちだねー。
 トロットロになった可愛らしいそのお母さん、あたしも見てみたかったよー♪」
(最後の言葉は、実娘のものとは思えないね!
 胸を揉む時に身を捩り、ふるふると震えるミリシャのえっちく可愛い姿を堪能していくよ。
 その光景を見ると、アスタルテも悶えそうになるけどね!)

(この世界に生まれただけで幸せ。
 ミリシャのその言葉を聞いた時、アスタルテも嬉しい気持ちになった)
「そうだね。お母さんはお母さんで幸せに、さらにミリシャも幸せならさらにいいよね。
 二人、仲良く幸せに、だね」

(そしてついに、ミリシャは自身の母親の名前を口にする。


 ──リーシャ。


 その名を聞き、アスタルテは瞳を大きく広げて、ミリシャを一直線に見つめる)
「リーシャ……ちゃん……?」
(気付きかけていたものが、確信に変わる。
 そうだよ。ミリシャはリーシャに、あまりにも似ているんだよ。
 艶やかな髪に、耳や尻尾……その触り心地に至るまで全部。
 揉んでいる胸だってそう。ミリシャの感じやすい所もそう。

 だけど、ミリシャとは違う所もある。
 父親似であろう、魔族の赤い瞳。
 そして、魔物を束ねる魔王の素質。
 アスタルテとほぼ同じともいえる性質の魔力)

(ミリシャと今日初めて会ったというのに、この心地良いまでの親近感。
 沸き上がる母性と父性。
 “パパ”と呼ばれたいと思ってしまう、常のアスタルテからはかけ離れた性癖。
 ミリシャにえっちぃ事をしようとする時の、妙な背徳感。
 “可愛い女の子”に対するものだけじゃない、凄まじい“愛情”。
 全部……繋がったよ。
 そっかぁ──。

 ──アスタルテが、この娘のパパだったんだね)

(アスタルテの見開いた瞳から、涙が零れ落ちる。
 涙の滴は魔王の頬をつたって、地面に落ちた。
 大切なものに出会った。
 いやそれ以上に、出産して初めて我が子を見るパパの感覚に近い。
 待ち望んでいた子供……というには、いささか出産が早すぎるかもしれないけど)

「──ミリシャっ!!」

(アスタルテは、ミリシャをぎゅっと抱きしめる。
 これまでの雰囲気と変わり可愛い女の子に対するものではなく、“親”の愛情を注いで、我が子を抱擁する。
 待ち望んでいた子供……。
 この子は、リーシャとアスタルテの子だよ)
「ほんとはもっと早く……こうしてあげたかったね……。
 ミリシャ……ほんとに大きくなったね。
 ママは、元気にしてる?」
(自分がパパである事を明かすのも忘れて、ミリシャに愛情を注ぐ。
 娘との出会いがあまりにも嬉しすぎて、アスタルテも気が動転しているのだ。
 こんな事して……変……だよね)
「ごめんね……突然、こんな事されても戸惑うだけだよね。
 あたしは、君のパパ……だよ♪」
(アスタルテは涙を拭いながら、一旦ミリシャから放れ、
 彼女に、にこりと笑ってみせる。
 突然パパと宣言する。
 それはそれで、戸惑うよね……。
 まず自分がミリシャのパパである事、それを明かしたかった)

(ボアちゃん。
 それは実娘の友達であり、子供を設けるというなら、未来的には息子になる予定だという事になる。
 ちゃんと、歓迎してあげたいけどね。
 親心とすれば、まず本人に会ってからだよ!
 娘はやれん……みたいな事を言う頑固なお父さんにはなりたくないんだけどね)
「大切な子を率先して守ろうとするのは素敵な心構えだよ。
 そっかぁ。愛娘も早速、守りたいと思う程大切なものができたんだね。
 あははー。四天王みたいに変身して人間の姿になっているボアちゃんもいつか是非見てみたいね)

(娘の唇を奪うという背徳感……ステキ♥)
「ちゅ……んっ…………んちゅ……♥」
(舌を絡め合った。
 自身の唾液をミリシャに移しつつ、
 ミリシャの唾液を舌で堪能していく。
 娘の……ミリシャの味……♥
 それはとてもおいしくて……甘くて……。
 ミリシャの味だと思うと、嬉しくて、興奮してくる。

