2021/08/12 のログ
ご案内:「王都マグメール 王城・中庭」にイヴリールさんが現れました。
■イヴリール >
夕闇差し掛かる時刻
美しい花の咲き誇る、庭師によって手入れのされた王城の中庭で
「………」
その場には似つかわしくない
憂いげな表情で空を眺める少女の姿があった
間もなく日が落ち、月の昇る時間
無理を言って散歩を許して貰った時間は終わり
今頃侍女達が自分を探していることは想像に難くない
■イヴリール >
部屋の外に出ることも、良い顔はしてもらえない
その上で時間を守らず、とあれば叱られるのは目に見えている
「(怒られるかな…やだな、怒鳴られるの……)」
それでも、部屋の中は息が詰まる
王城内の散歩の許可をもらうことすら、少女にとっては精一杯の勇気だった
中庭に佇む少女は、部屋に戻らなければいけない…という思いと、
時間を守らず戻って叱られる恐怖の間でただ立ち尽くしているのだった
ご案内:「王都マグメール 王城・中庭」にグスタフさんが現れました。
■グスタフ > 王都は久しぶりだ。貴族としては没落しているのとあまり変わらない身だ。
聖堂騎士として、仕事を終えて、ただ帰るのもつまらぬと見回りついでに闊歩していた矢先。
一人の少女を見つける。中庭で立ち尽くす少女は、妙に目を引く見目だ。
それに……なにか匂う。どこかで見たような気もする。
こういうときの直感は信じるべきだ。
男はまっすぐに少女の方へと歩き出した。
■イヴリール >
「……?」
男が歩み寄る足音に、その蒼玉のような眼を向ける
これから何が起こるのか
まだ何も理解していないあどけない表情は──
そのまま落ちる陽と共に夜の闇に沈んでゆくことになるのだった
ご案内:「王都マグメール 王城・中庭」からイヴリールさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 王城・中庭」からグスタフさんが去りました。