2022/08/19 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城『庭園』」にマーシュさんが現れました。
マーシュ > 王族たちの居城である奥宮ではなく、外廷にほど近い場所で造園されている庭園に、修道女の姿はあった。
夜の祈りの時間を終え、眠るまでの余暇を、散策しているともとれる。

あくまで立ち入りを許されている場所にのみ、修道女の足は向けられている。
夜ごと行われている壮麗な饗宴にもさほど、というかほとんど興味はない。
自然、人工的に明るい場所よりは、月明かりのみを導とするような場所に足が向く。

静かな足音と、衣擦れの音。髪を包み隠したウィンプルの白だけが、夜の闇に反して仄かに浮かび上がっていた。

「────」

マーシュ > 何か目的があるわけではない。
ただ、誰もいない庭園をそぞろ歩いて息抜き程度のこと。
歩哨に見とがめられても己の立場と所属を明らかにすれば解放されるだろうことは理解している。
───深夜の彷徨自体はあまりいい目で見られることはないだろうが。

夜半の温い風が、己の装束を軽く揺らすのを受け止めながら、昼間であれば目を楽しませてくれるのだろう、トピアリーの林立する中をゆるりと歩く。影になった場所であれば、己の装束と相まって、融け込んでしまったようにも見えるのかもしれない。

マーシュ > そのまま庭園の奥へとその影は消えて──
ご案内:「王都マグメール 王城『庭園』」からマーシュさんが去りました。