 しばらくキスを続けると、アスタルテは唾液で糸を引きつつ、ミリシャから唇を放す)
「ミリシャ……ショーツがぐちょぐちょになるぐらい濡れちゃってるね。
 実は、あたしもそうなんだよね……
 あはっ♪ ミリシャ……パパの前でとっても良い喘ぎ声を上げるね。
 パパ、すっごくゾクゾクしちゃう♪」
(アスタルテは、ミリシャのショーツの下に手を突っ込んだ。
 そしてそのぐちょぐちょになった割れ目を直になぞると、
 陰核を軽く摘まんでみせる)

「ママは、ここが弱かったんだよねー」
(逆の手、左手をミリシャのお尻に回すと、
 そちらも、下着に手を突っ込んだ。
 そのまま、ミリシャのお尻の穴にまずは人差し指を突っ込もうとする。
 人差し指を突っ込めば、ミリシャの中でうねうねと動かしてみせた。

 触手は、ミリシャの両乳首を刺激し続けている)

ミリシャ > 「大丈夫、ミリシャは姉様のなら全部受け止めてあげる♪だって、私も姉様大好きだもん。収まりはミリシャもつかないから、ね?」

優しい愛と、妖艶な愛欲の混ざった抱擁。
それも含めて真実の愛な気がする。肉欲の唆らない愛など仮初だという考えがあるからだ。
穏やかな愛の交換。その最中に語る母の事。

「だって、母様、発情しきっちゃって、我慢するから壊れそうになっちゃったんだもん。そしたら開放してあげないと、母様壊れちゃうし私も悲しいなぁって。だから、たっぷりイかせてあげたんだよぅ?最初は娘にされるの嫌がってたんだけど、私以外できる人居なかったから、泣いちゃったけどしょうがないかなーって。母様は魔力がいっぱいあるけど、使うとエッチになっちゃうんだ。で、それを目一杯上限ぎりぎりまで使っちゃったから、大変だったよー、一晩中ずぅっとだもん」

そしてついに明かされる母親の名前。目の前のアスタルテを見ると、何やら難しそうな顔。
何やら色んな事が湧き上がっているらしい。それは一瞬。とても長い一瞬のこと。
次いで、抱きしめられるのは強すぎるほどの抱擁。痛いけど嬉しくて、幸せで。

むぎゅぅ、正しくそんな音がふさわしい速さと強さで、少女の体は抱きしめられる。

「んっ、姉様、強いよぅ――♪……って、その、な、泣いてるの?大丈夫?どこか痛くなった?」

おろおろ、どうしたら良いかわからずに困ったような表情。
それでもとりあえず、そっとなでなで、撫でてみて、優しく抱き返してみせた。

「え、と、その、そうだよ、ミリシャだよ。ん、うん、元気で、ちゃんと大きいよ。母様は、触手様の苗床?とかにもなっちゃったけど、ちゃんと元気かな。エッチな感じになるのが多くなっちゃったけど、それ以外は支障ないみたい。お腹の中の、パパが違うおねえちゃんも元気みたいだしね」

なんて説明、そして明かされる、パパ発言。
それには目を丸くした後で、くすっと微笑み。

「――そ、か。それで、姉様と居ると安心するんだ……っと、姉様じゃないよね、パパ。ぱーぱっ♪大丈夫だよ、パパって言われてしっくりきたもん。ミリシャのパパ――えへへ、だから、こんなに暖かくて安心してドキドキするんだ――♪」

改めて抱きついて、同じように抱きしめ返す。
今度は、アスタルテを父親と認めるそれ。あらゆる靄が払われた瞬間だった。
そして映る話題は恋人のこと。パパになったらなんと、障害が増えてしまいました、ぐすん。

