2022/12/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城」にボスさんが現れました。
ボス > それは、いつからそこにいたのか。
荘厳な大礼拝堂も、深夜の今は人影がなく、音もない。燭台の光があるばかりで、部屋の隅は闇ばかり。
そんな闇と同化していたのか、魔術か何かで現れたのか。
コツ、コツと硬質な靴音を響かせながら、黒づくめの男が姿を見せた。

「……ここは。王城、か?」

懐から紙煙草を取り出し銜え、指先で先端を軽く摘まむと、しばらくして火がついたのか、赤く変わり煙が立ち上る。
大きく息を吸い、室内を見回す。黒眼鏡をかけているが、問題なく暗い室内を見渡せるようだった。
初めてくる建物なのか、物珍しそうに設備を見て回る。
何も知らぬ者が見たならば、盗賊の類と勘違いしてもおかしくはないだろう。

ボス > 窓の外を眺める。もう半時もすれば、東の空が白む頃合いか。
現れた時と同じように、暗がりへと移動すると音もなく闇に同化した。

ご案内:「王都マグメール 王城」からボスさんが去りました。