2022/11/12 のログ
リーシュ > 条件はまとまった。別に自分の支出は金ぐらいしかない。
自分の金で次の戦場に使えるコマをまた持っていけるならば問題ない。
この女もそれで承諾したということは問題はないだろう。
それに、慣れている女ならば兵たちも満足するには十分だろう。

「よかろう。部下たちにはそう伝えておく。
なに、血が好きなスキモノもいるがそいつの相手はお前にはさせないようにしよう。
そうでなくても、このような話を持ち掛けてしっかりと考えて返事したのはお前が初めてだからな」

ニヤけた顔を女に向けながら、その顔に反してどこまでも声は冷酷で。
そして話している内容も、ハッキリ言ってヒドイを通り過ぎている。
それでも彼女にとっては間違いなく美味しい話には変わりなく。
それを知ってか知らずか、この王子は続ける。

「あぁ、一応言っておくが行為の最中は俺様も見ているからな。
だからといって緊張などするなよ、兵たちが萎える。
―――もっとも俺様がいる時点で奴らは萎えるがな。最近は慣れてきたようだが」

それを見るのが楽しいのだが。と言って。
兵士たちも漏れなくクズなのはわかっていたが、少しかわいそうかもしれない。

セレーニャ > 「承知いたしました。
 多大なるご配慮に感謝いたします」

これで少なくとも、流血沙汰にはならないだろう。
にやけた顔で冷酷なことを告げる残虐王子に掌で隠しながら中指を立てた。
しかし金の為。たとえ清掃下女であろうと王城故に給金は良い。
それがまとまって手に入るなら、一晩くらい耐え抜くだけだ。
セレーニャのプライドも貞操も、金より軽いのである。

「……それはそれは。
 殿下は素晴らしい趣味をお持ちです事」

悪趣味、と皮肉めいて笑顔を張り付けながら告げるが、それ以上は押し黙っておく。
彼の兵たちの噂も聞いた事ぐらいはあるが、この残虐王子には負けるのかもしれない。
頭を再び上げて、再び彼の後をついて歩き出そう──。

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リーシュ > 【移動します】
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