「ぅー、娘はやらん!とか言って叩かないでね?臆病だから泣いちゃうし――。うん、守りたいし、将来は守ってもらいたいなって」

そしてかわされる唇、相手が父だと思うと余計に甘く感じる。
随分可愛らしい父親だが、それすら嬉しい。なにせ魔王の子供だ、魔王の素質もあるに決まっている。
んちゅ、ん、ちゅむ、ちゅ――と水音、リップノイズを響かせての長いキス。やがて少女は意味なさぬ下着を見せながら

「全部パパだからだよぅ。えへへ、それじゃ、その、ミリシャのこと可愛がって?初めてはボアちゃんにあげたいから……その――ひゃうん♪そ、そこ、母様も弱いけど、私もっ――ひにゃ、ぁ、ぁあぁあっ♪」

ぐりゅ、と触手で尻をいじられると、それだけで甘い快楽が走り、ブルブルと震えてしまうのだった

魔王アスタルテ > 「そーいう所、誰に似たんだろうねー、この子は♪」
(微笑ましげに、アスタルテは笑う。
 娘から愛されるって……こんなにも素晴らしい事だったんだね。
 成長が早すぎるけど、とっても良い子に育ったね)

「そっかぁ。その時にあたしが傍にいてあげられなかったのは、ちょっと悪い事しちゃったね。
 ミリシャが代わりに、発情しきったママをイかせてくれたんだねー」
(その状況は、まあ常識からすれば逸脱している事にはなるだろうけど。
 リーシャからしても、生まれてくる娘に犯されちゃうのも抵抗感はあるよね)
「ミリシャは生まれてから一晩、あたしの代わりにえっちくなったママを気遣ってくれていたんだねー。
 良い子良い子だね♪」
(はたして、事情があるとは言え母を犯す娘を良い子と言っていいか分からないけど、
 ミリシャの頭を撫でてみせる)

(あまりの嬉しさに、娘を抱きしめる。
 おどおどしちゃうのも、無理ないよね。
 その時に娘から撫でられたけど、悪い気はしなかった。
 それ所か、とても心地良い気分になる。
 ほんとは、アスタルテが撫でてあげるべき立場なんだけどね)
「あははー。
 大きくなったのは喜ばしいけど、あたしより年上に見えるのはちょっぴり悔しいねー。
 リーシャちゃんが、触手の苗床に……?」
(それを聞いて、不安が込み上げてくると同時に、
 リーシャの事が心配にもなる。
 大丈夫かな……リーシャ。
 ミリシャが元気で支障がないって言っていから、きっと大丈夫だよね……?

 いや、ちゃんと今度会いにいかなきゃだね。
 ミリシャも連れて、約束のピクニックにでも行こう。
 パパが違うおねーちゃんも、お腹の中で元気なようで、なによりだね)
「ママはなんだかけっこー大変な目にあっているように聞こえるけど……元気ならよかったよー。
 リーシャちゃん、もっとえっちくなっちゃったんだね」

(パパだと明かしてどん引きされる覚悟も出来ていた。
 まず、アスタルテはミリシャより年下に見える女の子だもんね。
 それがパパだなんて、信じがたいよね。
 だけど、ミリシャは目を丸くした後で、くすって微笑んでみせたのだった。
 そしてアスタルテがミリシャのパパである事を信じてくれた)
「ミリシャがここまで成長している事に、びっくりしちゃったよ。
 あははー。
 リーシャちゃんがママ。それで、あたしがパパだよー♪」
(高い高いでもしてあげちゃおうかな。
 だけど、アスタルテはチビだったね……。
 今度、お空まで高い高いしちゃおうかな♪

 ミリシャは、アスタルテを抱き返す。
 もぉ……そーいうのは、親であるあたしの役目なんだからね!)
 
