2022/08/29 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城『ダンスフロア』」にライゲノースさんが現れました。
■ライゲノース > 豪華絢爛という単語がまさに相応しい此処は王城に幾つかあるダンスフロアの1つで、今もオーケストラの生演奏と共にマスクをつけた貴人達がグラスに注がれた真っ赤な葡萄酒片手に踊り狂っている。
――…数名ほど性質の悪い薬草を嗜んでいる、ように見えるのだが、そこは見てみぬフリで誤魔化そうか、酒と軽食が似合うがダンスが似合わぬ小太りの男は退廃的な楽しみに興じる貴人達をダンスフロアの片隅に備え付けの椅子に腰をかけて、品定……眺めている。
今夜王城に来てまでの仕事は終えたばかり。
貴族に貸していた金を回収し、酒と悪いモノで狂った貴族に貸付て、今は金蔓になりそうな貴族がいないか眼を光らせている最中である。
「……いやぁ、我としては今夜はまずまず、もう一稼ぎしたいところであるが……。」
ふむ、と言葉の締め括りに縦に一度頷いてから、今宵の稼ぎが詰まった皮袋を自慢げに自分の顔の前でじゃらじゃら揺らしてから、ダンスフロアに向けている視線を一度だけ皮袋に戻る。
中は通貨・硬貨で満載であるが、新たに貴族に貸し出すには少々心許なくもある、なので視線が貴族を品定めするに向けているにはいるのだが、本命は貴族に以外にダンスフロアにいる者達だ。
冒険者や付き人、好奇心でダンスフロアを覗き込んでいるメイドに……警護の騎士様とこれまた冒険者、警護の冒険者等も含めてただいま物色中……。
王城という場所、社交ダンスの最中と言う事で貴族がほとんどであるが、全くそういう場違いな者達も少なくはないので、暫くは滞在する予定だ。
■ライゲノース > 早々都合よく金に困っていて、尚且つ食べ頃な者は……見つかる筈もなく、ならば此処にじっと座っていても拉致があかないと今夜は店の方に戻ると決める。
次なる獲物になりそうな貴族を1人2人記憶にとどめながら、頭の中では次なる稼ぎの場を方法を考え、思わず顔をニヤニヤと薄気味悪い笑みをしてしまう。
その様子に近くで貴族のお歴々にアルコールを配っていたウェイターが心配の表情と共に声をかけてくる、大丈夫ですか?と極有り触れた一言ではあるが、それを耳にすると「おっと」と声を出してから表情を……一応引き締める。
そんな風に表情をキチっと引き締めたかおのまま、重たい腹も腰もよっこいせと持ち上げ椅子から立ち上がると、一応心配をし歩み寄ってきたそのウェイターに皮袋から硬貨一枚取り出して、チップを渡して片づけを頼み、残りの硬貨の枚数を数えながら、ダンスフロアより王城より立ち去るのであった。
ご案内:「王都マグメール 王城『ダンスフロア』」からライゲノースさんが去りました。