2021/08/31 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城2【イベント開催中】」にロブームさんが現れました。
ロブーム > 王城の中を、男がひとり歩いている。
彼の名はロブーム。この王城の、宮廷魔術師……という事になっている。
現実には、彼の名は宮廷の名簿の何処にも記載されていないのだが、彼の使う認識阻害魔術により、周囲からはそう諒解されている筈である。

「(ま、私を知る者や、余程魔術の力量のある者にはバレるとは思うがね。別にそれはそれで問題はない――)」

それより。
こんな所で庭園を歩いている彼の目的は、一重に情報収集である。
此処は、政治の中枢。此処で見聞きする噂話だけでも、人間側の社会の動向がかなり掴めてくる。
尤も、それを魔族の国の同胞に共有するつもりはないが。

ロブームにとっては、人間の美しい心は得難いもの。
魔族侵攻を積極的に応援する理由はない。
勿論、逆に人間に協力する理由もない
協力するとしたら、あくまでも"美しい心"にである。

「さてさて。私の仕事もそうだが、趣味の方も何かしら楽しみたい所だな……」

趣味。すなわち、美しい心を堕とす事。
彼の趣味――すなわち、"美しい心を快楽に身体を焦がし、最後には自ら求めさせる"というもの。
宮廷は腐りきっているが、それ故に美しい心を持つ者もまた、見つけやすい。

「さて、誰かいないものかな……美しい心の持ち主は」