(そして、娘にちょっと図星を突かれる。
 さすがに、叩きまではするつもりはないけどね)
「うっ……。鋭いね、ミリシャ。
 安心してよー。ミリシャの大切な友達を叩きはしないよー。
 あははー。臆病だったら、余計に守ってあげないとだね!
 立派に成長すると、もしかしたらミリシャを守る騎士様みたいに頼もしくなっちゃうかもだねー。
 ボアちゃんに会うのが楽しみだなぁ♪」
(結構な親馬鹿。
 せっかくの娘の友達だからね、パパとしても大事にしたくはあるんだけどね)

(キスを終えると、
 両手でミリシャの陰核、そしてお尻の穴を弄る)
「ミリシャ……可愛いよ……。
 あははー、存分に可愛がっちゃうからね……。
 そっかぁ。ボアちゃんに初めてを捧げたいなら、ミリシャの純潔は守っちゃうね♪」
(ミリシャのお尻に人差し指だけではなく、中指と薬指の二本も挿入していく。
 その指三本をミリシャのお尻の中で、不規則にバラバラに動かした)
「ここが弱い所も、ミリシャはママに似ちゃったんだねー」
(ミリシャのえっちぃ声を聞いて興奮しつつ、彼女の震える姿を見て悶えそうになるパパであった)

「触手がいいなら、それもいれてあげるよー」
(アスタルテはミリシャのお尻から指を抜かないまま、彼女のショーツをずらし、
 そして、漆黒の触手をミリシャのお尻の穴に挿入しようとする。
 これでミリシャのお尻には、指三本と触手が突っ込まれる事になる。
 触手は指と違って、どんどん奥まで入っていっちゃうよー。
 それも、ぬるぬるうねりながらね!)

ミリシャ > 「父様と母様じゃない?2人の子供だもん、それ以外には似ないでしょ?」

得意気に笑い、額をつけあわせる。
なお、今後の成長は超スローペース。
単純に、母や父と愛し合いたかっただけなのだ。

「んー、私が普通に生まれていたら、母様の魔力使ってなかったからねぇ。流石に生まれる前の卵の状態じゃ、魔力足りなかったんだよー。うん、その分しっかりいかせておいたから、そこは安心してくれていいんだよ!――こう、泣いてる母様も可愛かったけど、笑ってる方が好きだね」

嬉しそうににっこり。
ほめられると嬉しいのだ。其れも父親になら尚更。
尻尾を嬉しそうにぶんぶんしながら、満面の笑みで受け入れる。

苗床の件については、頷くと

「ん、多分平気かなぁ。母様の魔力無尽蔵だから、尽きて死ぬとかないしね。で、触手も母様を淫乱にはしてるけど、代わりに食事とかが困難な時にエネルギー分けてくれてるみたいだし、傷の治りも早くしてくれてるみたいだね。母体を大事にする子なんじゃないかな?それに、私の言う事聞いてくれるし」

素直に告げ口、なお悪い印象は抱いていない。
母様が元気なら、苗床でもしょうがないかな、可愛いし、とかそんな倫理観である。

「ん、そだね。母様、触手の魔力で最近は発作的に発情するみたい?20年を圧縮したけど、8割方は発情してたかなぁ。正直良く正気を保ててるなぁって思うけど、母様の意志力は正直鉄壁どころじゃないしねぇ?」

其れは多分、父様も経験してる気がする、なんて。
ちなみに、少女の唯一の欠点は、空を飛べないことである。
羽が生えてないのに加えて、何故か空をとぶための術式が上手く編めないのである。
そして恋人の話には、何だかんだ受け入れてくれそうな父に感謝しつつ

「ん、ボアちゃんはね、いつもは守られてるけど、私が危ない時はボアちゃん大怪我して守ってくれたんだよー……だから、怪我しちゃいけないんだ。ボアちゃんが傷ついちゃうからね」

其れは決意。絶対に成し遂げなきゃいけない誓い。
そして、後に残るのは睦まじい時間。尻穴と陰核を撫でられ、かき回される。
ぐしゅ、ぐにゅ、やがて触手が奥に入り込み、ゾリゾリと腸壁を削り始める。
初めてなのに気持ちいい、頭の中が真っ白になる。そんな快楽に腰を震わせ、戦慄かせ。
ずぶ、じゅぶ、ぬぷん、甘い喘ぎがこぼれ落ちる。

「は、ひゅっ、んぅっ、かあ、しゃまも、こんなのっ――ひにゃ、ぅ、ぁ、ぁぁぁああぁああっ♪」

ぷしゅ、ぷしゅ、と蜜を零しながら、息んでは触手を飲み込んでいく

魔王アスタルテ > 「あははー♪ そりゃ、そうだよねー。
 もぉ~、可愛い愛娘だなぁ~♪」
(親馬鹿ここにあり。
 これから、親として色々としっかり教えていきたいなぁ。
 ミリシャとアスタルテは、額をつけあわせる。
 あははー。ミリシャは、額もあったかいなぁ)

(本来よりも遥かに早く娘の顔を見れてすっごく嬉しい。
 だけどその代償としてリーシャには無理をさせちゃったのかな、と思うとちょっぴり複雑かな。
 でも、ミリシャが生まれて、ここまで育ってくれた事は親として喜ぼう!)
「それだけ、ママやパパと早く会いたかったって事だよねー。
 あはっ♪ パパ、とっても嬉しいよ!
 ミリシャがそう言うなら、安心だねー。
 そうだよねー、ママは笑顔がすっごく素敵なんだよ♪
 可愛がってあげたくもなっちゃうけど、守ってあげたくもなっちゃう♪

 あははー、そうだぁ。
 パパがミリシャに、何か欲しい物を買ってあげるよー。
 何でも欲しい物言ってみてよー。
 今日は、美味しい飲食店で好きなメニュー選んじゃっていいよ!」
(お金を持っているタイプの親馬鹿である。
 あ、あんまり甘やかしすぎるのもよくない?
 今日ぐらい、いいよね!
 嬉しそうににっこりと笑って、尻尾をぶんぶん振るアスタルテの可愛すぎる愛娘だからね!
 やばいよ……娘で、悶えて死ぬ……)

(アスタルテとしては、リーシャがどこの馬の骨とも知れない触手の苗床になっていると聞くと、心配にもなる。
 確かに、リーシャは死なないよ。
 だけど、リーシャ……嫌な思い、してないかな……。
 ミリシャは、リーシャを心配している様子ではないから、深刻そうに見えないのは確かだけどね。

 ひとまず、リーシャの話を聞いてみよう。
 もし万が一にでもリーシャが嫌々触手の苗床になってるんだったら……その触手、ぶっ壊しちゃおうかな……。
 なんて物騒な事も、考えちゃう)
「なるほどねー。
 母体の扱いに気を使ってくれる触手ではあるんだね」
(そんな触手は、よくいる事だろう)
「意志力の面でも、ママはとっても強いからね!
 触手の魔力は、発情を促すものなんだね。
 ママの様子伝えてくれてありがとー、ミリシャ。
 その事は、ママからも話を聞いてみるよー」
(そう言って、娘の頭を小さな手で撫でる親であった。
 まあ、一度はリーシャをイかせすぎて殺しちゃったアスタルテだからねー。
 リーシャはすっごく丈夫だし、大丈夫だよね。

 もしミリシャが空を飛べなかったりするなら、飛行魔術とか伝授しちゃおうかな。
 まあ……飛行魔術はけっこー複雑なところあったりするんだけどね)
「ボアちゃんは臆病で、だけどけっこー勇敢なところもあるんだね。
 ボアちゃんにとっても、ミリシャは失いたくない大切な友人って事だね。
 男の子だなぁ、ボアちゃん。
 じゃあ、ボアちゃんを傷つけないようにするためにも、ミリシャも強くならなきゃだね!」
(この理屈はけっこー、父親らしい。
 娘を強く育てようとする、父親である。
 ちなみに魔王の修行は、厳しいよ?)

「パパの前で、もっと……喘いじゃっていいんだよ……。
 その可愛らしい声をもっと……パパに聞かせてね……」
(触手が、ミリシャのお尻の中を掻き回す。
 腸にとどきそうな程に、奥に触手が達した。
 程良いところで、アスタルテは三本の指をミリシャのお尻から出す)
「ミリシャ……手を使わずに、お尻だけで触手をお外に出してよー」
(愛娘の陰核を撫でながら、そんな要求をする。
 そして、ミリシャの割れ目にお尻を弄っていた方の手を当てて愛液を掬う。
 そのまま、アスタルテはミリシャの愛液をペロっと舐めた)
「やっぱり……ミリシャちゃんの味は、ママにそっくりだね♪
 すっごくおいしくてね……パパをゾクッてさせちゃうの」